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第1章 異世界に立つ
第十三話
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「……いや、全く簡単じゃねえんだが……」
魔力の訓練時に使用しているババアの書斎で魔法の概要を聞いた。しかし、自由に魔法を使えるようになるには、この全てを覚えてなければならない。更にババアはルーン文字を覚えて魔法陣を描けるところまで覚えろと言う。
「あらあら、この程度で諦めるのですか?」
「この程度って内容じゃねえだろ、とても覚えきれねえよ」
「もし面倒でしたら魔法陣の描き方は諦めても構いませんよ。自分の得意とする魔法を決めて、それしか使わなければ詠唱を覚えるのも少なく、触媒の所持も楽になりますね」
「なるほどな」
確かにモノは考えようだ。何も全部を覚えて全部を使う必要はないのだ。そう考えれば簡単と言えば簡単だ。するとババアが、ババアの後ろの本棚から水晶を取り出した。
「まずは適性を見ましょうか」
「適性?」
必要なものを揃えて条件さえ揃えれば全ての魔法が使えるはずなのに、適性に意味なんてあるのだろうか。
「適性とは生まれ持った得意不得意です。得意な属性は魔力消費が減り、結果、使える回数が増え、逆に不得意な属性は魔力消費が増えます」
「詠唱によって決まるのにか?」
「はい。そこはそう言うものだと理解してください」
「わかった。なるほどな、適性にあった魔法を専門に使えば、使える回数も増えて触媒の持ち運びも楽になると」
ババアはニッコリと微笑み、
「その通りです。ではこの水晶に触れてくださいね」
やべー。これ、水晶壊しちゃうパターンか?俺も相当辛い訓練をこなしてきた。この手のイベントは異世界に来てすぐやるモノだが、半年経った今なら相当凄い────、いや、これフラグだ。余計なことを考えるのはやめよう。
俺は水晶に右手を置いた。水晶は青く光を放っている。
「まあまあ、アキハルさんは水ですね。次に闇ですか。火と光が苦手なようです
。ちなみに属性は火水土風光闇の6種類です」
「……えっと、6個の属性以外の特別な属性があったりは?」
「ないです」
「実は俺の魔力はとんでもない量になってるとかは?」
「この私が危険な方法を取ってまで、アキハルさんを鍛えましたが、半年で並の魔法使いより少し良い程度ですかね」
「……」
またか。またなのか。死に物狂いで訓練して、やっとその程度か。スキルは無意味、自身を磨いても並、チート獣の虎子にはフラれる。本当に嫌になる。
俺は頭をだらんと垂れ、
「……、はぁ~。俺はこの程度か。まあ、仕方ないか。無理なもんは無理、ないものはないもんな」
ある程度は覚悟していたので、ショックはショックだが立ち直れないほどではない。フラグなんて立てるもんじゃねえな。するとババアがふふっと笑った。俺は頭を上げる。
「そう落ち込まないでください。大丈夫ですよ、私は私の全てを捧げると言いました、覚えてますか?」
ババアはコテンと首を傾げて、俺を見る。俺は半年前を思い出す。そう言えばこのババア、俺を喰う事を狙っていたんだった。
「ふふっ、それも良いですけど、そっちじゃありませんよ。魔法です」
ババアは自らの背中側にある、大きな本棚を示した。
「この本は私が書きました。これが私の人生の全てです。この本自体が発動体にもなりますよ。ここには魔法行使に必要な詠唱、魔法陣、必要な触媒、それの入手場所など、事細かに書いてあります。魔法使いに取って、自身の研究した魔法は、命の次に大事なモノです」
「……、こんなにかよ……」
一冊一冊は薄めだが、少なく見積もっても50冊はある。その全部に魔法の詳細が書かれているとしたら、それはとんでもない量の魔法だ。ババアは満面の笑みで、
「研究資金の為に、既に世に知らしめた魔法も多いですが、2割程度は未発表ですよ。これさえあれば、アキハルさんも私と同じ魔法が使えます。ここを出て行く時、もしくは必要な時、この本は全てアキハルさんに差し上げます。ですから、残りの時間は魔法の訓練よりも魔力の訓練を続けましょう。私もおばあちゃんですから、いつお迎えが来るかわかりませんからね」
「殺しても死ななそうだけどな」
そんな死にそうな奴が、夜を期待なんてするわけがない。
そうか、あの本が全部貰えるのか。確かにあの本の魔法が全て使えるなら、このまま魔力の特訓を続けて魔力を増やせば、特別な魔法が無くても賢者とか呼ばれたりするかもしれない。しかも発動体の役割をするってなら、対応した本を持って触媒を持ってれば、詠唱を覚えてなくても魔法は使えるってことだ。これは魔力の特訓を本気でしなきゃな。
しかし……、やっぱ特別な魔法に憧れる。無いなら諦めがつくが、ありそうなのだ。俺がこの部屋に入った時に、ババアが読んでいた本、それの話がまだ出ていない。
「あー、ババ───、メイリーお婆さん?」
「……、え?なんですか?急にそんな呼び方を」
ババアは年甲斐もなく、少し顔が赤くなった。俺はババアの机の上にある本を指差す。
「その本はくれないのか?」
「……え?」
俺は虎子のことで反省している。いくら全てをくれると言われたからと、なんでも自分の物のように振舞ってはいけない。だから、確認を取った。
ババアが座るテーブルの上に乗る本を指差し、
「その本だけど」
「これ、ですか?」
なんだろう。ババアの様子がおかしい。また地雷を踏んじまったか?ババアは明らかに動揺している。少し震えてるかもしれない。
俺は嫌な予感がして、咄嗟に右手を突き出して、
「っ!待て!俺が悪かった!それは要らないから、怒らないでくれ!虎子とのダブルパンチはきついって!」
虎子に怒られて、更にババアにも愛想を尽かされたら、俺はここには居られないし、生きていけない。
「これが欲しい、の、ですか?」
「いや、マジで悪かったって。ごめんなさい!…………、いやほら、男たる者、禁呪とか憧れるじゃん。大丈夫、いらねえよ。やっぱ危ないもんな」
「……、禁呪?」
「禁呪だろ?それ。禁呪大全って書いて────」
ガタン!!ドサァ!!
「つうっ!!」
突然ババアは立ち上がり、テーブルを乗り上げ、老人とは思えない素早さで俺に向かってタックルをしてきた。俺はババアに仰向けに押し倒され、ババアは俺の腹に跨っている。騎乗位みたいになってるが、そんなことをツッコめる雰囲気では無い。更にババアは鬼気迫る顔で、俺の目の前に禁呪大全を見せてくる。
「答えなさい!これは禁呪大全なのか?!!」
「っ」
なんだ、この変貌具合は。声まで1トーン下がり、目は血走って、顔は般若のようだ。
「答えんか!小僧!!!」
「あ、ああ……」
するとババアは、バッと適当なページを開き、俺に見せつけてくる。
「呪文はあるのか!!発動呪文は?!触媒は?!どうなんだ!!!」
恐ろしい。どうしてこうあちこちに地雷が埋まっているのか。俺はババアに気圧され、魔法の呪文のように見える一文を読む。
「グランデ、アー、ホーライジス、アーグ、クエイガル……?」
俺が答えると、ババアはカッと目が落ちそうなほど見開き、
「クエイガル?ホーライ?な、なんだそれは……、聞いた事が……、本当に……、まさか……」
「お、おい……、バ、あさん?」
ババアはぱくぱくと口を開き、ボソボソと呟いているが、聞き取る事が出来なかった。すると突然、
「アハ、アハハハハハ!アハハハハハハハハ!!私の500年はなんだったのだ!!禁忌まで犯して!アンブロシアまで盗んで!!!その結果がこれか!」
「婆さん、どうしたんだよ!」
狂気、この言葉以外思いつかない。ババアは俺の腹に跨ったまま、頭を掻きむしりながら大笑いをしている。
「万物の声が聞こえるとはこう言う事だったのか!てっきり言葉だけかと!抜かったわ!」
「ババア!話を聞け!」
ババアはキッと俺を睨む。その瞳からは涙がとめどなく溢れている。
「夫も捨て、子供も捨て、故郷まで捨てたのに!その結果がこれか!私の500年はただの配達人か!」
「何言ってんだよ!」
「勇者というだけ!たったそれだけ!それだけで私の地獄の500年より優ると!」
「落ち着け!説明しろ!」
ババアはボロボロと涙を流している。そして分厚い禁呪大全で俺の頭を殴って来た。
「これはな!(バン!)遥か古代の!(バン!)失われた!(バン!)書物だ!(バン!)」
「いてっ!いっ!やめろ!」
「私が!全てをかけて!解読しようとした!それを!お前はぁ!!」
「やめろ!いい加減にしろ!」
「時間が足りずに!全てを捨てて!禁忌に手を出し寿命まで伸ばしたのに!お前はぁ!!」
ガタン!
