恋と首輪

山猫

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首輪の役割

2-9

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パーティーから、1週間後。
呼び出しに、主人の部屋へ行くと、主人の表情は、とても明るかった。

「蓮様、何か良いことでもあったんですか?」
「やっぱりみゆにはバレるか」

当然だ。
毎日毎日、主人の顔色ばかり伺ってる私が、分からないわけがない。

「会社で、大きいプロジェクトをまた任されたんだ。」
「ほんとですか!?」
「うん、」

ニコニコ笑いながら、パソコンを触る主人。

「おめでとうございます、蓮様」

いつからだろう。
主人が嬉しそうなのが、私も嬉しくなったのは。

私のその言葉に、主人は私の方を向く。

「みゆのおかげでもあるんだよ」
「…え?私、ですか?」
「うん。あの演奏のおかげで、先方が投資してくれたから、俺にまた任せてもらえるようになった。」
ニコッと、笑った主人は、私に近づいた。

「ありがとう、みゆがいてくれてよかった」
その言葉が、私の胸にぐっと、刺さる。
素直に、嬉しかった。

こんな私が、主人の役に立てたことが。

主人は、私の頭を優しく撫でる。
「みゆ、頭撫でられるの好きでしょ?」
「……ッ…きらい、じゃないです」

主人はなんでこんなにも私を見透かしてしまうのだろう。

「ふはっ、今日は素直じゃん」
「いつも素直ですけど…」

「俺も好きだよ」
「……え?…」
その言葉に一瞬時が止まったように感じた。

「みゆの頭撫でるの」
「ああ、」
なんだ、びっくりした。
てっきり……

「みゆの頭ってまん丸してて撫でやすい」
「それ、褒めてます?」
いつもより主人の手が熱い気がするのは
気のせいだろうか。
「褒めてる褒めてる」笑いながらそう言う主人。

「私も……」
「ん?」
「……いや、なんでもないです」

なんとなく、言わなかった。
私も、撫でられるのが本当はすごく……好きだって。
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