『オークヘイヴンの収穫祭』

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第4章 ― 闇の狭間 ―

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病的な霧の中、エレノアは建物の隙間――これまで気付かなかった狭い路地――を見つけた。追手の足音が次第に近づく中、彼女は全力でその路地へと駆け出した。あの詠唱は、以前とは様相を変え、耳が痛むほどの、不思議な次元の響きを帯びた音へと変わっていた。

その路地は、教会の裏手にある小さな中庭へと通じていた。ここでは、ねじれた木のシンボルが地面に直接刻まれ、同心円を描くように螺旋状に下へと広がり、まるで無限の深みを錯覚させる光学的錯覚を生み出していた。中庭の中央には、一見すると井戸のようなものがあり、その蓋には、これまでに目にしたことのあるシンボルが刻まれていた。

「井戸……」
エレノアは日記の最終ページを思い出した。
「すべての始まりの深淵。彼らが最初に地中で眠っているのを見つけた場所……」

その時、複数の方向から足音が近づいてきた。エレノアは必死に逃げ道を探したが、霧はまるで実体を持ったかのように濃く、逃げ場を奪っていた。その向こうでは、歪んだ形状が非人間的な優雅さで動いており――かつては村人だったもの、あるいはその痕跡が、収穫祭のために彼女を迎えに来るかのようだった。

突然、誰かの手が彼女の腕を掴んだ。エレノアは振り向き、闘う覚悟で構えたが、そこにいたのはジェームズ・モートンで、彼は教会の基礎部分に隠された半ば見え隠れする扉へと彼女を引っ張っていた。

「急いで」
彼は耳打ちするように告げた。「納骨室へ行こう。ここは安全ではないが、外よりはましだ」

二人は狭い石段を降りながら、上方からこだまする声に耳を傾けた。納骨室は冷たく、土の匂いと共に、どこか甘く腐敗した香りが漂っていた。それは、サラが口にしたピクルス樽を思い起こさせるものだった。モートンは、古代の石棺が並ぶ部屋を案内し、その表面にはねじれた木の変形が刻まれていた。

「ここで、祖父が証拠を見つけたのだ」
モートンは、ほとんど聞こえないほどの低い声で告げた。「何世紀にもわたる記録だ。最初の入植者たちは、この教会を建てたのではない。彼らは、井戸とその下で眠るものを見つけた。シンボルは、もともとここにあった、待ち受けていたのだ」

二人は、地下深くにある円形の部屋にたどり着いた。モートンはランタンに火を灯し、エレノアはこれまでの人類学研究では見たことのない彫刻が壁一面に刻まれているのを目の当たりにした。それらの彫刻は、光が当たるたびに、人物から樹木、そして全く別のものへと、変幻自在に姿を変えていった。

「深淵の者たちが、最初に来たのだ」
モートンは指を走らせながら説明した。「彼らは千年もの間、ここで古代の夢を見ながら眠り続けていた。人間が現れると、彼らはチャンスを見出した。シンボルを通じ、儀式を通じて、我々は徐々に彼らのように変わりつつある。世代を重ねるごとに、我々は彼らに近づいていくのだ」

「でも、なぜ?」
エレノアは不穏な彫刻を見つめながら問いかけた。「彼らは一体、何を望んでいるのですか?」

「帰還だ。かつて彼らのものだったものを、取り戻すため。しかし、彼らには器が必要だ。人の身体と心を、自由に変形させられる器が。収穫祭は、ただの餌食行為ではない……それは、再生なのだ」

上方から声がこだまし、奇妙な多重音の詠唱が近づいてきた。モートンの顔には恐怖と同時に、諦めの色が見えた。

「できるだけ抵抗してきた」と、彼は袖をまくり上げ、ねじれた木の刻印を露にした。サラのものとは違い、彼の刻印は色あせ、ほとんど治癒しているようだった。「だが、永遠に抗い続けることはできない。お茶やシンボル、儀式……それらは、少しずつ人を変えていく。真実を知っても、助けにはならない。鏡を見るたび、何に変わっていくのかが分かり、なぜ祖父が……」

