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イチャイチャバイオレンス<蛇足編2>
宴もたけなわ
地獄の合コンはまだ続くらしい。
いやもうこれ合コンだろ。ミッションというか、普通に嫌がらせだよ。
次は執事ゲームだった。
参加者達が命令を書き、抽選箱に入れる。立候補した執事役が一枚紙を抜き、書かれた命令を読み上げる。
虚偽の申告や、命令拒否した者は殺される。
匿名なので過激な内容も書ける。
漸く相手の狙いが分かりそうだ。
*
「最初の執事役に立候補する」
自分とアウクトルの番号を確認した俺は、いの一番に挙手した。
戸惑う参加者達を無視して、抽選箱の前に立つ。犯人に止められる前に、箱から紙を取り出した。
「……7番が10番の頭を叩く」
俺が読み上げると小さく動揺が広がる。
今驚いた者、慌てて自分の番号を確認したものは全員犯人とグルだ。
彼らが驚いたのは、箱に入っている命令と違う内容を俺が口にしたから。
何も知らない参加者であれば、今の命令は別に驚くべきことではない。
番号だって、命令を読まれる前に確認するはずだ。
ディダートはシロだが、カヴァリエはクロだ。
*
俺にペナルティー判定がされていないのは、極少数の無関係な参加者が書いた紙を低確率で引いた可能性があるから。
ポリグラフの精度は80%だが、生体反応で判断している。
監視カメラの画像差し替えのように、平常時の自分の生体反応を記憶して再現すれば短時間なら誤魔化せる。
普通の人間には無理だが、俺なら可能だ。
青年に叩かれたナイスミドルの頭から鬘が落ちるのを視界の端に捉えながら自分の席へ戻る。
*
第二のミッション終了後、俺とアウクトルは短時間だが会話のチャンスを得た。
待機時間中、アウクトルは魔界全域に千里眼を使用して犯人を特定した。
第一のミッション時の彼のアドリブに対する反応で、犯人がリアルタイムで会場を視聴しているのが確定したので、捜索は容易だったという。簡単に言うが、全世界しらみ潰しにしたって事だ。やばいなアイツ。
俺が手の中で握りつぶした紙には「30番が25番に対して愛していると言う」と書かれている。
即ち俺(30番)が、アウクトル(25番)に愛していると言う。
犯人は分かったが、これだけでは本当の狙いがわからない。
居場所が特定できた今、直接締め上げるのもありだが、もう少し様子をみよう。
*
「9番が30番に質問をする。質問は耳打ちで構わないが、回答は全員に聞こえるように行う」
30番は俺だ。アウクトルが狙いではないのか。
近付いて来た男性が俺に耳打ちした。
「貴方は何故、我々を――魔王様を見棄てたのですか?」
見誤っていた。
今回のターゲットは分体ではなく俺ーー魔王妃だ。
ネルが俺を騙したとは考え難い。父親はどうかわからないが、彼は利用されただけだろう。
「最初からその契約だった。契約内容を完遂したので、あるべき場所に戻った。……君達には半端な事をした。すまない」
固唾を飲んで俺を見つめる者達を見回す。
彼らは魔王城や、グレンツ領で俺と関わった者達だ。髪型や服装が当時とだいぶ違うので気付かなかった。
「15番が右隣の人物に質問する。質問も回答も全員に聞こえるように行う事」
俺の隣に座っていた女性が立ち上がる。
「貴方にとって魔王様は、どのような存在なのですか?」
方法は分からないが、彼等は俺が魔王妃だと知ったのだ。
魔王のフォローが下手だったのか、俺は彼を捨てた扱いになっている。
有責カウンターが足りなかった!
