あなたの巨根を受け入れたかっただけなのに

オポチュニティ

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 雪華せつかは悩んでいた。

 目指していた大学に見事合格し、単位も順調に獲得。新しい友達とも日々のキャンパスライフを楽しみ、同じ学部で出会った大好きで憧れだった彼とも3ヶ月前からお付き合いを初めていた。
 まさに順風満帆な生活だった。そんな雪華を悩ませる事。

 それは、大好きな彼氏が巨根であることだ。


 ■□■□■□■□■□■□■

 私には彼氏がいる。彼__冬亜とうあくんは成績優秀才色兼備な、見た目も中身も王子様のような人だ。
 どこを取っても、とても私と釣り合うような人ではない。



 そんな私と冬亜くんとの出会いは、大学の最寄り駅へ向かう電車の中だった。
 私たちはほぼ毎日、使う電車と車両が同じだった。
 私は初めて冬亜くんを見た時「こんなに見た目が完璧な人もいるんだな~」と、街中でアイドルを見かけたかのようにジッとその顔を眺めていた。

 そしていつものようにイケメンを眺めていたある日、そのイケメンが私の前で学生証を落としたのだ。
 無くしてはいけない、とその学生証を拾い、イケメンに返そうとしたのだが、そこでその学生証をチラリと見て、イケメンが自分と同じ大学に通っている事に気付いた。
 その時は心の中でガッツポーズをしたものだ。
 電車だけでなく、大学でもこのイケメンを見ることが出来るチャンスがある私は前世で何か得を詰んだのだろうか。その日はそんな気持ち悪い下心を隠して笑顔でそのイケメンに学生証を返した。
 しかし、なかなかそのイケメンとは大学で会うことができなかった。
 結局、半年間はそのイケメンを電車で眺めることしか出来なかった。
 そして、気付けば私はその顔を毎朝電車で見る事が日々の活力となっていった。
 なにせとんでもないイケメンなのだ。その顔は私の好みのドストライクを貫いていた。
 この顔を見るためだけに大学に行っていると言っても過言では無いと思う程、そのイケメンは私を残念な大学生にさせてしまっていたのだ。

 そしてそんな生活を続けていたある日、私は珍しく寝坊をしていつもの電車に乗り遅れたことがあった。

「(くそ~今日はあのとんでもイケメンを拝めないな~...目覚ましちゃんと仕事してくれ~!)」

 いつもの電車が過ぎ去り、閑散としたホームで私は心の中でそんな下心丸出しな事を呟いた。授業には間に合いそうだからいいか、と今日は仕方なくイケメンの事は諦め、スマホを眺めながらすぐに来るだろう次の電車を待った。






 無事に次の電車に乗れ、授業が始まる時間に講義室に入ることが出来た私はホッとしながらいつもより大分席が埋まっている講義室を眺めてから、講義室の後ろのドアのすぐ近くにある席に座った。
 私はいつも前の方の席に座って授業を受けていた為、ここまで後ろの席で授業を受けるのは初めてだった。
 目が悪い訳では無いはずだが、ここまで後ろの席だと流石に板書は難しい。
 だが、前の方の席に行こうとしても、そこは既に熱心な生徒で埋まっている。
 今日は仕方なく聴覚と視覚を最大限に発揮して授業を受けるか...と半ば諦めながら授業の準備をしていると、すぐそこのドアから何やら忙しない足音が聞こえた。

「ッセーフ...」
「...!?」

 ドアを開け息を切らしながら入ってきたのは、毎朝私が電車で顔を拝んでいるドイケメンだった。

 顔に汗を流し、息を切らして色気が爆発しているイケメンから目を離せずにいると、なんとそのイケメン、周りを見渡した後に私の隣の空席を見つけて、そこに座ったではないか。待ってくれ、心の準備。心の準備。イケメンも今日は寝坊したのかな。そもそもイケメンもこの授業を取っていたのか。あと距離が近すぎる。毎朝電車で眺めていたってそれは数m離れた場所からだ。こんなに近くでこのイケメンを観測するのは学生証を拾った時以来だった。

 混乱し続ける私は、己の内なる欲望には勝てず隣のイケメンをガン見しながら固まった。
 イケメンはそんな私を見ながら少し驚いた顔を見せた後に、柔らかく微笑み

「電車、いつも一緒のに乗ってる子だよね。隣いいかな?もう座っちゃったけど」

 に、認知!?ドイケメンからまさかの認知!?!?
 しかも何その色気声!?『隣いいかな?』って!?BAR!?ここはBAR!?

