123 / 212
悠久の王・キュリオ編
<雷帝>エデン 後悔の念Ⅴ
しおりを挟む
「結局キュリオが言ってた出生不明のガキの話は片が付いたってことか」
(じゃあ俺に気づいたあのガキは……やっぱりキュリオの子供なのか……?)
キュリオとエデンの死角に入り、大きな木の上で二人の話を聞いていたのはヴァンパイアの王・ティーダだった。
気配を消しながら様子を伺っていた彼は、今朝の騒ぎまでは知らない。ただ、気になるあの赤ん坊に会いに来ただけなのだが、運悪く外に出て来ていないようだ。そしてその代わり、先ほどから城の中で赤子の声が響いている。
(……ガキは城の中だな)
口うるさい二人の王はやがてキュリオの恋わずらいの話となり、<紅蓮の王>はつまらなそうに足を投げ出して大きな幹に寄りかかった。
「女の話なんざ興味ねぇな」
ヴァンパイアが苦手とする日の光さえも<紅蓮の王>の彼ならばどうってことはなく、黒い瞳の彼は面白みに欠け、ゆっくりと流れるこの時間にため息をつき頭上を見上げた。
真上には新緑さながらの柔らかい色を保った葉たちはそよぐ風にその身を揺らし、隙間からは木漏れ日が差し込んでいる。
「…………」
色彩にあふれた悠久だが、この国で極悪のイメージが付きまとう紅の瞳は一際目立つ。彼は面倒なことを避けるためにこうして散策している間は意図的に黒い瞳へ変化させており、犬猿の仲である二人の王が手を取り合う日などこないことは、もはやこの世界では常識となっている。
仕方なく昼寝でもしようと瞳を閉じたティーダだったが――
『おおっ! お嬢様!! この<料理長>ジルのことは、じぃじと呼んでくださって構いませんぞっ!!』
『……?』
きょとんとした瞳を向けて首を傾げているアオイ。
聞きなれない言葉を耳にし、反応に困っている様子だった。
『まぁっ! ジル様ったらすっかりおじい様気分ですのね?』
ふふっと笑う上品な女の声も聞こえ、つられるように赤子の顔にも笑みが広がる。
『きゃはっ』
あたたかい雰囲気を肌で感じ、楽しそうな幼い声が心地よく響いた。
『はっ! あのメレンゲの焼き菓子なら……お嬢様も……』
「…………」
(うるせー声だな……あの独り言がいちいちでかいのがジルってやつか)
バタバタと足音が遠ざかるのを確認し、ふん……と移動しながら城の中を覗こうとする<紅蓮の王>。
どうやら一行は二階部分にあたる広間にいるらしい。窓の近くまで行くと、女が大事そうに何かを抱きしめているのが見える。
その抱きしめている何かが、時折笑い声とともに手足を動かしているのが見え、それがおそらく自分が探していた子供だろうことがわかった。
「……?」
話を聞くのに夢中になっていたアオイだったがピタリと動きを止め、あたりをきょろきょろと見回しはじめる。
「お嬢様? いかがなさいました?」
やがて振り返ったアオイはまたも<紅蓮の王>の姿を視界に捉え、瞬きすることなくこちらを凝視している。
「……っ!」
まさかこの角度から赤子が気づくとは思わず、ティーダは引き寄せられるように身を乗り出した。
「外が気になるのですか? 鳥でもいるのかしら……」
不思議に思った女官が彼女を抱いたまま窓の外を覗き込む。程なくして赤子が気になっている原因を見つけ、眉をひそめる。
「まぁ……あれは鴉? 瞳が赤いなんて珍しい……」
もちろんそれはティーダが姿を変えて鳥になったものだ。しかし鴉になってもアオイは彼から目を逸らさず、黒光りする艶やかなその身と血に染まったような紅の瞳を目に焼き付けるようにいつまでも見ている。
「…………」
(近くに行ってみるか……)
妙な好奇心に駆りたてられ、ティーダは鴉の姿のまま窓の傍の枝へと降りる。
「人懐っこい鴉ですわね……」
目の前に移動してきた鴉にアオイを突かれてはなるまいと、女官は傍のソファへと彼女をおろしてから窓辺に立つ。そして開いている窓から女官が顔を出すと――
『チッ、お前に会いに来たんじゃねぇぞ!』
「ガァアアッ!!」
鴉が噛みつくように大声で威嚇した。
「きゃあ!」
「……っ!?」
さらにバサバサと大きな翼を広げ、女官を威嚇し続ける鴉に背後で小さな体を震わせたアオイは恐怖のあまり目元に涙を滲ませる。
『ふぇっ……うぅっ……』
その怯えた小さな声は、離れた庭園にいるキュリオの鼓動を激しく鳴らす。
(この声は……アオイ? 泣いているのか?)
