なんでもいい

待ち人（まちんちゅ）

この度遂に某感染症に感染してしまった。熱よりも喉の痛みが辛く、気持ちが滅入りそうだったので紛らわす為、オレンジデイズ見直し始めた。大好きなドラマの一つだ。そんなオレンジデイズの第一話。雨の中で櫂が沙絵を待ってるシーン見て、どことなく懐かしい気分になった。似たようなことが僕にもあったのだ。

中学生三年生の時、こんな僕にも一瞬だけ彼女が居た。人生初の彼女だった。そりゃもう浮かれ気分で日々を送っていた訳だが、ある時友達カップルとダブルデートに行くことになった。場所はお台場。途中で当時話題だった劇場版NANAを観るプランを立てていた。

当日は生憎の大雨。それにも関わらず、僕は張り切りすぎて待ち合わせ時刻の30分前に待ち合わせ場所に着いてしまった。そわそわしながら待っていると、20分くらい経った頃だろうか、友達カップルがやってきた。そして、待ち合わせ時刻が過ぎ10分、20分経過しても、僕の彼女は姿を現さなかった。映画の時間もあったので、30分経ったところで友達カップルを先に行かせた。その後３時間土砂降りの雨の中待っていた。頼りないビニール傘片手に待っていた。結局最後まで彼女は来なかった。
後日分かったのは、彼女は家族の急な用事があり、そちらに行かなければならかったそうだ。連絡をしようにも、当時中学生の僕らは、携帯電話など持っていなかった。なんか今思うとちょっとドラマみたいよね。東京ラブストーリーでリカのメモが書類で埋もれて、カンチが待ち合わせに行けなかった時みたいな。

1年くらい前。僕がマッチングアプリやってた時も同じようなことがあった。あの時は小雨だったのだが、3時間待っていたことある。後日、同じ人を4時間半待っていたこともあった。どんなに待っても、会えれば満足してしまうのだ。僕はどうしようもない人間である。

きっと僕は生粋の待ち人（まちんちゅ）なんだと思う。おみくじにある待ち人ではなく、待っている側の人。で、待ち人（まちんちゅ）。きっとこの先もそのことは変わらないと思う。人の性格はそう簡単には変わらないのだ。