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殺された親友と嘘の話(17話)
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○天界・天宮・奏太と美優の部屋
濁水洞から戻って来た奏太。
座っている美優。
美優「お帰りなさい。」
奏太「うん。」
元気のない声で奏太が言った。
美優「何か気づくことないの?」
奏太が首を横に振った。
美優「うーん、例えば匂いとか。」
奏太が大きく息を吸うと
奏太「ん?血生臭い匂いがする・・・。どうしてこんなに臭いんだ?」
奏太が下を見た。
すると、机の下から血まみれになった腕が見えた。
奏太がすぐにしゃがんで机の下を見た。
奏太「おい、彩月じゃないか!?どうして血まみれなんだ!」
奏太が息をしているか確かめた。
奏太「死んでる・・・。もしかして、お前が殺したのか?そうなのか、美優!」
美優「人聞きの悪い事言わないで。この子はある侍女に絡まれて殺されたの。
私は雪華から報告を受けてその場に行ったけどもうその侍女がその子の首を切ったところだったの。
でも、埋葬する前にあなたに会わせてあげたくて、ここへ連れて来たの。」
奏太「それならどうして、机の下に隠したんだ?」
美優「最初に心の準備をさせてあげたかったの。」
奏太「それならその侍女はどこにいるんだ?」
美優「雪華!」
美優が連れて来いと合図した。
雪華が誰かを引きずって来た。
雪華「美優様連れて来ました。」
奏太は驚いた。
雪華が連れて来たのが女性の死体だったからだ。
奏太「その女子は誰なんだ?」
美優「厨房で働いていた子よ。」
奏太「その女子と彩月がどう関係してくるんだ?」
美優「聞いたところこの子はあなたに好意を抱いていたみたいなの。
だけど、あなたの侍女にもなれずずっと厨房の仕事だけ。
そんなある日あなたの親友の彩月とこの子は出会ったの。
この子は彩月と親しくなるうちに、あなたに好意を抱いているということを彩月に話した。
話しているうちにこの子は彩月とあなたが親しい関係であると悟ったの。
だから彩月を殺した日この子は彩月にあなたの侍女になりたいとお願いした。
だけど、彩月は"好意を抱いているのに侍女になればもっと辛くなる。
私は友達のあなたが悲しむ姿を見たくない。"そう言って去ろうとしたの。
でも、その子は彩月の腕を掴んで何度も頭を下げてお願いした。
それでも、彩月にダメと言われこの子は親に渡されていた短剣で彩月を一思いに殺した。」
奏太は動揺していたのかその話を聞くとすぐに信じた。
奏太「そうなのか・・・。責めて悪かったな。」
美優「大丈夫よ、あなた。動揺していたんだもの。仕方ないわよ。」
美優が微笑みながら言った。
美優「今日はもう疲れたでしょ?ベッドに横たわって?後は私が処理するから。」
そう言われると奏太はベッドに横たわって目を閉じた。
美優が雪華と一緒に部屋を出た。
美優「雪華、この女達の遺体を焼いて!私が殺したという証拠も全てね!」
雪華「はい!分かりました!」
濁水洞から戻って来た奏太。
座っている美優。
美優「お帰りなさい。」
奏太「うん。」
元気のない声で奏太が言った。
美優「何か気づくことないの?」
奏太が首を横に振った。
美優「うーん、例えば匂いとか。」
奏太が大きく息を吸うと
奏太「ん?血生臭い匂いがする・・・。どうしてこんなに臭いんだ?」
奏太が下を見た。
すると、机の下から血まみれになった腕が見えた。
奏太がすぐにしゃがんで机の下を見た。
奏太「おい、彩月じゃないか!?どうして血まみれなんだ!」
奏太が息をしているか確かめた。
奏太「死んでる・・・。もしかして、お前が殺したのか?そうなのか、美優!」
美優「人聞きの悪い事言わないで。この子はある侍女に絡まれて殺されたの。
私は雪華から報告を受けてその場に行ったけどもうその侍女がその子の首を切ったところだったの。
でも、埋葬する前にあなたに会わせてあげたくて、ここへ連れて来たの。」
奏太「それならどうして、机の下に隠したんだ?」
美優「最初に心の準備をさせてあげたかったの。」
奏太「それならその侍女はどこにいるんだ?」
美優「雪華!」
美優が連れて来いと合図した。
雪華が誰かを引きずって来た。
雪華「美優様連れて来ました。」
奏太は驚いた。
雪華が連れて来たのが女性の死体だったからだ。
奏太「その女子は誰なんだ?」
美優「厨房で働いていた子よ。」
奏太「その女子と彩月がどう関係してくるんだ?」
美優「聞いたところこの子はあなたに好意を抱いていたみたいなの。
だけど、あなたの侍女にもなれずずっと厨房の仕事だけ。
そんなある日あなたの親友の彩月とこの子は出会ったの。
この子は彩月と親しくなるうちに、あなたに好意を抱いているということを彩月に話した。
話しているうちにこの子は彩月とあなたが親しい関係であると悟ったの。
だから彩月を殺した日この子は彩月にあなたの侍女になりたいとお願いした。
だけど、彩月は"好意を抱いているのに侍女になればもっと辛くなる。
私は友達のあなたが悲しむ姿を見たくない。"そう言って去ろうとしたの。
でも、その子は彩月の腕を掴んで何度も頭を下げてお願いした。
それでも、彩月にダメと言われこの子は親に渡されていた短剣で彩月を一思いに殺した。」
奏太は動揺していたのかその話を聞くとすぐに信じた。
奏太「そうなのか・・・。責めて悪かったな。」
美優「大丈夫よ、あなた。動揺していたんだもの。仕方ないわよ。」
美優が微笑みながら言った。
美優「今日はもう疲れたでしょ?ベッドに横たわって?後は私が処理するから。」
そう言われると奏太はベッドに横たわって目を閉じた。
美優が雪華と一緒に部屋を出た。
美優「雪華、この女達の遺体を焼いて!私が殺したという証拠も全てね!」
雪華「はい!分かりました!」
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