俺の知っている異世界はどこにある

はがき

文字の大きさ
4 / 24

回収屋

しおりを挟む
不幸中の幸いで、俺が意識を失っていたのは一晩だけだった。どうやって判断したかと言うと、焚き火の燃えカスの温度だ。

俺はワイバーンの居なくなった崖から、自分の依頼分の絶壁草を採取して、都市へと帰る。





冒険者ギルドから金を受けとる。金は予想通り20万エルになった。

ここはシンジューシティ。隣にはシブユシティがある。シンジューシティには大陸最大の歓楽街、カブラキ町がある。
3連続でヤれるものをヤりそこねている。
下半身的うっぷんも溜まると言うものだ。

いつもの安い立呑屋で一杯ひっかけることも考えたが、また嫌な気分にされたくない。
俺も異世界に来た当初は、対人間なら無敵と思い、かなり無茶をした。
魔力なしと嫌みを言われてはぶん殴り、酒場でケンカをしては出禁をくらい、そんなことを繰り返してる間に酒を飲みに行ける店がなくなってしまった。
もう、俺もこの異世界で20年、年も35だ。我慢も覚えた。

今日はまとまった金が出来たので、女がいる店に飲みに行くことにした。
カブラキ町の町を練り歩く。

ネオンがきらびやかに彩られた町を歩くと、客の呼び込みをしている男女たちが、客の奪い合いの声かけをしている。

「おにいさん!寄ってってよ!可愛いうさみみの子が新入店だよっ!」
「安いよ!一時間4000エルぽっきりだ!」
「メイドリフレいかがですかぁ~、今なら写真で選べまぁ~~~すっ」


本当にここは異世界なのかと疑いたくなる。
一体どうやったら、こんな異世界になるのだろうか。
だが・・・俺が歩くと、呼び込みたちは大人しくなる。
ヒソヒソと陰口が聞こえてくる。

「おい、『勇者』が来たぜ?」
「あいつ、貧乏なくせに態度がでけぇからな」
「関わるな、あいつに関わっても損しかねえぞ」

(・・・・・・まあ、自業自得だな・・・)

だが、こっちから乱暴したことはない。向こうから魔力なしと罵ってきたり、ぼったくられるから暴れただけだ。それでも暴れられた方は大損害だ。
俺じゃない客からぼったくればいいのに、店がこわされてしまうのだから。


ふと、俺の30m手前あたりに女が倒れこんだ。
年は20代だろう、ミニスカートを履いたいかにも水商売の女だ。そいつはどうやら、黒服の男と揉めているようだ。

あっ、今、顔面を蹴られた。

(・・・・・・仕方ねえな)

「商品を大事にしないなんて、商人の風上にもおけねえな。あっ、客の方か?」

女の顔面を蹴り飛ばした男が俺を見る。

「てめえは・・・、『勇者』ジン・・・」

女も俺を見る。口から血を流しながら俺に走ってきて、俺の背中に隠れる。

「おい、『勇者』、てめえには関係ねーだろ。それともてめえがその女の焦げ付きを精算するのか?」

男は俺に睨みを利かせる。

「まったく興味はねえな。そうだ、お前の所に遊びに行っていいか?」
「・・・てめえは出禁だ。わかってるだろ」

俺は着流しのたもとからタバコを取り出し、火をつける。

「いや、何、焦げ付きを遊ばせる余裕があるんだろ?俺にも遊ばせろよ」
「てめえ・・・・・・蛾突会にケンカ売ろうってのか?」

男は更に凄み、胸の内ポケットに手を忍ばせる。
俺は両手をあげて、タバコをくわえたまま笑みを浮かべる。

「おいおい、やめとけよ。お前がそれを抜いた時にはお前の首がついてるか、保証出来ねえぜ?」
「ぐっ・・・」

男は悔しさを隠しもせずに表情にだし、固まっている。

「仕方ねえ、お前のところで遊ばせてくれねえなら、このねえちゃんと遊ぶわ」

俺は俺の後ろに隠れている女の腕をつかみ、俺のとなりに引き出して、腰を抱く。
男は、ギリギリと歯を食い縛り、

「覚えておけよ・・・・・・」
「ああ、覚えとくからサービスチケットを忘れるなよ」

黒服の男は去っていった。
俺は左に抱いている女の顔を見る。

「さて、飯でも食うか、ねえちゃん。・・・食えるか?」

口の中を切ってるのは間違いない。

「大丈夫です。こんな私でも良いなら、ご一緒させてください」
「ほう・・・、ますます訳ありってやつか。まあ、暇してるからな、話は聞いてやる」

俺は思いっきり下心だが、とりあえず女の細腰を抱いたまま、レストランに向かってあるきだした。

流石に口内が痛いらしく、飯は食わないので酒をと言われた。上等な酒を奢ってやる。俺は飯を食って一服をすると、俺は女に事情を聞く。

「あんまりこういうことはしねえんだが、何かの縁だ、話は聞いてやる」
「なら、ホテルに行きましょう」
「・・・おもしれえ冗談だ、ねえちゃん」
「冗談ではありませんよ?」
「・・・・・・」

俺は女を睨み付ける。

「何が目的だ。美人局か?」

女はふふふと微笑む。

「ジンさんに美人局が成功するでしょうか?私なら美人局さんの心配をしてしまいますよ」
「・・・・・・」

当たり前だ。俺は最強とまではいかない。でもそんじょそこらのやつに負けるつもりはないし、俺より強いやつが美人局なんてセコイ真似をするとも思えない。

「ジンさんほどの人です。そんな人に私の事情をただで聞いてもらうなんて、欲が深すぎます。私を抱いていただけるだけで、事情を聞いてもらえるなんて、破格の料金ですよ」

女はにっこりと微笑む。

「ヤっても依頼を受けるとは限らねえ」
「もちろんです。これは話を聞いてもらえる報酬ですから。・・・私なんかで報酬になるかはわかりませんが・・・」
「・・・処女か?」

女は頭を下げた。

「申し訳ありません。違います」
「いや、それは願ったりだ。ちゃんと気をやる術はもってるか」

女は顔を赤らめて、

「恥ずかしながら・・・」
「一晩だぞ?」
「2晩でも3晩でも」
「変態プレイもするぞ?」
「殺していただいても構いません」
「・・・・・・」

俺はあまりの美味しい話にうさんくささが拭えない。

「それだけきつい依頼か」
「いえ、ジンさんなら造作もないと思います。私をお疑いですね?ですが、私を殺すつもりなら、ジンさんは安全ではないですか?例えどこの事務所が出てきても問題ないのですから。それに依頼は断っていただいても良いのです。さあ、行きましょう」

俺は女に手を取られ、ホテル街に歩く。

(確かに危ないと思ったら抵抗すればいい、仮にこの女が暗殺者だとしても、なんとかする自信はある。・・・まあ、付いていってみるか)



◇◇◇◇◇◇◇◇



本当に罠はなかった。久しぶりにおいしく頂いた。
この最近のスカシのイライラをぶつけるように、何度もしてしまった。
しかも前戯は要らないと言う。むしろさせてもらえなかった。
まあ、それは面倒なだけだから、俺にとってはラッキーだ。

俺は夜の・・カラブキ町を目的地に向かって歩く。
そう、約24時間もしまくってしまったのだ。

依頼は簡単だった。ある事務所の所長が、ツケで飲んで飲み代を払わないと言う。
この世界、ツケで受けるか受けないかは女次第だ。そして万が一客が払わなければ女がそれを払わなきゃいけない。何故そこまでするかというと、それほどまでに売上のノルマがあるからだ。だが、カラブキ町では常識の範囲だ。

(そういや、日本でもこんなんがあるとか、ネットで見たな)

