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ボーイ(28)・ミーツ・ボーイ(17)
必殺!筋肉ホールド!(後半アウクトルサイド)
港町ヴォルティから帰宅。
町に温泉があったので、風呂はそこで済ませた。
温泉施設は中々立派だった。結構賑わっていたのに、俺たちが入る頃にどっと出ていったため、ほぼ貸切状態だった。
先客は見た目も服装もバラバラだったけど、団体客だったのかもしれない。
俺の最重要ミッションはこれからだ。
俺は一人暮らし。
即ち我が家に客室はない。ついでにお客様用布団なんてものもない。
ベッドは広めだが、人を泊めることを想定していないので男二人だと何とか寝返りがうてるくらい。
そう、俺は二日連続でアウクトルと同衾しなければならない。
但し今回は今までと条件が違う。今までは彼のホームだったが、今回は俺のホーム。この家では俺がルールだ。
「この家では俺の方針に従ってもらうぞ」
「わかった」
俺の部屋をチラチラと観察しているアウクトルに宣言する。
「アウクトル。俺は寝る時は服を着たい派なんだ」
言質は得た。俺は意気揚々と彼をベッドへ引き込む。
アウクトルの体を半回転させ、俺に背を向けた格好にさせると背後から拘束した。
初日に俺が彼にされたのと同じ体勢だ。しかし、今回はお互い寝巻きを着用している。布があるって素晴らしい。衣類は人類の叡智だ。
彼に抱きついているように見えるが、これも作戦だ。
お泊まり=自慰の謎の流れを断ち切るのが俺の目的。
そのための第一段階が着衣ルールの周知、第二段階が今行っている筋肉ホールド。
相手の腕も含めて拘束することで、自由に動けなくさせるのがポイント。
向かい合って抱きつくのは精神的にキツいので背後から行った。
完璧だ。
=========
アウクトルは困惑していた。
寝巻きを着て就寝するなんて、態々説明するような事ではない。
ベッドで服を脱ぐのは性交時だけだが、異世界人は違うのか。
フォンスも積極的であったし、本当は昨夜最後までしたかったのだが役割が揺らいでしまったため本懐を遂げることができなかった。
アウクトルは自分の望みを曲げることはしない。
誰かと衝突した時は、誰かの利益を考慮しつつも結局は自分の希望を押し通す。相手次第では事情を一切考慮することなく叩き伏せる。
出会った当初からアウクトルはフォンスを抱きたかった。当然そうなるものだと無意識に確信していた。
しかしフォンスはそうではなかった。風呂で積極的に秘部に触れられたことで、フォンスもアウクトルを抱きたいと思っている可能性があることに気付いてしまった。
男に抱かれる自分なんて想像できない。その逆ならいくらでも可能だ。最近はふとした空き時間に色々と妄想してしまう。
譲りたくないが、強引に事を進めてフォンスに拒否されるのはもっと嫌だ。
対等というのがお互いに立場を交換し合うことを指しているのか、もしくはもっと別の話をしているのか。自分達はこれから二人の行く道を探っていかなければならない。
デートで別行動を提案する男だ。
その感性は一般的ではない。もしかしたらアウクトルも想像できないような落とし所を提案してくるかもしれない。
(しかしあれは反則だった)
海の生き物が見たいというので、海底に連れていった時。麗しい相貌を無邪気に綻ばせ、満面の笑みでアウクトルに振り返ったフォンス。
ノータイムで記録魔術を発動したので、いつでも見返すことができる。画像がブレないように術者は静止しなければいけないので、抱きしめることができなかった。
魔眼を発動して背後のフォンスを観察する。
成人した男が、恋人を抱きしめるだけで満足そうな笑みを浮かべている。
性的な欲求なんてかけらも持っていない幼児のような愛情表現。
アウクトルとしては正直物足りないのだが、これが彼の望みならば付き合おう。
自分達はまだ付き合いたてなのだから、これからいくらでも時間はある。
町に温泉があったので、風呂はそこで済ませた。
温泉施設は中々立派だった。結構賑わっていたのに、俺たちが入る頃にどっと出ていったため、ほぼ貸切状態だった。
先客は見た目も服装もバラバラだったけど、団体客だったのかもしれない。
俺の最重要ミッションはこれからだ。
俺は一人暮らし。
即ち我が家に客室はない。ついでにお客様用布団なんてものもない。
ベッドは広めだが、人を泊めることを想定していないので男二人だと何とか寝返りがうてるくらい。
そう、俺は二日連続でアウクトルと同衾しなければならない。
但し今回は今までと条件が違う。今までは彼のホームだったが、今回は俺のホーム。この家では俺がルールだ。
「この家では俺の方針に従ってもらうぞ」
「わかった」
俺の部屋をチラチラと観察しているアウクトルに宣言する。
「アウクトル。俺は寝る時は服を着たい派なんだ」
言質は得た。俺は意気揚々と彼をベッドへ引き込む。
アウクトルの体を半回転させ、俺に背を向けた格好にさせると背後から拘束した。
初日に俺が彼にされたのと同じ体勢だ。しかし、今回はお互い寝巻きを着用している。布があるって素晴らしい。衣類は人類の叡智だ。
彼に抱きついているように見えるが、これも作戦だ。
お泊まり=自慰の謎の流れを断ち切るのが俺の目的。
そのための第一段階が着衣ルールの周知、第二段階が今行っている筋肉ホールド。
相手の腕も含めて拘束することで、自由に動けなくさせるのがポイント。
向かい合って抱きつくのは精神的にキツいので背後から行った。
完璧だ。
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アウクトルは困惑していた。
寝巻きを着て就寝するなんて、態々説明するような事ではない。
ベッドで服を脱ぐのは性交時だけだが、異世界人は違うのか。
フォンスも積極的であったし、本当は昨夜最後までしたかったのだが役割が揺らいでしまったため本懐を遂げることができなかった。
アウクトルは自分の望みを曲げることはしない。
誰かと衝突した時は、誰かの利益を考慮しつつも結局は自分の希望を押し通す。相手次第では事情を一切考慮することなく叩き伏せる。
出会った当初からアウクトルはフォンスを抱きたかった。当然そうなるものだと無意識に確信していた。
しかしフォンスはそうではなかった。風呂で積極的に秘部に触れられたことで、フォンスもアウクトルを抱きたいと思っている可能性があることに気付いてしまった。
男に抱かれる自分なんて想像できない。その逆ならいくらでも可能だ。最近はふとした空き時間に色々と妄想してしまう。
譲りたくないが、強引に事を進めてフォンスに拒否されるのはもっと嫌だ。
対等というのがお互いに立場を交換し合うことを指しているのか、もしくはもっと別の話をしているのか。自分達はこれから二人の行く道を探っていかなければならない。
デートで別行動を提案する男だ。
その感性は一般的ではない。もしかしたらアウクトルも想像できないような落とし所を提案してくるかもしれない。
(しかしあれは反則だった)
海の生き物が見たいというので、海底に連れていった時。麗しい相貌を無邪気に綻ばせ、満面の笑みでアウクトルに振り返ったフォンス。
ノータイムで記録魔術を発動したので、いつでも見返すことができる。画像がブレないように術者は静止しなければいけないので、抱きしめることができなかった。
魔眼を発動して背後のフォンスを観察する。
成人した男が、恋人を抱きしめるだけで満足そうな笑みを浮かべている。
性的な欲求なんてかけらも持っていない幼児のような愛情表現。
アウクトルとしては正直物足りないのだが、これが彼の望みならば付き合おう。
自分達はまだ付き合いたてなのだから、これからいくらでも時間はある。
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