 色々な事に驚きすぎた私は脳内のキャパオーバーを起こし、貼り付けたような笑顔を顔に浮かべながら頷くことしかできなかった。

 結局その日の授業は全く集中できなかった事は、言うまでもないだろう。
 隣には好みのドイケメン。ほのかな甘い香りと暖かみを隣から感じて意識が朦朧とする中、いつもよりも後ろの席に座っていた事で、板書をするのは至難の業だった。
 目を極限まで細めて、周り__特に隣の気配と香りをできるだけ遮断して必死に黒板の文字を解読しようとしている時、隣から

「もしかして黒板見えずらい?俺のノート写す?」

 とイケメンから声をかけてくれた。
 私は動揺しながらもそのご好意に感謝してノートを半分見させて貰いながら授業を無事受けきることができた。

 イケメンは中身までイケメンだった...

 とその日はホクホクで家に帰り、明日の授業に備えて課題に取り組んだ。

 しかし、何故かその日からイケメンは電車で私に話しかけてくるようになった。それ所か降りた大学の最寄り駅から大学まで一緒に行って、講義で私の隣の席に必ず座るようになった。そして「授業の大事な連絡が回ってこなかったら困るから」と、何故か私とイケメン__冬亜くんと連絡先までも交換してしまったのだ。

 最初は勿論困惑した。
 そのご尊顔なら何人も女性をはべらせていそうなのに、何故私に構うのか。
 しかし、好みのイケメンと日々を過ごせる事は何よりも幸せだったのでそんな悩みは直ぐに消え去った。しかも冬亜くんはとても優しい。
 私が授業に必要なものを忘れたら直ぐに貸してくれるし、何かに悩んでいたら直ぐに気付いて相談に乗ってくれる。体調が悪かった時には自分の授業を欠席してまで私を家まで送ってくれた。
 そんな冬亜くんに私が恋をするまで時間はかからなかった。日に日に冬亜くんに会う度に冬亜くんに緊張で目を合わせられなくなる私に、冬亜くんは、初めて私の隣に座ってきた講義の日のように優しく微笑みながら告白をしてくれた。
 なんと、冬亜くんは電車で私を見かけていた頃から私の事を気になっていたらしいのだ。
 本当に夢のようだった。感極まり、泣き出してしまった私を冬亜くんは抱きしめてくれた。
 その日から私たちはお付き合いを始めたのだ。




 ■□■□■□■□■□■□■



 冬亜くんとお付き合いを始めた日から早3ヶ月。
 突然だが、私は今冬亜くんの家のベッドに押し倒されて、とんでもなく大きいモノを挿入される寸前である。

 そもそも今日は初めての冬亜くんの家でのお泊まりだった。勿論冬亜くんとこうなる前提で冬亜くんの部屋に上がった。この日のために可愛い下着も選んだし、入念に身体中を綺麗にした。しかし、私はそもそも性行為の経験がない。その為、前日は不安で色々な卑猥な言葉を検索して、脳内シュミレーションを必死で行った。

 しかし、いざ冬亜くんの家に上がって、押し倒されて、身体中を甘やかされてみると、想像していたものよりも、その行為は衝撃的な事の連続で、その時間は長いようで一瞬なような、幸せな気持ちで満たされるものだった。とにかく気持ちよかった。
 こんな所も触るの!?こんな所も舐めるの!?
 と散々困惑したが、困惑する度に冬亜くんは私のその顔を嬉しそうに眺めて私を快楽に落としていった。

 そして散々冬亜くんに甘やかされてイかされ続けた今、私の目の前には冬亜くんの天使のような顔に合わない、とんでもなく大きいモノが冬亜くんの股間からそり立っていた。
 経験がなくてもわかる。
 冬亜くん、とんでもない巨根だ。

