はい?転生したのが絶滅種?んで私は両性!?

はるわ

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転生、それは……なんとまあ。

私の死に際(作者の不手際のせいで、少し追加しました)

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  間抜けにも、私はこけた。だが、その場所が悪かった。目の前にはコンクリートの階段。もう少し先がグラウンドだからそこで受身を取れればまだましかもしれなかった。けどどうにもできないままその角に頭からダイブして、ミシリと響いた音が聞こえて、痛みが来るより先に意識が飛んだ。
  ふわふわとした感触に全身を包まれている。ああ、これが天国かと思った。が、三途の川は渡ってない。じゃあここはどこ、私は誰、いいや私はひいらぎゆう
「ここどこよっ!?」
  跳ね起きた。どうやら雲の上で雲の下で太陽の光が届くところらしい。ん?自分でも何言ってんだろ、これ。とにかく綿菓子に囲まれた世界だった。雲の上に人が乗れるなんて無理だし、想像だが、感触はまるっきり綿菓子だ。
「あはは、死んだってのに随分元気だねぇ」
しばらくその感触を確かめていると、後方から若い男の声が聞こえた。振り返ると、そこには……ショタがっ!ちょ、なんかショタが真っ白なワンピース着てる!男の娘!?今流行りの!?味見した……ゲフンゲフン、気を取り直して私は煩悩を捨て去ってショタに聞いた。
「誰?」
その問に綺麗に微笑んで、満面の笑みでショタは答えた。
「カミサマだよ」
神様……確かにこんな天使を従えているならそんな主従関係もありえるな。夜な夜ななんかやってるんだろうなっ!ほぼというか十割私の妄想だけどやってたらいいなっ!
「違う違う、ボクは正真正銘の神様。天使なんかと一緒にしないで?お姉さん、わかってくれるよね?」
彼が『お姉さん』と言った途端に、私にはただの男の子として目に映る。スッと目から光が消え、目の前にはただの少年がいる。ショタではない。対象ではない。
「おーい、おねーさーん?」
あんなに麗しく感じた、金色の癖っ毛も目の潤いも頬のもちもち加減も唇のツヤも喉仏のない首も肩の華奢さも腕の肘の出っ張りも指先の細さも足のスラリとした曲線美も踝の締り具合もついでに子供だからきっとキツいだろうソコの感度と快感に弱いだろう男性の象徴も……やべ、涎がっ……!
「……ま、いいや」
再発してきた欲にちょっと息を荒らげながらひとまずショタの全身をチェック。……よし、一次予選突破!
「柊夕さん、あなたには諸事情で転生してもらうよ。……あれ、転送?召喚?トリップ?……とにかく、こっちの事情であなたに被検体としての白羽の矢が立ったんだ。あっちに行って、そのまま生涯を終えてね。長いとより嬉しいなぁ」
すると私の全身が光に包まれ、指先から溶けるように消えていく。視界もだんだんと狭まり、輝きが強くなっていく。ついに耐えきれずに目を閉じた時、ショタな神様からどうにも不安な言葉が。
「あ、でもさぁ、ちょーっと困ることあるだろうからぁ……ん、これでよしっと。楽しんだ性生活を~」
え、ちょ、ま、なんか下半身になんか違和感がっ……!
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