はい?転生したのが絶滅種?んで私は両性!?

はるわ

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転生、それは……なんとまあ。

舞い戻る記憶と即席。

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  冒険者のような風貌のメンバーはここがダンジョンだと言い張る。それもまだ未踏の。自分たちが一番乗りの。だから、ここにいる私はモンスターということらしい。
「……いや、俺は自分を人間だと思う」
「ならどうやってここに来たんだ!?」
その言葉にうーんと唸るが、わかるわけがない。そもそも転生なのだから……って、あれ、なんか、頭痛が……。転生って、転生って、一から人生やり直しだったような……待って、なんだか既視感のある風景が流れて……。
  黙りこくった私を怪訝に思ったのか、「大丈夫か?」なんて声をかけてくるマッチョ。今は黙ってろ、整理中。
  そのまま数分が経ったころ、やっと私は話しかけた。
「ごめん、俺も俺のことわけわからん」
「はあっ!?」
見事に声を揃えて怒鳴った彼らに、俺は笑顔で話す。もちろん、転生なんてものは信じられないだろうからはぐらかしつつ。
「俺さ、さっき気づいたらここにいたんだ。昔のこととか全く思い出せなくて。ここに来た理由も方法もわからない」
今度はパーティの人たちが黙った。その中で、ローブの若い男がボソリと呟く。
「記憶、喪失……でしょうか」
誰も何も言わない重い空気が周りを包むが、肯定せずともみんな同意していた。
  あー、罪悪感。ついさっきの転生について考えた時に、本当にダイジェスト版として、今世での記憶が脳内を流れた。絶滅種だったから、神様の特権でこの世界に生を受けたため家族はいない。それでも本能みたいなものでこのダンジョンで過ごしてきた。神様がチクチクっと弄って、前世の私と同じ年くらいになるまで記憶を封印して。だから今なら食べられる草も実もわかるし、自分の生活も思い出せる。ただ、不思議なのが完全に『人』として生きていたという感想があることだ。男として。精通済みでした。あはっ☆。
  閑話休題。
「……仕方ない。ここで死なれたら夢見も悪いし、俺らについてこい」
  マッチョはそう言うと、グロアと名乗った。
  最初に会った悲鳴の女の人はエリカ。
  魔法使いのようなローブの男はユリアス。なんでも女の名前っぽくて嫌なのだそうで、名字のレスカで呼んで欲しいらしい。もちろん、笑顔で「よろしく、ユリアス」って言ったけどな。だってこの子いかにも世間知らずのお坊ちゃんみたいでそれはそれは今の私とならすごく絵になる顔立ちしてるんだよ!?それで名前にコンプレックスとかネタの宝庫じゃん!……そのせいか少し怖がらせたみたいであまり近寄ってくれない……。ああ、きっとヤッたことなんてないんだろうなぁ。前も後ろも。未使用。はわわわ、手ぇ出したいけどマッチョ改めグロアが目を鋭くしているからにこりと笑っておいた。
  そして獣人、多分猫の男の子がジーク。天真爛漫って言葉がそっくり似合う様子で、これも食指が動くが、グロアガードにより阻止される。触ることも許されない。キイイイッ!
  短剣の女の子はロフィ。おとなしいかと思えば初っ端の言葉が「危害加えるなら……コロス」でした。あらあら、アサシンタイプですか、その短剣。
  グロアによると未踏破なので人数は多いほど嬉しいそうだ。
「俺はユウ。とにかく頑張るんで。よろしく」
  かくして、ここに一部部外者の交じったパーティが完成した。
「次はボス戦なんだ。気をつけろよ、死にかねないぞ……」
「……え?」
待って、みんな「はい」とか返事してるけど待って。ボス……え、ボスぅ!?
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