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ホントウの
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さっきは本当に驚いた。かなり驚いた。
直也は飼い犬のちゃおと帰宅の路に着いていた。ぼーっとしすぎて前を見ようとしない直也の代わりか、ちゃおはいつもよりしっかりとした足取りで歩いている。夕方は過ぎ、外はすでに夜へと入っていた。
今村妃芽子。
眼鏡を取っただけで、人はあれだけ変われるものだろうか。そんなものは漫画の世界だけだと思っていたが、実際に見てしまったからには現実にもあるらしい。
眼鏡を取った素顔の妃芽子は、正直めちゃめちゃ可愛かった。あのまま声を聞かなかったら、誰か分からなかったかもしれない。あの変わり様は冗談だろ、と直也は突っ込みたかった。
それに、学校での印象とずいぶん違った。まあ学校でほとんど話したことがないから当然のことかもしれないが、直也の妃芽子に対する第一印象は『真面目』だった。
真面目な優等生。自分とは違う世界の人間。
そりゃああのレベルの高い高校に通っている限りは、ちゃんと勉強しているけれど。
勉強に関する『真面目』ではなく、直也が思っていたのは人としての『真面目』だった。
はっきりいって、直也の女性関係は誉められるものではなかった。
付き合って数時間で別れたとか向かってきたものは拒まずだとかそういう噂のもっぱらはほとんどが本当だった。
失礼なことかもしれないが、直也は妃芽子は男子と話せないタイプの女だと思っていた。というか、男がとっつきにくいというかそういう類の。学校での様子だけで判断していたが、本当の彼女はもっと違うのかもしれない。
途中迎えに来た男は、自分よりも少し年上か同い年くらいに見えた。彼女の彼氏だろうか。
「まあそうだろうな……」
直也は何となく声に出してつぶやいた。
女受けの良さそうな顔をしていた。自分で言うのもなんだが、直也はクールという見解で女からやたらと好かれていた。妃芽子と一緒にいたやつは、どちらかというとその反対の甘いマスクで女を誘惑しそうだ。以外と妃芽子は面食いなのかもしれない。
直也はそんなことを考えながら、学校で一度彼女に話しかけてみようかと思った。別に下心があるわけではない。妃芽子の場合男女関係はきちんとしてそうだし、そう考えるとどうやっても自分と釣り合うわけがないのだから。
ただ、もう一度彼女のあの笑顔を見たかった。
そういえば、女の前でああやって自然に笑うのは久しぶりかもしれない。いい加減、つきまとってくる女にはうんざりしていて、自分の素の姿を彼女たちの前にさらけ出すことはなかった。
別に自分はクールなわけではない。ただうざったい女たちを早く追い返したくてああやって接してるだけだ。彼女たちにはそれが全然伝わっていないようだけど。
「あーあ……」
自然とため息は漏れる。
今村妃芽子。
本当の彼女との出逢いは、直也の中の何かを大きく変えていた。
直也は飼い犬のちゃおと帰宅の路に着いていた。ぼーっとしすぎて前を見ようとしない直也の代わりか、ちゃおはいつもよりしっかりとした足取りで歩いている。夕方は過ぎ、外はすでに夜へと入っていた。
今村妃芽子。
眼鏡を取っただけで、人はあれだけ変われるものだろうか。そんなものは漫画の世界だけだと思っていたが、実際に見てしまったからには現実にもあるらしい。
眼鏡を取った素顔の妃芽子は、正直めちゃめちゃ可愛かった。あのまま声を聞かなかったら、誰か分からなかったかもしれない。あの変わり様は冗談だろ、と直也は突っ込みたかった。
それに、学校での印象とずいぶん違った。まあ学校でほとんど話したことがないから当然のことかもしれないが、直也の妃芽子に対する第一印象は『真面目』だった。
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そりゃああのレベルの高い高校に通っている限りは、ちゃんと勉強しているけれど。
勉強に関する『真面目』ではなく、直也が思っていたのは人としての『真面目』だった。
はっきりいって、直也の女性関係は誉められるものではなかった。
付き合って数時間で別れたとか向かってきたものは拒まずだとかそういう噂のもっぱらはほとんどが本当だった。
失礼なことかもしれないが、直也は妃芽子は男子と話せないタイプの女だと思っていた。というか、男がとっつきにくいというかそういう類の。学校での様子だけで判断していたが、本当の彼女はもっと違うのかもしれない。
途中迎えに来た男は、自分よりも少し年上か同い年くらいに見えた。彼女の彼氏だろうか。
「まあそうだろうな……」
直也は何となく声に出してつぶやいた。
女受けの良さそうな顔をしていた。自分で言うのもなんだが、直也はクールという見解で女からやたらと好かれていた。妃芽子と一緒にいたやつは、どちらかというとその反対の甘いマスクで女を誘惑しそうだ。以外と妃芽子は面食いなのかもしれない。
直也はそんなことを考えながら、学校で一度彼女に話しかけてみようかと思った。別に下心があるわけではない。妃芽子の場合男女関係はきちんとしてそうだし、そう考えるとどうやっても自分と釣り合うわけがないのだから。
ただ、もう一度彼女のあの笑顔を見たかった。
そういえば、女の前でああやって自然に笑うのは久しぶりかもしれない。いい加減、つきまとってくる女にはうんざりしていて、自分の素の姿を彼女たちの前にさらけ出すことはなかった。
別に自分はクールなわけではない。ただうざったい女たちを早く追い返したくてああやって接してるだけだ。彼女たちにはそれが全然伝わっていないようだけど。
「あーあ……」
自然とため息は漏れる。
今村妃芽子。
本当の彼女との出逢いは、直也の中の何かを大きく変えていた。
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