「えっ...冬亜くん...」
「はは、ごめんね、俺結構大きいんだ。いっぱい雪華をトロトロにしたけど、まだ挿れたら痛いかも。挿れられる所まで挿れてもいい?雪華が可愛すぎて、俺もう我慢できない」
「うん...ンッ、そ、こ触らないでッ...」
「ふっ、可愛くてつい。じゃあ挿れちゃうね」

 先程から膣の入口に冬亜くんの亀頭をぬぷぬぷと押し当てられて、これから与えられるだろう快楽に我慢できなくなった私は今か今かと冬亜くんのモノを強請るように腰を揺らしていた。
 冬亜くんはそんな私を見て息を飲み、少しの間固まっていたが、意を決したように私の腰を両手でつかみ、亀頭を私の中に沈めていった。

「ンンッ....おっ、きぃ...」
「ッ...今そうやって煽らないで......痛くない?」
「ん...アッ...そこ、いたッ」
「あぁ、ごめんね。じゃあ挿れるのはここまでにするね。ここなら痛くない?」
「ンッ...んぅ....きもちぃ」
「..................はぁ」

 冬亜くんはため息をついた途端、快感で息も絶え絶えな私の口を深く塞ぎ、そのままゆっくりと、私が痛くならない程度に腰を揺らし始めた。
 感じた事のない圧迫感だ。これでも冬亜くんは全部挿れていないのか、と少し身に危険を感じたが、その警告は揺れる圧迫感の中から得られる快楽で段々と薄れていった。
 冬亜くんが与えてくれる初めて感じた刺激に意識を朦朧とさせながら、ふと、一体私は冬亜くんの巨根をどれだけ咥え込めているのだろうかと心配になり結合部を覗き見てみた。

 なんと私は冬亜くんの巨根を半分、いや、3分の1も咥え込めていなかったのだ。私はこれだけでも十分気持ちいいが、これだと冬亜くんは絶対に満足に気持ちよくなっていない。
 こんなに私を気持ちよくさせてくれたのに冬亜くんを気持ちよくさせてあげられないのはダメだ。

「アッ......冬亜、くん...全然、入ッてない...」
「大丈夫、ちゃーんと気持ちいよ」
「いや、で、も...ンッ!ああッ」
「ごめん、ちょっと早く動くね」
「まっ、まッ....アッ、あああ゛ッッ」

 冬亜くんはそのまま腰を浅い位置で早く動かし私と同時に絶頂した。そのままどちらからともなく抱き合った後、私は幸福感に包まれながら目を閉じた。









「いや、どう考えても不甲斐なさすぎる」

 後日、私はあの日の事を思い出しながら部屋で1人呟いた。
 冬亜くんとの初めての経験は、とんでもなく気持ちいいものだった。
 事前にネットで初体験について調べていても、出てくる記事には「初体験は痛い!血が出てくることも!」と書いてあったため、覚悟をして挑んだのだが、結局信じられない程蕩けさせられた。
 初体験なのに、事後はベッドから立ち上がれない程にはぐったりとさせられてた程だ。

 しかし、私は知っている。
 事が終わった後に冬亜くんがトイレに数十分篭っていたことを。

 私は大学生まで処女を貫いていた身だ。経験はなくても、知識はあるし、一人で性欲を発散する事も日常だった。だから私は分かるのだ。トイレから漏れ出ていた冬亜くんの呻き声。トイレから帰ってきた冬亜くんにまだ残っている荒い息。

 これ、オナニーしてる。

 寝ている振りをしながら冬亜くんの荒い息を聞いた私はそう確信し、自分に絶望した。
 私と行為をした直後にオナニーをしている、これは確実に私との行為で満足できなかった証拠だと結論付けた為だ。

 しかし実の所、冬亜は雪華の裸を見た時点で、既に感極まって吐精しかけていたのだ。その為、雪華が心配するまでもないほど冬亜は先日の行為に満足していたのだが、雪華はそんな事に気づく訳もない。


