Release 僕の神様

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滾れ、文化祭!4

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 翌日のステージ発表も大盛況だった。仮装パレードで使用した衣装を着用してのミュージカル風劇だ。 



 はじめはギクシャクしていた榊さんも、持ち前の明るさとキレキレの動きでボケをかまし、注目の的になっていた。類沢さんも緊張しつつも堂々と歌い、演技をしてたくさんの拍手をもらった。加山くんの雪だるま衣装と繰り出されるおふざけシーンに、笑い声が上がる。



 そして、シスコンお姫様役をやっているへーちゃんもとにかく目立っていた。そもそも見た目が良いからステージに上がるだけで女子から歓声が上がる。歌は上手いし、演技には一切恥ずかしさなんて滲ませない。迫真すぎる「お姉ちゃん大好きー!!」は、僕も笑ってしまった。



 最終日はクラスの出し物はお化け屋敷だった。せっかくだからとこれまでの題材だったアニメ映画を連動させて、アニメ映画の敵をお化けのように出演させている。



 僕は仮装パレード係だったので後半2日間は特にやることがなかった。2日目は一人寂しくステージ発表を見ているだけだった。最終日こそ、へーちゃんを誘って出店を回りたいと思ったけど、ホームルーム後からへーちゃんの姿は見えなかった。



 せっかく連絡先をゲットしたけど連絡をこちらからする勇気なんか持ち合わせていなくて、時間だけが過ぎる。



 結局、ボーとしているだけで文化祭は終わった。へーちゃんは近衛くんと加山くんといたらしく、彼らはどこかで談笑しながらスマホを弄っていたらしい。聞き耳を立てて話を聞いていても文化祭の話題はなく、近衛くんの好きなアイドルの話だとか加山くんの絶賛している映画の話をしていた。



「ねぇ、アンタら後夜祭出る?」



 ホームルームも終わり、ルンルンとスキップしながら榊さんが3人に話しかけている。文化祭準備期間のおかげで、榊さんもすっかり彼らと仲良くなった。



 「俺はメンドイからパス! 加山と双郷は?」



 「俺も出ない」



 「俺も帰る」



 「つまらない男ねぇ!」



 榊さんは口を膨らませながらへーちゃんをチラッと見る。



 ……これは、へーちゃんと出たいんだろうな。



 「ねぇ、出ましょーよ! ね、双郷!」



 「俺?」



 「お、ご指名じゃん!」



 茶化すように近衛くんがケラケラ笑う。へーちゃんは、目を細めて不機嫌そうな顔をした。



 「用事あんの?」



 「いや、特にはねぇけど」



 「じゃあ、いいでしょ?」



 「……まぁ、いいけど」



 榊さんが「やった!」とその場で跳ねる。その可愛らしい姿を見て近衛くんも加山くんもへーちゃんの背を叩いて笑っていた。



 もちろん、僕は誰にも声を掛けられることはない。



 「双郷、今いいか?」



 榊さんがはしゃいでいるところに、教室に担任の先生が来た。僕らの担任は数学の先生で、結構お固いタイプの人だ。



 「行ってくる」



 「お説教だったりして?」



 「な訳あるか。俺はテメェらと違って優良な生徒だわ」 



 「スゲェ自信」



 イツメンに見送られて、へーちゃんは先生に着いていく。僕は、何故か見えなくなるまで目で追っていた。



 「相沼」



 「え、あ、なに!?」



 突然加山くんに名前を呼ばれてビクリと肩が動いた。ドキドキしながら席を立ち、加山くんの方を向く。加山くんは不思議そうに僕をマジマジ見る。



 「お前、ずっと双郷見てるよな」



 「う、え、えぇ!?」



 全くその通り過ぎて何も返事ができない。肯定したら何だかへーちゃんのストーカーみたいだし、否定してもそれはそれで嘘つきだ。



 何て答えればまともなの!?



 「もしや、双郷のこと好きなのか?」



 「そ、そんなんじゃないよ!」



 近衛くんがふざけて言った言葉を、必死になって否定する。



 人としては、好きだ。でも、それは決して恋愛ではない。



 「へーちゃんは……僕と違って凄い人だから」 



 友だちになりたいとは思うけど、でも本当の意味で友だちになれないことはわかっている。



 僕はへーちゃんと対等にはなれない。



 「そんな考え込まなくても……アイツと話したいんでしょ?」



 榊さんがため息混じりで言った。



 確かに、その通りだ。僕は、彼ともっと話したい。



 「アンタも後夜祭一緒に出る? 前……悪く言っちゃったし」



 「……いいの? だって、榊さん」



 「いいわよ。アンタがいてもいなくても私の魅力は変わらないし」



 この人強い……!



