あの日、答えはもらえなかったー納得できなかった記憶達へー

撫子

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学校編「溜息一つに咎を受けて」

「大人って、ずるい」と思った修学旅行

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あれは小学校の修学旅行でのことだった。
同じ部屋の子が、「◯◯くんに意地悪を言われた!」と騒ぎ出した。
本当かどうか、私には分からなかった。でも、なんとなく空気で、「これは一緒に男子のところへ話を聞きに行こう」みたいな流れになった。
まるで探偵ごっこみたいな気持ちで、少しワクワクもしていたのを覚えている。

しかし、その行動が裏目に出た。
なぜか先生が怒鳴り込んできて、部屋にいた全員が一気に空気を凍らせた。
「男子の部屋に入るなんて!」と怒られたが、正直、どこにもそんなルールは書いてなかったし、事前に注意された覚えもない。

そもそも私たちは、遊び半分とはいえ「意地悪の真偽を確かめに行った」だけだ。
子どもなりに話し合って、判断して動いたのに……。
それがダメなら、最初から禁止だと伝えておいてくれればよかったのに。

帰ってきてからも、「男子の部屋に入った女子たち」が呼び出され、担任による“事情聴取”のようなものが行われた。
私は正直に話した。だけど——

騒動の発端になった“意地悪を言われた子”だけは、なぜかお咎めなしだった。
その子は地元でも名のある家の子だったからか、先生は終始穏やかで、まるで「君は被害者だからね」と言わんばかりだった。

あの時、私は知った。
先生も「平等」なんて思っていない。
子どもたちを「色眼鏡」で見ている。

それ以来、「大人って、ずるいな」と思うようになった。

今でも、思う。
小学生の判断が間違っていたとは思っていない。
間違っていたのは、子どもに自主性を持たせたようなフリをしながら、都合の悪いときだけ抑え込もうとした“大人たち”の方だったんじゃないか、と。
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