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#1これから始まる
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_いつもと同じ世界。
太陽の光に起こされ、制服に着替える。
カーテンを開けると、空は雲ひとつない快晴だった。
私は如月寿麗。今日から中学生!
今、凄くワクワクしてるんだ!
朝ごはんを食べると、私は新品の真っ白い靴を履いて外に出た。
「行ってきまーっす!!」
いつもより高い声で、誰もいない家の玄関にそう叫ぶと、
私は走って学校へ向かった。
**
学校の校門の近くに来ると、人が沢山並んでいた。
なんだろう、と思って、その列をたどっていくと、
そこには“入学式”と書いてある看板があって、そこで写真撮影をしていた。
じゃあ、撮らない人は並ばなくて大丈夫だよね?
「新入生ですか?」
綺麗な人……この学校の先生かな?
「あっ、はい!そうです!!」
「お家の方は一緒じゃないですか?」
「仕事が忙しくて、来られないって言ってました。」
「そうですか。では、クラス名簿は昇降口に貼ってあるから、そこで確かめてね。」
「はい!ありがとうございます!」
**
…はいって言っちゃったけど、昇降口ってどこだろう。
まぁ、適当に歩いてればそのうち見つかるよね!
えーっと、こっちかな?
「……そっちじゃないよ。」
誰かに腕をつかまれたと思うと、落ち着いた声でそうに言った。
「1年生でしょ?1年生の昇降口はこっち。来て。」
「っ……うん。」
その子は、私の手を取って 早歩きで連れてってくれた。
「……私が小さい頃にね、姉がここに通ってたの。
授業参観の時、よく来たりしてたから ここのことは結構詳しいよ。」
「そうなんだ!……そうだっ!そういえば、何組だった?
…私は~……如月…如月…っあった!如月寿麗!B組!」
「…あっ、私もB組だ。」
「ほんと~っ?!やったーっ!!……えっと、名前は?私は…」
「きさらぎさん、でしょ?」
「そう!そうだよ!!なんでわかったの?すごーいっ!」
「…さっき大声で叫んでたでしょ。私は琴森彩凪。よろしくね。如月さん。」
「うん!よろしく!!彩凪ちゃん!」
**
「では、今から1人ずつ自己紹介をしてもらいたいと思います。
天谷さん。」
「?はーい なんですか~?」
「自己紹介です。なんでもいいのでよろしくお願いします。」
「じこしょーかい……うーん、
今日から中学1年生でーす。天谷梨希ちゃんっていいまーす
よろしくお願いしまーす」
「ふふ、みんな今日から中学1年生だよ?」
「おもしろーい!」
「ん、あれ、そっか~。まぁいいやー」
なんか変わった子だな~……
でも 楽しそう!
「天谷さん、ありがとうございます。それでは_」
**
「それでは、香藤さん自己紹介お願いします。」
「香藤湖都って言います。よろしくお願いします。」
……次だーっ…緊張してきたぁ~
「如月さん 自己紹介お願いします。」
「っ……はっ、はい!!
如月寿麗です!
今、すっごくワクワクしてます!
何もかも新しくて、新鮮で……
今日から始まる この中学校生活……
このドキドキも 新鮮さも 忘れないように、そして……
もっと輝かせていけたらなって思います!
よろしくお願いします!!」
自己紹介を終えると、みんなは私の方を向いたまま静かになった。
変なこと言ったかな……?
「いえーい 寿麗様ぁ~」
天谷さんがそうに言った。
すると、
「凄い!感動したよ!!」
「かっこよかった!」
他の子達も次々と喋りだした。
「そ、そうかな?緊張した~……」
「如月さん。良かったですよ。それでは_」
こうして、自己紹介は終わった。
太陽の光に起こされ、制服に着替える。
カーテンを開けると、空は雲ひとつない快晴だった。
私は如月寿麗。今日から中学生!
今、凄くワクワクしてるんだ!
朝ごはんを食べると、私は新品の真っ白い靴を履いて外に出た。
「行ってきまーっす!!」
いつもより高い声で、誰もいない家の玄関にそう叫ぶと、
私は走って学校へ向かった。
**
学校の校門の近くに来ると、人が沢山並んでいた。
なんだろう、と思って、その列をたどっていくと、
そこには“入学式”と書いてある看板があって、そこで写真撮影をしていた。
じゃあ、撮らない人は並ばなくて大丈夫だよね?
「新入生ですか?」
綺麗な人……この学校の先生かな?
「あっ、はい!そうです!!」
「お家の方は一緒じゃないですか?」
「仕事が忙しくて、来られないって言ってました。」
「そうですか。では、クラス名簿は昇降口に貼ってあるから、そこで確かめてね。」
「はい!ありがとうございます!」
**
…はいって言っちゃったけど、昇降口ってどこだろう。
まぁ、適当に歩いてればそのうち見つかるよね!
えーっと、こっちかな?
「……そっちじゃないよ。」
誰かに腕をつかまれたと思うと、落ち着いた声でそうに言った。
「1年生でしょ?1年生の昇降口はこっち。来て。」
「っ……うん。」
その子は、私の手を取って 早歩きで連れてってくれた。
「……私が小さい頃にね、姉がここに通ってたの。
授業参観の時、よく来たりしてたから ここのことは結構詳しいよ。」
「そうなんだ!……そうだっ!そういえば、何組だった?
…私は~……如月…如月…っあった!如月寿麗!B組!」
「…あっ、私もB組だ。」
「ほんと~っ?!やったーっ!!……えっと、名前は?私は…」
「きさらぎさん、でしょ?」
「そう!そうだよ!!なんでわかったの?すごーいっ!」
「…さっき大声で叫んでたでしょ。私は琴森彩凪。よろしくね。如月さん。」
「うん!よろしく!!彩凪ちゃん!」
**
「では、今から1人ずつ自己紹介をしてもらいたいと思います。
天谷さん。」
「?はーい なんですか~?」
「自己紹介です。なんでもいいのでよろしくお願いします。」
「じこしょーかい……うーん、
今日から中学1年生でーす。天谷梨希ちゃんっていいまーす
よろしくお願いしまーす」
「ふふ、みんな今日から中学1年生だよ?」
「おもしろーい!」
「ん、あれ、そっか~。まぁいいやー」
なんか変わった子だな~……
でも 楽しそう!
「天谷さん、ありがとうございます。それでは_」
**
「それでは、香藤さん自己紹介お願いします。」
「香藤湖都って言います。よろしくお願いします。」
……次だーっ…緊張してきたぁ~
「如月さん 自己紹介お願いします。」
「っ……はっ、はい!!
如月寿麗です!
今、すっごくワクワクしてます!
何もかも新しくて、新鮮で……
今日から始まる この中学校生活……
このドキドキも 新鮮さも 忘れないように、そして……
もっと輝かせていけたらなって思います!
よろしくお願いします!!」
自己紹介を終えると、みんなは私の方を向いたまま静かになった。
変なこと言ったかな……?
「いえーい 寿麗様ぁ~」
天谷さんがそうに言った。
すると、
「凄い!感動したよ!!」
「かっこよかった!」
他の子達も次々と喋りだした。
「そ、そうかな?緊張した~……」
「如月さん。良かったですよ。それでは_」
こうして、自己紹介は終わった。
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