 少し悩んだけど、僕はありがたく榊さんの誘いに乗ることにした。



 近衛くんと加山くんは僕らに軽く挨拶をすると、2人で帰っていく。元々サボり癖のあった彼らがここまで文化祭に参加したのだから、彼らも頑張ってくれたのだろうと思う。



 「で、アンタ、本当にいつも双郷のこと見てるのは何でなの」



 「……流してくれないの?」



 「ええ。アンタが男であってもライバルかもしれないんだから流せる訳ないでしょ」



 榊さんの言葉で、僕は彼女に申し訳ないことをしていたことに気づく。



 そっか、榊さんは本気でへーちゃんに恋をしているんだ。なら、聞いて当然だ。



 「僕、ずっといじめられてて」  



 「でしょうね」



 「……で、へーちゃんに助けてもらってたんだ。    幼稚園から小学校卒業まで、ずっと彼に助けてもらった。だからかな……無意識に彼のことを追いかけちゃうんだよね。へーちゃんならどう思うんだろう、何をするんだろうって。欲を言えば一緒に話したりできて、友だちになって……いつか、彼に恩返しがしたい」



 まだまだ助けてもらうだけの僕だけど。



 いつか彼が困っていたら手を差し伸べたい。彼が、そうしてくれたように。



 榊さんは「ふーん」と言いながら僕の席に腰を下ろした。



 「別に恩返しなんてしなくていいんじゃないの? 双郷、気にしてなさそうじゃん」



 「へーちゃんは気にしてないだろうけど、僕にとっては……本当に大きなことだったから」



 「変なの」



 榊さんが欠伸をしたところで、へーちゃんが教室に戻ってきた。榊さんが僕の席にいるのを見て不思議そうに首を傾げる。



 「相沼も一緒に出るから」



 「別にいいけど」



 「あ、ありがとう」



 後夜祭まであと1時間はある。へーちゃんも空いていた僕の後ろの五木くんの席に座った。それでも立ち尽くしている僕に、へーちゃんが「座ればいいだろ」と呆れたように言う。



 「双郷って趣味何?」



 「趣味……筋トレとか。散歩も好きだな」



 「身体動かすのが好きなのね。何かスポーツとかしてたの?」



 「剣道は中2までしてた」



 引越し先でもしてたんだ。



 そう言えば、へーちゃんの引っ越しは何だったのだろう。へーちゃんのお母さんは家にいて、へーちゃんとお兄ちゃんだけが家からいなくなってしまった。



 僕のお母さんは色んな噂を聞きつけていた。「やっぱりお義父さんが怖い人だったからじゃないかしら」というのが近所で有力候補だった。へーちゃんの継父が猫殺しをしたから世間体を気にして子どもだけ親戚に預けたのでは、という噂だ。



 「え、中2まで? 受験のために辞めたの?」



 「いや、そっからまた引っ越したから」



 「あー、そういう感じなのね」



 「榊はバレー部だったっけか」



 「そうそう! 部長がさー」



 そこからは榊さんの部活トークが始まった。僕は運動部なんて無縁なので何にも共感はできないが、スポーツをしていたへーちゃんは何か通じるところがあるのか彼女と楽しそうに話している。



 「優は運動あんましねぇか」



 へーちゃんに話を振られ、反射的に背筋が伸びた。そんな僕をへーちゃんがおかしそうに笑う。



 「いや、お前さ、面接してる訳じゃねぇんだからそんなガチガチになんなくてもいいだろ」



 「ご、ごめん」



 へーちゃんは僕が話に乗れないくらい鈍臭くても、笑って待ってくれる。でも、榊さんの平らな瞳を見れば、こうやって誰もが合わせてくれるわけではないのだと思い知らされる。



 そして、きっとこれが僕の他人と違うところで、嫌われる所以なのだろう。



 「そーいや、前の体育のとき……」



 へーちゃんは、僕を気遣ってかそれから授業の話題にシフトを変えた。僕と榊さんの共通点なんて、それしかないからだ。



 それでもわかる話になった分、相槌は打ちやすくなった。榊さんも先程よりは僕を冷たい目で見ることはない。



 「あ、時間だ! 行きましょ!」



 スマホで時間を確認して榊さんが立ち上がる。僕とへーちゃんも彼女に倣って歩いた。



 後夜祭はグランドで開催された。ビンゴ大会の後に花火が上がるらしい。



 僕はノリが悪いので、ビンゴ大会で盛り上がる他生徒を苦笑いで見るしかなかった。へーちゃんは榊さんといるからか、ノリが榊さん寄りになっている。



 「私あの景品ほしいのに! 全然リーチにならないんだけど!」



 「俺ダブルリーチだわ」



 「うわ、ズル!」



 「優は?」



 へーちゃんが僕の手元を見る。僕は既にビンゴが完成していたが、恥ずかしくて景品を取りに行けていなかった。



 「お前もうできてんじゃねーか! うわ、負けた」



 「へーちゃん、これ、別に勝ち負けじゃないよ?」



 「わかってんけどよー」



 子どものときのように不貞腐れるへーちゃんは、何だか変だった。



 子どもに優しく笑う彼も、仲のいい友だちと仏頂面で話す彼も、僕を助けてくれる堂々とした彼も、全部双郷平和だ。



 「あ、俺ビンゴ!」



 「ええー! ズル! いいなぁ!!」



 「よし、俺の勝ち! これやるから、景品貰ってこいよ」



 「え、いいの!?」



 今、榊さんとはしゃいでいる彼も双郷平和なのに。



 ……何故だろう。



 ここにいるへーちゃんは、本当に僕のヒーローだった平和くんなのだろうか。



 自分でもどうして疑ってしまうのかわからない。



 笑顔が嘘だとは思わない。なのに、どうしても違和感を覚えてしまう。



 「優は景品よかったんか?」 



 「うん。それよりへーちゃん」



 「ん?」  



 「へーちゃん、疲れてない?」



 違和感の正体はわからない。でも、もしかしたら疲労が原因かもしれない。



 思えば、へーちゃんはまだ転校してきて一ヶ月と少しだ。転校までだってバタバタしただろうし、まだ慣れてないかもしれない。その中でバイトとかもして、疲れているのではないだろうか。



 「心配かけて悪かった。俺は大丈夫」



 へーちゃんは勝ち気に笑う。かつての、僕が見ていた彼のように。



 「俺は、大丈夫なんだ」  



 まるで幼い子に言い聞かせるように、ゆっくりと告げる。



 「見て! 可愛くない?」



 榊さんが白いウサギのぬいぐるみを持って戻ってきた。随分と大きいウサギのぬいぐるみは確かに女の子は好きそうだ。



 「榊より可愛いな」



 「ひどー! サイテー!!」



 ギュッとぬいぐるみを抱きしめる榊さんを、へーちゃんは優しい目をして見下ろす。



 それは、好意なのだろうか。ただの友情なのだろうか。



 へーちゃんの気持ちは、全くわからない。




 ビンゴ大会も無事に終わり、後は花火だけだ。



 生徒会の人たちがカウントダウンを始める。周りの生徒も楽しげにカウントダウンをする。榊さんももちろん、へーちゃんの隣で数字を叫んでいる。



 「ゼロ!」



 パァァァン。



 カウントダウンの終わりと同時に、夜空に大きな花が咲く。大きな音と光が、少しズレながら次々と僕らの視覚と聴覚を支配する。



 キレイだ……。



 家族とは何度も見たことがあるが、まさか学校で誰かと見ることになるとは思わなかった。まるで青春でも謳歌しているような気分で、心臓がバクバク鳴る。



 ふと、カウントダウンからすっかり静かになっていたへーちゃんを見る。



 へーちゃんは、硬直していた。



 大きな音に驚いたのか、目を大きくして固まっている。僅かに開いた口から苦しそうな息遣いが聞こえた。



 「へーちゃん、へーちゃん」



 「……」



 「へーちゃん、大丈夫?」



 腕を揺さぶるが、へーちゃんの視線は空に向いて動かない。



 「へーちゃん!」



 「っ!」



 僕が少し大きな声で呼ぶと、へーちゃんはようやく反応した。固まっていた顔を無理矢理僕の方に向けて、歪に口角を上げる。



 「悪い……ボーとしてたわ。大丈夫」



 「本当に?」



 「あぁ、さすがに疲れんのかも」



 「そうだよね」



 「でも……見れてよかった。花火なんて久しぶりに見たわ。キレイだな」



 へーちゃんは作った顔をすぐになくして、穏やかな顔を浮べた。



 「ね、良かったでしょー?」



 「あぁ、誘ってくれてありがとな」



 へーちゃんのお礼に、榊さんが「えへへ」と笑う。



 文化祭が無事に終わってよかった。いつもより楽しかった。



 そういう気持ちもあるけれど、何故か胸がざわつく。



 何故なのかはわからない。



 でも、何だか嫌な予感がしていた。
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