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18幕 理解の出来ない状況。
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公開画面で止まっており、投稿出来ていませんでした。誠に申し訳ございませんでした。
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「煌牙さん...貴方はもしかして...」
零がここまで言った時、ふいに煌牙は「少し待ってください」と零の口を人差し指でそっと閉じて近くの茂みに声をかける。
「そろそろ出てきたらどうかな?ずっとついてきているだろう?」
そう言うと、その茂みからは、「いやー、バレてましたか...」と大智が現れた。
「だ、大智さん!!」
「どーもです、お妃様...」
大智はいつもと同じ調子であったが、この初めて来た土地に見知った顔がいるというのは零の気持ちをとても安心させた。
「君...見たところ彼女と知り合いのようだけど、邪魔しないで貰えるかな?これから彼女から愛の告白があるんだよ」
「なっ!?そ、そんなのありませんよ!!」
真面目な顔で喋る煌牙に零は顔を赤くして答え、それに対して、
「いいえ。違いますよ。彼女は陛下一筋で陛下と毎日熱く口付けを交わしていますから!!」
と当たり前といった顔で反抗する大智に対しても、
「そっ!そんなことしてません!!」
と、零はすかさず反応する。
そんな慌てた零の姿を見て煌牙は、
「彼女。あなたのせいで困ってますよ。大丈夫ですか?零。」
と言い、大智は、
「ちょっと!さっきから思っていたのですが、何妃様を下の名前で呼んでいるのですか!?彼女は陛下の婚約者様なんですよ!!」
と反抗するといったやり取りはなんと夕方までかかってしまった。
この両者ひかない沼試合に終止符を打ったのは華洛だった。
「陛下。そろそろ"歩みの号令"が始まりますので、移動をお願いいたします」
「"歩みの号令"?」
零が質問すると、舞羅がその"歩みの号令"が行われる会場へ向かいながら説明してくれた。
「この国は前国王の時代は貿易の不景気が続きまして国民が路頭に迷っておりました所を、煌牙様が国王に就任されて経済を回復されたのです。そこで翠蓮は生まれ変わりまた新たな1歩を踏み出す。ということで今回の"歩みの号令"を行うので、いわばお祭りです」
そして会場に着くや否や、「では、我々はこちらなので」と舞羅と華洛が去ってしまい、「あ、僕も少し御手洗に」と煌牙も奥へ入ってしまった。
「行ってしまいましたね...」
「そ、そうですね...」
そうしてしばらく待っていると、「あぁ!!」と大智の傍に大量の荷物を持った老婆が倒れ込み、零と大智はすぐに傍に駆け寄る。
「お、おばあさん、だっ、大丈夫ですか!?」
「え、えぇ。けど、この荷物だとあの長い坂が辛くてねぇ...」
老婆はそう言って目の前にあるとても急斜な坂を指差す。
「で、では!わ、私が手伝います!」
零がそう言って荷物を持とうとすると、
「し、しかし妃様はこの後に"歩みの号令"が...」
と、大智が1度零を止める。
「で、では...大智さん、代わりにお願いできますか?」
「もちろんです!任せてください!!」
妃の頼みとなれば従者が断る理由などない。大智は自信満々に返事をして老婆の荷物を持ってその坂へと向かっていく。
そして大智が小さく見えた頃合いに煌牙が、「すみません、遅くなってしまって。あれ?もう1人の方は?」と戻ってくる。
そして零が事のあらましを説明すると、煌牙は腕を組んで少し考える。
「うーん、しかし...もう時間がないのでここに役人を1人配置しておきますね。それでは妃様はこちらへ」
「は、はい!」
そして案内されたのはいわゆる宮殿のバルコニーといったところでそこからは会場を一望することができ、下にはたくさんの翠蓮の国民がいた。
そして大智が零を隣へ来るよう指示をして零は隣へ立つ。
すると国民は「陛下だ!」「しかし、あの女性は?」と思い思いに話を始めて少し騒がしくなる。
すると煌牙は零の思ってもいなかった言葉を放つ。
「翠蓮代18代国王、蓮 煌牙は、ここにいる女性、李 零と婚約を致します!!」
辺りが「!?」とざわめくと同時に零は一瞬何が起きたのかを理解することは出来ず、事態を飲み込むにはしばらくの時間が必要だった。