書斎の扉が開き、虎子が入ってきた。ババアの狂乱の声を聞いたのだろう。すると虎子は尻尾をババアの胴体に巻き、ババアを持ち上げて、俺の上からどかした。
「離せ!殺してやる!私の人生を踏みにじった勇者を殺してやる!!離せええええええ!!!」
ババアは虎子に吊るされたまま、両手両足をバタバタと振り回し、そのまま虎子にどこかに連れて行かれた。
俺の腹の上には禁呪大全が残った。
魔力の訓練時に使用しているババアの書斎で魔法の概要を聞いた。しかし、自由に魔法を使えるようになるには、この全てを覚えてなければならない。更にババアはルーン文字を覚えて魔法陣を描けるところまで覚えろと言う。
「あらあら、この程度で諦めるのですか?」
「この程度って内容じゃねえだろ、とても覚えきれねえよ」
「もし面倒でしたら魔法陣の描き方は諦めても構いませんよ。自分の得意とする魔法を決めて、それしか使わなければ詠唱を覚えるのも少なく、触媒の所持も楽になりますね」
「なるほどな」
確かにモノは考えようだ。何も全部を覚えて全部を使う必要はないのだ。そう考えれば簡単と言えば簡単だ。するとババアが、ババアの後ろの本棚から水晶を取り出した。
「まずは適性を見ましょうか」
「適性?」
必要なものを揃えて条件さえ揃えれば全ての魔法が使えるはずなのに、適性に意味なんてあるのだろうか。
「適性とは生まれ持った得意不得意です。得意な属性は魔力消費が減り、結果、使える回数が増え、逆に不得意な属性は魔力消費が増えます」
「詠唱によって決まるのにか?」
「はい。そこはそう言うものだと理解してください」
「わかった。なるほどな、適性にあった魔法を専門に使えば、使える回数も増えて触媒の持ち運びも楽になると」
ババアはニッコリと微笑み、
「その通りです。ではこの水晶に触れてくださいね」
やべー。これ、水晶壊しちゃうパターンか?俺も相当辛い訓練をこなしてきた。この手のイベントは異世界に来てすぐやるモノだが、半年経った今なら相当凄い────、いや、これフラグだ。余計なことを考えるのはやめよう。
俺は水晶に右手を置いた。水晶は青く光を放っている。
「まあまあ、アキハルさんは水ですね。次に闇ですか。火と光が苦手なようです
。ちなみに属性は火水土風光闇の6種類です」
「……えっと、6個の属性以外の特別な属性があったりは?」
「ないです」
「実は俺の魔力はとんでもない量になってるとかは?」
「この私が危険な方法を取ってまで、アキハルさんを鍛えましたが、半年で並の魔法使いより少し良い程度ですかね」
「……」
またか。またなのか。死に物狂いで訓練して、やっとその程度か。スキルは無意味、自身を磨いても並、チート獣の虎子にはフラれる。本当に嫌になる。
俺は頭をだらんと垂れ、
「……、はぁ~。俺はこの程度か。まあ、仕方ないか。無理なもんは無理、ないものはないもんな」
ある程度は覚悟していたので、ショックはショックだが立ち直れないほどではない。フラグなんて立てるもんじゃねえな。するとババアがふふっと笑った。俺は頭を上げる。
「そう落ち込まないでください。大丈夫ですよ、私は私の全てを捧げると言いました、覚えてますか?」
ババアはコテンと首を傾げて、俺を見る。俺は半年前を思い出す。そう言えばこのババア、俺を喰う事を狙っていたんだった。
「ふふっ、それも良いですけど、そっちじゃありませんよ。魔法です」
ババアは自らの背中側にある、大きな本棚を示した。
「この本は私が書きました。これが私の人生の全てです。この本自体が発動体にもなりますよ。ここには魔法行使に必要な詠唱、魔法陣、必要な触媒、それの入手場所など、事細かに書いてあります。魔法使いに取って、自身の研究した魔法は、命の次に大事なモノです」
「……、こんなにかよ……」
一冊一冊は薄めだが、少なく見積もっても50冊はある。その全部に魔法の詳細が書かれているとしたら、それはとんでもない量の魔法だ。ババアは満面の笑みで、
「研究資金の為に、既に世に知らしめた魔法も多いですが、2割程度は未発表ですよ。これさえあれば、アキハルさんも私と同じ魔法が使えます。ここを出て行く時、もしくは必要な時、この本は全てアキハルさんに差し上げます。ですから、残りの時間は魔法の訓練よりも魔力の訓練を続けましょう。私もおばあちゃんですから、いつお迎えが来るかわかりませんからね」
「殺しても死ななそうだけどな」
そんな死にそうな奴が、夜を期待なんてするわけがない。
そうか、あの本が全部貰えるのか。確かにあの本の魔法が全て使えるなら、このまま魔力の特訓を続けて魔力を増やせば、特別な魔法が無くても賢者とか呼ばれたりするかもしれない。しかも発動体の役割をするってなら、対応した本を持って触媒を持ってれば、詠唱を覚えてなくても魔法は使えるってことだ。これは魔力の特訓を本気でしなきゃな。
しかし……、やっぱ特別な魔法に憧れる。無いなら諦めがつくが、ありそうなのだ。俺がこの部屋に入った時に、ババアが読んでいた本、それの話がまだ出ていない。
「あー、ババ───、メイリーお婆さん?」
「……、え?なんですか?急にそんな呼び方を」
ババアは年甲斐もなく、少し顔が赤くなった。俺はババアの机の上にある本を指差す。
「その本はくれないのか?」
「……え?」
俺は虎子のことで反省している。いくら全てをくれると言われたからと、なんでも自分の物のように振舞ってはいけない。だから、確認を取った。
ババアが座るテーブルの上に乗る本を指差し、
「その本だけど」
「これ、ですか?」
なんだろう。ババアの様子がおかしい。また地雷を踏んじまったか?ババアは明らかに動揺している。少し震えてるかもしれない。
俺は嫌な予感がして、咄嗟に右手を突き出して、
「っ!待て!俺が悪かった!それは要らないから、怒らないでくれ!虎子とのダブルパンチはきついって!」
虎子に怒られて、更にババアにも愛想を尽かされたら、俺はここには居られないし、生きていけない。
「これが欲しい、の、ですか?」
「いや、マジで悪かったって。ごめんなさい!…………、いやほら、男たる者、禁呪とか憧れるじゃん。大丈夫、いらねえよ。やっぱ危ないもんな」
「……、禁呪?」
「禁呪だろ?それ。禁呪大全って書いて────」
ガタン!!ドサァ!!
「つうっ!!」
突然ババアは立ち上がり、テーブルを乗り上げ、老人とは思えない素早さで俺に向かってタックルをしてきた。俺はババアに仰向けに押し倒され、ババアは俺の腹に跨っている。騎乗位みたいになってるが、そんなことをツッコめる雰囲気では無い。更にババアは鬼気迫る顔で、俺の目の前に禁呪大全を見せてくる。
「答えなさい!これは禁呪大全なのか?!!」
「っ」
なんだ、この変貌具合は。声まで1トーン下がり、目は血走って、顔は般若のようだ。
「答えんか!小僧!!!」
「あ、ああ……」
するとババアは、バッと適当なページを開き、俺に見せつけてくる。
「呪文はあるのか!!発動呪文は?!触媒は?!どうなんだ!!!」
恐ろしい。どうしてこうあちこちに地雷が埋まっているのか。俺はババアに気圧され、魔法の呪文のように見える一文を読む。
「グランデ、アー、ホーライジス、アーグ、クエイガル……?」
俺が答えると、ババアはカッと目が落ちそうなほど見開き、
「クエイガル?ホーライ?な、なんだそれは……、聞いた事が……、本当に……、まさか……」
「お、おい……、バ、あさん?」
ババアはぱくぱくと口を開き、ボソボソと呟いているが、聞き取る事が出来なかった。すると突然、
「アハ、アハハハハハ!アハハハハハハハハ!!私の500年はなんだったのだ!!禁忌まで犯して!アンブロシアまで盗んで!!!その結果がこれか!」
「婆さん、どうしたんだよ!」
狂気、この言葉以外思いつかない。ババアは俺の腹に跨ったまま、頭を掻きむしりながら大笑いをしている。
「万物の声が聞こえるとはこう言う事だったのか!てっきり言葉だけかと!抜かったわ!」
「ババア!話を聞け!」
ババアはキッと俺を睨む。その瞳からは涙がとめどなく溢れている。
「夫も捨て、子供も捨て、故郷まで捨てたのに!その結果がこれか!私の500年はただの配達人か!」
「何言ってんだよ!」
「勇者というだけ!たったそれだけ!それだけで私の地獄の500年より優ると!」
「落ち着け!説明しろ!」
ババアはボロボロと涙を流している。そして分厚い禁呪大全で俺の頭を殴って来た。
「これはな!(バン!)遥か古代の!(バン!)失われた!(バン!)書物だ!(バン!)」
「いてっ!いっ!やめろ!」
「私が!全てをかけて!解読しようとした!それを!お前はぁ!!」
「やめろ!いい加減にしろ!」
「時間が足りずに!全てを捨てて!禁忌に手を出し寿命まで伸ばしたのに!お前はぁ!!」
ガタン!
書斎の扉が開き、虎子が入ってきた。ババアの狂乱の声を聞いたのだろう。すると虎子は尻尾をババアの胴体に巻き、ババアを持ち上げて、俺の上からどかした。
「離せ!殺してやる!私の人生を踏みにじった勇者を殺してやる!!離せええええええ!!!」
ババアは虎子に吊るされたまま、両手両足をバタバタと振り回し、そのまま虎子にどこかに連れて行かれた。
俺の腹の上には禁呪大全が残った。
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