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#5 アンカー
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「あれあれ~?寿麗ちーが難しそーな顔してる~
どったのー」
「あっ、うん!…テスト勉強してたんだけど…全然わかんないや」
「おおっ、それなら梨希ちゃんに任せなさい~」
「えっ、梨希ちゃん勉強得意なの?」
「酷いなぁ~。こう見えて勉強は結構得意なんだよ~」
「そうなんだ!えーっと、じゃあここの__」
**
「ふぅ~…結構進んだ~!
梨希ちゃんのおかげだよ!本当にありがとぉ~!!」
「うん~。テスト頑張ってね~」
それにしても 梨希ちゃんが勉強得意ってちょっと意外だな~
凄くマイペースだから 後でやればいいや~タイプだと思ってたけど…
陰で頑張る子なのかな。
**
「湖都ちゃんっ!!」
「っ!!ちょっと!急に話しかけるんじゃないわよ!」
「えへへ…ごめん」
「…で、何か用なの?」
「えっと…この間は ほんとにごめんね」
「ああ、あの時のこと まだ気にしていたの?」
「気にするよ~…」
「大丈夫よ。…というか それを言うだけのために来たの?」
「あ~…えーっと…
あの時少し話したら 湖都ちゃんのこと気になっちゃって~
話しやすそうだったから!」
「えっ」
「だから 今度少し話してみようかな~って思ってたんだ!」
「話しやすそうなんて…そんな……
わ、私はただ普通に………!」
「ん?どうしたの?」
~チャイムが鳴る~
「あ!休み時間終わっちゃったー!
じゃあ、また今度話そうねー!」
「話しやすそう、私が…?そそそそんな……
……!あっ!!え、ええ。」
うーん、なんか湖都ちゃん顔真っ赤だったな~
どうしたんだろう。
**
「そろそろ運動会の練習が始まりますね。
1学年の種目を決めたいと思うのですが、この中でやりたい種目はありますか?
近くの人と話し合ってください。」
運動会…?あ、そっか。
小学校の頃は秋だったんだけど…ここの中学校は春なんだ。
「運動会の種目ね…じ、寿麗…さん?は何がいいと思う?」
「寿麗 でいいよ!うーん、私は~……うーん…
パン食い競走!とか…?」
「結構面白いかもね。私は絶対やりたくないわ。」
「え~?んー、じゃー湖都ちゃんは?」
「スポーツはめんどくさいし得意じゃないのよね。運動会自体反対だわ…」
「そっか~。私はスポーツ好きかな~!得意ってほどではないけど…
体動かすのって楽しいから!」
「はい。それでは意見を聞きたいと思います。」
**
「運動会の種目、リレーと障害物競走と騎馬戦になったね!」
「そうだね。練習頑張ろう。」
「うん!」
「あ、あの~…」
「ん?あ、湖都ちゃん!どうしたの?」
「え、えっと…その…い、一緒に…帰らない…?
べ、別に!寿麗と帰りたいとかそーゆーのじゃなくて!
ただ、その…一緒に 帰る人がいなかったから…」
「いいよ!3人で帰ろう!」
「ふふっ、香藤さんってそういう子だったんだ。
ちょっと意外かも」
「な、なによ!そういう子って!」
「なんでもない。」
**
「ただいま~」
「あら。おかえり寿麗。」
「っ!お母さん!」
「今日は早く帰って来れたの。学校はどうだった?」
「うん!新しい友達出来たんだ!」
「そう。よかったじゃない。」
「…うん!」
**
お母さんと話すの 久しぶりだな~
いつも朝早く仕事行っちゃうし 帰ってくるのも夜中だし…
凄く忙しいんだろうけど たまにはたくさん話したいな。
「ん…あ、メールだ」
〈やっほー。寿麗ちー〉
〈梨希ちゃん!どうしたの?〉
〈なんか せんせーがね~?
リレーのアンカーを寿麗ちーに任せたいんだってー〉
〈え?〉
〈寿麗ちー走って帰っちゃったからさー
伝えといてーってせんせーが言ってたんだよ~〉
〈そ、そうじゃなくて…なんで私が??〉
〈んー、わかんなーい
あ、ままがもう寝ろーって言ってるから寝るね~
おやすみー〉
〈お、おやすみ~〉
どうして私が…
責任重大なんだけどぉ~!!
