優しい契約

かるめ

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感情の取り戻し方

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感情を取り戻すとはどういうことなのか?とずっと考えていた。そもそもあれ自体が本当のことと断定もできないし、信じている自分のことも馬鹿だと思い始めていた時、突然悪魔は現れた。

「感情を取り戻しに行くよっ!!!」

突然現れた。夢ではないということが証明できたのでよかった。

「そうですか。どうやって取り戻すの?」

「そりゃもちろん.....ごめん考えてなかった!」

「はぁ...5年も寿命奪われたんですからちゃんと約束守ってくださいよ。」

「悪魔は人を殺しても、約束は守る!!!絶対に!!!」

「わかりました。とりあえず、この学校から抜け出しましょう。あなたが透明のせいで変人に見られるので。」

「うん。おっけー。」

約束を守ると言っていたものの本当にどうするのかと思っていた矢先

「あ、そうだ!遊園地行こー!」

「なんで?」

「えー。だってお化け屋敷で驚いて取り戻したり、ジェットコースターの風圧で取り戻したり...とか?」

なにを言いだすかと思ったらこんなことかと思った。けれど、

「いいよ。どうせ友達いないし暇だし。家でも殴られるだけだし。」

「やったー!ほんとうれしー!初めて行くんだけど!なに乗ろうかなー?」

この悪魔は...まぁいいや。



日曜日

電車で二つの駅を乗り換えて、遊園地に着いた。悪魔はふわふわのピンクのスカートに白いブラウスを着ていた。シンプルな服ながら、容姿が淡麗なため、とても美しかった。

「えっとねー!まずねー!ティーカップ乗ろー!!!」

彼女に言われるがままティーカップに乗った。彼女はグルグル回したが、もともと車酔いしない体質だったので大丈夫だった。彼女はとてもたのしそうだった。

「次はねー。うーんとね。メリーゴーランド!」

普段はとても妖艶な悪魔だが、今ばかりはとても小さな子供に見える。しかしなぜ私のところに彼女は来たのだろうか。死にたいと思っている人なんてこの世に数え切れないほどいるのに。

「ねぇねぇー。おなかすいたー。なんか買って!」

今まで学校でそんなこと一言も言ったことなかったのに。まぁいいや。一緒に買いに行こう。

「じゃあ一緒に行こう。」

「やったー!なに食べよう。」

やっぱり気になるから、なぜ私のところに来たのか、彼女に直接聞いてみよう。

「悪魔さん。なぜ貴女は私のところに来たの?死にたがってる人なんか他にもたくさんいるのに。」

「あなたは抽選で選ばれたの。それだけ。」

「なるほどね。あんま納得いかないけど納得しとく。」

「うん。そうしなさい。」

そして、お昼ご飯を適当に買って食べた。

「お化け屋敷行くわよ!!!ここのお化け屋敷は日本でも有数の怖さらしいわよ!楽しみねー。」

お昼食べてすぐにお化け屋敷って...驚いて食べ物出るんじゃないの?まあ私は驚くっていう概念がないからいいけど。

「次はジェットコースター乗るわよ!!!」

あちこち歩き回って疲れないのかなと思ったけど、実体が存在するのかわからないような悪魔だから考えるのを諦めた。

「最後はやっぱり観覧車でしょ!!!」

やっと終わるこの長い1日。この悪魔のせいで長い1日になった。疲れた。

家に着いた。親がいるかもしれなかったが、たまたまいなくて助かった。そしてなぜか悪魔も付いて来た。そして悪魔が、

「全然戻らないね。感情。なんのためにこんなに連れ回したと思ってんのよ。」

まさか悪魔がこんなに考えているとなんか思っても見なかった。

「何よその顔!私が遊ぶためだけに言ったと思ってるの?まあそうなんだけどね。」

少し感心したと思えばこれだ。

「でもまぁ楽しかったわ!ありがとう!」

「うん。そうだ...ね?」

楽しい?何が?わからない。これが感情?すごく胸が高鳴っている。

「そうだねってあなた感情戻ったの!?」

「そうなのかな?感情がどんなものかもわからなかったからどうなんだろう?」

「やったわ!!!じゃあ他の怖いとか愛とかは?あ、いやでも全然お化け屋敷怖がってなかったし...あのお化け屋敷めちゃめちゃ怖いので有名なのに...これから少しずつ集めないといけないのかー。めんどくさいけど少し楽しみ!」

そんな無茶苦茶な...と思ったけど言葉を飲み込み、

「じゃあ、感情取り戻すまでまだかかるんですか?」

「うん!これからもよろしく!」

「はぁ時間かかる確定ですか...よろしくお願いします。」
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