38 / 48
近づく、離れる
事件
しおりを挟む
その日、アリスは鉄道事業の会合で王宮に来ていた。
今日は宰相を交えての大きな会合で、関わりのある部門のトップや事業主、領主たちも集まっている。
コラール侯爵家からは長男パトリスと三男レイモンが参加しており、アリスはあの意味不明な求婚騒ぎ以来、初めてレイモンと顔を合わせた。
レイモンも侯爵家から独立する貴族として、この会合に初めて参加したらしい。
会合が終わると、アリスは事業主たちに取り囲まれた。
事業主たちは皆、やり手の女伯爵と良い関係を結びたいのだ。
そしてやっとその輪を抜けた頃、それを待っていたように近づいて来たのはやはり義兄レイモンだった。
「お久しぶりです、アリスさん」
「…お義兄様、ご無沙汰しております」
アリスは仕方なく微笑みを顔に貼り付けて挨拶した。
正直、薄ら笑いを浮かべているレイモンの前から逃げ出したい。
義妹である自分に邪な思いを持っていると知ったあの日から、アリスはレイモンが気持ち悪くて仕方ないのだ。
「この後よかったらお茶でもいかがですか?」
「…申し訳ありませんが、この後は予定がありますの」
「まぁ、そう言わず…」
そう言って近づいてくるのを避けようとした時、突然グンッとレイモンが離れた。
見れば、後ろから長兄パトリスに引っ張られたようだ。
「レイモン、アリスさんには近づくなと言っただろう?その約束でここに来たはずだ」
パトリスはレイモンの腕を掴んだまま、アリスに申し訳なさそうな顔を見せた。
「すまない、アリスさん。絶対に貴女に迷惑はかけないから」
「…大丈夫ですわ、パトリスお義兄様」
アリスの父がコラール侯爵家に苦情を申し入れて以来、レイモンはアリスに近づかないよう見張られている。
やっと次男ナルシスの奇行がおさまってきたら今度は三男レイモンの求婚騒ぎだ。
長兄パトリスはほとほと出来損ないの弟たちに手を焼いているのだろう。
レイモンの件はまだ世間には伝わっていないものの、それでも勘のいい輩はレイモンのアリスに対する狂気じみた瞳に気づいていると思われる。
そんな者たちの間で、アリスは三人の兄弟を虜にして惑わす悪女のように語られているのだが、そんなことはアリスの知ったことではない。
この次期コラール侯爵に、しっかり弟たちを見張っていて欲しいだけだ。
「私はこの後約束がありますので失礼しますわ、お義兄様」
「ああ、気をつけて、アリスさん」
レイモンがまだ何か言いたそうにしていたが、多勢の者がまだ残っているこの部屋でアリスに迂闊なことは言えないだろう。
アリスはパトリスに挨拶すると、足早にその場を去った。
アリスがこの後約束があるというのは、あながち嘘ではなかった。
仕事で王宮に来た時は顔を出して欲しいと、王太子妃ゾフィーから言われているからだ。
それにその後は、クロードが王宮に迎えに来ることになっている。
今日クロードはいわゆる夜勤明けで、今頃はぐっすり眠っているはずだ。
だから王宮まで送ることはしなかったのだが、帰りは迎えに来ると言っていた。
その後は、外で夕食をとろうと約束していたのだ。
最近のクロードは、こうしてアリスの送迎をしたり、ちょっとしたデートに誘って来る。
彼なりに、離縁するその日が来るまで誠実な夫であろうとしてくれているのだろう。
アリスは会合のあった部屋から出ると、入り口にいた騎士に今から伺うとゾフィーへの伝言を頼んだ。
いくら姉妹のように仲の良い相手に会いに行くのであっても、勝手に王宮の中を歩き回るわけにはいかない。
だから、ゾフィーはいつも迎えを寄越してくれるのだ。
伝言を頼まれた騎士は近くにいた違う騎士に声をかけ、その騎士によって、案内役の騎士が現れた。
彼らも勝手に持ち場を離れるわけにいかないため、案内役を探してきたのだろう。
しばらく案内役の騎士の後をついて歩いていたアリスだが、ふとおかしなことに気づいた。
向かっている方向が、王太子宮とは違うのだ。
「もし、騎士様。方向が違うように思うのですが…」
「いえ、合っております。こちらが近道なので」
「…そうなのですか…?」
アリスの記憶だと、今向かっているのは王太子妃宮とは反対の方向だと思われる。
だが、王太子妃がわざわざ迎えに寄越してくれた騎士が言うならそうなのだろう。
しかしだんだんと、アリスは不安になってきた。
今騎士について歩いている棟はすれ違う人も無く、何やら閑散としているのだ。
「ここは…、今まで通ったことが無いのですが、何の建物ですか?」
「…先王陛下の後宮だった棟です」
「…後宮?」
「はい、もう十年以上使用されていない後宮です。先王陛下は多くの側室をお持ちになっていたのですが、現陛下は妃は王妃様お一人なので、後宮を閉鎖されたのです。王太子殿下もゾフィー王太子妃殿下お一人を寵愛されているので、こちらは閉鎖されたままになっております」
「なるほど」
国王夫妻と王太子夫妻の仲睦まじさは国民の間でも有名だ。
姉とも慕うゾフィーが寵愛されていると聞くのは、わかってはいても気分がいい。
「ここを抜ければ王太子宮もすぐです」
「わかりましたわ」
王宮は迷路のように入り組んでいる。
後宮を抜ければ近道だと騎士が言うのならそうなのだろう。
ところがーー。
「!」
突然アリスは背後から羽交締めにされ、口を塞がれた。
逃れようとすると、余計に拘束される。
「…申し訳ありません、サンフォース伯爵」
アリスを拘束した男は耳元でそう囁くと、目の前の部屋に彼女を押し込んだ。
外から、ガチャリと鍵がかけられた音がする。
「な…!何をするの⁈ここを開けて!」
ドアノブを回しても引いても動かず、扉はびくともしない。
男が走り去って行く足音が聞こえ、アリスは、暗い部屋にたった一人で閉じ込められてしまったことを理解した。
「どういうこと…?」
今まで、事業で恨みを買って襲われそうになったことはある。
身代金を狙って誘拐されそうになったこともあるが、こんな誘拐のされ方は全く想定していなかった。
だってここは、最も安全であるはずの王宮の中なのだから。
今日は宰相を交えての大きな会合で、関わりのある部門のトップや事業主、領主たちも集まっている。
コラール侯爵家からは長男パトリスと三男レイモンが参加しており、アリスはあの意味不明な求婚騒ぎ以来、初めてレイモンと顔を合わせた。
レイモンも侯爵家から独立する貴族として、この会合に初めて参加したらしい。
会合が終わると、アリスは事業主たちに取り囲まれた。
事業主たちは皆、やり手の女伯爵と良い関係を結びたいのだ。
そしてやっとその輪を抜けた頃、それを待っていたように近づいて来たのはやはり義兄レイモンだった。
「お久しぶりです、アリスさん」
「…お義兄様、ご無沙汰しております」
アリスは仕方なく微笑みを顔に貼り付けて挨拶した。
正直、薄ら笑いを浮かべているレイモンの前から逃げ出したい。
義妹である自分に邪な思いを持っていると知ったあの日から、アリスはレイモンが気持ち悪くて仕方ないのだ。
「この後よかったらお茶でもいかがですか?」
「…申し訳ありませんが、この後は予定がありますの」
「まぁ、そう言わず…」
そう言って近づいてくるのを避けようとした時、突然グンッとレイモンが離れた。
見れば、後ろから長兄パトリスに引っ張られたようだ。
「レイモン、アリスさんには近づくなと言っただろう?その約束でここに来たはずだ」
パトリスはレイモンの腕を掴んだまま、アリスに申し訳なさそうな顔を見せた。
「すまない、アリスさん。絶対に貴女に迷惑はかけないから」
「…大丈夫ですわ、パトリスお義兄様」
アリスの父がコラール侯爵家に苦情を申し入れて以来、レイモンはアリスに近づかないよう見張られている。
やっと次男ナルシスの奇行がおさまってきたら今度は三男レイモンの求婚騒ぎだ。
長兄パトリスはほとほと出来損ないの弟たちに手を焼いているのだろう。
レイモンの件はまだ世間には伝わっていないものの、それでも勘のいい輩はレイモンのアリスに対する狂気じみた瞳に気づいていると思われる。
そんな者たちの間で、アリスは三人の兄弟を虜にして惑わす悪女のように語られているのだが、そんなことはアリスの知ったことではない。
この次期コラール侯爵に、しっかり弟たちを見張っていて欲しいだけだ。
「私はこの後約束がありますので失礼しますわ、お義兄様」
「ああ、気をつけて、アリスさん」
レイモンがまだ何か言いたそうにしていたが、多勢の者がまだ残っているこの部屋でアリスに迂闊なことは言えないだろう。
アリスはパトリスに挨拶すると、足早にその場を去った。
アリスがこの後約束があるというのは、あながち嘘ではなかった。
仕事で王宮に来た時は顔を出して欲しいと、王太子妃ゾフィーから言われているからだ。
それにその後は、クロードが王宮に迎えに来ることになっている。
今日クロードはいわゆる夜勤明けで、今頃はぐっすり眠っているはずだ。
だから王宮まで送ることはしなかったのだが、帰りは迎えに来ると言っていた。
その後は、外で夕食をとろうと約束していたのだ。
最近のクロードは、こうしてアリスの送迎をしたり、ちょっとしたデートに誘って来る。
彼なりに、離縁するその日が来るまで誠実な夫であろうとしてくれているのだろう。
アリスは会合のあった部屋から出ると、入り口にいた騎士に今から伺うとゾフィーへの伝言を頼んだ。
いくら姉妹のように仲の良い相手に会いに行くのであっても、勝手に王宮の中を歩き回るわけにはいかない。
だから、ゾフィーはいつも迎えを寄越してくれるのだ。
