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嫉妬
6-5
しおりを挟む2回目の主人の豪邸。
""お帰りなさいませ""
たくさんのメイドさんが私たちに挨拶する。
前は、倒れた主人が心配で気が気じゃなかったけど、今日は変に緊張する。
"ガチャッ"
部屋に入ると、目に入る白と黒でまとめられたシンプルな部屋と、主人の匂い。
その瞬間、降ってくる甘いキス。
「ちょ、れん…ッ」
ああ、頭溶けそう…。
主人は、私を抱えてベッドに寝かせる。
制服のネクタイを緩めるその仕草がすごく色っぽくて、目を奪われた。
「もう余裕あるフリとかしないから。逃してあげない」
長い長い時間だった。
ゆっくりと主人を受け入れ続けて、気づいた時には主人の部屋の天井で、横には寝ている主人がいた。
外はすでにもう暗い。
ああ、気失ってたのか寝てたのか。
ある程度、覚悟はしてたものの、今日の主人はそれはそれはすごかった。
何回したんだろ
…それさえも覚えてないってやばい?
今隣で可愛い顔して寝てる主人とはまるで別人みたいだ。
にしても、ほんと、綺麗な顔してるよなあ
まつげ長…。鼻たか…。顔小さ…。
こんな時にしか触れないからいっぱい触っとこ。
寝てるのをいいことに、形のいい唇に、私のを重ねた。
「そうゆう可愛いことは俺が起きてる時にしてくれない?」
「…えっ、起き、てた?」
さっきまで触ってた主人の目が開く。
「ふっ、顔さわりすぎ」
「……ッ、」
起きてたんじゃん…恥ずかしい……
「大丈夫?体」
「……まあ、なんとか」
主人は私をぐっと引き寄せて抱き締めた。
「ああ、いくらなんでも歯止め効かなすぎたなー。反省。」
「いいですよ…別に…気持ち、よかったから」
主人は驚いた顔をして、ため息をつく。
「そうやって無意識に誘うのやめてくれる?」
「…ッ…さそ…ってない、」
「でも俺は興奮すんの。みゆのバカ」
「……イダい……」
私のほっぺをつねる主人は、いつもの柔らかい顔で笑ってる。
「俺さ、今までろくに人を好きにならなかったからこんな感情初めてなんだ。みゆのことになると何も考えられなくなって、体が先に動いてるし、一緒にいると、どんどん欲が出てくる。」
主人の大きい手が私の頬に添えられる。
「もしかしたらこれが愛なのかもって思った」
あれ、俺今すげー恥ずいこと言ってる?と、目を逸らす主人が可愛くて、また目を合わせる。
「でも、みゆを好きになるたびに、母さんみたいにどっか行っちゃったらどうしようって失うのが怖い。毎日、不安なんだ。」
そんなこと、思ってたんだ。
全く気づかなかった…。
私は主人をぎゅっと抱きしめる。
「…私は、どこにも行かないです」
「…わかってる。でも、また不安になるかもだから、その時はまた確かめさせて」
ちゅ、ちゅ、と何度も色んなとこにキスを落としていく主人。
「……んん、」
「ふっ、可愛い」
うつろな目を少し開けると、美しい主人の顔が、月の光に照らされていた。
未だに信じられないな。この人が、私の彼氏だなんて。
「みゆ、大好き」
「……私も、」
やばい、今がピークに幸せかもしれない。
「大好きだから、もっかい。ね?」
「………ッ…」
そんな顔で言われたら、私が断れないことを主人は知っている。
あー今日多分もう寝れないな。
あーもう、しょうがない。
今日は存分に、主人に溺れよう。
「だめ、じゃない」
ふっ、と息を吐き出すように笑った主人は、また私にキスを落とした。
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