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第壱章 冒険喫茶『さくらんぼ』本日開店
異世界到着 波乱の新生活スタート Ⅰ
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「カナデ。カナデ、起きなさい‼」
ナズナの声で目を覚ましたカナデ。
「????」
目の前には、7歳の少女。カナデは記憶が混乱していた。
ナズナはカナデの動揺を知る由もなく、何処からか昔の自分の洋服の入った、段ボールを持って来て、ファッションショーを開催している。
「子供の頃の洋服、取っておいて良かったわ。カナデ、何してるの?早く、着替えなさい。皆さん、待っておられるんだから⁉」
母のひと言でカナデは我に返る。慌てて、閉まったままだったカーテンを開けると、そこには多種多様な人達がいって、突然顔を覗かせたカナデに驚いていた。
「本当に、異世界に来たんだな⁉」
カナデは頬をつねる。夢ではない。
「ほら、早く。何か、『冒険者ギルド』っていう建物の上に、家が降って来て『冒険者ギルド』を全壊させた、とか言われてるのよね」
「・・・・・・!⁉」
大事になっていった⁉
カナデは、タートルネックのトレーナーに、黒のデニムジャケット、ジーンズに着替えながら、「犠牲者は?」と聞いた。
「『ギルドマスター』?さんが、下敷きになったって。そんなことより、カナデ。わたしは、『母さん』じゃなくて、妹の『ナズナ』よ♡」
下敷きになっている人間の事より、自分をどう認識させるかに、拘るナズナにカナデはげんなりする。
そんなナズナと、外に出るカナデ。
その場にいった、全員がカナデに鋭い視線を向けてきた。
「それじゃあ、ギルドマスターさんは亡くなってはいないんですね⁉」
カナデは全身を、重鎧(ブレードアーマー)に包み、背中に斧(アックス)を提げている坊主頭の厳つい大男に確認する。
「ああ。というか、酔っぱらってギルドの前の道で、大の字になって寝てただけだって。先、そちらのお嬢ちゃんには話したんだがな‼」
話しに食い違いがあるようだ。カナデはナズナを睨めつける。ナズナはあらぬ方を向き、口笛を吹いている。
「しかし、困ったなぁ⁉ギルドが無いんじゃあ、仕事にならねぇよ‼」
「ギルド本部から受けてるクエストもあったわよね?」
坊主頭の大男の後ろで、エルフ風の麻の胴衣に、短剣(ダガー)を腰紐に差して、麻のズボンのポケットに、手を突込みながら、こちらに迷惑そうな視線を向けている優男とウィッチハットに、ウィッチローブ、両手首にはタリスマン付のリストバンド、手には使い込まれていそうな杖を持ち、空いている方の手を腰にあてている見るからに魔女という雰囲気のお姉さんが、聞こえよがしに詰ってくる。
(ラノベ風の世界でも、こういうねちっとした奴いるのか。はあああぁ~。面倒臭え‼!)
カナデは内心でため息をついた。
(さて、どうする?)
カナデは思案顔になる。
なるべくなら、穏便に平和的に解決したい。どうするべきだろうか?
途方に暮れるカナデを見て、ナズナはふぅっと息を吐く。
(昔から、この子は優柔不断というか。肝っ玉が小さいのよね)
ナズナは大男に、「ちょっといいかしら?」と声を掛ける。
「ん?なんだい、お嬢ちゃん」
「その、『ホームギルド』って変更とか出来るの?」
「ああ。ギルド本部、もとい、『ギルド会館』で登録すれば、変更可能だよ」
ナズナは一つ頷くと、大きく両手を広げ、「じゃあ、おじさん達みーんな、ここに住んでここをホームギルドにすればいいと思うよ♡」と爆弾発言。
カナデは身を屈め、ナズナの耳元で囁く。
「何、勝手に話をまとめにかかってるんだよ‼子供みたいな喋り方して。第一、ここをホームになんて出来る訳無いだろう?」
「あら。穏便に平和的にって考えてたんでしょう?それに今のわたしは、お子さま。子供みたいな喋り方して、何が悪いの?それと、わたしとあんたの2人しかいないし、部屋ムダに多いから、ホームギルドにしても問題無いでしょう?」
「・・・・・」
カナデは黙るしかなかった。ナズナの言う通り、ナズナがナズナの祖父から譲り受けたこの家は、ムダに部屋が多く、カナデとナズナ2人で生活するには広すぎた。
だが、カナデは賛成出来ないでいた。もし、ホームギルドにしてナズナの事がバレたら?
そう思うと、ナズナの提案を受け入れる事が出来ない。
「別にバレても問題無いでしょう?」
「大アリだ‼40歳代のおばちゃんが、よく分からん術で7歳の子供になったなんて、言えないだろう?」
ナズナは自分の姿を見下ろして、カナデに視線を戻す。
「元の姿に戻るにしても、情報も無いし。情報、集めないと前に進めないでしょ?」
「兄妹間の話し合いはもういいか?」
大男が尋ねてきた。カナデも、ナズナも気が付かなかったが、いつの間にか大男の傍に、獣人の恰幅のいいオッサンが立っている。
「ギルド『無手の籠手』代表、ハッサンだ。よろしく」
握手を求められる。
「カナデです。こっちは、母さ ー じゃなくて、妹のナズナです」
ナズナが黙って会釈する。
「で、コルタから聞いたがここをホームギルドにしても構わないって言うのは、本当か?」
ハッサンは坊主頭の大男を指して、カナデに問いかける。
(あの大男、コルタっていうのか)
カナデは大男コルタに目を向ける。カナデの視線に気づいたコルタが、片手を挙げる。気さくな性格の様だ。
「本当よ。お兄ちゃんとわたしだけじゃあ、広すぎるの。良かったら、貴方達の家を壊したお詫びに使ってちょうだい」
ナズナは続けて、「家の中、案内しましょうか?」と声を掛ける。
「ああ。部屋の数を知りたい。それと、何かの店をやっているのか?」
ハッサンは家の正面、喫茶『さくらんぼ』を見てカナデに問いかけの視線を向ける。
「喫茶店です。お茶とか、軽食を出す店」
「ほう。カナデが、切り盛りしているのか?」
「い、いや。店は母さ、ナズナがやってて・・・・」
まだ慣れない。カナデはしどろもどろで説明する。
「こんな小さい子が??」
先程、ねちっと嫌味を言ってくれた魔女のお姉さんが驚きの声を出す。
「お前ら、何者だ?」
エルフの優男が鋭い質問を投げてくる。
「わたし達、『タイムトラベラー』なの⁉手違いで、磁気嵐?っていうのに巻き込まれちゃって・・・・」
ナズナはしれっと嘘をならべる。カナデは別の意味で、母親に尊敬の眼差しを送った。
「で、後は3階なんだけど・・・・。階段が途中で抜け落ちて、上がれないのよね⁉」
ナズナの説明に、ハッサンが頷く。
「3階には何部屋あるの?」
魔女風のお姉さん、アニイターが問いかけてくる。
「2部屋だけよ。まぁ、一部屋24畳の広さがあるから、壁をぶち抜いて2部屋繋げると44畳の大部屋になって、ギルドマスターさんの執務室兼寝室に丁度いいかもね‼」
ナズナはハッサン達の質問に、一つ一つ丁寧に答えていく。
カナデは交渉役をナズナに任せるしかなかった。
「となると、全部で12部屋か。本当に、大工を入れて改修して良いのか?」
「ええ。構わないわ。お店も、改修してくれるっていうし、こちらに反対する理由はないわ。ただ、先も話した通り、わたし達は貴方達の国に着いたばかり。この国の通貨を持っていない。改修工事の請求をされても、困るから。そのつもりで・・・・」
エルフの優男、キリオスが苦笑しながら、「ちゃっかりしてるなぁ。おチビちゃん‼」とナズナの交渉術の高さに賛辞を送る。
話がまとまったところで、ナズナは喫茶スペースで全員にコーヒーをふるまった。
「⁉、な、何、これ?」
「に、苦っ⁉」
アニイターとキリオスが、一口含んでカップの中を凝視する。
「コーヒー、飲んだこと無い?」
カナデはコーヒー豆を見せながら、聞く。
「ふむ、ブラック・ビーンズに似ているなぁ‼」
ハッサンの言葉に、カナデは苦笑する。
(ブラック・ビーンズって。直訳すると、黒豆⁉なんじゃそりゃ‼)
「しかし、この飲み物も不思議だが、建物も変わった造りだな?」
コルタの言葉に、カナデは焦った。ナズナはしれっと、「ジバング式だから」と返す。
ナズナは最後の交渉に入る。
「じゃあ、大工さんの手配ヨロシク。いろいろな手配にはお兄ちゃん、連れていっていいから。この国の事も知っておきたいしね⁉」
「ああ。じゃあ、早速出かけるか?カナデ。アニイターとキリオスは、採集クエストを進めておいてくれ。他の者は、瓦礫の片付けと物資の補充。コルタとマルスは一緒に来てくれ‼」
名前を呼ばれた、冒険者見習いのマルスは嬉しそうにやって来て、カナデに頭を下げる。
「ボク、マルスです。職業は、司祭(ビショップ)。レベルは、15のまだまだ駆け出しですけど、宜しくお願いします‼」
「こちらこそ。よろしく・・・・」
カナデとマルスが挨拶を交わし終えると、4人は外へ出た。
ナズナの声で目を覚ましたカナデ。
「????」
目の前には、7歳の少女。カナデは記憶が混乱していた。
ナズナはカナデの動揺を知る由もなく、何処からか昔の自分の洋服の入った、段ボールを持って来て、ファッションショーを開催している。
「子供の頃の洋服、取っておいて良かったわ。カナデ、何してるの?早く、着替えなさい。皆さん、待っておられるんだから⁉」
母のひと言でカナデは我に返る。慌てて、閉まったままだったカーテンを開けると、そこには多種多様な人達がいって、突然顔を覗かせたカナデに驚いていた。
「本当に、異世界に来たんだな⁉」
カナデは頬をつねる。夢ではない。
「ほら、早く。何か、『冒険者ギルド』っていう建物の上に、家が降って来て『冒険者ギルド』を全壊させた、とか言われてるのよね」
「・・・・・・!⁉」
大事になっていった⁉
カナデは、タートルネックのトレーナーに、黒のデニムジャケット、ジーンズに着替えながら、「犠牲者は?」と聞いた。
「『ギルドマスター』?さんが、下敷きになったって。そんなことより、カナデ。わたしは、『母さん』じゃなくて、妹の『ナズナ』よ♡」
下敷きになっている人間の事より、自分をどう認識させるかに、拘るナズナにカナデはげんなりする。
そんなナズナと、外に出るカナデ。
その場にいった、全員がカナデに鋭い視線を向けてきた。
「それじゃあ、ギルドマスターさんは亡くなってはいないんですね⁉」
カナデは全身を、重鎧(ブレードアーマー)に包み、背中に斧(アックス)を提げている坊主頭の厳つい大男に確認する。
「ああ。というか、酔っぱらってギルドの前の道で、大の字になって寝てただけだって。先、そちらのお嬢ちゃんには話したんだがな‼」
話しに食い違いがあるようだ。カナデはナズナを睨めつける。ナズナはあらぬ方を向き、口笛を吹いている。
「しかし、困ったなぁ⁉ギルドが無いんじゃあ、仕事にならねぇよ‼」
「ギルド本部から受けてるクエストもあったわよね?」
坊主頭の大男の後ろで、エルフ風の麻の胴衣に、短剣(ダガー)を腰紐に差して、麻のズボンのポケットに、手を突込みながら、こちらに迷惑そうな視線を向けている優男とウィッチハットに、ウィッチローブ、両手首にはタリスマン付のリストバンド、手には使い込まれていそうな杖を持ち、空いている方の手を腰にあてている見るからに魔女という雰囲気のお姉さんが、聞こえよがしに詰ってくる。
(ラノベ風の世界でも、こういうねちっとした奴いるのか。はあああぁ~。面倒臭え‼!)
カナデは内心でため息をついた。
(さて、どうする?)
カナデは思案顔になる。
なるべくなら、穏便に平和的に解決したい。どうするべきだろうか?
途方に暮れるカナデを見て、ナズナはふぅっと息を吐く。
(昔から、この子は優柔不断というか。肝っ玉が小さいのよね)
ナズナは大男に、「ちょっといいかしら?」と声を掛ける。
「ん?なんだい、お嬢ちゃん」
「その、『ホームギルド』って変更とか出来るの?」
「ああ。ギルド本部、もとい、『ギルド会館』で登録すれば、変更可能だよ」
ナズナは一つ頷くと、大きく両手を広げ、「じゃあ、おじさん達みーんな、ここに住んでここをホームギルドにすればいいと思うよ♡」と爆弾発言。
カナデは身を屈め、ナズナの耳元で囁く。
「何、勝手に話をまとめにかかってるんだよ‼子供みたいな喋り方して。第一、ここをホームになんて出来る訳無いだろう?」
「あら。穏便に平和的にって考えてたんでしょう?それに今のわたしは、お子さま。子供みたいな喋り方して、何が悪いの?それと、わたしとあんたの2人しかいないし、部屋ムダに多いから、ホームギルドにしても問題無いでしょう?」
「・・・・・」
カナデは黙るしかなかった。ナズナの言う通り、ナズナがナズナの祖父から譲り受けたこの家は、ムダに部屋が多く、カナデとナズナ2人で生活するには広すぎた。
だが、カナデは賛成出来ないでいた。もし、ホームギルドにしてナズナの事がバレたら?
そう思うと、ナズナの提案を受け入れる事が出来ない。
「別にバレても問題無いでしょう?」
「大アリだ‼40歳代のおばちゃんが、よく分からん術で7歳の子供になったなんて、言えないだろう?」
ナズナは自分の姿を見下ろして、カナデに視線を戻す。
「元の姿に戻るにしても、情報も無いし。情報、集めないと前に進めないでしょ?」
「兄妹間の話し合いはもういいか?」
大男が尋ねてきた。カナデも、ナズナも気が付かなかったが、いつの間にか大男の傍に、獣人の恰幅のいいオッサンが立っている。
「ギルド『無手の籠手』代表、ハッサンだ。よろしく」
握手を求められる。
「カナデです。こっちは、母さ ー じゃなくて、妹のナズナです」
ナズナが黙って会釈する。
「で、コルタから聞いたがここをホームギルドにしても構わないって言うのは、本当か?」
ハッサンは坊主頭の大男を指して、カナデに問いかける。
(あの大男、コルタっていうのか)
カナデは大男コルタに目を向ける。カナデの視線に気づいたコルタが、片手を挙げる。気さくな性格の様だ。
「本当よ。お兄ちゃんとわたしだけじゃあ、広すぎるの。良かったら、貴方達の家を壊したお詫びに使ってちょうだい」
ナズナは続けて、「家の中、案内しましょうか?」と声を掛ける。
「ああ。部屋の数を知りたい。それと、何かの店をやっているのか?」
ハッサンは家の正面、喫茶『さくらんぼ』を見てカナデに問いかけの視線を向ける。
「喫茶店です。お茶とか、軽食を出す店」
「ほう。カナデが、切り盛りしているのか?」
「い、いや。店は母さ、ナズナがやってて・・・・」
まだ慣れない。カナデはしどろもどろで説明する。
「こんな小さい子が??」
先程、ねちっと嫌味を言ってくれた魔女のお姉さんが驚きの声を出す。
「お前ら、何者だ?」
エルフの優男が鋭い質問を投げてくる。
「わたし達、『タイムトラベラー』なの⁉手違いで、磁気嵐?っていうのに巻き込まれちゃって・・・・」
ナズナはしれっと嘘をならべる。カナデは別の意味で、母親に尊敬の眼差しを送った。
「で、後は3階なんだけど・・・・。階段が途中で抜け落ちて、上がれないのよね⁉」
ナズナの説明に、ハッサンが頷く。
「3階には何部屋あるの?」
魔女風のお姉さん、アニイターが問いかけてくる。
「2部屋だけよ。まぁ、一部屋24畳の広さがあるから、壁をぶち抜いて2部屋繋げると44畳の大部屋になって、ギルドマスターさんの執務室兼寝室に丁度いいかもね‼」
ナズナはハッサン達の質問に、一つ一つ丁寧に答えていく。
カナデは交渉役をナズナに任せるしかなかった。
「となると、全部で12部屋か。本当に、大工を入れて改修して良いのか?」
「ええ。構わないわ。お店も、改修してくれるっていうし、こちらに反対する理由はないわ。ただ、先も話した通り、わたし達は貴方達の国に着いたばかり。この国の通貨を持っていない。改修工事の請求をされても、困るから。そのつもりで・・・・」
エルフの優男、キリオスが苦笑しながら、「ちゃっかりしてるなぁ。おチビちゃん‼」とナズナの交渉術の高さに賛辞を送る。
話がまとまったところで、ナズナは喫茶スペースで全員にコーヒーをふるまった。
「⁉、な、何、これ?」
「に、苦っ⁉」
アニイターとキリオスが、一口含んでカップの中を凝視する。
「コーヒー、飲んだこと無い?」
カナデはコーヒー豆を見せながら、聞く。
「ふむ、ブラック・ビーンズに似ているなぁ‼」
ハッサンの言葉に、カナデは苦笑する。
(ブラック・ビーンズって。直訳すると、黒豆⁉なんじゃそりゃ‼)
「しかし、この飲み物も不思議だが、建物も変わった造りだな?」
コルタの言葉に、カナデは焦った。ナズナはしれっと、「ジバング式だから」と返す。
ナズナは最後の交渉に入る。
「じゃあ、大工さんの手配ヨロシク。いろいろな手配にはお兄ちゃん、連れていっていいから。この国の事も知っておきたいしね⁉」
「ああ。じゃあ、早速出かけるか?カナデ。アニイターとキリオスは、採集クエストを進めておいてくれ。他の者は、瓦礫の片付けと物資の補充。コルタとマルスは一緒に来てくれ‼」
名前を呼ばれた、冒険者見習いのマルスは嬉しそうにやって来て、カナデに頭を下げる。
「ボク、マルスです。職業は、司祭(ビショップ)。レベルは、15のまだまだ駆け出しですけど、宜しくお願いします‼」
「こちらこそ。よろしく・・・・」
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