(まさか、また……)
嫌な汗が流れ、どんどん彼の背を冷やしていく。
「エデン、すまない。すぐ戻る」
「ん? あぁ」
タッと駆けだしたキュリオの銀髪がキラキラと風を通す。
彼の真剣な眼差しを見て首を傾げるエデン。それもそのはず、アオイの小さなぐずり声はキュリオにしか聞こえていなかったからだ。
もはや親馬鹿を通り越し、五感すべてがアオイに向けられているといっても過言ではなく、しかもそれは彼女にのみ発動するキュリオの特殊能力となりつつあった。
「アオイ……ッ!」
一気に二階の広間まで駆け上がったキュリオは息を切らせながら巨大な扉を押しのけて入ってきた。
「キュリオ様?」
数人の女官や家臣、侍女たちが何事かと勢いよく入ってきた主の姿に目を丸くしている。
「お嬢様ならここにおりますよ」
女官に抱かれ、わずかに目を赤く染めた赤子はキュリオと目が合うと花がほころぶような笑顔を見せた。すでに窓は閉められ、不思議な鴉の姿はそこにはない。
「きゃぁっ」
「アオイ……」
束の間の再会に喜びの声をあげた彼女を女官から受け取ると、キュリオは安堵したようにその髪に鼻先を埋めると、優しく甘い彼女のぬくもりに激しく荒れた心の臓が徐々に落ち着きを取り戻していく。
「……キュリオ様……」
昨夜の騒ぎを知っている彼女らは、キュリオのそんな様子を見て涙がでそうになる。……本当は片時も離れていたくはないのだろう、と。
しばらく赤子を抱きしめていたキュリオは客人を待たせている事を思い出し、名残惜しそうにもう一度女官へとアオイを預ける。
「取り乱してすまなかった。私が戻るまで彼女を頼む」
「……かしこまりました」
別れ際に赤子の目元を指先でくすぐると、笑顔を見せながら目を細めるアオイ。
「またあとで」
離れがたい気持ちを押し殺しながら言葉を残し、再び出て行ったキュリオの背中を見送る女官たち。
「……キュリオ様変わられましたね」
「ええ、本当に……」
彼女が来る以前、これほど心配性のキュリオではなかった。彼は特別な人物をつくることはなく、誰にも何事にもすべてが平等だったのだ。
そしてこれが彼にどのような影響を及ぼすのかわからない。
(もしこの子が大きくなって余所へ嫁ぐことになったら……キュリオ様はどうにかなってしまうのでは……)と、そこにいた誰もが思っていた。
(じゃあ俺に気づいたあのガキは……やっぱりキュリオの子供なのか……?)
キュリオとエデンの死角に入り、大きな木の上で二人の話を聞いていたのはヴァンパイアの王・ティーダだった。
気配を消しながら様子を伺っていた彼は、今朝の騒ぎまでは知らない。ただ、気になるあの赤ん坊に会いに来ただけなのだが、運悪く外に出て来ていないようだ。そしてその代わり、先ほどから城の中で赤子の声が響いている。
(……ガキは城の中だな)
口うるさい二人の王はやがてキュリオの恋わずらいの話となり、<紅蓮の王>はつまらなそうに足を投げ出して大きな幹に寄りかかった。
「女の話なんざ興味ねぇな」
ヴァンパイアが苦手とする日の光さえも<紅蓮の王>の彼ならばどうってことはなく、黒い瞳の彼は面白みに欠け、ゆっくりと流れるこの時間にため息をつき頭上を見上げた。
真上には新緑さながらの柔らかい色を保った葉たちはそよぐ風にその身を揺らし、隙間からは木漏れ日が差し込んでいる。
「…………」
色彩にあふれた悠久だが、この国で極悪のイメージが付きまとう紅の瞳は一際目立つ。彼は面倒なことを避けるためにこうして散策している間は意図的に黒い瞳へ変化させており、犬猿の仲である二人の王が手を取り合う日などこないことは、もはやこの世界では常識となっている。
仕方なく昼寝でもしようと瞳を閉じたティーダだったが――
『おおっ! お嬢様!! この<料理長>ジルのことは、じぃじと呼んでくださって構いませんぞっ!!』
『……?』
きょとんとした瞳を向けて首を傾げているアオイ。
聞きなれない言葉を耳にし、反応に困っている様子だった。
『まぁっ! ジル様ったらすっかりおじい様気分ですのね?』
ふふっと笑う上品な女の声も聞こえ、つられるように赤子の顔にも笑みが広がる。
『きゃはっ』
あたたかい雰囲気を肌で感じ、楽しそうな幼い声が心地よく響いた。
『はっ! あのメレンゲの焼き菓子なら……お嬢様も……』
「…………」
(うるせー声だな……あの独り言がいちいちでかいのがジルってやつか)
バタバタと足音が遠ざかるのを確認し、ふん……と移動しながら城の中を覗こうとする<紅蓮の王>。
どうやら一行は二階部分にあたる広間にいるらしい。窓の近くまで行くと、女が大事そうに何かを抱きしめているのが見える。
その抱きしめている何かが、時折笑い声とともに手足を動かしているのが見え、それがおそらく自分が探していた子供だろうことがわかった。
「……?」
話を聞くのに夢中になっていたアオイだったがピタリと動きを止め、あたりをきょろきょろと見回しはじめる。
「お嬢様? いかがなさいました?」
やがて振り返ったアオイはまたも<紅蓮の王>の姿を視界に捉え、瞬きすることなくこちらを凝視している。
「……っ!」
まさかこの角度から赤子が気づくとは思わず、ティーダは引き寄せられるように身を乗り出した。
「外が気になるのですか? 鳥でもいるのかしら……」
不思議に思った女官が彼女を抱いたまま窓の外を覗き込む。程なくして赤子が気になっている原因を見つけ、眉をひそめる。
「まぁ……あれは鴉? 瞳が赤いなんて珍しい……」
もちろんそれはティーダが姿を変えて鳥になったものだ。しかし鴉になってもアオイは彼から目を逸らさず、黒光りする艶やかなその身と血に染まったような紅の瞳を目に焼き付けるようにいつまでも見ている。
「…………」
(近くに行ってみるか……)
妙な好奇心に駆りたてられ、ティーダは鴉の姿のまま窓の傍の枝へと降りる。
「人懐っこい鴉ですわね……」
目の前に移動してきた鴉にアオイを突かれてはなるまいと、女官は傍のソファへと彼女をおろしてから窓辺に立つ。そして開いている窓から女官が顔を出すと――
『チッ、お前に会いに来たんじゃねぇぞ!』
「ガァアアッ!!」
鴉が噛みつくように大声で威嚇した。
「きゃあ!」
「……っ!?」
さらにバサバサと大きな翼を広げ、女官を威嚇し続ける鴉に背後で小さな体を震わせたアオイは恐怖のあまり目元に涙を滲ませる。
『ふぇっ……うぅっ……』
その怯えた小さな声は、離れた庭園にいるキュリオの鼓動を激しく鳴らす。
(この声は……アオイ? 泣いているのか?)
(まさか、また……)
嫌な汗が流れ、どんどん彼の背を冷やしていく。
「エデン、すまない。すぐ戻る」
「ん? あぁ」
タッと駆けだしたキュリオの銀髪がキラキラと風を通す。
彼の真剣な眼差しを見て首を傾げるエデン。それもそのはず、アオイの小さなぐずり声はキュリオにしか聞こえていなかったからだ。
もはや親馬鹿を通り越し、五感すべてがアオイに向けられているといっても過言ではなく、しかもそれは彼女にのみ発動するキュリオの特殊能力となりつつあった。
「アオイ……ッ!」
一気に二階の広間まで駆け上がったキュリオは息を切らせながら巨大な扉を押しのけて入ってきた。
「キュリオ様?」
数人の女官や家臣、侍女たちが何事かと勢いよく入ってきた主の姿に目を丸くしている。
「お嬢様ならここにおりますよ」
女官に抱かれ、わずかに目を赤く染めた赤子はキュリオと目が合うと花がほころぶような笑顔を見せた。すでに窓は閉められ、不思議な鴉の姿はそこにはない。
「きゃぁっ」
「アオイ……」
束の間の再会に喜びの声をあげた彼女を女官から受け取ると、キュリオは安堵したようにその髪に鼻先を埋めると、優しく甘い彼女のぬくもりに激しく荒れた心の臓が徐々に落ち着きを取り戻していく。
「……キュリオ様……」
昨夜の騒ぎを知っている彼女らは、キュリオのそんな様子を見て涙がでそうになる。……本当は片時も離れていたくはないのだろう、と。
しばらく赤子を抱きしめていたキュリオは客人を待たせている事を思い出し、名残惜しそうにもう一度女官へとアオイを預ける。
「取り乱してすまなかった。私が戻るまで彼女を頼む」
「……かしこまりました」
別れ際に赤子の目元を指先でくすぐると、笑顔を見せながら目を細めるアオイ。
「またあとで」
離れがたい気持ちを押し殺しながら言葉を残し、再び出て行ったキュリオの背中を見送る女官たち。
