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こんにちは!壁壊しました!

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ドコーン!
ゴロゴロ
……、
え?
気分を切り替える為に使った魔法がまさかあんなことに…ってもうなってるんだけどね✨
私の見る先には壊れた壁があって、ビックリしてるお母さんの顔があった
……まって…
来てそうそうやらかしたかも……!?


「お花買って来たぞ~って…」
「はぁ!?」
「なんで壁壊してあるんだ!?」
どっきーん!
わ、私です…!
……、って言いたい……
気まず過ぎる…
「…、、」
お母さんらしき人はびっくりし過ぎて何も言えないみたい…、
「???」
お父さんらしき人は状況がよく分かってないらしい
…………
いや、気まずっ!
それに積んだっ!
気まず過ぎて困る……
「え、ええとね…」
お母さんらしき人が喋った
良かったぁ積んでなかった…
「おう」
お父さんらしき人が答える
「レナが魔法で壁壊した……」
そう!ナイスお母さんらしき人!
ん?でも叱られるパターンじゃ…
やばぁぁあああい!?!?
「………はぁ!?」
うぅ💦叱られるぅぅうう!
「凄いな!」
「でしょ~?」
……………………………………ん?
凄い…?
え?あっさり解決?
いや、あっさり過ぎない…?
う~ん、?状況がよくわからん…
「お前とよく似たな!」
ワハハハと笑うお父さんらしき人
いや、そんなあっさりでいいの…!?
……え?待って…?
今、お母さんらしき人に似てるって言った…?
聞き間違え…かな?
その時、お兄ちゃんとお姉ちゃんらしき人が部屋に入ってきた
「お父様、お母様、失礼します」
「………はぁ…」
と、同時にお姉ちゃんらしき人がため息をついた…やっぱリだめだよね!?
「お母さん!お父さん!……また~?」
えぇっと……どうしよう💦
でも…許してくれたし、この二人も大丈夫……かな?
……って…え!?
ちょっと待って!?またって言った!?
「はぁ、なんでまたこういうことを…」
「すごーい!またお母さんがやったの?」
へ?お母さん…?さっきもお父さんらしき人がそんなこと言ってた様な……
いや、違う違う、あんな可憐そうなお母さんらしき人がやるわけない
「それが、違うのよ~」
だよね~良かったぁ~!
「なんと~?この赤ちゃんがやりました~!」
「いつもはお母さんなんだけどね💦」
……聞き間違えじゃなかったらしい……
ツッコミどころ多すぎる!!
って言うかそれはそれでヤバイ……
可憐なお母さんらしき人がやってるところ…
想像したくないし、できない…
けど、見てみたいかも…?
いやいや!それはそれでなぁ…
でも、結局大丈夫だったし!
一件落着…?
「お母さん!魔法学校ってとこいかせたら?」
「いいな!」
「それも良いと思います」
「そうね~」
ま、ま、まって!?
魔法学校!?
聞いてないよ…!?
「あぅあ~」
訂正しようとしてたのに言葉が出ない…!
もぉ~!
「キャー!可愛い♡」
「そうですね。」
やだ!魔法学校なんて行きたくない!
助けを願ってお母さんらしき人と目を合わせたら…
「………ニコッ」
突然、お母さんが微笑んだ
……笑った……
……………………………………………キレイ…
その言葉しか出てこないほどそれは美しくキレイだった
その笑顔に釘付けにされた次の瞬間…
血を吐いた
「ゴホッゴホッ」
「お母様!/おい!/お母さん!」
「「「大丈夫!?」」」
「大丈夫よ~」
……………、、、
突然のことで驚いた
…………でも…………………
私、こんな家族初めてみた
他人の為にここまで心配できるなんて
…………私は、心配されなかった
私が泣いても、傷ついてもいつも私の隣には誰もいなかった──
「レナも大丈夫?血がでしょ?」
お母さんらしき人…が心配してくれてる…
なんで…?辛いのはあなたなのに─
どうして、私を心配してくれるの?
──どうして?
その言葉で埋め尽くされた
「この子、なんで私のこと心配するの?って顔してるよー!」
ギクッ
いや、そうなんだけど!
なんか…お兄ちゃんらしき人に言われるとムカつくような…?
「………そうか、」
「それはな、お前が俺らの゛家族゛だからだよ」
っ……!
そうか─家族、なんだ
あ、…あ、……
言いたいのに、伝えたいのに、上手くっ…言葉が出せないっ……!
でもただ言いたいのは……
゛ありがとう…!゛
「え!?赤ちゃんが泣いたよ!?」
「あらまぁミルクかな~?」
「それともパパと一緒にいたいか~?」
「「それはない/それはないわよ~?」」
「…すいません」
www
私、ここの家族なんだね…!
今、この瞬間がとても愛おしく思えた
それは、皆が笑ってるから…かな?
家族って素敵だなっ…!
心の底からそう思えた
お兄ちゃん、お姉ちゃん、お母さん、お父さん!
ありがとうっ!
ず~っと一緒だよっ!


これは幸せな家族─
でも…幸せには破壊がいずれある──
だか、これはそんな破壊さえ乗り越える幸せで愛の詰まったファンタジーの世界──
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