Girl S Life☆

#９ 喫茶カメリア

あの後、連絡先を交換して解散した。
みんなとお話するの、すっごく楽しみ！
彩凪ちゃんも誘ってみようかな……？
でも、断られちゃうかな。
あっ、そうだ……
ねいろちゃんのこと、気になるな。
もっとお話してみたいし、どうしてあんなに悲しそうな顔をしてたのかも気になるよ…
今日、C組に行ってみようかな。

「寿麗ちー？」
「……ん、梨希ちゃん！どうしたの？」
「またなんか考え事～？…寿麗ちーは分かりやすいなあ～」
「あ、ちょっとね……休み時間にねいろちゃんに会いに行ってみようかなって。」
「おおー、それなら梨希ちゃんもご一緒させていただきたい～」
「ううん、二人で行くと警戒されちゃうかもだから、私一人で行くよ！」
「んー、そっか～。それじゃー、がんばー」
「うん！！」
「……。」

＊＊

休み時間……
ねいろちゃん、いるかな？

「失礼します！…あの、瀬名ねいろさんっていますか？」
「いるよー。瀬名さーん！」
「えっ、あ……」
「あっ！ねいろちゃーん！！きてきてー！」

「…………。…えっと……」
「大丈夫だよ！あの時の事を聞こうとしてる訳じゃないから！
……もちろんそれも気になるけど…、
…でも、今はねいろちゃんと仲良くなりたいって思って呼んだの！
だから安心してね！」
「は、はい……
…あの…あの時は…本当に…………
逃げてっちゃったみたいで…ご、ごめんなさい……」
「うん！私達もつい興奮しちゃって……色々聞かれて混乱しちゃったんだよね。
ごめんね。」
「い、いえ……そんな……
……どうして 私なんかと仲良くなりたいだなんて……思ったんですか……？」
「え？」
「仲良しな子……あなたにはたくさんいて…
それなのに……どうして私なんかと…………」
「私なんかなんて言わないで！」
「……っ」
「私ね、新鮮な物が大好きなんだ！
私の周りのもの全部が、新鮮で、いつもキラキラ輝いてる。
今も、この場所も、みんなも、それにねいろちゃんだって！
みーーんなキラキラ輝いてて、大好きなの！」
「キラキラ…輝いてる……」
「そうだよ！ねいろちゃんも、私にとってはすっっごく大切な存在なの！
だから、私なんかなんて言っちゃだめだよ！」
「…………」

～チャイムが鳴る～

「あっ、チャイム鳴ったね！それじゃあ、またね！
……そうだ！日曜日にみんなで集まるんだけど、
もしよかったらねいろちゃんも来てよ！」
「えっ…じ、じゃあ、行きたい…です……」
「ほんとー！えっとー、集合場所は＿＿」

＊＊

「梨希ちゃーん！」
「おっ、寿麗ちー。どしたのー」
「ねいろちゃんと話してきたよ！！」
「おおー、どーだったー？」
「日曜日、ねいろちゃんも来るって！」
「へー、やったね～」
「うん！」

＊＊

日曜日。みんなと会う日！！
うーっ、楽しみ！
集合場所は喫茶カメリアになった。羽楼ちゃんの家らしい。

＊＊

「こんにちは！」
「あら。寿麗ちゃん達、来たのね。こんにちは♪」
「やっほ～。梨希ちゃん参上～」
「あっ……梨希、ちゃん…」
「んー？うるる～。やっほ～」
「こ、こんにちは、梨希ちゃん。」
「えーっ！？梨希ちゃん、羽楼ちゃんともう仲良くなったのー？？
いーなー！！」
「あははー、まあね～」
「……玲蘭ちゃんはまだ来ないのかしら？集合時間は13時と言ったはずなのだけれど…」

「あー！！ごめーん！ちょっと遅れちゃったー！」

「玲蘭ちゃん！こんにちはー！！」
「やっほー！
……てかてか、ネイロちゃんじゃん！！おひさー！！来てくれたんだ！！！」
「あ……玲蘭ちゃん…。久しぶり、だね………！」
「うふふ♪…それじゃあ、雨寧ちゃんも自己紹介してみたら？」
「ん……」
「どうしたの？自己紹介、できる？」
「……華月雨寧。羽澄女子学園、1年」
「雨寧ちゃん！よろしくね！！私は如月寿麗！」
「よろしく」

「あ、あの……」
「どうしたの？羽楼ちゃん！」
「えっと……その…飲み物…いる……？
紅茶とか……コーヒーとか…色々、あるよ…」
「じゃあ何か飲もうかなー！」
「私も何か頂こうかしら♪」
「じ、じゃあ……私も……。」