魔法少女、魔法が強すぎて無敵すぎた件

月沙師

文字の大きさ
6 / 23

衝撃の朝だよ!!!!!

しおりを挟む
「お!奏音じゃねーか!」

地面に顔を向けて歩いていた私に、校門辺りで声を掛けてきたのは、隆一君の声だった。

「あ…お、おはよう…」

「んなぁ…今日さ…皆で霧矢のとこ行かないか?」

「え?」

隆一くんの言葉、それは今日、霧矢くんが居ないことを指し、同時に私に少しの不安感を漂わせる。

「それってどう言うこと…?」

「あれ?奏音、ライン見てなかったか…?」

「え?」

私は急いで、スマホを開く。

最近はずっとネットニュースとか、掲示板とかしか見てなかったからラインなんて長い間見てなかった…

バイト組がやけに300件と、通知の数が多かったので、バイト組のラインを開く。

「え…?」

一番最初に書いてあった言葉。

霧矢くんが言っていた。

「そのさ…あいつ、足怪我したらしいからさ、みんなで…ってか、バイト組でお見舞い行かね?って話を昨日アズリアとしてたんだよな。奏音見てなかったか…」

「わ…私も行く!!!」

迷わず言った…

1週間前に霧矢くんはトワライトフェニックスに出会ったと言っていた。

不安が的中してしまったよう。

私は魔法少女として…守れなかったのじゃないか、と。




確かに0ではなかった。

ニュースを見る限り、637人の死亡者。

その人たちのことは守れなかった。

Vさんは「落下地点にいた人たちが死んじゃっただけで、それ以外に守れるものは守れました。落ち込むことはありません。」って言ってたけど…

「わかった!じゃあ、今日の放課後行こうぜ!」

「…うん!」

霧矢くん…大丈夫かな…



「にしても最近さ、めっちゃ強いヒーローが出たってな!」

「うぇ!?そ、そうなんだ…」

それってもしかして…

「奏音知らないのか?死刑執行人エグゼキューショナーズっていうヒーロー。」

知っている。

メルトシンギュラリティという魔法を撃って、敵を滅ぼし、そして、魔法少女連合に所属している、魔法少女。

それ…私…

「いやーかっこいいよな!!死刑執行人エグゼキューショナーズって名前!!なんでも怪獣を1発で殺せるらしいから、エグゼキューショナーズソードって言う剣から名前取ってるらしくて、その剣が|死刑執行人の持つ、処刑人の剣らしくてな!悪を処刑する処刑人!て感じがしてめちゃくちゃかっこいいと思うんだよな!!!」

私…っていうか名前のことも含めてめちゃくちゃ喋ってる…

って言うか調べてるし…

「そ…そうなんだ…」

若干、痴漢寄りなことをしているようにも思える…
まあ、私のことを知らないんじゃ、仕方ないけどね…

「みんな~、おはよ~」

私が隆一くんに対して、少し戸惑っていると、後ろから私たちの天使、アズりんが声を掛けてくる。

よかった~!!!アズりん!!話の相手お願いね!!

「何話してたの~?」

「少し前に出てきた新しいヒーローの死刑執行人エグゼキューショナーズについて話してたんだ!!」

すると奏音は、目を薄くして、少し眠そうにあくびをしながら、
「ああ~霧矢くんが体育館に避難したら、急に現れて、霧矢くんを救ったっていうあれね~」

霧矢くん…あの体育館に居たんだ…

「そ、そうなんだぁ…」

すると奏音は、空を見上げて、「そういえば」と言いながら
「霧矢くん、死刑執行人エグゼキューショナーズの人が凄い奏音ちゃんに似てたって言ってたな~」

「えぇ!?!?」

「なわけ!俺からしたらあんま似てなかった気がするけどな~」
隆一くんは平然のことかのように、校舎の方を見ながら言った。

「そうかな~私は意外と…って言うかめっちゃ似てた気がするけどな~」

アズリアは階段を登りながら、私の方を薄目で見てくる。
まるで疑っているかのように。

「ええ~~~!?!?!?!?そ、そうかなぁ~?本当に私に似てる~?」

「奏音…え?マジ?」
私の反応を見て、本当に疑ったのか、隆一くんが真面目な顔をする。

「わ、私なわけないじゃーん!!!」

私は靴を履き替えている瞬間に、動揺した時に出てきた汗を全て拭き取った。
「レンレン!!」
私は小さくレンレンを呼ぶ。

どうやらレンレンは一般の人には見えないらしく、でも、念のため、バックの中に隠れているレンレンに、「これって、魔法少女ってバレたらどうなるの…?」と聞いてみる。

「うーん…そうだね~…まずは奏音の家の前にファンとか、助けれらた人たちが殺到するとか、敵の人たちが奏音の家ごと壊して奏音を殺そうとするとかかなぁ…絵里の前の人は、正体がバレて家ごと爆破されて死んだよ?」

ひっ!!

怖すぎて不意に声が出た。これからは動揺しないようにしないと…ちょっとした噂はすぐ広まっちゃうから…

「どうした奏音?」

私はバックの少しだけ開いたチャックを慌てて閉めると、「な、なんでもないよ!!!」と隆一くんに言った。

危ない危ない…バレたら終わりって考えた方が良さそう…
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

うちの冷蔵庫がダンジョンになった

空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞 ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。 そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

30歳の英雄王は転生勇者を拾い無双に育てます

蒼井青龍
ファンタジー
山奥の小屋でのんびり暮らしていた 英雄王のライに、現世から転生してきた赤ん坊を立派な無双勇者に育て世界を魔王族から守る 英雄譚

現代社会とダンジョンの共生~華の無いダンジョン生活

シン
ファンタジー
 世界中に色々な歪みを引き起こした第二次世界大戦。  大日本帝国は敗戦国となり、国際的な制約を受けながらも復興に勤しんだ。  GHQの占領統治が終了した直後、高度経済成長に呼応するかのように全国にダンジョンが誕生した。  ダンジョンにはモンスターと呼ばれる魔物が生息しており危険な場所だが、貴重な鉱物やモンスター由来の素材や食材が入手出来る、夢の様な場所でもあった。  そのダンジョンからモンスターと戦い、資源を持ち帰る者を探索者と呼ばれ、当時は一攫千金を目論む卑しい職業と呼ばれていたが、現代では国と国民のお腹とサイフを支える立派な職業に昇華した。  探索者は極稀にダンジョン内で発見されるスキルオーブから特殊な能力を得る者が居たが、基本的には身一つの状態でダンジョン探索をするのが普通だ。  そんなダンジョンの探索や、たまにご飯、たまに揉め事などの、華の無いダンジョン探索者のお話しです。  たまに有り得ない方向に話が飛びます。    一話短めです。

美咲の初体験

廣瀬純七
ファンタジー
男女の体が入れ替わってしまった美咲と拓也のお話です。

処理中です...