第一、第二のミッションは魔王妃の貞淑さを試したのだろう。
そして今、求められているのは誠実さ。
「今も昔もパートナーだと思っている。信頼関係がなければ、そもそも契約を受け入れたりはしない」
これが俺のできる精一杯の回答だ。ポリグラフの偽装は行わない。
*
「貴方にとって魔王様と分体は同じなのですか?」
「今も眠り続けるあの御方の事をどう思っているのですか?」
「あんなに仲睦まじかったというのに、そんなに簡単に切り替えられるものなのですか?」
興奮のあまり取り繕うのを辞めたのだろう。
次々に立ち上がり、長年秘めていた疑問を俺にぶつけてくる。
「魔王本人から、本体と分体の精神が常時同一であると聞いている。俺にとっては同じだ」
「体は眠っているが、彼の精神はここにいる。俺にとっては、精神の在処が重要だ」
「切り替えられる」
聞き取れた範囲の問いには答えた。
*
「……お前達の気は済んだか?」
椅子に座ったままアウクトルが会場を睥睨する。
否定派とは言わないが、この会場にいる者達は分体に対し肯定的ではない。
そんな彼等に対して、俺ははっきりと「魔王本体と分体の精神はひとつ」と伝えた。
今までの信条と、与えられたばかりの情報で彼等のアウクトルに対する態度が揺らぐ。
「カヴァリエ。お前はどうだ?」
名指しされたカヴァリエは顔を強ばらせたまま動かない。
魔王の命令は絶対というが、それでも彼は必死に抵抗している。
隠れている犯人と、カヴァリエの関係を考えると場所を移したほうが良さそうだ。
転移の直前、俺は彼等に一言告げた。
「聞きたいことがあるなら、直接来い。可能な限り答える」
=========
カヴァリエの生は、魔王城の謁見室から始まった。
同時に誕生した四天王と横並びになり、玉座の魔王と対峙したのが最も古い記憶。
目の前の偉大な存在への畏敬の念と共に、彼の退廃した雰囲気に胸が締め付けられた。
魔王は四天王それぞれに命令を下すと、その場で大規模魔術を発動した。
一刻も早く眠りにつきたいと言わんばかりに。
*
魔王に代わり、自分達が治めることになった魔王城の雰囲気はどこか陰鬱だった。
何かがあったのは間違いないのだが、誰もそのことに触れない。
問いかけても誰も語ろうとしない。
徹底した黙秘に、魔王が命令したのであろうと直ぐに察しがついた。
生まれたばかりで大役を押し付けられ、魔族だけの世界という急激な環境変化で四天王も他の者達も目先の問題に急き立てられる日々だった。
忙しさに我を忘れそうになりながらも、カヴァリエの胸には疑問が巣食い続けていた。
自分達が生まれる前に何かがあり、魔王があのような状態になってしまった。
何があったかは、魔王自身が覆い隠してしまった。
*
初めて分体と相対した時。
魔王の魂がその身に宿っていることを感じ取り歓喜する本能とは裏腹に、カヴァリエの理性がアウクトル・アーヴォが魔王であることを否定した。
強い意志を感じさせる瞳、鮮烈な魔力、威風堂々とした態度。眠りにつく直前の魔王本人とはあまりに違いすぎる。
別物だと思うと同時に、何も知らずに生きる分体が憎らしかった。
立場上、中立派にならざるを得なかったが、カヴァリエは分体の近況を耳にする度腹立たしく思っていた。
*
カヴァリエにとって魔王とは、憂いを帯びた瞳の彼の方のみ。
吹聴した覚えはないが、どこかで漏らしてしまったのだろう。
ある日、彼にグレンツの一族が接近してきた。
口止めされているが、それとなく情報を伝える手段はいくつもある。
時間をかけてカヴァリエは1000年前何があったのか知った。
グレンツの民は、突然消えた魔王妃の事を知りたがっていた。その足がかりとしてカヴァリエを選んだ。
当時彼等は魔王妃の消失を認めなかった。次に彼女は魔族を見棄てたと憤った。時間をかけて悲嘆は祈りに変わり、やがて魔王妃の居ない魔界を受け入れざるを得なくなった。
