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(74)SIDE:奏太
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僕たちは見つめ合って微笑みを交わし、時折、深く浅くキスをする。
お互いの体を強く抱き締め合い、番の体温を、存在を、じっくりと味わう。
散々じらされた末、ようやく挿入してもらえた斗輝のペニスだけど、さっきまで感じていた無茶苦茶に突き上げて強引に掻き混ぜてほしいという思いは、少しだけ収まっていた。
こうして二人の体が深く繋がっている状態で、改めて彼の存在を感じることができるのは、僕が発情期ではないからだろう。
自分の意思さえ吹っ飛び、とにかく体の奥深い部分をぐちゃぐちゃにしてほしいということしか考えられない発情期だったら、絶対に味わえない時間だ。
お互いを確かめ合う時間も、本能で相手を求める時間とは違う良さがあった。
それに、この時間は彼の優しさでもある。
斗輝の指で解されたものの、彼のペニスとは太さも長さもまるで違う。
解れにくく分泌液も少ない状態だから、彼もそのことを気遣ってくれて、こうして僕の体が馴染むのを待ってくれているのだろう。
さっき、彼が僕のペニスを弄ることで、意識を後孔から逸らしていたように、キスをすることで挿入による圧迫感が薄れている。
無駄な力が抜けやすくなっているおかげで、発情期以外は解れにくいとされているオメガの体も、徐々にではあるものの彼のペニスに馴染んできた。
優しく絡んでいた斗輝の舌が静かに後退すると、彼は僕の顔を覗き込んで慎重に表情を窺っている。
僕はそんな彼を無言で見つめ返し、胸をときめかせていた。
一見すると穏やかな微笑みを浮かべているけれど、彼の瞳には情欲の光がはっきりと浮かんでいる。
そんな光の中にも僕を気遣う優しさも感じられて、彼のことが本当に好きだと、ここでも実感した。
――でも、そろそろ……
彼のことを全身で感じたい。
こうして抱き合うだけではなく、彼以外誰も入ってこられない奥深いところで。
「斗輝……」
黒曜石の瞳をジッと見つめ返し、彼の名前を呼んだ。
頭が、体が、心が、そして細胞の一つ一つが斗輝を求めている。これ以上、待つことなんてできない。
「斗輝……」
もう一度彼の名前を呼び、広い背中に回している腕にキュッと力を込めた。
そんな僕の反応に、彼の切れ長の目がフッと弧を描く。
「奏太の体から緊張が取れてきたし、だいぶよさそうだな」
艶っぽい微笑みを浮かべた斗輝は、ゆっくりと腰を前後に揺らし始めた。
この体勢だと、彼のペニスの先端がナカにある前立腺に当たるため、途端に内壁がキュンと締まる。
同時に、喘ぎ声が僕の口から零れた。
「あ、ん……」
斗輝が腰を揺らす度、鼻にかかった短い喘ぎが次々に零れていく。
「は……、あ、ぅ……」
「可愛い」
そう言って斗輝は僕の鼻先にキスを落とし、少しだけ腰の動きを大きくする。
彼のペニスが前後する動きに合わせ、繋がっている部分からクチュ……、クチュ……と淫靡な水音が響いた。
「奏太、大丈夫か?」
ナカで感じる斗輝のペニスはかなり限界であるように思えるが、どんな時でも僕の体を気遣ってくれる余裕が頼もしい。
とはいえ、なりふりかまわず腰を振って僕を求める彼の姿も、それはそれで魅力的だ。
その姿は僕の発情期に見せてもらうとして、今は優しくてかっこよくて艶っぽい斗輝の姿に惚れ直すとしよう。
僕はさっき以上に胸をときめかせて、彼の顔を見つめ返す。
