2 / 2
打ち上げ花火、下から見るか
しおりを挟む
最近ふと気付いたのだが、夏の風物詩である花火をしばらくやっていない気がする。手持ち花火のことだね。パチパチと音を立てて、色んな色に燃えるあれだ。
子どもの頃は家の前の路地に水を張ったバケツと火を灯した蝋燭を置いて、そこで花火をやっていた。よくミュージックビデオとかであるような、手に持って円を描いたり、振ってみたりということはせず、ただひたすらに地面に向かって吹き出す花火を「綺麗!」なんて言いながら見ていた。
ちょっと大きくなってからは、近所にある地面が砂利の公園や河川敷で花火をやったりもした。映画やドラマのワンシーンにありそうな、青春の1ページのような光景だった。
花火をやらなくなった要因として1番に挙げられるのが、環境の変化なような気がする。公園はもう殆どが花火禁止。河川敷や浜辺なんかももう出来ないんじゃないだろうか。家の前なんて言語道断だ。
そう考えると、花火という文化の存続が危ういような気がしてきた。花火が出来る場所がほとんどなくなっている。都心部なんかは限りなく0に近いんじゃないだろうか。
まぁただ禁止にするという気持ちが分からない訳でもない。火事にでもなったら危ないし。地面が砂利の公園は火事の心配はないように思えるが、対環境ではなく対人の事故の危険を考慮してなのだろうか。知らんけど。
また一つこの国の文化が風前の灯になりつつある。あとは打ち上げ花火がどこまで残るか。
最近はなんでもかんでも騒音にしたがる。伝統文化であるお祭りにもクレームを入れ、警官が出動する始末。(神輿担いでる声がうるさいんだって。信じられないよね。笑) まぁ個人的に打ち上げ花火をやって騒音クレームになるのは仕方ないとして、打ち上げ花火を沢山打ち上げる花火大会が怖い。いつ騒音認定されるか戦々恐々とする時代がすぐそこまで来ているような気がする。
あと怖いのは、何でもデジタル化したがる世の中である。花火もプロジェクションマッピングになったらどうしよう。VRゴーグル等で家で楽しむ物になったらどうしよう。ということ。スマホ操作で360度回転して観れるなんてのもありえるかもしれない。
そうなってくると、もう打ち上げ花火が丸いのか、平べったいのかなんて考えることもなくなるのか。なんだか凄く寂しい気がする。便利さばかりに囚われて、つまらない時代になってしまうなよ。
今年の夏がどんな夏になるのか僕には想像出来ないけれど、夜空を背景に咲き乱れる花火を見上げられればそれでいいかな。
子どもの頃は家の前の路地に水を張ったバケツと火を灯した蝋燭を置いて、そこで花火をやっていた。よくミュージックビデオとかであるような、手に持って円を描いたり、振ってみたりということはせず、ただひたすらに地面に向かって吹き出す花火を「綺麗!」なんて言いながら見ていた。
ちょっと大きくなってからは、近所にある地面が砂利の公園や河川敷で花火をやったりもした。映画やドラマのワンシーンにありそうな、青春の1ページのような光景だった。
花火をやらなくなった要因として1番に挙げられるのが、環境の変化なような気がする。公園はもう殆どが花火禁止。河川敷や浜辺なんかももう出来ないんじゃないだろうか。家の前なんて言語道断だ。
そう考えると、花火という文化の存続が危ういような気がしてきた。花火が出来る場所がほとんどなくなっている。都心部なんかは限りなく0に近いんじゃないだろうか。
まぁただ禁止にするという気持ちが分からない訳でもない。火事にでもなったら危ないし。地面が砂利の公園は火事の心配はないように思えるが、対環境ではなく対人の事故の危険を考慮してなのだろうか。知らんけど。
また一つこの国の文化が風前の灯になりつつある。あとは打ち上げ花火がどこまで残るか。
最近はなんでもかんでも騒音にしたがる。伝統文化であるお祭りにもクレームを入れ、警官が出動する始末。(神輿担いでる声がうるさいんだって。信じられないよね。笑) まぁ個人的に打ち上げ花火をやって騒音クレームになるのは仕方ないとして、打ち上げ花火を沢山打ち上げる花火大会が怖い。いつ騒音認定されるか戦々恐々とする時代がすぐそこまで来ているような気がする。
あと怖いのは、何でもデジタル化したがる世の中である。花火もプロジェクションマッピングになったらどうしよう。VRゴーグル等で家で楽しむ物になったらどうしよう。ということ。スマホ操作で360度回転して観れるなんてのもありえるかもしれない。
そうなってくると、もう打ち上げ花火が丸いのか、平べったいのかなんて考えることもなくなるのか。なんだか凄く寂しい気がする。便利さばかりに囚われて、つまらない時代になってしまうなよ。
今年の夏がどんな夏になるのか僕には想像出来ないけれど、夜空を背景に咲き乱れる花火を見上げられればそれでいいかな。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
◆アルファポリスの24hポイントって?◆「1時間で消滅する数百ptの謎」や「投稿インセンティブ」「読者数/PV早見表」等の考察・所感エッセイ
カワカツ
エッセイ・ノンフィクション
◆24h.ptから算出する「読者(閲覧・PV)数確認早見表」を追加しました。各カテゴリ100人までの読者数を確認可能です。自作品の読者数把握の参考にご利用下さい。※P.15〜P.20に掲載
(2023.9.8時点確認の各カテゴリptより算出)
◆「結局、アルファポリスの24hポイントって何なの!」ってモヤモヤ感を短いエッセイとして書きなぐっていましたが、途中から『24hポイントの仕組み考察』になってしまいました。
◆「せっかく増えた数百ptが1時間足らずで消えてしまってる?!」とか、「24h.ptは分かるけど、結局、何人の読者さんが見てくれてるの?」など、気付いた事や疑問などをつらつら上げています。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる