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3. 騎馬の民と兵法書の娘
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「誰だ!」
池の向こうで上がった誰何の声に、フェイラエールはしまった、と思いながらも素早く計算を巡らせる。
今のフェイラエールは、ただの本好きのメイド。
騎馬の民の言葉なんてもちろん分からない。いきなり大きな声を上げられてむしろ驚いている。
向こうも大事の前に死体を作って事件を起こしたくなんてないから、とぼければ見逃してくれるはずだ。
最悪、フェイラエールには「影」がついているからどうにでもなる。でも、大事になるとフェイラエール自身も後処理が色々と面倒なので、なるだけ穏便にすませたかった。
「あの、申し訳ありませんっ。お話の邪魔をしてしまいましたか?」
池の向こうから素早く回り込んできた騎馬の民の二人に、フェイラエールは、立ち上がって、メイドらしく、丁寧に頭を下げた。
ちょっとおどおどした感じも忘れない。
「お前は、何者だ。ここで何をしている」
鋭い声をかけてきたのは、先ほどフェイラエールからは顔が見えなかった側にいた青年だ。
タキスと同じような髪形、服装をしているが、彼よりだいぶ髪が短かった。
神経質そうな表情で、眉をしかめてフェイラエールを睨んでいる。
「あの、本を読んでいまして……」
「こんな場所で?」
「今日はいいお天気ですし……。ここは人があまり来ないので、私のお気に入りスポットなんです」
「名前は?」
「エルです。この先のフェイラエール姫様の虹の離宮の掃除係をしています。あ、あの、今は休み時間ですから、さぼってません。離宮のどなたかに聞いてくださればっ」
「ケレ。もういいだろう」
「タキス様、しかし」
「ケレ=テルバ。準備があるだろう、お前はもう行け」
「……はい」
タキスに話を遮られ、ケレと呼ばれた青年は、フェイラエールを睨みつけながら去っていった。
フェイラエールは、ほっと息をつく。
そんなフェイラエールの目の前で、タキスはフェイラエールが落とした兵法書を拾うと、その表紙を見て驚いたように手を止めた。
「驚かせて悪かったな……しかし、難しい本を読むんだな。ツヴィングルの兵法理論……」
(あ、まずい。禁書だって気づいた? ううん、向こうも面倒に巻き込まれたくないだろうし、しらを切り通すのが正解)
「あ、ありがとうございます。兵法書ですが、これ、面白いんですよっ。一般の兵法書って、兵の動かし方や補給路など戦術面に終始してるんですが、この本は、地形や民族特性、天気、心理状態なども組み込むべきとされていて」
「ほう、興味深いな。確かに、そういったものが本にまとまっているとは聞いたことがない」
「はい、兵法が机上の空論にならないためには、どれだけ情報を集めてそれを組み合わせることができるかということだと思うんですが、この本は、その組み合わせ方の示唆がとても的確なのですっ」
本に夢中な話好きのメイドが、聞いてもらえるのが嬉しくて、夢中になって離し続けてしまう。
そんな設定で会話しているうちに……気づいた時には、陽が傾いていた。
本のページがだんだん見づらくなってきてやっと気づいたのだ。
(やってしまった。つい兵法談義に夢中になってしまった……という設定なのよっ)
気持ちだけは開き直ることにして、そろそろとタキスの顔を見上げると、彼は何故かフェイラエールの方をじっと見つめていた。
金の瞳が、赤くなりかけた陽の光を受けて、不思議に揺らめいて見える。
そんな時ではないと思うのに、その瞳から目が離せない。
「お前、賢いな。俺の軍師にならないか」
「はい?」
一瞬、何を言われたのか分からず、呆けてしまった。
「俺の側近として、一緒に来い」
言われたことの意味が解ると、体中に鳥肌がたった。
外の世界はいつも、皇女の狭い箱庭の外にあって、現実なのに遠い場所だった。
今まで誰もフェイラエールをそこへ連れ出そうとした人はいなかった。
だからこそ、自由を手に入れて自分で外の世界へ飛び込もうとしていた。