「だい、じょ、ぶ……、きもち、い……。ん、ソコ、いっぱいして……」
斗輝の指で弄られている時ももちろん快感を得ていたものの、やっぱり彼のペニスで前立腺を突かれているほうが、断然気持ちがいい。
それはたぶん、繋がり合っているという安心感があるからだろう。
フニャリと頬を緩めたら、彼の喉がコクリと鳴った。
「可愛い奏太を大事に抱きたいのに、色っぽい奏太を見たら、もっと乱れさせてやりたいって思うな」
少しだけ困ったような表情を浮かべている彼には大人の渋さがあって、ますます僕の胸がときめく。
「ん、んっ……、斗輝の、好きに、して……。僕は、平気だから……」
それを聞いた彼の表情は、翳りを増す。
「奏太、ツラくないか?」
繋がっている部分からヌチュッ、ヌチュッと湿った水音を立てて挿入を繰り返しながら、彼が僕に問いかける。
フルリと首を横に振り、僕はまたフニャリと頬を緩めた。
「斗輝の、おっきいから……、ちょっとだけ、お腹が苦しい……。でも、僕で興奮してくれているのは、すごく嬉しい……」
内側から無理やり押し広げられる感覚は時間と共に薄れて、いずれは快感だけを拾えるようになるだろう。
それに斗輝が動けば動くほど、僕のナカから滲み出る分泌液は量を増す。
だから、最後には気持ちよさしか感じなくなるはず。
「は、あ……、斗輝、動い、て……」
僕は彼を促すように、自分の腰をちょこっと揺らした。
すると、彼の喉が今度はゴクリと大きく鳴る。
「発情期ではない奏太が、こんなにも俺を誘ってくれるなんて……。番に求められることは、こんなにも幸せなものなんだな。改めて実感したよ」
曇っていた彼の顔が、泣きそうなものに変化した。
でもそれは悲しいとか苦しいとか、マイナスの感情が原因ではないと、ボンヤリしている僕の頭でも分かる。
泣きたいほど喜んでくれていることに、僕のほうも嬉しくなった。
「たぶん、大丈夫だから……、もっともっと、奥まで、来て……」
斗輝を誘うように、さらには彼に気持ちいいと感じてもらえるように、意識をナカに向け、頑張って力を入れてみる。
逞しく成長している彼のペニスの形を感じられるくらいに、キュッキュッと何回か締め付けた。
「くっ……」
短く呻いた斗輝は、腰の動きを止める。
次いで目の前にある凛々しい顔が、なにかを耐えるような表情を浮かべた。
とはいえ、彼が感じているのは苦痛ではないはずだ。
それが証拠に、斗輝はフッと口角を上げてみせる。
「奏太、それは反則だ。ただでさえ気持ちがいいのに、そんなことをされたら耐え切れないだろ」
「だって、僕も、斗輝を気持ちよくさせてあげたいから……」
言い返しながら、またナカを締め付けた。これまで以上にギュッと。
斗輝の肩がビクッと跳ね、彼の奥歯がギリッと低い音を立てる。
「……今のは、本当にヤバい。うっかりイキそうだった」
ボソリと呟かれた言葉に、僕はちょっとだけむくれる。
「イッてもよかったのに……」
いつも僕ばっかり気持ちよくさせてもらっているから、たまには彼を気持ちよくさせてあげたかったのに。
こんな時くらい、彼が持つ鉄の理性を発揮しなくてもよかったのに。
絶好の機会を取り上げられて拗ねていたら、斗輝がおもむろに上半身を起こした。
そして僕の膝裏に手を掛けて左右に大きく割り広げると、ガツンと勢いよく腰を突き入れる。
「やっ、あぁっ!」
突然のことに、僕は悲鳴のような嬌声を上げた。
彼の腰は一度では止まらず、何度も何度も激しくペニスが突き込まれる。
今まで緩やかな刺激を受けていた前立腺が、張り出したペニスの先端でグリグリと抉られた。
