To Night

いもようかん@いよ君

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この男のせいで...

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多分、ほかの願いだったら聞いていたかもしれないが流石にデートは...

「ね?お願いしますよ~今晩だけでいいんですから~」

としつこく彼は言い寄ってくる。

「嫌よ!いい加減にして!」

あぁ、とうとう怒鳴ってしまった。こんなに怒るつもりはなかったのだがついカッとなってしまった。しかし彼は

「何で嫌なんですか?」

と食い下がる気配を見せない。そして少し息を整えて

「当たり前でしょ!?なんで見ず知らずの男とデートしなきゃなんないのよ!大体ねぇ...」

言いかけたとき屋上に来るための扉が開き、オバチャンが出てきた。

「ちょっとあんた達うるさ...」

オバチャンは私の方を見てフリーズした。そしてこう言った。

「あんた...なにしてんの?まさか...とりあえずこっちに降りて頂戴...」
「はい...」

クソ、この男のせいで...
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