魔王軍に召喚されました

K.C

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借金は突然に

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「じゅ、13億8700万ゴールド…え?これって数字だけ見ると凄い金額に見えるんだけど、実はそうでもない感じなんですかね?1度の人生で払える額に見えないんですけど…」

「お前、バカ?いや、変態バカ?」

「変態でも何でも、お金出しなさいよ!もう、2度目なのよっ!やっと修繕完了間近になって魔王様に報告にあがれば、戻ってきたらまた半壊…しかも、きっちりお金になるものまで持って行くなんて!このっ人でなし!」

本日2度目の理不尽かよ!

「いや、俺かんけ」
「うむ、全くだ。よって、貴様が弁償しろ。なに、我輩もそこまで非情じゃない。本来なら全額補償と迷惑料込みでの弁償をと思っていたが、服すら持っていないようだからな。1割りで手をうってあげているのだ。感謝するんだな」

「いや、ええ…勇者交換とか出来ませんかね?」

「ぐふっはははは!いや~変態君は面白い勇者だね~!そもそも召喚されて帰った勇者なんていないよ~」

「いや、変態じゃないんですけど!」

「がははははっ!」

笑い事じゃねーよ!

「もうっ!何でなにも持ってこなかったのよ!?勇者なら変態でも異世界神から何か価値のあるもの授けられていないの!?」

「しらねーよ!気がついたら此処にいたんだ!あと、何度も言っているけど、俺は変態じゃねええ!」

バンッ

「粛に!全く、何の騒ぎですか?魔王陛下、只今戻りました」

大きい音がしたかと思ったら今度はコウモリの羽っぽいのを生やした美少年が現れた。彼の一言で場が一斉に静まったのを見るとお偉いさんのようだ。

「よく戻ったイヴァンよ!此度も使者の勤めご苦労だった」

「ええ、今回も攻撃をしてきたためとりあえず王以外は殲滅いたしました…あと、先程から視界にはいるこの半裸の人間は何です?」

「此度の被害の賠償金を払う勇者だ」

「なるほど、殊勝な心がけですね。それなら多少不快な格好でも殺すのは我慢してあげましょう」

いや、払うのは決定事項なのな?全くもってとばっちりだし俺関係ない上に、この世界から自分の世界にも帰れないなんて完全に詰んでいる…
そもそもいきなりラスボスに召喚されるなんて酷くないか?
まぁ、いきなり殺されるより話し合いで解決しようとするのはいいと思うけどよ…異世界転移でいきなり借金まみれはないと思う。なに、この夢のない感じ。いや、夢ならあるか、悪夢だが。

「えっと、魔王様?見ての通り一文無しなんだが…どう払えば良いんですか?」

「貴様はアホか。働けばよかろう」

さも当然な顔で返す魔王様

「普通に働いて返せる額なんですね?」

よし、それなら何とかしてささっと返して異世界を満喫するぞ!

「魔王様、この人間アホですよ。普通に働いて返そうだなんて、バカですか?バカですね。計算も出来ないなんて哀れですね」

……いや、何となくは察してたけど期待を壊さないでくれよ

「はぁ、この流れで払いたくないって言ったらどうなりますか?」

シャキーン

喉元に鉤爪のようなものをケモ耳娘に付けられた。

「ふふふふ、まさかそんなこと言わないわよね?…死ぬより恐ろしい目に会わせてあげるわ」

「ハハ、キイテミタダケデス。ハライマス、ハイ」

「面白くない冗談を言うでない、勇者よ。我輩の臣下は少々気が短いのだ。うっかり殺しかねんからの。以後気を付けよ。さて、仕事に関してはこのイヴァンに聞くが良い。人間領にもよく行って貰っているのでな、人間の生活にも詳しい。イヴァン、後のことは任せたぞ!我輩は仕事に戻るぞ!その他の者は各自持ち場に戻り仕事に励め!では、解散!」

え、何?最初物騒だったのに、何この会社みたいなノリ。魔王様の号令でイヴァン君以外みんな出ていったんだけど。あ、魔王は玉座の奥の扉に消えてった。え、俺この物騒な少年と二人きり嫌なんだけど。

「僕とてお前のようは変態と一緒に居るのは不快ですけど、魔王様のご命令なので仕方ありません」

コイツ心が読めるのか!?

ギョっとして見たらめちゃくちゃ冷たい視線で睨まれた。

「解りやすい人ですね。いや、只のアホでしたね。では、優しい僕が人間の職業について教えてあげますので、1度で覚えてください。2度目は拷問とお仕置き付きになりますので。僕は何度も説明するのは嫌いですけど痛め付けるのは好きなので、特別ですよ?」

素晴らしい笑顔で締め括ってるけど、内容が物凄く物騒である。
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