また、激しく大きな挿入により、届いていなかった最奥にもペニスが当たり、頭の中も目の前も、真っ白な光に覆われる。
ジワジワと高められていた快感が、一気に爆発寸前となった。
「ん、んっ……!と、斗輝、な、に……?」
全身を震わせて快感を受け止めている僕に、彼は大きく腰を突き入れながら口を開く。
「番のオメガをプラスの感情で満たしてやりたいと思うのが、アルファが持つ本能だ。だから、俺が気持ちよくなるよりも先に、奏太を気持ちよくさせてあげたいんだよ」
その言葉と共に、ズンッと彼のペニスが奥まで入ってきた。
最奥にある受精器官を無理やりに押し広げるような感じだったけれど、痛みはいっさいない。
それどころか、気持ちよすぎて息が止まるほどだった。
「やっ、あぁっ!!」
僕の体がビクンんと大きく跳ね、腰の奥がジンジンと疼く。
「奏太、イって。俺に、蕩けた可愛い顔を見せてくれ」
僕の足を抱えていた彼の手が、腰に移動してがっしりと掴んだ。
斗輝の腰が突き出される動きに合わせ、掴まれている僕の腰がグンッと引かれる。
おかげで勢いを増した彼のペニスがさらに奥まで侵入し、僕の目の前で白い光が弾け飛ぶ。
「……くっ、んんっ!!」
僕のペニスがビュクリと吐精し、一瞬、全身が硬直した。
だけど、彼のペニスを咥え込んでいるナカだけは、ヒクヒクと柔らかく収縮を繰り返す。
「俺も、そろそろ、だな……」
僅かに呼吸を乱した斗輝がポツリと零し、仕上げとばかりにいっそう腰を激しく振る。
イッた直後の体に、その刺激は強すぎた。
僕は気持ちよすぎてボロボロと涙を流しながら、あっという間に二度目の絶頂を迎える。
「……あぅっ!!」
短い喘ぎと共にふたたび全身を硬直させていると、斗輝の動きがピタリと止まった。
「……は、ぁ」
ほぼ同時に、彼の口から満足そうな呼気が漏れる。
斗輝の精液を体の奥で受け止めた僕も、満ち足りた気分で微笑みを浮かべた。
お互いの体を強く抱き締め合い、番の体温を、存在を、じっくりと味わう。
散々じらされた末、ようやく挿入してもらえた斗輝のペニスだけど、さっきまで感じていた無茶苦茶に突き上げて強引に掻き混ぜてほしいという思いは、少しだけ収まっていた。
こうして二人の体が深く繋がっている状態で、改めて彼の存在を感じることができるのは、僕が発情期ではないからだろう。
自分の意思さえ吹っ飛び、とにかく体の奥深い部分をぐちゃぐちゃにしてほしいということしか考えられない発情期だったら、絶対に味わえない時間だ。
お互いを確かめ合う時間も、本能で相手を求める時間とは違う良さがあった。
それに、この時間は彼の優しさでもある。
斗輝の指で解されたものの、彼のペニスとは太さも長さもまるで違う。
解れにくく分泌液も少ない状態だから、彼もそのことを気遣ってくれて、こうして僕の体が馴染むのを待ってくれているのだろう。
さっき、彼が僕のペニスを弄ることで、意識を後孔から逸らしていたように、キスをすることで挿入による圧迫感が薄れている。
無駄な力が抜けやすくなっているおかげで、発情期以外は解れにくいとされているオメガの体も、徐々にではあるものの彼のペニスに馴染んできた。
優しく絡んでいた斗輝の舌が静かに後退すると、彼は僕の顔を覗き込んで慎重に表情を窺っている。
僕はそんな彼を無言で見つめ返し、胸をときめかせていた。
一見すると穏やかな微笑みを浮かべているけれど、彼の瞳には情欲の光がはっきりと浮かんでいる。
そんな光の中にも僕を気遣う優しさも感じられて、彼のことが本当に好きだと、ここでも実感した。
――でも、そろそろ……
彼のことを全身で感じたい。
