Girl S Life☆

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#2 ろうにんあじ

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_授業が終わった。

「ん~~っ!!!授業終わったぁ~!」

今日は部活見学があるんだ!!
ずっと楽しみにしてたの!
…あっ、そうだ!彩凪ちゃん誘って行こうかなー♪

「さーなちゃーーんっ!!!」
「あっ、如月さん。どうしたの?」
「よかったら一緒に部活見学行かなーい?」
「……」
「あ、えっと、嫌だったら全然いいからね!
なんか ごめん……」
「えっ?……あ!ううん、嫌ってことはないよ。
……私、今日は用事あるからさ。
ごめんね。」
「そっか!それなら私一人でまわるね!」
「うん。いい部活が見つかるといいね。」

…なにか、あるのかな?
彩凪ちゃん あんまり笑わないし、たまに見せてくれる笑顔も 少し無理してるように見える。
私のこと 嫌いなのかな……

「あれ~?寿麗ちーの顔がろうにんあじになってるよ~?」
「わっっ!!……びっくりしたぁ。
梨希ちゃん、急に話しかけないでよ~」
「…珍しいねぇ~。寿麗ちーがびっくりするなんて」
「私だってびっくりするよ~!!もー!」
「ん~。そっかぁ。」
「あ!そうだ!梨希ちゃん、一緒に部活見学行かない?」
「お~、その言葉を待ってましたぁ~」
「ほんとーっ!!じゃあ、今から行こっか!」
「ごーごー、部活見学ぅ~」

**

「梨希ちゃんはなんの部活に入るのー?」
「んー、梨希ちゃんはねぇ~。帰宅部かなぁ~~」
「え?帰宅部?」
「そー。楽しいよ~?おすすめだよ~?」
「何にも入んないんだ……」
「まだわかんないかなぁ~。
暁月女子中学校の部活の神様が……梨希ちゃんにぴったりな部活を与えてくれるかもしれないからね~」
「……えっと、そうなんだ!
よくわかんないけど、いい部活見つかるといいね!」

やっぱり 少し変わってるんだよな~。梨希ちゃんって。

**

「えっと、次は~……テニス部!」
「梨希ちゃん運動は苦手なんだよなぁ~。
どこの見学に行っても先輩の人たちが「少しやってみなよー!」って言うからさぁ~
優しい梨希ちゃんは断れないから もうへとへとだよ~」
「んー、じゃあ運動部はこれで終わりにして 今度は文化部に行く?」
「おっ、いいね~。寿麗ちーてんさーい」

**

「書道部は静かだねー!私にはちょっと向いてないかも…」
「寿麗ちーは静かが苦手なの~?」
「うーん、もっとこう ワーッ!てしてる方がいいというか……
でもこういう静かな部活も嫌いじゃないよ!」
「ワーッ!か~。んー、寿麗語は難しいですなぁ」
「あっ……えへへ…えっと、次は__」

**

「ただいまー」

部活見学が終わって 家に帰った。
お母さん、帰ってきてないな~。
今日は早く帰るって言ってたのに~

「………はあ…」

彩凪ちゃんは どうして笑わないんだろう
どうしてあんなに 無理してるような表情するんだろう

友達なら 助けてあげないと、だよね
でも 迷惑だったらどうしよう
もっと彩凪ちゃんに嫌われちゃうかな…

「わかんないよ~……!!」

**

昨日色々考えてみたけど……
やっぱり話を聞いてみることにしたの!
なにか 隠してるようにも見えるから。

「おっっはよー!!」
「如月さん。おはよう」

……えっっと…今 聞けばいいのかな……?
でも 突然そんなこと言ったら困らせちゃうよね……
んーーー……難しいなぁぁぁ

「……如月さん?」
「………………あ!!!ご、ごめん!!聞いてなかった!!」
「どうしたの?いつもの如月さんじゃないよ。」
「そ、んなことないよ~っ!!」
「……そう、それならいいんだけど…」
「う、うん!!じゃあまたね!」

誰かを通して聞いた方がいいかな……でもそれじゃ悪い人みたい…
どうしよう……

「わー」
「ひぇぇ?!……梨希ちゃん!!びっくりした……
もう!ほんとにやめてよ!」
「んー、ろうにんあじ一匹釣りだぁ~」
「違う~!!!」
「だって最近の寿麗ちーいっつも悲しい目してるんだもん~
寿麗ちーがそんな調子だと
梨希ちゃんも心配になって寝られないんだよ~」
「えっ?私悲しい目してたの?」
「うん」
「……悲しい目…か……」

やっぱり彩凪ちゃんもなにか抱えてるんだ
なにか すっごく辛いことを ずっと1人で……

「寿麗ちー?」
「あっ、ごめん!何か言った?」
「ううん、また難しい顔してたなーって」
「……」
「……なにかあったら 言うんだぞ~」
「梨希ちゃん……ありがとう。
私、頑張るね!」
「……!  うん、頑張ってね。」

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