今は少しでもその足跡を知り、幸せな記憶を抱きしめて守りたいと思っている。
*
先日、分体の記憶の封印が解かれ魔王妃の正体が明らかになった。
他の四天王達は単純に喜んでいたし、無事自分達が誕生できたことはありがたく思っている。
だがカヴァリエの憂鬱は一層増した。
自ら記憶を封じる程、魔王を追い詰めておきながら無自覚なフォンス。
本体があんなに苦しんでいるというのに、自分だけ幸せそうな毎日を送る分体。
到底許せなかった。
その本性を、心境を確かめたい。
いやもうこれ合コンだろ。ミッションというか、普通に嫌がらせだよ。
次は執事ゲームだった。
参加者達が命令を書き、抽選箱に入れる。立候補した執事役が一枚紙を抜き、書かれた命令を読み上げる。
虚偽の申告や、命令拒否した者は殺される。
匿名なので過激な内容も書ける。
漸く相手の狙いが分かりそうだ。
*
「最初の執事役に立候補する」
自分とアウクトルの番号を確認した俺は、いの一番に挙手した。
戸惑う参加者達を無視して、抽選箱の前に立つ。犯人に止められる前に、箱から紙を取り出した。
「……7番が10番の頭を叩く」
俺が読み上げると小さく動揺が広がる。
今驚いた者、慌てて自分の番号を確認したものは全員犯人とグルだ。
彼らが驚いたのは、箱に入っている命令と違う内容を俺が口にしたから。
何も知らない参加者であれば、今の命令は別に驚くべきことではない。
番号だって、命令を読まれる前に確認するはずだ。
ディダートはシロだが、カヴァリエはクロだ。
*
俺にペナルティー判定がされていないのは、極少数の無関係な参加者が書いた紙を低確率で引いた可能性があるから。
ポリグラフの精度は80%だが、生体反応で判断している。
監視カメラの画像差し替えのように、平常時の自分の生体反応を記憶して再現すれば短時間なら誤魔化せる。
普通の人間には無理だが、俺なら可能だ。
青年に叩かれたナイスミドルの頭から鬘が落ちるのを視界の端に捉えながら自分の席へ戻る。
*
第二のミッション終了後、俺とアウクトルは短時間だが会話のチャンスを得た。
待機時間中、アウクトルは魔界全域に千里眼を使用して犯人を特定した。
第一のミッション時の彼のアドリブに対する反応で、犯人がリアルタイムで会場を視聴しているのが確定したので、捜索は容易だったという。簡単に言うが、全世界しらみ潰しにしたって事だ。やばいなアイツ。
俺が手の中で握りつぶした紙には「30番が25番に対して愛していると言う」と書かれている。
即ち俺(30番)が、アウクトル(25番)に愛していると言う。
犯人は分かったが、これだけでは本当の狙いがわからない。
居場所が特定できた今、直接締め上げるのもありだが、もう少し様子をみよう。
*
「9番が30番に質問をする。質問は耳打ちで構わないが、回答は全員に聞こえるように行う」
30番は俺だ。アウクトルが狙いではないのか。
近付いて来た男性が俺に耳打ちした。
「貴方は何故、我々を――魔王様を見棄てたのですか?」
見誤っていた。
今回のターゲットは分体ではなく俺ーー魔王妃だ。
ネルが俺を騙したとは考え難い。父親はどうかわからないが、彼は利用されただけだろう。
「最初からその契約だった。契約内容を完遂したので、あるべき場所に戻った。……君達には半端な事をした。すまない」
固唾を飲んで俺を見つめる者達を見回す。
彼らは魔王城や、グレンツ領で俺と関わった者達だ。髪型や服装が当時とだいぶ違うので気付かなかった。
「15番が右隣の人物に質問する。質問も回答も全員に聞こえるように行う事」
俺の隣に座っていた女性が立ち上がる。
「貴方にとって魔王様は、どのような存在なのですか?」
方法は分からないが、彼等は俺が魔王妃だと知ったのだ。
魔王のフォローが下手だったのか、俺は彼を捨てた扱いになっている。
有責カウンターが足りなかった!
