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山本◯本店
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昨日はびっくりした。
流石にあんなに長い女は見たことない。
起たなくても仕方ないはずだ。
「マスター、そろそろアイシリ国です」
「なら、今日はカグヤに泊まる」
「かしこまりました」
カグヤとはアイシリ国の一番デカイ都市だ。
そして、この大陸有数の繁華街を持っている都市でもある。
そして俺たちはカグヤに着くと、ゴッドライガーをゆっくりと歩かせる。
「マスター、やはりきしめんか味噌カツでしょうか」
セイコは飯に興味津々だ。
「甘いな、いや、甘くはないのだが、それはとうしろの考えだ」
「・・・・・・では何を」
「ついてこい」
俺たちはゴッドライガーを駐機場へ止めて、一軒の店に向かう。
「サンホンヤ本店・・・ですか?」
「ああ、ハードボイルドはこれを食べる」
サンホンヤ本店とは、味噌煮込みうどんの店だ。
その味噌煮込みうどんは一風変わっており、麺がすごく硬い。初めて食べる人間は、煮えてないものが出て来たと必ず困惑する代物だ。
店に入り、席に座るとエルフの女が注文を取りに来た。
「いらっしゃいませ、お客様。ご注文はいかが致しますか?」
「・・・・・・」
いい女だ。
着物を着ていて、うなじが妖艶な色気を醸し出している。それに胸が帯で強調され、着物を大きく押し上げている。
・・・ケツのパンツラインが見えない。
俺は想像する。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お客様、困ります」
「なかなかイカス女だ。俺はイカス女をいかせるのが趣味なのさ」
俺は着物の前をはだけさせ、右手を突っ込む。
すべすべの素晴らしい柔肌の感触が、俺の右手を包み込む。
「い、いけません、お客様・・・」
案の定、下着を身につけていない。脚の到達点にも茂みはなく、柔肌が直に手に触れる。
そして・・・
「ふむ、何故だ、すべすべではないな。しっとりしている」
「いけません・・・」
「嘘をつくな、いけるだろう?」
「そ、そう言う意味では・・・あん!」
俺の指先は、油の溢れ出るツボにするりと侵入した。
「・・・安心しろ、すぐに────」
「────様?」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お客様?!」
「ふあっ!」
俺は妄想に入り込んでしまったようだ。
「・・・マスター、なんですかその声は」
「・・・黙れ」
セイコは半眼で俺を睨みつける。
「それでよくハードボイルドとか言えましたね」
「うるさい、黙れ」
「お客様、ご注文は・・・」
エルフ店員が、注文を催促してくる。
俺は、たもとからタバコを取り出し、おもむろに火をつける。
「味噌煮込みうどんひとつ、それとお前の今夜をひとつ頂こう」
俺が斜に構えて、タバコの煙を漂わせながら言うと、
「マスター、それがカッコいいと思ってるんですか?」
セイコが鼻で笑いながら余計なことを言ってくる。
(くそが、穴もないくせに口だけは達者な奴め・・・。下の口をつけてから口を出せ!)
俺は少し恥ずかしくなったが、エルフ店員の対応は俺の想像を超えていた。
「いいですよ」
「・・・は?」
俺はポロッとタバコを落とす。
慌てて拾ってからエルフ店員を見る。
するとエルフ店員は、俺の顔を舐めるように見た後、
「よろしいですよ」
これにはセイコもびっくりしていた。
「ほんと────」
「ただし」
エルフ店員が俺の言葉を遮る。
(なんだ?金か?)
「当店の特味噌煮込みうどんをご賞味頂けたら、私もご賞味ください」
「・・・・・・いいだろう、いくらだ」
「銀貨5枚です」
銀貨5枚なら5千エルだ、普通の味噌煮込みうどんの5倍の料金だが、女を買うとなるとそこまで驚くほどの価格ではない。むしろ格安だ。
「・・・わかった、もらおう」
「ありがとうございます」
数分が経つ。
俺の脳内では、今後の展開が渦巻いている。
(特とはなんだ?まさか超大盛りで食いきれないのか?・・・それとも特別に辛いのか?)
多分予想ではそんなようなものが出てきて食いきれないと言うオチを想像する。
そしてエルフ店員が台車を押しながらやってきた。
台車には普通の味噌煮込みうどんが2つ乗っている。
ひとつをセイコの前に置く。
胸に視線が釘付けになる。
・・・セイコ、そんな目で俺を見るな。
もう一つは俺の前に置かれた。
(なるほど、サイズが普通ならあとは激辛か。・・・まさかゲテモノ?)
俺がエルフ店員の顔を見ると、エルフ店員はにっこりと微笑んだ。
「今回、特別に前金を頂きます」
「・・・わかった」
激辛に根をあげて逃げられないようにだろう。俺は金を払う。
エルフ店員は金を受け取ると、味噌煮込みうどんの蓋を開けた。
味噌の香ばしい匂いと、出汁のきいた旨そうな匂いが俺たちの鼻腔を刺激する。
(・・・普通だ、なんだ?結局、五千エルが欲しかっただけか?)
「頂きます」
セイコが味噌煮込みうどんをふーふーしながら食べ始めた。
「・・・ん、・・・ちょっと硬いですね」
セイコがエルフ店員に言う。
「はい、当店のうどんは、歯ごたえを楽しんで頂くものです」
「・・・、・・・なかなか、・・・くせになります。おいしいです」
「ありがとうございます」
その通りだ。ここの味噌煮込みうどんは、この歯ごたえで有名で、多くの客を虜にしているのだ。
俺も箸でうどんをすくい、口に運ぶ。
ガキン!
「・・・」
俺はうどんを咥えたまま、エルフ店員を見る。
エルフ店員は、笑いを堪えながら俺を見ている。肩がプルプルと震えている。
「言っておきますが、それは鉄ではありません。歴とした小麦で出来てます。巨人族のある方が、もっと硬いのを出せとおっしゃりまして、店主が試行錯誤し、作りあげたものです。それを完食しましたら、今夜お付き合いさせてもらいます」
エルフ店員は、笑いを堪えながら、「まあ、巨人族以外で噛み切れた人は居ませんが」とか言っている。
俺はうどんを咀嚼してみる。
表面は柔らかい、だが、芯にダイヤでも入ってるかのごとく噛み切れない。
(・・・正気か?本気でこれを・・・?)
エルフ店員はあざ笑うかのように俺を見下ろす。
俺は頭にきた。
「この程度!うおおおおおお!局所剛体!歯牙龍皇!」
ガキン!
ボリ、ボリ、ボリ、ボリ!
噛めた、噛み切れた。
だが、これでは歯が持たない。
エルフ店員を見ると、驚愕の表情を浮かべている。
(やってやる!絶対にぐちょぐちょにいわせてやる!)
俺は2時間かけて、特味噌煮込みうどんを食い切った。
「参りました、お客様。今夜お付き合いします・・・」
「すいません、無理です。帰ります。ありがとうございました」
俺はセイコに担がれて、店を出た。
「いへはいなんへ、ふほっはれは・・・・・・」
流石にあんなに長い女は見たことない。
起たなくても仕方ないはずだ。
「マスター、そろそろアイシリ国です」
「なら、今日はカグヤに泊まる」
「かしこまりました」
カグヤとはアイシリ国の一番デカイ都市だ。
そして、この大陸有数の繁華街を持っている都市でもある。
そして俺たちはカグヤに着くと、ゴッドライガーをゆっくりと歩かせる。
「マスター、やはりきしめんか味噌カツでしょうか」
セイコは飯に興味津々だ。
「甘いな、いや、甘くはないのだが、それはとうしろの考えだ」
「・・・・・・では何を」
「ついてこい」
俺たちはゴッドライガーを駐機場へ止めて、一軒の店に向かう。
「サンホンヤ本店・・・ですか?」
「ああ、ハードボイルドはこれを食べる」
サンホンヤ本店とは、味噌煮込みうどんの店だ。
その味噌煮込みうどんは一風変わっており、麺がすごく硬い。初めて食べる人間は、煮えてないものが出て来たと必ず困惑する代物だ。
店に入り、席に座るとエルフの女が注文を取りに来た。
「いらっしゃいませ、お客様。ご注文はいかが致しますか?」
「・・・・・・」
いい女だ。
着物を着ていて、うなじが妖艶な色気を醸し出している。それに胸が帯で強調され、着物を大きく押し上げている。
・・・ケツのパンツラインが見えない。
俺は想像する。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お客様、困ります」
「なかなかイカス女だ。俺はイカス女をいかせるのが趣味なのさ」
俺は着物の前をはだけさせ、右手を突っ込む。
すべすべの素晴らしい柔肌の感触が、俺の右手を包み込む。
「い、いけません、お客様・・・」
案の定、下着を身につけていない。脚の到達点にも茂みはなく、柔肌が直に手に触れる。
そして・・・
「ふむ、何故だ、すべすべではないな。しっとりしている」
「いけません・・・」
「嘘をつくな、いけるだろう?」
「そ、そう言う意味では・・・あん!」
俺の指先は、油の溢れ出るツボにするりと侵入した。
「・・・安心しろ、すぐに────」
「────様?」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お客様?!」
「ふあっ!」
俺は妄想に入り込んでしまったようだ。
「・・・マスター、なんですかその声は」
「・・・黙れ」
セイコは半眼で俺を睨みつける。
「それでよくハードボイルドとか言えましたね」
「うるさい、黙れ」
「お客様、ご注文は・・・」
エルフ店員が、注文を催促してくる。
俺は、たもとからタバコを取り出し、おもむろに火をつける。
「味噌煮込みうどんひとつ、それとお前の今夜をひとつ頂こう」
俺が斜に構えて、タバコの煙を漂わせながら言うと、
「マスター、それがカッコいいと思ってるんですか?」
セイコが鼻で笑いながら余計なことを言ってくる。
(くそが、穴もないくせに口だけは達者な奴め・・・。下の口をつけてから口を出せ!)
俺は少し恥ずかしくなったが、エルフ店員の対応は俺の想像を超えていた。
「いいですよ」
「・・・は?」
俺はポロッとタバコを落とす。
慌てて拾ってからエルフ店員を見る。
するとエルフ店員は、俺の顔を舐めるように見た後、
「よろしいですよ」
これにはセイコもびっくりしていた。
「ほんと────」
「ただし」
エルフ店員が俺の言葉を遮る。
(なんだ?金か?)
「当店の特味噌煮込みうどんをご賞味頂けたら、私もご賞味ください」
「・・・・・・いいだろう、いくらだ」
「銀貨5枚です」
銀貨5枚なら5千エルだ、普通の味噌煮込みうどんの5倍の料金だが、女を買うとなるとそこまで驚くほどの価格ではない。むしろ格安だ。
「・・・わかった、もらおう」
「ありがとうございます」
数分が経つ。
俺の脳内では、今後の展開が渦巻いている。
(特とはなんだ?まさか超大盛りで食いきれないのか?・・・それとも特別に辛いのか?)
多分予想ではそんなようなものが出てきて食いきれないと言うオチを想像する。
そしてエルフ店員が台車を押しながらやってきた。
台車には普通の味噌煮込みうどんが2つ乗っている。
ひとつをセイコの前に置く。
胸に視線が釘付けになる。
・・・セイコ、そんな目で俺を見るな。
もう一つは俺の前に置かれた。
(なるほど、サイズが普通ならあとは激辛か。・・・まさかゲテモノ?)
俺がエルフ店員の顔を見ると、エルフ店員はにっこりと微笑んだ。
「今回、特別に前金を頂きます」
「・・・わかった」
激辛に根をあげて逃げられないようにだろう。俺は金を払う。
エルフ店員は金を受け取ると、味噌煮込みうどんの蓋を開けた。
味噌の香ばしい匂いと、出汁のきいた旨そうな匂いが俺たちの鼻腔を刺激する。
(・・・普通だ、なんだ?結局、五千エルが欲しかっただけか?)
「頂きます」
セイコが味噌煮込みうどんをふーふーしながら食べ始めた。
「・・・ん、・・・ちょっと硬いですね」
セイコがエルフ店員に言う。
「はい、当店のうどんは、歯ごたえを楽しんで頂くものです」
「・・・、・・・なかなか、・・・くせになります。おいしいです」
「ありがとうございます」
その通りだ。ここの味噌煮込みうどんは、この歯ごたえで有名で、多くの客を虜にしているのだ。
俺も箸でうどんをすくい、口に運ぶ。
ガキン!
「・・・」
俺はうどんを咥えたまま、エルフ店員を見る。
エルフ店員は、笑いを堪えながら俺を見ている。肩がプルプルと震えている。
「言っておきますが、それは鉄ではありません。歴とした小麦で出来てます。巨人族のある方が、もっと硬いのを出せとおっしゃりまして、店主が試行錯誤し、作りあげたものです。それを完食しましたら、今夜お付き合いさせてもらいます」
エルフ店員は、笑いを堪えながら、「まあ、巨人族以外で噛み切れた人は居ませんが」とか言っている。
俺はうどんを咀嚼してみる。
表面は柔らかい、だが、芯にダイヤでも入ってるかのごとく噛み切れない。
(・・・正気か?本気でこれを・・・?)
エルフ店員はあざ笑うかのように俺を見下ろす。
俺は頭にきた。
「この程度!うおおおおおお!局所剛体!歯牙龍皇!」
ガキン!
ボリ、ボリ、ボリ、ボリ!
噛めた、噛み切れた。
だが、これでは歯が持たない。
エルフ店員を見ると、驚愕の表情を浮かべている。
(やってやる!絶対にぐちょぐちょにいわせてやる!)
俺は2時間かけて、特味噌煮込みうどんを食い切った。
「参りました、お客様。今夜お付き合いします・・・」
「すいません、無理です。帰ります。ありがとうございました」
俺はセイコに担がれて、店を出た。
「いへはいなんへ、ふほっはれは・・・・・・」
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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