弾に魂を込めたら偶々、親玉を倒し、珠の輿も賜わる

はりまる

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25話

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鯷球「追跡されている感じはないみたいです」
恵美「そうですか…」イヤホンから聞こえる声に返答する。
鯷球「できるだけ周りを見ないようにお願いします」
恵美「わかってます」
目的地にまで行く。
鯷球の見えている範囲では誰も怪しい人はいない。
車も、窓も全て一通り見るが、怪しい人は見当たらない。
無事、目的地に着く。
家は誰も知らされていないはず。
姉以外には…
鯷球「それでは今日はこれで」
恵美「明日もお願いします」
鯷球「もちろんです」
鯷球は帰路に着く。

携帯が鳴る。
鯷球「もしもし」
恵美「財布については姉では無さそうです。特に怪しい素振りがありません」
鯷球「そうですか、まだ携帯のGPS機能の可能性もあるので気をつけてください」
恵美「そうですね…」
鯷球「それでは気をつけてくださいね」
恵美「ありがとうございます」

携帯を充電し、ご飯の準備をする。
今日も八百屋のお姉さんから色々な野菜を貰ってきたので汁物にする。
魚屋にもらったアラもあるのでアラ汁を作る。
アラ汁ができる直前、ドアフォンが鳴る。
外を見てみると…茜?
茜「ヤッホ」
鯷球「こんな夜にどうしたの?」
茜「ちょっと話聞いて欲しくて」
鯷球「うーん…今?」
茜「そう」
鯷球「晩御飯は?」
茜「まだ」
鯷球「食べる?」 茜「食べる」
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