どったのー」
「あっ、うん!…テスト勉強してたんだけど…全然わかんないや」
「おおっ、それなら梨希ちゃんに任せなさい~」
「えっ、梨希ちゃん勉強得意なの?」
「酷いなぁ~。こう見えて勉強は結構得意なんだよ~」
「そうなんだ!えーっと、じゃあここの__」
**
「ふぅ~…結構進んだ~!
梨希ちゃんのおかげだよ!本当にありがとぉ~!!」
「うん~。テスト頑張ってね~」
それにしても 梨希ちゃんが勉強得意ってちょっと意外だな~
凄くマイペースだから 後でやればいいや~タイプだと思ってたけど…
陰で頑張る子なのかな。
**
「湖都ちゃんっ!!」
「っ!!ちょっと!急に話しかけるんじゃないわよ!」
「えへへ…ごめん」
「…で、何か用なの?」
「えっと…この間は ほんとにごめんね」
「ああ、あの時のこと まだ気にしていたの?」
「気にするよ~…」
「大丈夫よ。…というか それを言うだけのために来たの?」
「あ~…えーっと…
あの時少し話したら 湖都ちゃんのこと気になっちゃって~
話しやすそうだったから!」
「えっ」
「だから 今度少し話してみようかな~って思ってたんだ!」
「話しやすそうなんて…そんな……
わ、私はただ普通に………!」
「ん?どうしたの?」
~チャイムが鳴る~
「あ!休み時間終わっちゃったー!
じゃあ、また今度話そうねー!」
「話しやすそう、私が…?そそそそんな……
……!あっ!!え、ええ。」
うーん、なんか湖都ちゃん顔真っ赤だったな~
どうしたんだろう。
**
「そろそろ運動会の練習が始まりますね。
1学年の種目を決めたいと思うのですが、この中でやりたい種目はありますか?
近くの人と話し合ってください。」
運動会…?あ、そっか。
小学校の頃は秋だったんだけど…ここの中学校は春なんだ。
「運動会の種目ね…じ、寿麗…さん?は何がいいと思う?」
「寿麗 でいいよ!うーん、私は~……うーん…
パン食い競走!とか…?」
「結構面白いかもね。私は絶対やりたくないわ。」
「え~?んー、じゃー湖都ちゃんは?」
「スポーツはめんどくさいし得意じゃないのよね。運動会自体反対だわ…」
「そっか~。私はスポーツ好きかな~!得意ってほどではないけど…
体動かすのって楽しいから!」
「はい。それでは意見を聞きたいと思います。」
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「運動会の種目、リレーと障害物競走と騎馬戦になったね!」
「そうだね。練習頑張ろう。」
「うん!」
「あ、あの~…」
「ん?あ、湖都ちゃん!どうしたの?」
「え、えっと…その…い、一緒に…帰らない…?
べ、別に!寿麗と帰りたいとかそーゆーのじゃなくて!
ただ、その…一緒に 帰る人がいなかったから…」
「いいよ!3人で帰ろう!」
「ふふっ、香藤さんってそういう子だったんだ。
ちょっと意外かも」
「な、なによ!そういう子って!」
「なんでもない。」
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「ただいま~」
「あら。おかえり寿麗。」
「っ!お母さん!」
「今日は早く帰って来れたの。学校はどうだった?」
「うん!新しい友達出来たんだ!」
「そう。よかったじゃない。」
「…うん!」
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お母さんと話すの 久しぶりだな~
いつも朝早く仕事行っちゃうし 帰ってくるのも夜中だし…
凄く忙しいんだろうけど たまにはたくさん話したいな。
「ん…あ、メールだ」
〈やっほー。寿麗ちー〉
〈梨希ちゃん!どうしたの?〉
〈なんか せんせーがね~?
リレーのアンカーを寿麗ちーに任せたいんだってー〉
〈え?〉
〈寿麗ちー走って帰っちゃったからさー
伝えといてーってせんせーが言ってたんだよ~〉
〈そ、そうじゃなくて…なんで私が??〉
〈んー、わかんなーい
あ、ままがもう寝ろーって言ってるから寝るね~
おやすみー〉
〈お、おやすみ~〉
どうして私が…
責任重大なんだけどぉ~!!
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