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ねこと男子高校生 その1
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太陽が照りつける昼下がり。
僕はいつも通り路地裏を歩いていた。人間は毎日毎日学校や仕事で大変だな。つくづく野良猫で良かったと思う。好きな時に寝れるし、エサは近所のお姉さんに媚びれば貰えるし。雨の日だけは少し大変だけど、公園の穴の中でやり過ごせばいいだけだ。
今日も僕は公園へ向かう。僕の特等席、南側を向いているベンチだ。そこで日向ぼっこをするのが毎日の楽しみで僕の日課だ。
………なんていうことだ。僕の特等席には、人が座っていた。制服を着て少し長髪の髪をポニーテールに結っている男だ。学校は………サボりか。彼の近くにはカバンが置いてあり、気だるげに欠伸をしている。僕はベンチへと足を進める。彼は僕には気づいていないようだ。
ん、んんん!?その、口にくわえているのはまさか!!スルメ!!ねぇねぇ僕にくれないかな?ねぇねぇ、僕もスルメ食べたいな
僕は必死に背伸びして、爪でガリガリと音を出してみる。
「ん、なんだ、ネコ坊か。」
何その呼び方。
男は僕に気づいて、抱き抱えようと手を伸ばしてくる。僕は彼のお膝へと乗っかった。
僕も食べたい!食べたいよ!アピールするように手を伸ばしたり、頬を舐めてみる。
「コラコラ、暴れるなって、くすぐったい」
男は八重歯を見せながらニカッと笑った。きっと僕がただじゃれてるだけだと思ってるのだろう。僕はスルメに狙いを定め手を伸ばし続けた
「あぁ、お前…スルメが欲しいのか!」
そうそう!スルメ!返事をするようににゃあと鳴く。
「ほれ、やるよ。」
ついに!僕はスルメを手に入れたのだ!
男はそのまま僕の頭を撫でながらスマホをいじり始めた。世の中には2種類の猫がいるり頭を撫でられるのが好きな猫と嫌いな猫だ。僕は好きな分類だからね、頭を撫でられるととっても気持ちがいいんだ。僕は彼の上で丸まった。
…………気づけば僕は寝てしまっていたようだ。
「ん、起きたか。気持ちよさそうに寝てたもんな」
彼はまだ、僕を撫でてくれているようだ。しょうがないよ、こんな昼下がりの暖かい日。寝ない猫の方が珍しいとおもう。ただ、寝させてもらったお礼はしないとね。僕はまた、男にじゃれるように頬を舐めた。
「あら蓮くん。また、サボりかな?」
「あ、み、美和子さん、こ、こんにちは。いや、まぁ……」
「ふふふ正直者だね。けど、サボりはダメだよ」
「うすっ……」
「あらその子、蓮くんのネコちゃんだったの??」
「え、あ、コイツっすか?」
「うん。可愛いよね~足とかスリスリしてきてさ、可愛いからついついいっつもエサあげちゃってたんだよ。野良猫だと思ってたから、良かった~ キミ、蓮くんの家の子だったのか」
そう言って美和子さんは僕の頭をスリスリと撫でてくる。僕にいつもエサをくれる大好きなお姉さん。僕はお返しと言わんばかりに「にゃあ」とひと鳴きした。
「お、俺ん家の猫じゃないっス。」
「え、そうなの?ゴメンね勝手に話進めちゃって」
「い、いえ全然っス。」
「そっか~キミ、やっぱり野良なのか~こんなに可愛いのにね~」
「そうっすね……可愛い猫っす。」
なんだコイツ。蓮が見つめていたのは、僕ではなく美和子さんだった。 あぁ、なるほどなるほど。コイツ、美和子さんのことが好きなんだな。美和子さん可愛いもんな~ちょっと天然だけど
「美和子さん今日はこれから出勤っすか?」「あ、うん。そうなの!」
「結構ここ居ますけど、時間……大丈夫すか?」
「え……あっ!!ヤバい!それじゃそろそろ私行くね!」
「うっす…」
なんだよ、名残惜しそうにしやがって。
「蓮くんも!ちゃんと行かなきゃダメだよ?」
「うっす!」
「じゃあまたね!」
「…………かわいい」
そりゃあ、美和子さんだからな。当たり前だろ!!僕はまた蓮の膝の上で丸まった。
僕はいつも通り路地裏を歩いていた。人間は毎日毎日学校や仕事で大変だな。つくづく野良猫で良かったと思う。好きな時に寝れるし、エサは近所のお姉さんに媚びれば貰えるし。雨の日だけは少し大変だけど、公園の穴の中でやり過ごせばいいだけだ。
今日も僕は公園へ向かう。僕の特等席、南側を向いているベンチだ。そこで日向ぼっこをするのが毎日の楽しみで僕の日課だ。
………なんていうことだ。僕の特等席には、人が座っていた。制服を着て少し長髪の髪をポニーテールに結っている男だ。学校は………サボりか。彼の近くにはカバンが置いてあり、気だるげに欠伸をしている。僕はベンチへと足を進める。彼は僕には気づいていないようだ。
ん、んんん!?その、口にくわえているのはまさか!!スルメ!!ねぇねぇ僕にくれないかな?ねぇねぇ、僕もスルメ食べたいな
僕は必死に背伸びして、爪でガリガリと音を出してみる。
「ん、なんだ、ネコ坊か。」
何その呼び方。
男は僕に気づいて、抱き抱えようと手を伸ばしてくる。僕は彼のお膝へと乗っかった。
僕も食べたい!食べたいよ!アピールするように手を伸ばしたり、頬を舐めてみる。
「コラコラ、暴れるなって、くすぐったい」
男は八重歯を見せながらニカッと笑った。きっと僕がただじゃれてるだけだと思ってるのだろう。僕はスルメに狙いを定め手を伸ばし続けた
「あぁ、お前…スルメが欲しいのか!」
そうそう!スルメ!返事をするようににゃあと鳴く。
「ほれ、やるよ。」
ついに!僕はスルメを手に入れたのだ!
男はそのまま僕の頭を撫でながらスマホをいじり始めた。世の中には2種類の猫がいるり頭を撫でられるのが好きな猫と嫌いな猫だ。僕は好きな分類だからね、頭を撫でられるととっても気持ちがいいんだ。僕は彼の上で丸まった。
…………気づけば僕は寝てしまっていたようだ。
「ん、起きたか。気持ちよさそうに寝てたもんな」
彼はまだ、僕を撫でてくれているようだ。しょうがないよ、こんな昼下がりの暖かい日。寝ない猫の方が珍しいとおもう。ただ、寝させてもらったお礼はしないとね。僕はまた、男にじゃれるように頬を舐めた。
「あら蓮くん。また、サボりかな?」
「あ、み、美和子さん、こ、こんにちは。いや、まぁ……」
「ふふふ正直者だね。けど、サボりはダメだよ」
「うすっ……」
「あらその子、蓮くんのネコちゃんだったの??」
「え、あ、コイツっすか?」
「うん。可愛いよね~足とかスリスリしてきてさ、可愛いからついついいっつもエサあげちゃってたんだよ。野良猫だと思ってたから、良かった~ キミ、蓮くんの家の子だったのか」
そう言って美和子さんは僕の頭をスリスリと撫でてくる。僕にいつもエサをくれる大好きなお姉さん。僕はお返しと言わんばかりに「にゃあ」とひと鳴きした。
「お、俺ん家の猫じゃないっス。」
「え、そうなの?ゴメンね勝手に話進めちゃって」
「い、いえ全然っス。」
「そっか~キミ、やっぱり野良なのか~こんなに可愛いのにね~」
「そうっすね……可愛い猫っす。」
なんだコイツ。蓮が見つめていたのは、僕ではなく美和子さんだった。 あぁ、なるほどなるほど。コイツ、美和子さんのことが好きなんだな。美和子さん可愛いもんな~ちょっと天然だけど
「美和子さん今日はこれから出勤っすか?」「あ、うん。そうなの!」
「結構ここ居ますけど、時間……大丈夫すか?」
「え……あっ!!ヤバい!それじゃそろそろ私行くね!」
「うっす…」
なんだよ、名残惜しそうにしやがって。
「蓮くんも!ちゃんと行かなきゃダメだよ?」
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