「……キュリオ様変わられましたね」
「ええ、本当に……」
彼女が来る以前、これほど心配性のキュリオではなかった。彼は特別な人物をつくることはなく、誰にも何事にもすべてが平等だったのだ。
そしてこれが彼にどのような影響を及ぼすのかわからない。
(もしこの子が大きくなって余所へ嫁ぐことになったら……キュリオ様はどうにかなってしまうのでは……)と、そこにいた誰もが思っていた。
0
あなたにおすすめの小説
【男装歴10年】異世界で冒険者パーティやってみた【好きな人がいます】
リコピン
ファンタジー
前世の兄と共に異世界転生したセリナ。子どもの頃に親を失い、兄のシオンと二人で生きていくため、セリナは男装し「セリ」と名乗るように。それから十年、セリとシオンは、仲間を集め冒険者パーティを組んでいた。
これは、異世界転生した女の子がお仕事頑張ったり、恋をして性別カミングアウトのタイミングにモダモダしたりしながら過ごす、ありふれた毎日のお話。
※日常ほのぼの?系のお話を目指しています。
※同性愛表現があります。
【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!
鏑木 うりこ
ファンタジー
幸田と向田はトラックにドン☆されて異世界転生した。
勇者チートハーレムモノのラノベが好きな幸田は勇者に、まったりスローライフモノのラノベが好きな向田には……「家庭菜園士」が女神様より授けられた!
「家庭菜園だけかよーー!」
元向田、現タトは叫ぶがまあ念願のスローライフは叶いそうである?
大変!第2回次世代ファンタジーカップのタグをつけたはずなのに、ついてないぞ……。あまりに衝撃すぎて倒れた……(;´Д`)もうだめだー
転生したら、実家が養鶏場から養コカトリス場にかわり、知らない牧場経営型乙女ゲームがはじまりました
空飛ぶひよこ
恋愛
実家の養鶏場を手伝いながら育ち、後継ぎになることを夢見ていていた梨花。
結局、できちゃった婚を果たした元ヤンの兄(改心済)が後を継ぐことになり、進路に迷っていた矢先、運悪く事故死してしまう。
転生した先は、ゲームのようなファンタジーな世界。
しかし、実家は養鶏場ならぬ、養コカトリス場だった……!
「やった! 今度こそ跡継ぎ……え? 姉さんが婿を取って、跡を継ぐ?」
農家の後継不足が心配される昨今。何故私の周りばかり、後継に恵まれているのか……。
「勤労意欲溢れる素敵なお嬢さん。そんな貴女に御朗報です。新規国営牧場のオーナーになってみませんか? ーー条件は、ただ一つ。牧場でドラゴンの卵も一緒に育てることです」
ーーそして謎の牧場経営型乙女ゲームが始まった。(解せない)
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子から逃げ出したい~絶世の美女の悪役令嬢はオカメを被るが、独占しやすくて皇太子にとって好都合な模様~
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
平安のお姫様が悪役令嬢イザベルへと転生した。平安の記憶を思い出したとき、彼女は絶望することになる。
絶世の美女と言われた切れ長の細い目、ふっくらとした頬、豊かな黒髪……いわゆるオカメ顔ではなくなり、目鼻立ちがハッキリとし、ふくよかな頬はなくなり、金の髪がうねるというオニのような見た目(西洋美女)になっていたからだ。
今世での絶世の美女でも、美意識は平安。どうにか、この顔を見られない方法をイザベルは考え……、それは『オカメ』を装備することだった。
オカメ狂の悪役令嬢イザベルと、
婚約解消をしたくない溺愛・執着・イザベル至上主義の皇太子ルイスのオカメラブコメディー。
※執着溺愛皇太子と平安乙女のオカメな悪役令嬢とのラブコメです。
※主人公のイザベルの思考と話す言葉の口調が違います。分かりにくかったら、すみません。
※途中からダブルヒロインになります。
イラストはMasquer様に描いて頂きました。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる