1 / 5
転生、それは……なんとまあ。
私の死に際(作者の不手際のせいで、少し追加しました)
しおりを挟む
間抜けにも、私はこけた。だが、その場所が悪かった。目の前にはコンクリートの階段。もう少し先がグラウンドだからそこで受身を取れればまだましかもしれなかった。けどどうにもできないままその角に頭からダイブして、ミシリと響いた音が聞こえて、痛みが来るより先に意識が飛んだ。
ふわふわとした感触に全身を包まれている。ああ、これが天国かと思った。が、三途の川は渡ってない。じゃあここはどこ、私は誰、いいや私は柊夕!
「ここどこよっ!?」
跳ね起きた。どうやら雲の上で雲の下で太陽の光が届くところらしい。ん?自分でも何言ってんだろ、これ。とにかく綿菓子に囲まれた世界だった。雲の上に人が乗れるなんて無理だし、想像だが、感触はまるっきり綿菓子だ。
「あはは、死んだってのに随分元気だねぇ」
しばらくその感触を確かめていると、後方から若い男の声が聞こえた。振り返ると、そこには……ショタがっ!ちょ、なんかショタが真っ白なワンピース着てる!男の娘!?今流行りの!?味見した……ゲフンゲフン、気を取り直して私は煩悩を捨て去ってショタに聞いた。
「誰?」
その問に綺麗に微笑んで、満面の笑みでショタは答えた。
「カミサマだよ」
神様……確かにこんな天使を従えているならそんな主従関係もありえるな。夜な夜ななんかやってるんだろうなっ!ほぼというか十割私の妄想だけどやってたらいいなっ!
「違う違う、ボクは正真正銘の神様。天使なんかと一緒にしないで?お姉さん、わかってくれるよね?」
彼が『お姉さん』と言った途端に、私にはただの男の子として目に映る。スッと目から光が消え、目の前にはただの少年がいる。ショタではない。対象ではない。
「おーい、おねーさーん?」
あんなに麗しく感じた、金色の癖っ毛も目の潤いも頬のもちもち加減も唇のツヤも喉仏のない首も肩の華奢さも腕の肘の出っ張りも指先の細さも足のスラリとした曲線美も踝の締り具合もついでに子供だからきっとキツいだろうソコの感度と快感に弱いだろう男性の象徴も……やべ、涎がっ……!
「……ま、いいや」
再発してきた欲にちょっと息を荒らげながらひとまずショタの全身をチェック。……よし、一次予選突破!
「柊夕さん、あなたには諸事情で転生してもらうよ。……あれ、転送?召喚?トリップ?……とにかく、こっちの事情であなたに被検体としての白羽の矢が立ったんだ。あっちに行って、そのまま生涯を終えてね。長いとより嬉しいなぁ」
すると私の全身が光に包まれ、指先から溶けるように消えていく。視界もだんだんと狭まり、輝きが強くなっていく。ついに耐えきれずに目を閉じた時、ショタな神様からどうにも不安な言葉が。
「あ、でもさぁ、ちょーっと困ることあるだろうからぁ……ん、これでよしっと。楽しんだ性生活を~」
え、ちょ、ま、なんか下半身になんか違和感がっ……!
ふわふわとした感触に全身を包まれている。ああ、これが天国かと思った。が、三途の川は渡ってない。じゃあここはどこ、私は誰、いいや私は柊夕!
「ここどこよっ!?」
跳ね起きた。どうやら雲の上で雲の下で太陽の光が届くところらしい。ん?自分でも何言ってんだろ、これ。とにかく綿菓子に囲まれた世界だった。雲の上に人が乗れるなんて無理だし、想像だが、感触はまるっきり綿菓子だ。
「あはは、死んだってのに随分元気だねぇ」
しばらくその感触を確かめていると、後方から若い男の声が聞こえた。振り返ると、そこには……ショタがっ!ちょ、なんかショタが真っ白なワンピース着てる!男の娘!?今流行りの!?味見した……ゲフンゲフン、気を取り直して私は煩悩を捨て去ってショタに聞いた。
「誰?」
その問に綺麗に微笑んで、満面の笑みでショタは答えた。
「カミサマだよ」
神様……確かにこんな天使を従えているならそんな主従関係もありえるな。夜な夜ななんかやってるんだろうなっ!ほぼというか十割私の妄想だけどやってたらいいなっ!
「違う違う、ボクは正真正銘の神様。天使なんかと一緒にしないで?お姉さん、わかってくれるよね?」
彼が『お姉さん』と言った途端に、私にはただの男の子として目に映る。スッと目から光が消え、目の前にはただの少年がいる。ショタではない。対象ではない。
「おーい、おねーさーん?」
あんなに麗しく感じた、金色の癖っ毛も目の潤いも頬のもちもち加減も唇のツヤも喉仏のない首も肩の華奢さも腕の肘の出っ張りも指先の細さも足のスラリとした曲線美も踝の締り具合もついでに子供だからきっとキツいだろうソコの感度と快感に弱いだろう男性の象徴も……やべ、涎がっ……!
「……ま、いいや」
再発してきた欲にちょっと息を荒らげながらひとまずショタの全身をチェック。……よし、一次予選突破!
「柊夕さん、あなたには諸事情で転生してもらうよ。……あれ、転送?召喚?トリップ?……とにかく、こっちの事情であなたに被検体としての白羽の矢が立ったんだ。あっちに行って、そのまま生涯を終えてね。長いとより嬉しいなぁ」
すると私の全身が光に包まれ、指先から溶けるように消えていく。視界もだんだんと狭まり、輝きが強くなっていく。ついに耐えきれずに目を閉じた時、ショタな神様からどうにも不安な言葉が。
「あ、でもさぁ、ちょーっと困ることあるだろうからぁ……ん、これでよしっと。楽しんだ性生活を~」
え、ちょ、ま、なんか下半身になんか違和感がっ……!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
学生学園長の悪役貴族に転生したので破滅フラグ回避がてらに好き勝手に学校を魔改造にしまくったら生徒たちから好かれまくった
竜頭蛇
ファンタジー
俺はある日、何の予兆もなくゲームの悪役貴族──マウント・ボンボンに転生した。
やがて主人公に成敗されて死ぬ破滅エンドになることを思い出した俺は破滅を避けるために自分の学園長兼学生という立場をフル活用することを決意する。
それからやりたい放題しつつ、主人公のヘイトを避けているといつ間にかヒロインと学生たちからの好感度が上がり、グレートティーチャーと化していた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる