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決戦!

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よ~し!頑張るぞぉ~!

来たのは戦闘用のスペース
校長先生にも許可取ってるし、
友達は見ちゃだめって言われて教室に居るんだ☆
「かかってきなさい!」
クルクルがそう言った
「うんっ!」
魔法…よしっ!きめた!
インフェルノ!
インフェルノは…
最上級火炎系攻撃魔法で、
範囲内を灼熱火炎地獄にしちゃうらしくて
敵味方区別無く紅蓮の炎が襲い掛かるからユタがいない時に丁度いいんだ!
炎は身体に纏わり付き更に苦痛を与えるらしいしね!
私の放った魔法がクルクルへ行く
「は…!?」
「や、…ごめんなさい…!」
「怖い…辞めて!」
クルクルがふいにそんなことを言った
目には燃えそうなクルクル
っ…、………………、、、、よし!
魔法解除
「っ………え…?」
良かった…無事…、……………………
「え?ちょ、」
「レナ様…!?」
クルクルのそんな言葉を後に倒れてしまった
私の心は…限界だったみたい…w





 


──────────────夢を見た
………いや、夢だったらいいなって思う現実
最初は、普通の家族だった
──そう、だったのだ
「あんたなんか…あんたなんか死ねばいいのに!」
お父さんが死ぬまでは
ちょっとドジで、けど剣道をやってるお父さんはかっこよかった
そんな鍛えられた体なのにお父さんは交通事故あっさり死んでしまった
それも私がキャンディー食べたい!と言ったからお父さんは出かけた
私は悪くないと
毎日そう言い聞かせた
「あんたが悪い」
そう言われるたびに、心がえぐられてる気分だった
「さおり、酒買ってこい」
「え…?でも私未成年で…お金も無いし…」
「良いから買ってこいよ!!!」
「っ……………」
「わかっ…た…、…」
私はコンビニから盗んでしまった
そんなことをするうちに私の心は黒くそまりそうだな…………、w
増えていく痣、黒くなる心、友達もいない…ぼっちだったしね、それよりもう限界……かな。
「ねぇねぇ、」
「…、………、え?」
誰かに話しかけられた
「君、何で泣いてるの?」
「泣いてなんか…っ」
そう思って顔に手をやった
その時初めて気づいた
───私、、泣いてたんだ
「辛い?」
「─────────ぁ」
「全部全部、話していいよ」
気がついたら、全部話してたんだ
「家にきてさ、また…やり直さない?」
やり直さなおして……
「いいの…?」
「もっちろん!お姉さんに任せなさい!」
私を救ってくれた人、 
この人なら大丈夫…かな?
今日で…この悪夢を終わりにしよう
そう思ってお母さんのもとへ帰った
でも、私が見た家は予想と違っていた
そう、家は燃えていたのだ
「──────────────────…え…、?」
そんな言葉しか話せなかった
あれ?お母さんもこんなにあっさり死んじゃうの…?
ここで、私の心は限界を超えた…いや、もうとっくに超えていたかもしれない
そうだよ、私は光が見えたからってそこに向かっちゃ駄目だ
今までもそうやって来たじゃ無い…
「お母さんもあっさり死んじゃうんだもん………私も………………」
そう思い、燃えて続ける火の中に入った
その後は…─────覚えてない
気づいたらベットの上にいた






「ゆ────────」
「ユナ────お────」
「ユナ!起きて!」
ユタの声で目が覚めた
ここ、は…?
「も~急に倒れたのかと思ったらユナ泣いてるしさ、怖い夢でもみた?」
あ………私、、そうだ倒れちゃって
決戦できなかったんだっけ?
あの時、クルクルが言った言葉…
それが私に見えたん…だっけ
それでこの夢を………
……………………………………………………そうだよ
今は……………今は………………
これが夢なんだ………!
夢で…私は生きてるんだ!
それがあるのは、みんなのおかげだねっ!
「──────────ねぇ」
「ビクッ」
ふふっ
ユタ、私が怖く言ったせいでびっくりしてるwww
でも、大丈夫だよ
今から言うのは、いい事だから
これからも、ずっと言える言葉、、、
「あのね、──────」


「ユタ、───────」










「大好き───だよっ!!」
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