第一、第二のミッションは魔王妃の貞淑さを試したのだろう。
そして今、求められているのは誠実さ。
「今も昔もパートナーだと思っている。信頼関係がなければ、そもそも契約を受け入れたりはしない」
これが俺のできる精一杯の回答だ。ポリグラフの偽装は行わない。
*
「貴方にとって魔王様と分体は同じなのですか?」
「今も眠り続けるあの御方の事をどう思っているのですか?」
「あんなに仲睦まじかったというのに、そんなに簡単に切り替えられるものなのですか?」
興奮のあまり取り繕うのを辞めたのだろう。
次々に立ち上がり、長年秘めていた疑問を俺にぶつけてくる。
「魔王本人から、本体と分体の精神が常時同一であると聞いている。俺にとっては同じだ」
「体は眠っているが、彼の精神はここにいる。俺にとっては、精神の在処が重要だ」
「切り替えられる」
聞き取れた範囲の問いには答えた。
*
「……お前達の気は済んだか?」
椅子に座ったままアウクトルが会場を睥睨する。
否定派とは言わないが、この会場にいる者達は分体に対し肯定的ではない。
そんな彼等に対して、俺ははっきりと「魔王本体と分体の精神はひとつ」と伝えた。
今までの信条と、与えられたばかりの情報で彼等のアウクトルに対する態度が揺らぐ。
「カヴァリエ。お前はどうだ?」
名指しされたカヴァリエは顔を強ばらせたまま動かない。
魔王の命令は絶対というが、それでも彼は必死に抵抗している。
隠れている犯人と、カヴァリエの関係を考えると場所を移したほうが良さそうだ。
転移の直前、俺は彼等に一言告げた。
「聞きたいことがあるなら、直接来い。可能な限り答える」
=========
カヴァリエの生は、魔王城の謁見室から始まった。
同時に誕生した四天王と横並びになり、玉座の魔王と対峙したのが最も古い記憶。
目の前の偉大な存在への畏敬の念と共に、彼の退廃した雰囲気に胸が締め付けられた。
魔王は四天王それぞれに命令を下すと、その場で大規模魔術を発動した。
一刻も早く眠りにつきたいと言わんばかりに。
*
魔王に代わり、自分達が治めることになった魔王城の雰囲気はどこか陰鬱だった。
何かがあったのは間違いないのだが、誰もそのことに触れない。
問いかけても誰も語ろうとしない。
徹底した黙秘に、魔王が命令したのであろうと直ぐに察しがついた。
生まれたばかりで大役を押し付けられ、魔族だけの世界という急激な環境変化で四天王も他の者達も目先の問題に急き立てられる日々だった。
忙しさに我を忘れそうになりながらも、カヴァリエの胸には疑問が巣食い続けていた。
自分達が生まれる前に何かがあり、魔王があのような状態になってしまった。
何があったかは、魔王自身が覆い隠してしまった。
*
初めて分体と相対した時。
魔王の魂がその身に宿っていることを感じ取り歓喜する本能とは裏腹に、カヴァリエの理性がアウクトル・アーヴォが魔王であることを否定した。
強い意志を感じさせる瞳、鮮烈な魔力、威風堂々とした態度。眠りにつく直前の魔王本人とはあまりに違いすぎる。
別物だと思うと同時に、何も知らずに生きる分体が憎らしかった。
立場上、中立派にならざるを得なかったが、カヴァリエは分体の近況を耳にする度腹立たしく思っていた。
*
カヴァリエにとって魔王とは、憂いを帯びた瞳の彼の方のみ。
吹聴した覚えはないが、どこかで漏らしてしまったのだろう。
ある日、彼にグレンツの一族が接近してきた。
口止めされているが、それとなく情報を伝える手段はいくつもある。
時間をかけてカヴァリエは1000年前何があったのか知った。
グレンツの民は、突然消えた魔王妃の事を知りたがっていた。その足がかりとしてカヴァリエを選んだ。
当時彼等は魔王妃の消失を認めなかった。次に彼女は魔族を見棄てたと憤った。時間をかけて悲嘆は祈りに変わり、やがて魔王妃の居ない魔界を受け入れざるを得なくなった。
今は少しでもその足跡を知り、幸せな記憶を抱きしめて守りたいと思っている。
*
先日、分体の記憶の封印が解かれ魔王妃の正体が明らかになった。
他の四天王達は単純に喜んでいたし、無事自分達が誕生できたことはありがたく思っている。
だがカヴァリエの憂鬱は一層増した。
自ら記憶を封じる程、魔王を追い詰めておきながら無自覚なフォンス。
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