その場所に、初めて招かれたのだとわかると、高揚感に頭の奥が熱くなった。
わくわくする。
これが、きっと新しい世界へ触れるということなのだ。
(それに、私の事を――私の能力を、必要としてくれた)
今まで、フェイラエールを皇女以外の役割で必要とした人なんて誰もいなかったのに。
「どうし……て、私に」
「優れた人材の確保は、指揮官の務めだろう?」
「でも、私は女よ?」
「皇国では、確かに女が戦に出ることはないかもな。だが、騎馬の民は、女も戦地へ赴く。身が軽いから、騎馬の腕は女の方が勝る場合が多いしな」
「私が、役に立つと思う?」
「ああ。兵法書の理解はすばらしいな。現場での経験を積めばよい軍師になるだろう」
興奮で話し方も崩れてしまう。
初めて自分自身が認められたのだ。
そう思うと、新しい場所への高揚感とも相まって、フェイラエールの胸から何かが溢れそうになってしまう。
フェイラエールは、ぎゅっと胸を抑えると、口を引き結んで下を向いた。
自分がどんな顔をしているか分からなかった。
「名乗っていなかったな。俺の名は、タキス=トゥーセ。西の騎馬の民の末裔だ。西の小国を破った戦の功労者として、王宮へ呼ばれている」
タキスは、そんなフェイラエールを見て小さく笑ったようだった。
「考える時間が必要だろうが、あまり時間はやれない。明後日の夜、日が変わる時間にここに来い。支度金は後で届けさせる。来ない選択をしたとしても、返さなくていい」
(明後日の夜)
その言葉を聞いて、フェイラエールは少し冷静さを取り戻す。
(そうよ。明後日の夜、彼らは皇帝暗殺の計画を立てている──どういうつもりで、私に声をかけたの?)
「来れば、お前の人生は変わる。ただ、俺と行くことは、人には話さない方がいいだろうな──俺も、お前が禁書を持ち出していることは誰にも話さない」
「ゔっっ……」
タキスの真意を探ろうと再び顔を上げた時には、彼の後ろ姿は小さくなっていた。
今日出会ったばかりのフェイラエールを、皇帝暗殺計画に利用しようとするのはありえない。
だとしたら、彼は、大事な計画の最中だというのに、本心でフェイラエールを誘ったのだろう。
それから。
(優しい、人なんだ)
気づいてしまった。
明後日、皇帝暗殺がなされれば、当然、犯人が騎馬の民だと宮殿のメイドにまで知れ渡るだろう。
彼の誘いを断って宮に残った場合、ただのメイドが、騎馬の民と関係があることを周りに告げていたら、当然疑われる。
そうならないように、わざと脅して口をつぐませた。
その気づかいが自分に向けられていると思うと、何だかむずむずするような不思議な気分だ。
(だけど、私が皇女だと知ったら……)
フェイラエールは、ふっと息をついてその先に進みそうになる思考を封じ込めた。
──ここから先は、感傷で、弱さだ。
(どちらにしろ、ついて行くことなどできないもの)
気持ちの問題ではなく、現実としてありえない。
そんなことをしたら皇女誘拐事件の出来上がりだ。
どんなに扱いに困る姫だとしても、皇国の面子のために、父は徹底的に敵を排除する。
そしてその犯人たる騎馬の民は簡単に滅ぼされてしまうだろう。
「姫様」
「シリル」
「遅かったのでお迎えにあがりました」
いつの間にか辺りは暗くなっていた。
林の木の影から女騎士が現れ、恭しくフェイラエールの手を取る。
「あのね、シリル。私、ちょっと嬉しいことがあったの」
「まさか、あの男について行くおつもりではありませんよね」
どうやら「影」から聞いてもう情報を得ているらしい。
シリルの表情は寒々しい。
「あら、それもいいわね」
「姫様!」
「もちろん冗談よ。でも、私を選んだあの男は、なかなか見る目があると思わない? ──だから、助けてあげようと思って」
「……また、厄介なことをお考えじゃないでしょうね」
「あら、明後日の舞踏会のことをいろいろ考えているだけよ?」
ため息をつく女騎士の腕に体を預けて、フェイラエールは、上目遣いに彼女を見上げる。
「私が大事なシリルに厄介ごとなんて頼むわけないでしょう? シリルなら簡単よ」
「断言しますが、あなたがそう言って厄介じゃなかったことなんてありません」