こうして抱き合うだけではなく、彼以外誰も入ってこられない奥深いところで。
「斗輝……」
黒曜石の瞳をジッと見つめ返し、彼の名前を呼んだ。
頭が、体が、心が、そして細胞の一つ一つが斗輝を求めている。これ以上、待つことなんてできない。
「斗輝……」
もう一度彼の名前を呼び、広い背中に回している腕にキュッと力を込めた。
そんな僕の反応に、彼の切れ長の目がフッと弧を描く。
「奏太の体から緊張が取れてきたし、だいぶよさそうだな」
艶っぽい微笑みを浮かべた斗輝は、ゆっくりと腰を前後に揺らし始めた。
この体勢だと、彼のペニスの先端がナカにある前立腺に当たるため、途端に内壁がキュンと締まる。
同時に、喘ぎ声が僕の口から零れた。
「あ、ん……」
斗輝が腰を揺らす度、鼻にかかった短い喘ぎが次々に零れていく。
「は……、あ、ぅ……」
「可愛い」
そう言って斗輝は僕の鼻先にキスを落とし、少しだけ腰の動きを大きくする。
彼のペニスが前後する動きに合わせ、繋がっている部分からクチュ……、クチュ……と淫靡な水音が響いた。
「奏太、大丈夫か?」
ナカで感じる斗輝のペニスはかなり限界であるように思えるが、どんな時でも僕の体を気遣ってくれる余裕が頼もしい。
とはいえ、なりふりかまわず腰を振って僕を求める彼の姿も、それはそれで魅力的だ。
その姿は僕の発情期に見せてもらうとして、今は優しくてかっこよくて艶っぽい斗輝の姿に惚れ直すとしよう。
僕はさっき以上に胸をときめかせて、彼の顔を見つめ返す。
「だい、じょ、ぶ……、きもち、い……。ん、ソコ、いっぱいして……」
斗輝の指で弄られている時ももちろん快感を得ていたものの、やっぱり彼のペニスで前立腺を突かれているほうが、断然気持ちがいい。
それはたぶん、繋がり合っているという安心感があるからだろう。
フニャリと頬を緩めたら、彼の喉がコクリと鳴った。
「可愛い奏太を大事に抱きたいのに、色っぽい奏太を見たら、もっと乱れさせてやりたいって思うな」
少しだけ困ったような表情を浮かべている彼には大人の渋さがあって、ますます僕の胸がときめく。
「ん、んっ……、斗輝の、好きに、して……。僕は、平気だから……」
それを聞いた彼の表情は、翳りを増す。
「奏太、ツラくないか?」
繋がっている部分からヌチュッ、ヌチュッと湿った水音を立てて挿入を繰り返しながら、彼が僕に問いかける。
フルリと首を横に振り、僕はまたフニャリと頬を緩めた。
「斗輝の、おっきいから……、ちょっとだけ、お腹が苦しい……。でも、僕で興奮してくれているのは、すごく嬉しい……」
内側から無理やり押し広げられる感覚は時間と共に薄れて、いずれは快感だけを拾えるようになるだろう。
それに斗輝が動けば動くほど、僕のナカから滲み出る分泌液は量を増す。
だから、最後には気持ちよさしか感じなくなるはず。
「は、あ……、斗輝、動い、て……」
僕は彼を促すように、自分の腰をちょこっと揺らした。
すると、彼の喉が今度はゴクリと大きく鳴る。
「発情期ではない奏太が、こんなにも俺を誘ってくれるなんて……。番に求められることは、こんなにも幸せなものなんだな。改めて実感したよ」
曇っていた彼の顔が、泣きそうなものに変化した。
でもそれは悲しいとか苦しいとか、マイナスの感情が原因ではないと、ボンヤリしている僕の頭でも分かる。
泣きたいほど喜んでくれていることに、僕のほうも嬉しくなった。
「たぶん、大丈夫だから……、もっともっと、奥まで、来て……」
斗輝を誘うように、さらには彼に気持ちいいと感じてもらえるように、意識をナカに向け、頑張って力を入れてみる。
