魔法少女、魔法が強すぎて無敵すぎた件

月沙師

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霧矢くんと一緒が良いよぉ!!!

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私は教室の中に入ると、教室の後ろの扉側から一つ向こうの席に座った。
ちなみに横列の一番後ろ。

一番後ろの一番扉側には霧矢くんがいつもは座っているんだけど…

今日はやっぱり、居ない…

今まで無遅刻、無休を保ってきて、いつも席には霧矢くんが座っていて、すぐに、「おはよう」と朝の挨拶をしてから1日がスタートしていた私からすると、霧矢くんが居ない朝はちょっと寂しいかな…

私が少しシュンとしながらバックから強化書類を取り出していると、後ろから「なーに、寂しそうにしてんのさ!」と声が聞こえた。

私はその声の方向。後ろに振り替えようと、首を回すと、
「うぶ!!」と頬に人差し指が優しく刺さった。

後ろにいたのは、丸メガネを付けたピンク髪の女の子。
梓が立っていた。

私の頬の通り道に指を置いて。

「べ、別に…霧矢くんが居ないから…少し寂しいなーって思って…」

「別に、隣に李糸《りいと》がいるでしょ~?」
私を挟んで霧矢くんの席の反対の席、その席に座っている赤髪のメガネをかけた男の子、細山李糸くん…
でも…

「で、でも李糸くんって…その…あんま喋らないし…」

「つまり!!陰キャって言いたいんだね!!!!!!」

「ごふぁ!!!!!!」

隣に居た李糸くんが机に屈服した…

「だ…だから…」

「え~?奏音…本当にそう思ってる~?」

「な…何が…」
梓は全てお見通しだよ~!?とでも言うかのように、私の目を見つめる。
私はなんか、やばい気がして、ちょっとだけそっぽを向いた。

「あらら~?私的にはそこのカップリング…ありだと思うんだけどね~」
急に梓から出てきた言葉に、心臓の鼓動が一気に速くなってしまう
「な、な、なんでよ!?!?!?」

「お?奏音…まるで霧矢くんのことを嫌いって言っているようなもんだよ?それ」

「いや!!!霧矢くんのことは嫌いじゃないよ!!!!」

「じゃあ、好きなの?」

梓…霧矢くんが居ないからってよりにも寄って…

でも…なんだろう…今まで意識したことなかったけど、霧矢くんのことを話していると、なんだか、胸がざわざわする…

「べ…別に…今は友達!!ってだけだよ!!!それだけ!!!!!」

私はいつもより強めに言うと、梓はクスクスと笑って、「霧矢くんへの愛はわかったよ~」と言いながら、自分の席に戻って行った。

「別に霧矢くんのことが好きなわけじゃないんだから!!!!!」

「はいは~い」

もう…全く…まだ朝の準備できてないのに…




「あれが、魔法少女死刑執行人エグゼキューショナーズか~…面白そ!」




_________________________________________



「ライリー…それは本当か?」

「私みたもん!!ぜったいぜったい!!!奏音ちゃんだったもん!!!!」

「でも…正直本当に奏音ちゃんって子が死刑執行人エグゼキューショナーズかは分からないよね…」

暗い部屋の中、蝋燭を一本だけ立てて丸い机を取り囲む。

「それじゃあ、そいつがどうやったら例の死刑執行人エグゼキューショナーズか証拠を掴まないとだね!!!」

「そうだな…それがまずは最善の手か…」

火が揺らぐ。
蝋燭の蝋が溶け、液体にへと変化する。

ポツンと、丸いテーブルの中に蝋が落ちた。

次の瞬間、部屋に光が灯る。

そして俺はそいつらに告げた。
「お前らさぁ…何してんの?」

LEDライトの電球が付いた俺の家の中、俺たち、RIは秘密の集会というものを取り行っていた。

「てかさぁ…人の勉強机を蝋で汚さないでくれない?」
勉強机の代わりとして機能していた俺の部屋に一つだけの机。

お婆ちゃん家の茶の間にありそうな少し大きめのちゃぶ台に蝋燭がそのままブッささている。

「すまない。ライリーがこういうのをしてみたいと言っていたので、やってみただけだ。ちょうど玄関に蝋燭とライターがあったので使った。地球人はこういうことをしないのか?」
俺はすぐに、地球外生命体のそいつ。

ベリアルに「地球人はそんなことしねぇよ」とツッコミを入れる。

「するもん!!!」
圧倒的に身長の小さいライリーが小さな腕を伸ばして対抗する。

「するのか?地球人は。」

「ま、まぁ…これをやるのは異世界人…とかだよね…」

俺は閉められたカーテンを開けながら、地味にちゃんと参加していたカントウにどの口が言えるんだよ!とツッコミを入れる。

「そう言ってもさ~まずは悪の組織なんだったらこういう雰囲気作りからが基本でしょ~!?」

「まあ…そうとも言えるけどな…じゃあ、せめて皿くらいは敷いてくれ?俺の勉強机に直接刺すのはエグいぞ?流石に。」

「ま…まぁ、さぁ…ライリーをいじめるのもそこまでにしようよ…?ほら…」
そう言いながらカントウはライリーの方向を目線で示す。

「あ…」

俺はどうやら重大なことに気づいてしまった…
ライリーが現在進行形で半泣きだ…

「う…ぐぅ…ユミー…ひどい!!!!」

「おい!!!ユミー!!!!!」
ベリアルが顔を真っ赤にして俺を睨んだ。

あ…これはどうやら俺の所為なのか…

自分の勉強机に蝋燭ぶっ刺して、ちょっと叱ったら、逆に俺が叱られる…
これ俺の所為か~…

「大丈夫か?ライリー…」
ライリーはベリアルの伸ばした手の方向へ寄り、ベリアルに抱きつく。

ベリアルは、「よしよ~し」と言いながら、ライリーの背中を優しくさすった。
赤ちゃんを慰めるかのように、白いワンピースを着た女の子を優しく撫でるベリアルはまるでキリストのように、聖人かと思うような清らかな顔をしている。

「これ…ベリアル…めちゃくちゃ清らかにされてるね…」

「ああ…異星人はロリコン見てぇだな…」

俺らの陰口も今の清らかなベリアルには届かない。
どこまで浄化されてんだよ…こいつ…

すると、ベリアルに抱きついていたライリーが少し泣き声気味に「……………」と何かを呟いた。

俺はベリアルに視線を送ると、ベリアルは、「新しいおもちゃが欲しいと言っている」と告げた。

「ははは…ここぞどばかりに隙を狙ってくるね…」

ああああああああああ…………………………………

絶対行くって言わないと泣き止まないパターンだ…くそぉ…

俺は大きなため息を漏らすと、「行くかぁ…」とライリーに言った。

ライリーは「ほんと!?やったぁ!!!!!」とベリアルから離れて、その場でぴょんぴょんと飛び跳ねた。
そして、今度は俺にぎゅーっという風に抱きつく。

「あーはいはい…」と言う俺にベリアルからの視線がナイフのように刺さった。

高校生の財布をなんだと思っているんだ…

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