女騎士は、腕に絡まる楽しそうな主を見下ろして、二度目の盛大なため息を漏らすのだった。
池の向こうで上がった誰何の声に、フェイラエールはしまった、と思いながらも素早く計算を巡らせる。
今のフェイラエールは、ただの本好きのメイド。
騎馬の民の言葉なんてもちろん分からない。いきなり大きな声を上げられてむしろ驚いている。
向こうも大事の前に死体を作って事件を起こしたくなんてないから、とぼければ見逃してくれるはずだ。
最悪、フェイラエールには「影」がついているからどうにでもなる。でも、大事になるとフェイラエール自身も後処理が色々と面倒なので、なるだけ穏便にすませたかった。
「あの、申し訳ありませんっ。お話の邪魔をしてしまいましたか?」
池の向こうから素早く回り込んできた騎馬の民の二人に、フェイラエールは、立ち上がって、メイドらしく、丁寧に頭を下げた。
ちょっとおどおどした感じも忘れない。
「お前は、何者だ。ここで何をしている」
鋭い声をかけてきたのは、先ほどフェイラエールからは顔が見えなかった側にいた青年だ。
タキスと同じような髪形、服装をしているが、彼よりだいぶ髪が短かった。
神経質そうな表情で、眉をしかめてフェイラエールを睨んでいる。
「あの、本を読んでいまして……」
「こんな場所で?」
「今日はいいお天気ですし……。ここは人があまり来ないので、私のお気に入りスポットなんです」
「名前は?」
「エルです。この先のフェイラエール姫様の虹の離宮の掃除係をしています。あ、あの、今は休み時間ですから、さぼってません。離宮のどなたかに聞いてくださればっ」
「ケレ。もういいだろう」
「タキス様、しかし」
「ケレ=テルバ。準備があるだろう、お前はもう行け」
「……はい」
タキスに話を遮られ、ケレと呼ばれた青年は、フェイラエールを睨みつけながら去っていった。
フェイラエールは、ほっと息をつく。
そんなフェイラエールの目の前で、タキスはフェイラエールが落とした兵法書を拾うと、その表紙を見て驚いたように手を止めた。
「驚かせて悪かったな……しかし、難しい本を読むんだな。ツヴィングルの兵法理論……」
(あ、まずい。禁書だって気づいた? ううん、向こうも面倒に巻き込まれたくないだろうし、しらを切り通すのが正解)
「あ、ありがとうございます。兵法書ですが、これ、面白いんですよっ。一般の兵法書って、兵の動かし方や補給路など戦術面に終始してるんですが、この本は、地形や民族特性、天気、心理状態なども組み込むべきとされていて」
「ほう、興味深いな。確かに、そういったものが本にまとまっているとは聞いたことがない」
「はい、兵法が机上の空論にならないためには、どれだけ情報を集めてそれを組み合わせることができるかということだと思うんですが、この本は、その組み合わせ方の示唆がとても的確なのですっ」
本に夢中な話好きのメイドが、聞いてもらえるのが嬉しくて、夢中になって離し続けてしまう。
そんな設定で会話しているうちに……気づいた時には、陽が傾いていた。
本のページがだんだん見づらくなってきてやっと気づいたのだ。
(やってしまった。つい兵法談義に夢中になってしまった……という設定なのよっ)
気持ちだけは開き直ることにして、そろそろとタキスの顔を見上げると、彼は何故かフェイラエールの方をじっと見つめていた。
金の瞳が、赤くなりかけた陽の光を受けて、不思議に揺らめいて見える。
そんな時ではないと思うのに、その瞳から目が離せない。
「お前、賢いな。俺の軍師にならないか」
「はい?」
一瞬、何を言われたのか分からず、呆けてしまった。
「俺の側近として、一緒に来い」
言われたことの意味が解ると、体中に鳥肌がたった。
外の世界はいつも、皇女の狭い箱庭の外にあって、現実なのに遠い場所だった。
今まで誰もフェイラエールをそこへ連れ出そうとした人はいなかった。
だからこそ、自由を手に入れて自分で外の世界へ飛び込もうとしていた。
その場所に、初めて招かれたのだとわかると、高揚感に頭の奥が熱くなった。
わくわくする。
これが、きっと新しい世界へ触れるということなのだ。