彼は突然言葉を切り、何かの音に首を傾げた。詠唱の音程が変わり、エレノアの視界がかすむほどの不安定さを帯びた。

「彼らが来る」
モートンは低く呟いた。「だが、ひとつだけ彼らが知らないことがある。祖父は、ここにもうひとつ、隠しものを残していった。お前が理解する助けになり、もしかするとチャンスを与えるかもしれん」

彼は急いで石棺のひとつに近づき、特定の順序でシンボルを押すと、隠しコンパートメントが開き、小さな木箱が保護の符号に覆われたまま姿を現した。

「祖父の研究だ」
モートンは箱をエレノアに押し付けながら語った。「彼が学んだ、彼らの真の姿、弱点、そして何より、この年の収穫祭のために育てられている『子』について」

「『子』とは……?」

「今年の収穫祭に向け、彼らが育て、血と儀式で養っているものだ。これが――」

突然、地下室にきしむような音が響き、上階の扉が開いた。足音が降りてくる――あまりにも多く、しかも完璧な調和をもって。

「隠れて」
モートンはエレノアを暗い隅へと押しやった。「何が起ころうとも、見たものは一言も発するな。そして忘れるな――『子』こそが鍵だ。『子』を止めれば、収穫祭も止められるかもしれない」

エレノアは、まさに最初の人物が部屋に入ってくる直前、隅に身を潜めた。古びた石の隙間から、エルダー・トーマスが率いる村人の行列が姿を現した。彼らの顔はもはや人間らしさを保とうとさえせず、完全に異形のものへと変貌していた。

「ジェームズ・モートン」
エルダー・トーマスの声は、ありえぬほどの響きを伴って部屋に広がった。「お前の祖父の血は、長い年月を経てもなお我々と戦っている。しかし今夜、お前は完全に我々に加わるのだ。深淵の者たちは、長い間待ち焦がれていた」

モートンは誇らしげに立っていたが、その瞳は震えていた。「俺の身体は奪われようとも、魂は決して奪えはしない」

「ああ、ジェームズ」
エルダー・トーマスは、歯が多く不気味な笑みを浮かべながら言った。「お前の魂は、生まれたその瞬間から我々のものだった。変容は既に完了している――お前が受け入れるだけだ」

村人たちは歌い始め、その声は現実すら歪めるかのように混ざり合った。モートンは膝を屈め、身体がねじれ始め、腕の刻印が生きた墨のように皮膚に広がっていくのが見えた。

エレノアは、木箱を胸に抱きながら、叫び声をあげそうになる衝動を抑えて見守った。ジェームズ・モートンの人間らしさは、次第に消え去り、彼が跪いた地面から這い上がったものは、もはや人間の姿をしていなかった。

「ようこそ、我が兄弟よ」
エルダー・トーマスの声が、信じがたい調子で告げた。「さあ、今度は人類学者を捜し出すのだ。『子』は飢えている。そして、収穫祭が近づく」

変貌したモートンは、エレノアが隠れている隅へ向かって振り返った。その新たな顔は、グロテスクな笑みを浮かべていたが、どこか瞳の奥に、かすかな人間性が宿っているようにも見えた。

「彼女はここにはいない」
モートンは、暗い水面が泡立つような声で呟いた。「霧の中へ逃げたに違いない」

行列は方向を変え、階段を上りながら、その恐るべき歌声とともに去っていった。エレノアは、すべての音が完全に消えるまでじっと待ち、やっと身を起こすことができた。木箱は彼女の手の中で重く、救いにも狂気にもなる秘密で満たされているようだった。

外では、夕日が沈むにつれ、霧が血のような赤みに変わり、ドラムの音が再び鳴り始めた。畑のどこかで、何かが育ち、餌を与え、誕生の準備を進めているのが分かった。

エレノアは、その恐るべき箱を固く抱きしめながら、計画を練り始めた。明日の収穫祭までに、『子』の謎、深淵の者たちの真実、そしてオークヘイヴンのねじれた畑の下に何が眠っているのか、すべてを明らかにしなければならない。

太陽が地平線の向こうに沈むと、闇の中でねじれた樹々が動き出したのだった。
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