逞しく成長している彼のペニスの形を感じられるくらいに、キュッキュッと何回か締め付けた。
「くっ……」
短く呻いた斗輝は、腰の動きを止める。
次いで目の前にある凛々しい顔が、なにかを耐えるような表情を浮かべた。
とはいえ、彼が感じているのは苦痛ではないはずだ。
それが証拠に、斗輝はフッと口角を上げてみせる。
「奏太、それは反則だ。ただでさえ気持ちがいいのに、そんなことをされたら耐え切れないだろ」
「だって、僕も、斗輝を気持ちよくさせてあげたいから……」
言い返しながら、またナカを締め付けた。これまで以上にギュッと。
斗輝の肩がビクッと跳ね、彼の奥歯がギリッと低い音を立てる。
「……今のは、本当にヤバい。うっかりイキそうだった」
ボソリと呟かれた言葉に、僕はちょっとだけむくれる。
「イッてもよかったのに……」
いつも僕ばっかり気持ちよくさせてもらっているから、たまには彼を気持ちよくさせてあげたかったのに。
こんな時くらい、彼が持つ鉄の理性を発揮しなくてもよかったのに。
絶好の機会を取り上げられて拗ねていたら、斗輝がおもむろに上半身を起こした。
そして僕の膝裏に手を掛けて左右に大きく割り広げると、ガツンと勢いよく腰を突き入れる。
「やっ、あぁっ!」
突然のことに、僕は悲鳴のような嬌声を上げた。
彼の腰は一度では止まらず、何度も何度も激しくペニスが突き込まれる。
今まで緩やかな刺激を受けていた前立腺が、張り出したペニスの先端でグリグリと抉られた。
また、激しく大きな挿入により、届いていなかった最奥にもペニスが当たり、頭の中も目の前も、真っ白な光に覆われる。
ジワジワと高められていた快感が、一気に爆発寸前となった。
「ん、んっ……!と、斗輝、な、に……?」
全身を震わせて快感を受け止めている僕に、彼は大きく腰を突き入れながら口を開く。
「番のオメガをプラスの感情で満たしてやりたいと思うのが、アルファが持つ本能だ。だから、俺が気持ちよくなるよりも先に、奏太を気持ちよくさせてあげたいんだよ」
その言葉と共に、ズンッと彼のペニスが奥まで入ってきた。
最奥にある受精器官を無理やりに押し広げるような感じだったけれど、痛みはいっさいない。
それどころか、気持ちよすぎて息が止まるほどだった。
「やっ、あぁっ!!」
僕の体がビクンんと大きく跳ね、腰の奥がジンジンと疼く。
「奏太、イって。俺に、蕩けた可愛い顔を見せてくれ」
僕の足を抱えていた彼の手が、腰に移動してがっしりと掴んだ。
斗輝の腰が突き出される動きに合わせ、掴まれている僕の腰がグンッと引かれる。
おかげで勢いを増した彼のペニスがさらに奥まで侵入し、僕の目の前で白い光が弾け飛ぶ。
「……くっ、んんっ!!」
僕のペニスがビュクリと吐精し、一瞬、全身が硬直した。
だけど、彼のペニスを咥え込んでいるナカだけは、ヒクヒクと柔らかく収縮を繰り返す。
「俺も、そろそろ、だな……」
僅かに呼吸を乱した斗輝がポツリと零し、仕上げとばかりにいっそう腰を激しく振る。
イッた直後の体に、その刺激は強すぎた。
僕は気持ちよすぎてボロボロと涙を流しながら、あっという間に二度目の絶頂を迎える。
「……あぅっ!!」
短い喘ぎと共にふたたび全身を硬直させていると、斗輝の動きがピタリと止まった。
「……は、ぁ」
ほぼ同時に、彼の口から満足そうな呼気が漏れる。
斗輝の精液を体の奥で受け止めた僕も、満ち足りた気分で微笑みを浮かべた。
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