 そして雪華は部屋で一人あの日を思い出しながら意気込んだのだ。

「絶対に冬亜くんを私で満足させてみせる!!!」


 ■□■□■□■□■□■□■


 そう意気込んでから約1週間後。
 私の家に荷物が届いた。開けてみるとそこには男性器を模した大きい柔らかな模型。側面には様々なボタンがついている。

 そう、私はディルドをネットで購入したのだ。

 あの日、意気込んだ私は考えた。
 次の行為までに冬亜くんを迎える自分の穴を広げておけばいいのではないか、と。完全に脳筋思考だ。
 しかし、冬亜くんへの愛と申し訳なさに思考を支配されていた私が考え付く案としては、これが限界だったのだ。

 ディルドが届いたなら善は急げだ。
 早速私はベッドに横になり、できる範囲で自分を慰めた。迎え入れる準備は万端だなと思うところまで自分を慰めた私は直ぐにディルドを消毒し、コンドームを被せ、少しずつそれを挿入してみた。

「っっっ.........い゛った゛ぁ......」

 痛い。全く気持ちよくない。
 冬亜くんのモノとは大違いだった。
 あまりの痛さに涙が出た。もう今日はこれ以上続けられないとディルドを引き抜いてみると、ディルドには少量だが血がついていたのだ。

「ディルドで処女開通、ってこと...?」

 なにやら私はまだ冬亜くんに本当の処女を捧げていなかったようだった。
 実際は中で受け入れた初めてのモノは冬亜くんのモノだった為、初めては冬亜くんに捧げられたのだが、処女開通の痛みはディルドに捧げてしまった訳で。
 それもそうだ。冬亜くんは私に遠慮をして痛くない所までしか挿れないでいてくれた。冬亜くんのあのモノの大きさなら、あの時の行為は私の入口付近に亀頭を出し入れしていただけで終わっていたのだろう。

 しかし、考えてみるとここで処女の痛みを経験しておいた方が次に冬亜くんと行為をする時に優しさの塊である冬亜くんに気を使われなくて済むのだ。

 これで次に冬亜くんに抱かれる時はスムーズに挿入されるはず!

 ボジティブに考える事が得意な私はすぐさま処女開通をディルドに捧げてしまった悲しみを冬亜くんへの愛にすり替えたのだ。


 そしてそれから数週間、私はほぼ毎日家に帰ってからディルドで自分を慰める生活を続けていた。

 初めは痛みで涙が出ていた私も、今はディルドがすっぽり中に埋まるぐらいに、自分の穴を広げることができた。初めて痛みを伴わずにディルドを中に全て入れることができた時に感じた達成感は言葉にはできない。日々の努力の賜物だった。

 しかし、一つ問題がある。
 ディルドで全く感じないのだ。

 ディルドを中に入れる事だけを目標にしていたせいで、今の今まで本来はこれが快楽を得る行為であったことを忘れていた。

 もしや私、無理に穴を広げすぎて不感症になったのでは。

 思えば、冬亜くんと初めての行為をした日から自慰ではなかなか感じなくなっていた。これはまずい。冬亜くんのモノを受け入れることが出来ても、私が気持ちよくならないせいで冬亜くんが気持ちよくならなかったら意味が無い。

 そう急に焦るのには理由がある。明日は約1ヶ月ぶりの冬亜くんとのお泊まりだからだ。



 ■□■□■□■□■□■□■




「お邪魔しま~す」
「いらっしゃい。狭いけどゆっくりしてね」
「ふふ、私の部屋の狭さ知ってるくせに。冬亜くんの部屋は広くて快適すぎるよ」
「そう?なら良かった。外寒いし、何か暖かいもの飲む?...って聞きたい所だけど、その前に雪華を充電させて」
「わっ」

 冬亜くんは最近、ゼミの課題に追われていたようでなかなか会うことが出来なかったのだ。私に勢いよく抱きついてきた冬亜くんから感じる、久しぶりの暖かさと甘い香りに包まれながら私も冬亜くんの背中に腕を回した。

「すぅ~~~はぁ。久しぶりの雪華、堪んない...」
「ちょっと冬亜くん!嗅がないでって!」

 冬亜くんはこうやってハグをする度に私の匂いを嗅ぐ癖がある。私も冬亜くんの甘い匂いにキュンキュンさせられているため、お互い様だろう。
 そう思っていると私のお腹の辺りに何か、硬いものが当たっている気がする。
 この位置って、もしかして。

「あっ、ごめん、雪華。.....少しだけあっちの部屋で待っててくれる?ちょっと外の空気吸ってくる」
「...は?」

 つい心の声が漏れてしまった。
 久しぶりに会った彼女を目の前にして勃ったモノを彼女で解消しないとは何事だ。

 そう、私は数週間に及んだディルドによる自己開発により、自分に自信が付いていたのだ。
 抱くなら抱け、勃つなら抱け、の精神だった。

 そんな漢らしすぎる思想を抱えた私は外に向かおうとする冬亜くんの袖を引っ張り、上目遣いで囁いた。

「...抱いてくれないの?」
「...ッ!?」

 綺麗な顔を真っ赤にして固まった冬亜くんは、次に眉間にこれでもかと皺を寄せて私の腕を掴み、すぐさまベッドに私を倒した。

「今日は絶対に我慢できない。いいの?」
「...いいよ。めちゃくちゃにして?」
「.....」

 無言になった冬亜くんは私の口をキスで塞いだ。

「ンッ...はっ、んうッ♡」
「ッはぁ、そんな言葉、どこで覚えてきたの?」
「知らッ、ないッんぅ♡」

 徐々に深くなるキスは段々と私の思考を奪っていく。既に言葉を上手に発せなくなった私を見た冬亜くんは、余裕がなさそうに私の服を脱がしていった。

「久しぶりの雪華のおっぱい、エッロ~...」

 コリ♡コリ♡コリ♡

「やアッ♡んんん゛ッッ♡♡」
「乳首コリコリ好きだよねえ、雪華ちゃん。もっと可愛い声聞かせて?俺しか知らない声出して?」

 コリコリコリコリ♡♡

「あああ゛ッッ♡♡だめぇ♡♡あっあっ♡」
「かわい~♡乳首の先っちょ、寂しそうだから優しくすりすり~♡すりすり~♡ってしてあげるね」

 スリスリ♡スリスリ♡

「ん゛あ♡それもォだめぇ♡きもちぃ゛い♡」
「乳首よわよわだね~♡前も乳首よわよわだったけど、もっとよわよわになった?淫乱だねえ」
「な゛ってなぃい゛♡やッ、ぺろぺろしないッで♡♡」

 コリコリコリ♡♡れろれろれろれろ♡♡

「コリコリされながら乳首舐められるの好きでしょ?ほら。俺に乳首ぺろぺろされながら、イってる所みせて?♡」

 れろれろ♡♡れろれろ♡♡
 れろれろれろれろれろ♡♡
 じゅううううう♡♡♡♡

「ああっ♡♡あ゛あぁぁあ゛♡♡♡イく゛ぅぅぅう♡♡♡」

 ビクッッ♡♡ビクッッ♡♡

 冬亜くんの前戯は気持ちよすぎる。初めてが1か月前だと言うのにそこで冬亜くんの手の動きを覚えてしまった私は、2回目の前戯で既に思考も体もドロドロにさせられていた。

「はぁ.........はぁ....♡」
「気持ち良さそうでよかった。下も触るね。わ~、もうパンツの意味ないじゃん。どーろどろ♡」
「やっ、脱がさない、で」
「はいはい、足動かさなーい。どろどろパンツじゃ気持ち悪いでしょ?それに、今から俺にもっとどろどろにされるんだし。ね?」

 すりっ♡すりっ♡

「ひゃああ♡♡あっっ♡♡あっ♡」
「クリすりすり気持ちいね~シコシコも一緒にしてあげるね」

 しこしこしこしこ♡♡♡すりすりすり♡♡

「や゛あぁああ♡♡♡だめぇええ♡♡しこしこ気持ちぃいい゛♡♡♡」
「か~わい♡雑魚クリじゃん♡頑張れ、頑張れ、ざ~こ♡ざ~こ♡」

 シコシコシコシコシコ♡♡♡
 ズリズリズリズリ♡♡♡

「あ゛ぁぁああ♡♡♡んぁ゛っッ♡♡♡あっっ♡♡」
「はは、もうダメそ~。いいよ。雑魚クリちゃんぺろぺろしてあげるからイって?」

 ぺろぺろぺろぺろ♡♡♡
 ぺろぺろぺろぺろ♡♡♡
 れろれろれろれろれろれろ♡♡♡

「ん゛ぁああああ♡♡♡イく゛ぅ♡♡♡イく゛ぅうぅ♡♡」

 ぶしゃッッ♡ぶしゃッッ♡♡

「ぁあ...?♡」
「潮吹きしてくれたの...?か~わいい~。ダメだ、ごめん、もう我慢できないかも」

 そう言って冬亜くんはベルトを外してズボンをおろし、あの巨根を股間から出した。気持ちのさで生理的に流れてくる涙で視界がぼやけながらも、私はその巨根をぼんやりと眺めた。

 遂にこの日が来た...どうか、どうか冬亜くんが気持ちよくなってくれますように...

 理性が削がれ、あまり働くなくなった頭で私はここぞとばかりに願った。

「ッ...挿れるね?」
「うんッ...」

 1ヶ月ぶりに迎え入れる冬亜くん。その質量は、数週間戦ってきたディルドとは比べものにならないほど大きく、今までの地道な努力が全て無駄になってしまうのではないかと不安に思うほどだった。


 しかし、私の努力は無駄にはならなかった。
 なんとディルドと比べ物にならない程の圧迫感はあるが、冬亜くんの巨根が全て私の中に滞りなく入ったのだ。

「ッ......ハァ...」
(良かったぁ♡入ったぁ♡)

「.........」
「ッ...冬亜...くん...?」

 冬亜くんの巨根が全部入ったことで心の中は歓喜で満ち溢れていたのだが、なにやら冬亜くんの反応がおかしい。

「........」
「...冬亜くん?大丈夫?」
「雪華、今、痛くないの?」
「う、うん...大丈夫だ、よ?ン゛ッッ!?♡♡♡」

 ばちゅんっ♡♡♡♡

「あ゛ぁあっっ゛♡♡」
「.........」
「あ゛♡...?」
「...血も付いてない。なんでだ。どうして。前はあんなに狭かったのに。ちんこの先しか入らなかったのにな。おかしいおかしいおかしい。2回目で俺のがこんなに入る訳が無い。おかしいおかしい。俺が取っておいた処女は?俺のための処女は?は?どういうことだ。なんで。なんで。」
「ヒッ」

 小声だが、はっきりと冬亜くんの言っていることが聞こえた。これは、もしかしなくてもまずい展開じゃ

「ねえ」
「ひゃっ...は、はい...」
「浮気、した?」
「ッ!?し、してなァ゛ッ♡」

 ばちゅんっ♡♡ばちゅんっ♡♡♡

「あ゛ぁっああ♡♡や゛ぁああ゛♡あっ♡あっ♡」
「あ~あ、初めて俺のをこんなに咥えこんだ癖にこんなに気持ちよくなってるとか......ねえ、俺の何がいけなかった?最近会えなくなったから愛想尽かした?ねえ。言ってよ、直すから。教えてよ」

 ぱんっ♡♡ぱんっ♡♡♡ぱんっ♡♡

「だめぇええ゛♡♡や゛ぁ♡や゛ぁああああ♡♡」
「誰と浮気したの?誰のちんこをここに咥えたの?俺のがデカすぎるから怖くて違う男にした?俺じゃ満足できなかった?誰と浮気したの?教えてよ。そいつと二度と会わせてあげなくしてあげる。残念だけどね」

 ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡
 ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡

「イぐぅぅ♡♡♡イぐううぅう゛うう♡♡♡」

 ビクッッッッ♡♡♡ビクッッッッ♡♡

「はぁ、初めて俺のちんこ入れられたはずなのに、おまんこは緩くなってるし中イキしてるし。ねえ、浮気したんだよね?他の男のちんぽ咥えてイき狂わされたからそうなるんだよね?...淫乱だからって野放しにしてた俺が悪かった。もう俺しか見えなくしてあげる」

 ぐちゃっ♡ぐちゃっ♡

「ん゛ぁっ♡♡あっっ♡あっ♡♡」
「はは、気持ちよさそ~。ねえ、俺のちんぽと、浮気相手のちんぽ。どっちが気持ちいいッ?」

 ぱちゅんっっっ♡♡♡♡ばちゅんっっっ♡♡♡

「あ゛ッッ♡♡♡と、とうあく゛んッ♡♡とうあぐん゛ッ♡♡♡」
「ッ...は~~、ほんと、ずるいよ」

 んちゅっ♡ちゅっ♡♡れろれろ♡♡
 ぱんぱんぱんぱん♡♡♡ぱんぱんぱんぱん♡♡

「んあぁあ♡♡はあ♡んん♡♡」
「ッハア...早く、俺だけに堕ちてきて。俺だけで気持ちよくなって。俺だけのものになって。他の男なんか見ないで。俺はずっと、雪華しか見えてないんだ」

 ぱんぱんぱんぱんぱん♡♡♡♡
 ぱんぱんぱんぱんぱん♡♡♡♡

「や゛あぁああ♡♡♡イぐぅぅ♡♡♡イ゛っちゃうう♡♡♡」
「はは、いいよ。俺もイきそう。一緒にイこっか?ほら、イって。俺のちんぽで思いっきりイって。ほら、ほら、イけ♡イけ♡イ~け♡♡」

 ばちゅんばちゅんばちゅんばちゅん♡♡♡♡
 ばちゅんばちゅんばちゅんばちゅん♡♡♡♡

「ん゛ぅんううううう゛♡♡♡♡♡」

 ぶしゃああああああ♡♡♡♡♡♡♡
 びゅるるるるるるるる♡♡♡びゅ~~~~♡♡♡♡
 びゅっ♡♡びゅっ♡♡


「ッはぁ♡はぁ♡はぁ♡」
「ハァ、かわいい。中イキしてる雪華、すごく可愛い」

 散々な仕打ちにあった私はすぐさま飛びそうになっている理性を呼び起こして、恍惚としながらどこか哀しそうに私を見つめる冬亜くんに飛びついた。

「っ、冬亜くん!!」
「......なに?早速浮気の言い訳?」
「ち、違う!!そもそも私、浮気なんかこれっぽっちもしてない!!」
「浮気者はみんなそう言うんだよ。それよりも雪華。一度でも浮気した雪華を逃がしておけないから、今日からここに住んでもらうことになるけど何か必要なものある?買ってくるよ」

 な、なにやらとんでもない事になりそうな予感がする。これは今全てを話さなくてはずっと誤解されたままになる状況だ。焦った私は早速外に出る準備をしている冬亜くんに抱きつき叫ぶ。

「私が!!!ディルドでオナニーしてただけなの!!!!」
「...............ん?」





 そこから私は冬亜くんに全ての経緯を話した。
 冬亜くんが私との行為後にオナニーしていた事を知っている事。私が冬亜くんを満足させてあげたかったこと。その為に、ディルドで自分の穴を広げていた事。

 全てを聞いた冬亜くんは呆れたような顔をして、俯いた。

「じゃあ全部、俺の為にやってくれてたってこと?」
「...!!そう!全部冬亜くんのため!!」
「......はぁ」
「...呆れた?」
「全然。むしろ、愛おしすぎてどうしてやろうかと考えてた」
「えっ」
「ねえ、俺と浮気相手のディルド、どっちが気持ちよかった?もう1回聞かせて」
「じ、実は、ディルドを使っても全然気持ちよくならなくて...と、冬亜くんで初めて中イキした...」
「......」


 そこから結局3日間、私は冬亜くんの家から出させてもらえなかった。
 私は何をどう間違えたのだろうか。
 ただ、あなたの巨根を受け入れたかっただけなのに。


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