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「煌牙さん...貴方はもしかして...」
零がここまで言った時、ふいに煌牙は「少し待ってください」と零の口を人差し指でそっと閉じて近くの茂みに声をかける。
「そろそろ出てきたらどうかな?ずっとついてきているだろう?」
そう言うと、その茂みからは、「いやー、バレてましたか...」と大智が現れた。
「だ、大智さん!!」
「どーもです、お妃様...」
大智はいつもと同じ調子であったが、この初めて来た土地に見知った顔がいるというのは零の気持ちをとても安心させた。
「君...見たところ彼女と知り合いのようだけど、邪魔しないで貰えるかな?これから彼女から愛の告白があるんだよ」
「なっ!?そ、そんなのありませんよ!!」
真面目な顔で喋る煌牙に零は顔を赤くして答え、それに対して、
「いいえ。違いますよ。彼女は陛下一筋で陛下と毎日熱く口付けを交わしていますから!!」
と当たり前といった顔で反抗する大智に対しても、
「そっ!そんなことしてません!!」
と、零はすかさず反応する。
そんな慌てた零の姿を見て煌牙は、
「彼女。あなたのせいで困ってますよ。大丈夫ですか?零。」
と言い、大智は、
「ちょっと!さっきから思っていたのですが、何妃様を下の名前で呼んでいるのですか!?彼女は陛下の婚約者様なんですよ!!」
と反抗するといったやり取りはなんと夕方までかかってしまった。
この両者ひかない沼試合に終止符を打ったのは華洛だった。
「陛下。そろそろ"歩みの号令"が始まりますので、移動をお願いいたします」
「"歩みの号令"?」
零が質問すると、舞羅がその"歩みの号令"が行われる会場へ向かいながら説明してくれた。
「この国は前国王の時代は貿易の不景気が続きまして国民が路頭に迷っておりました所を、煌牙様が国王に就任されて経済を回復されたのです。そこで翠蓮は生まれ変わりまた新たな1歩を踏み出す。ということで今回の"歩みの号令"を行うので、いわばお祭りです」
そして会場に着くや否や、「では、我々はこちらなので」と舞羅と華洛が去ってしまい、「あ、僕も少し御手洗に」と煌牙も奥へ入ってしまった。
「行ってしまいましたね...」
「そ、そうですね...」
そうしてしばらく待っていると、「あぁ!!」と大智の傍に大量の荷物を持った老婆が倒れ込み、零と大智はすぐに傍に駆け寄る。
「お、おばあさん、だっ、大丈夫ですか!?」
「え、えぇ。けど、この荷物だとあの長い坂が辛くてねぇ...」
老婆はそう言って目の前にあるとても急斜な坂を指差す。
「で、では!わ、私が手伝います!」
零がそう言って荷物を持とうとすると、
「し、しかし妃様はこの後に"歩みの号令"が...」
と、大智が1度零を止める。
「で、では...大智さん、代わりにお願いできますか?」
「もちろんです!任せてください!!」
妃の頼みとなれば従者が断る理由などない。大智は自信満々に返事をして老婆の荷物を持ってその坂へと向かっていく。
そして大智が小さく見えた頃合いに煌牙が、「すみません、遅くなってしまって。あれ?もう1人の方は?」と戻ってくる。
そして零が事のあらましを説明すると、煌牙は腕を組んで少し考える。
「うーん、しかし...もう時間がないのでここに役人を1人配置しておきますね。それでは妃様はこちらへ」
「は、はい!」
そして案内されたのはいわゆる宮殿のバルコニーといったところでそこからは会場を一望することができ、下にはたくさんの翠蓮の国民がいた。
そして大智が零を隣へ来るよう指示をして零は隣へ立つ。
すると国民は「陛下だ!」「しかし、あの女性は?」と思い思いに話を始めて少し騒がしくなる。
すると煌牙は零の思ってもいなかった言葉を放つ。
「翠蓮代18代国王、蓮 煌牙は、ここにいる女性、李 零と婚約を致します!!」
辺りが「!?」とざわめくと同時に零は一瞬何が起きたのかを理解することは出来ず、事態を飲み込むにはしばらくの時間が必要だった。
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すきぴ
話の構成が上手いなぁって思った
続き待ってます( ˙꒳˙ )
陛下が零に一目惚れするであってるのかな
その展開素敵だなって感じた
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