(それに、私の事を――私の能力を、必要としてくれた)
今まで、フェイラエールを皇女以外の役割で必要とした人なんて誰もいなかったのに。
「どうし……て、私に」
「優れた人材の確保は、指揮官の務めだろう?」
「でも、私は女よ?」
「皇国では、確かに女が戦に出ることはないかもな。だが、騎馬の民は、女も戦地へ赴く。身が軽いから、騎馬の腕は女の方が勝る場合が多いしな」
「私が、役に立つと思う?」
「ああ。兵法書の理解はすばらしいな。現場での経験を積めばよい軍師になるだろう」
興奮で話し方も崩れてしまう。
初めて自分自身が認められたのだ。
そう思うと、新しい場所への高揚感とも相まって、フェイラエールの胸から何かが溢れそうになってしまう。
フェイラエールは、ぎゅっと胸を抑えると、口を引き結んで下を向いた。
自分がどんな顔をしているか分からなかった。
「名乗っていなかったな。俺の名は、タキス=トゥーセ。西の騎馬の民の末裔だ。西の小国を破った戦の功労者として、王宮へ呼ばれている」
タキスは、そんなフェイラエールを見て小さく笑ったようだった。
「考える時間が必要だろうが、あまり時間はやれない。明後日の夜、日が変わる時間にここに来い。支度金は後で届けさせる。来ない選択をしたとしても、返さなくていい」
(明後日の夜)
その言葉を聞いて、フェイラエールは少し冷静さを取り戻す。
(そうよ。明後日の夜、彼らは皇帝暗殺の計画を立てている──どういうつもりで、私に声をかけたの?)
「来れば、お前の人生は変わる。ただ、俺と行くことは、人には話さない方がいいだろうな──俺も、お前が禁書を持ち出していることは誰にも話さない」
「ゔっっ……」
タキスの真意を探ろうと再び顔を上げた時には、彼の後ろ姿は小さくなっていた。
今日出会ったばかりのフェイラエールを、皇帝暗殺計画に利用しようとするのはありえない。
だとしたら、彼は、大事な計画の最中だというのに、本心でフェイラエールを誘ったのだろう。
それから。
(優しい、人なんだ)
気づいてしまった。
明後日、皇帝暗殺がなされれば、当然、犯人が騎馬の民だと宮殿のメイドにまで知れ渡るだろう。
彼の誘いを断って宮に残った場合、ただのメイドが、騎馬の民と関係があることを周りに告げていたら、当然疑われる。
そうならないように、わざと脅して口をつぐませた。
その気づかいが自分に向けられていると思うと、何だかむずむずするような不思議な気分だ。
(だけど、私が皇女だと知ったら……)
フェイラエールは、ふっと息をついてその先に進みそうになる思考を封じ込めた。
──ここから先は、感傷で、弱さだ。
(どちらにしろ、ついて行くことなどできないもの)
気持ちの問題ではなく、現実としてありえない。
そんなことをしたら皇女誘拐事件の出来上がりだ。
どんなに扱いに困る姫だとしても、皇国の面子のために、父は徹底的に敵を排除する。
そしてその犯人たる騎馬の民は簡単に滅ぼされてしまうだろう。
「姫様」
「シリル」
「遅かったのでお迎えにあがりました」
いつの間にか辺りは暗くなっていた。
林の木の影から女騎士が現れ、恭しくフェイラエールの手を取る。
「あのね、シリル。私、ちょっと嬉しいことがあったの」
「まさか、あの男について行くおつもりではありませんよね」
どうやら「影」から聞いてもう情報を得ているらしい。
シリルの表情は寒々しい。
「あら、それもいいわね」
「姫様!」
「もちろん冗談よ。でも、私を選んだあの男は、なかなか見る目があると思わない? ──だから、助けてあげようと思って」
「……また、厄介なことをお考えじゃないでしょうね」
「あら、明後日の舞踏会のことをいろいろ考えているだけよ?」
ため息をつく女騎士の腕に体を預けて、フェイラエールは、上目遣いに彼女を見上げる。
「私が大事なシリルに厄介ごとなんて頼むわけないでしょう? シリルなら簡単よ」
「断言しますが、あなたがそう言って厄介じゃなかったことなんてありません」
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