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本当の魔法使い
火刑
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『大魔女ルナ』は、広場の真ん中に立てられた柱に縄で括り付けられた。
その足元には渦高く藁が積み上げられている。
大神官と呼ばれる男は、その前で朗々と『大魔女の罪状』なるものを謳い上げた。
隣国の英雄を魅了の魔術で誑かした罪。
呪術によって雨を遠避け、干ばつを起こした罪。
隣国から疫病を持ち込んだ罪。
そして何故か、キセノン王国の王太子をも魅了しようと企んだ罪が付け加えられている。
もうなんでもありの状況に、ルナは鼻白んだ。
群衆は興奮状態で、早く火をつけろと騒いでいる。
大神官は最期に懺悔をと大魔女を促したが、彼女は当然のごとくそれを拒否した。
これから起こることの恐怖と緊張に耐え切れず、バタバタと倒れる見物人が相次ぐ。
それでも当の大魔女は、真っ直ぐに顔を上げて、前を見続けていた。
火のついた松明を持った男たちが大魔女に近づいていく。
群衆の熱狂は最高潮に達する。
そして、積み上げられた藁に今にも点火されるというその時。
突然、眩しくて目も開けていられないような光が天上から射し込んだ。
誰もが恐る恐る見上げれば、大魔女の頭の上に大きな楕円形の太陽が浮かんでいて、彼女に燦々と光を注いでいる。
そして誰もが呆然とした次の瞬間、光は大魔女を包む膜のようになり、それを中心に周囲が暴風雨と化した。
藁は吹き飛び、火をつけられる状態ではない。
当然松明の火も一瞬で消え、火刑の執行人たちは逃げ出した。
暴風雨はどんどん広がり、大魔女を中心に渦のようになったそれは、やがて見物人たちをも巻き込んで行く。
風にあおられて飛んで行く者、逃げ惑う者、転がる者、倒れる者、踏まれる者。
立っていられる者など1人もなく、皆辺り一面に伏して嵐が行き過ぎるのを待つばかり。
しかし、当の大魔女だけには雨も降らず光が射し続けている。
そしてやがて、転がったまま人々は叫んだ。
「天が!天が怒っているんだ!」
「そうだ!今すぐ処刑を中止しろ!」
「あの方は魔女ではない!雨をもたらす魔女なんているもんか!」
日照りが続いていたキセノン王国にとって、これは恵の雨である。
民衆の声は、屋根のある場所に避難していた国王と王太子、そして大神官にも向けられた。
「魔女狩りをやめろ!」
「そうだ!魔女なんていない!」
「魔女狩りをやめないと、天の怒りが我らに向かうぞ!」
「な、何を馬鹿なことを!あの女は本物の魔女だ!おまえたちだって見ただろう?あの女が魔術を使うところを!」
大神官が叫んでいる。
しかし王太子ヘンリは、呆然と未だ柱に括り付けられているルナを見つめていた。
彼女の居る場所だけは雨も風も無く、光が射しているのだ。
暴風雨はさらに大きくなり、激しくなっていく。
大魔女を引き立ててきた荷車さえも飛んで行った。
人も物も乱れ飛んで誰もが伏せて何も出来ずにいた時。
突然、それは止んだ。
人々が顔を上げると、大魔女の背後に虹がかかっていた。
虹を背負って立つ彼女は、美しく荘厳でさえある。
その姿は直視できないほど神々しい。
「ああ、聖女様…」
誰からともなく、そんな言葉が聞こえてきた。
「そうだ、あの方は聖女様だ」
「これは、魔術などではなく奇跡だ…」
「聖女様、どうか我らをお許しください」
「聖女様、聖女様」
民衆は大魔女に向かって祈りを捧げ始めた。
ついさっきまで『魔女』だと、『殺せ』と叫んだその同じ口で、人々は『聖女様』と叫ぶのだ。
「だ、誰だ!大魔女を聖女などと呼ぶ奴は!あの女は魔女だ!皆もその目で確かめただろう!これは魔女の魔法なんだ!」
大神官が叫んでいるが、誰もそれに頷く者などない。
やがて群衆の中から1人の男が飛び出し、大魔女の元へ走り寄った。
頭まですっぽりローブを被った男だ。
その男が大魔女を縛りつけていた縄を切ると、彼女はふらりと倒れそうになった。
その体を、男はしっかりと抱き止める。
「誰だ!勝手に魔女を逃がそうというヤツは!貴様も同罪だぞ!」
今度叫んだのは国王だ。
「黙れ国王!あの方は聖女様だ!」
「そうだ!おまえの言うことなんか金輪際聞くもんか!」
「黙れ!貴様らも異端の罪で裁かれたいのか!衛兵!不敬なヤツらを捕まえろ!大魔女を逃すな!」
ようやく我に返ったかのように、王太子ヘンリが叫んだ。
そして自らも大魔女を確保しようと刑場の中心に向かう。
しかし衛兵たちは皆腰を抜かしたように動けず、誰も王太子を追おうとはしない。
「火矢だ!火矢を放て!藁に火がつかないなら、あの女に向かって火矢を放つんだ!早く誰か、魔女を射殺せ!」
「い、嫌だ!俺には聖女様を射るなんて出来ない!」
「ええい、貸せ!私が射る!」
役に立たない衛兵から弓矢を奪い、ヘンリは矢をつがえた。
「やめろ!あの方は聖女様だ!」
「止めろ!王太子を止めろ!」
「聖女様をお守りするんだ!」
民衆は、ヘンリを止めようと彼の体を拘束しようとした。
「ええい離せ!邪魔するなら全員殺すぞ!」
その時、伏せていた群衆の中から数十人、いや、百人近い男たちが立ち上がった。
