今日の天気は桃色ですか!

水菜

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1.遅刻ギリギリの華の色。

入学式は晴天の色。

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高校1年の春。今日は晴天の入学式。
僕は草薙丘高校に入学した。
家からは少し遠いが、中々良い学校だ。と言いたいところだがー…。
「颯太君!おはよっ」
そう、こいつ『杉沢志帆』とは小学校付き合いだが、こいつのせいでいつもまともな学校生活が送れない。出来れば同じ学校は避けたかったが、神様が振り向いてくれなかったのか、案の定同じ学校になってしまった。
「もー。何考えてんの~?おはよって返してよ~。私泣いちゃう」
「あぁ、わかったわかった。おはよう、杉沢」
こいつは昔から面倒臭い奴だから厄介だ。早くどこかに行ってくれ。
「クラス表早く見たいなぁ、何組だろ。楽しみだな」
「僕は何組でもいいからとりあえず人と関わりたくないな」
杉沢はわくわくしながらスキップして掲示板へ向かった。
「おぉ!私2組だ!颯太君は?」
「僕は4組」
「同じクラスじゃないのかぁ、残念」
杉沢は残念そうにしてるが、僕にとってはとても好都合だ。
「入学式は9時からだからね!先行ってるよ」
「そんなこと分かってるよ。了解」
僕は生暖かな返事をして眠たそうに教室へ向かった。
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