もう、消えかけてる記憶を辿りながら、着流しのたもとからタバコを出して、ふかしながら歩いていると、目的の事務所にたどり着いた。

事務所の入り口で門番をしている男四人が俺を見ると、

「お、お前はっ!『勇者』ジン!」
「何しに来た!!!」

俺は冷静に話しかける。

「お前んとこの所長に話がある。通るぜ」
「ふ、ふざけんじゃねー!!!」

四人のうち一人が、殴りかかってくる。俺は少しずれてそいつの足を引っ掻ける。
男はつまづき、ゴロゴロとスッ転んだ。
次の男がワッパを抜き、俺の腹めがけて両手で刺してくる。
それも俺は左によけ、そいつの額に終わりかけのタバコを押し付ける。

「ぎゃああああああああ!」

男は額を押さえて転げ回る。

次の男は俺の背中に回り込んでいた。

「しねえええええええ!」
「いや、黙って斬れよ」

俺はそれもひょいとよけ、そいつの背中を軽く蹴り飛ばす。
男はズザザザザザとスッ転んだ。

次の男は、胸の内ポケットに手を入れたので、俺はダッシュで男に近づき、内ポケットから抜かせないように腕を掴んだ。

「そいつはいけねえな」

俺はまぶたを半分閉じ、

「それを抜いたら、お前を殺さなきゃいけなくなる」

もうすでに男はガタガタと震えている。

「入っていいか?」

男は無言で首がとれるくらいに、縦に何度も首を振った。
俺は事務所に入る。事務所の中には、外の騒ぎを聞いて、武装して待っていた所員たちが20人ほどがいた。

「邪魔するぜ」

俺が事務所に入ると、反り返った刀のような物をもったやつが斬りかかってきた。

「やめええええええい!!!」

奥の扉から大声でだれかが叫んだ。
既にその刀を右手の指2本で白羽取りしている俺は、刀の男に、

「だ、そうだ。入るぜ」

刀を離し、奥の扉を開けて中に入る。

その部屋の一番奥に事務所机に座った、いかついハゲ男が俺を睨んでいる。
俺は構わずソファーに座り、たもとからタバコを出して火をつける。

「ジンの・・・、何しに来た」

俺はソファーにふんぞり返り、タバコをふかす。

「わかるだろ?」
「お前の関係者か?」
「いや、ただの通りすがりだ」
「なら何故お前が出張ってくる」
「お土産を貰っちまったんでね」
「・・・・・・」

ハゲ男は黙り込んだ。

「穴が欲しいならいくらでも用意してやる」
「わりいが、てめえらのガキの使いになるつもりはねえよ。てめえも事務所を張るくらいなら300万くらいの金をケチケチすんじゃねえ。器が知れるぞ」

ハゲは俺を睨む。俺はタバコをふかし、涼しい目で男を見つめる。

3分ほどたつと、男は立ち上がり、背後の金庫から金貨40枚を俺の前に置いた。

「2度と来るな」
「なるほど、だがそれは俺のセリフだ。2度とあの女に関わるな」
「・・・・・・約束する」

俺は金を持って事務所を出た。
所員たちは、武装したまま俺をお見送りしてくれた。



ホテルに戻り、俺は金を女に渡す。

「手切れ金込みだとよ」
「それは受け取れません。私からの報酬もお支払します」

女は金貨15枚を俺に渡してきた。

「報酬はいらねえ。前払いが良かったからな。そっちが気前を見せたんだ。俺にも気前をはらせろ」

俺は金貨5枚だけ取り、ホテルを後にした。

(久しぶりに勇者くさいことをしちまったぜ・・・)




だが、数日後、俺は体内から膿を産み出す生き物になっていた。
文字通り女から「お土産」を貰っていた。


「異世界なんて来るんじゃなかった・・・、くそったれが・・・・・・」

しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。

棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

処理中です...