皆、薄汚いローブを羽織っている。
そして彼らがそれを脱ぎ捨てるとーー。
中から現れたのは、ガリウム公国の騎士団の軍服だった。
その足元には渦高く藁が積み上げられている。
大神官と呼ばれる男は、その前で朗々と『大魔女の罪状』なるものを謳い上げた。
隣国の英雄を魅了の魔術で誑かした罪。
呪術によって雨を遠避け、干ばつを起こした罪。
隣国から疫病を持ち込んだ罪。
そして何故か、キセノン王国の王太子をも魅了しようと企んだ罪が付け加えられている。
もうなんでもありの状況に、ルナは鼻白んだ。
群衆は興奮状態で、早く火をつけろと騒いでいる。
大神官は最期に懺悔をと大魔女を促したが、彼女は当然のごとくそれを拒否した。
これから起こることの恐怖と緊張に耐え切れず、バタバタと倒れる見物人が相次ぐ。
それでも当の大魔女は、真っ直ぐに顔を上げて、前を見続けていた。
火のついた松明を持った男たちが大魔女に近づいていく。
群衆の熱狂は最高潮に達する。
そして、積み上げられた藁に今にも点火されるというその時。
突然、眩しくて目も開けていられないような光が天上から射し込んだ。
誰もが恐る恐る見上げれば、大魔女の頭の上に大きな楕円形の太陽が浮かんでいて、彼女に燦々と光を注いでいる。
そして誰もが呆然とした次の瞬間、光は大魔女を包む膜のようになり、それを中心に周囲が暴風雨と化した。
藁は吹き飛び、火をつけられる状態ではない。
当然松明の火も一瞬で消え、火刑の執行人たちは逃げ出した。
暴風雨はどんどん広がり、大魔女を中心に渦のようになったそれは、やがて見物人たちをも巻き込んで行く。
風にあおられて飛んで行く者、逃げ惑う者、転がる者、倒れる者、踏まれる者。
立っていられる者など1人もなく、皆辺り一面に伏して嵐が行き過ぎるのを待つばかり。
しかし、当の大魔女だけには雨も降らず光が射し続けている。
そしてやがて、転がったまま人々は叫んだ。
「天が!天が怒っているんだ!」
「そうだ!今すぐ処刑を中止しろ!」
「あの方は魔女ではない!雨をもたらす魔女なんているもんか!」
日照りが続いていたキセノン王国にとって、これは恵の雨である。
民衆の声は、屋根のある場所に避難していた国王と王太子、そして大神官にも向けられた。
「魔女狩りをやめろ!」
「そうだ!魔女なんていない!」
「魔女狩りをやめないと、天の怒りが我らに向かうぞ!」
「な、何を馬鹿なことを!あの女は本物の魔女だ!おまえたちだって見ただろう?あの女が魔術を使うところを!」
大神官が叫んでいる。
しかし王太子ヘンリは、呆然と未だ柱に括り付けられているルナを見つめていた。
彼女の居る場所だけは雨も風も無く、光が射しているのだ。
暴風雨はさらに大きくなり、激しくなっていく。
大魔女を引き立ててきた荷車さえも飛んで行った。
人も物も乱れ飛んで誰もが伏せて何も出来ずにいた時。
突然、それは止んだ。
人々が顔を上げると、大魔女の背後に虹がかかっていた。
虹を背負って立つ彼女は、美しく荘厳でさえある。
その姿は直視できないほど神々しい。
「ああ、聖女様…」
誰からともなく、そんな言葉が聞こえてきた。
「そうだ、あの方は聖女様だ」
「これは、魔術などではなく奇跡だ…」
「聖女様、どうか我らをお許しください」
「聖女様、聖女様」
民衆は大魔女に向かって祈りを捧げ始めた。
ついさっきまで『魔女』だと、『殺せ』と叫んだその同じ口で、人々は『聖女様』と叫ぶのだ。
「だ、誰だ!大魔女を聖女などと呼ぶ奴は!あの女は魔女だ!皆もその目で確かめただろう!これは魔女の魔法なんだ!」
大神官が叫んでいるが、誰もそれに頷く者などない。
やがて群衆の中から1人の男が飛び出し、大魔女の元へ走り寄った。
頭まですっぽりローブを被った男だ。
その男が大魔女を縛りつけていた縄を切ると、彼女はふらりと倒れそうになった。
その体を、男はしっかりと抱き止める。
「誰だ!勝手に魔女を逃がそうというヤツは!貴様も同罪だぞ!」
今度叫んだのは国王だ。
「黙れ国王!あの方は聖女様だ!」
「そうだ!おまえの言うことなんか金輪際聞くもんか!」
「黙れ!貴様らも異端の罪で裁かれたいのか!衛兵!不敬なヤツらを捕まえろ!大魔女を逃すな!」
ようやく我に返ったかのように、王太子ヘンリが叫んだ。
そして自らも大魔女を確保しようと刑場の中心に向かう。
しかし衛兵たちは皆腰を抜かしたように動けず、誰も王太子を追おうとはしない。
「火矢だ!火矢を放て!藁に火がつかないなら、あの女に向かって火矢を放つんだ!早く誰か、魔女を射殺せ!」
「い、嫌だ!俺には聖女様を射るなんて出来ない!」
「ええい、貸せ!私が射る!」
役に立たない衛兵から弓矢を奪い、ヘンリは矢をつがえた。
「やめろ!あの方は聖女様だ!」
「止めろ!王太子を止めろ!」
「聖女様をお守りするんだ!」
民衆は、ヘンリを止めようと彼の体を拘束しようとした。
「ええい離せ!邪魔するなら全員殺すぞ!」
その時、伏せていた群衆の中から数十人、いや、百人近い男たちが立ち上がった。
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