伝言を頼まれた騎士は近くにいた違う騎士に声をかけ、その騎士によって、案内役の騎士が現れた。
彼らも勝手に持ち場を離れるわけにいかないため、案内役を探してきたのだろう。
しばらく案内役の騎士の後をついて歩いていたアリスだが、ふとおかしなことに気づいた。
向かっている方向が、王太子宮とは違うのだ。
「もし、騎士様。方向が違うように思うのですが…」
「いえ、合っております。こちらが近道なので」
「…そうなのですか…?」
アリスの記憶だと、今向かっているのは王太子妃宮とは反対の方向だと思われる。
だが、王太子妃がわざわざ迎えに寄越してくれた騎士が言うならそうなのだろう。
しかしだんだんと、アリスは不安になってきた。
今騎士について歩いている棟はすれ違う人も無く、何やら閑散としているのだ。
「ここは…、今まで通ったことが無いのですが、何の建物ですか?」
「…先王陛下の後宮だった棟です」
「…後宮?」
「はい、もう十年以上使用されていない後宮です。先王陛下は多くの側室をお持ちになっていたのですが、現陛下は妃は王妃様お一人なので、後宮を閉鎖されたのです。王太子殿下もゾフィー王太子妃殿下お一人を寵愛されているので、こちらは閉鎖されたままになっております」
「なるほど」
国王夫妻と王太子夫妻の仲睦まじさは国民の間でも有名だ。
姉とも慕うゾフィーが寵愛されていると聞くのは、わかってはいても気分がいい。
「ここを抜ければ王太子宮もすぐです」
「わかりましたわ」
王宮は迷路のように入り組んでいる。
後宮を抜ければ近道だと騎士が言うのならそうなのだろう。
ところがーー。
「!」
突然アリスは背後から羽交締めにされ、口を塞がれた。
逃れようとすると、余計に拘束される。
「…申し訳ありません、サンフォース伯爵」
アリスを拘束した男は耳元でそう囁くと、目の前の部屋に彼女を押し込んだ。
外から、ガチャリと鍵がかけられた音がする。
「な…!何をするの⁈ここを開けて!」
ドアノブを回しても引いても動かず、扉はびくともしない。
男が走り去って行く足音が聞こえ、アリスは、暗い部屋にたった一人で閉じ込められてしまったことを理解した。
「どういうこと…?」
今まで、事業で恨みを買って襲われそうになったことはある。
身代金を狙って誘拐されそうになったこともあるが、こんな誘拐のされ方は全く想定していなかった。
だってここは、最も安全であるはずの王宮の中なのだから。
128
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
月夜に散る白百合は、君を想う
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢であるアメリアは、王太子殿下の護衛騎士を務める若き公爵、レオンハルトとの政略結婚により、幸せな結婚生活を送っていた。
彼は無口で家を空けることも多かったが、共に過ごす時間はアメリアにとってかけがえのないものだった。
しかし、ある日突然、夫に愛人がいるという噂が彼女の耳に入る。偶然街で目にした、夫と親しげに寄り添う女性の姿に、アメリアは絶望する。信じていた愛が偽りだったと思い込み、彼女は家を飛び出すことを決意する。
一方、レオンハルトには、アメリアに言えない秘密があった。彼の不自然な行動には、王国の未来を左右する重大な使命が関わっていたのだ。妻を守るため、愛する者を危険に晒さないため、彼は自らの心を偽り、冷徹な仮面を被り続けていた。
家出したアメリアは、身分を隠してとある街の孤児院で働き始める。そこでの新たな出会いと生活は、彼女の心を少しずつ癒していく。
しかし、運命は二人を再び引き合わせる。アメリアを探し、奔走するレオンハルト。誤解とすれ違いの中で、二人の愛の真実が試される。
偽りの愛人、王宮の陰謀、そして明かされる公爵の秘密。果たして二人は再び心を通わせ、真実の愛を取り戻すことができるのだろうか。
【完結】彼を幸せにする十の方法
玉響なつめ
恋愛
貴族令嬢のフィリアには婚約者がいる。
フィリアが望んで結ばれた婚約、その相手であるキリアンはいつだって冷静だ。
婚約者としての義務は果たしてくれるし常に彼女を尊重してくれる。
しかし、フィリアが望まなければキリアンは動かない。
婚約したのだからいつかは心を開いてくれて、距離も縮まる――そう信じていたフィリアの心は、とある夜会での事件でぽっきり折れてしまった。
婚約を解消することは難しいが、少なくともこれ以上迷惑をかけずに夫婦としてどうあるべきか……フィリアは悩みながらも、キリアンが一番幸せになれる方法を探すために行動を起こすのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
【完結】呪言《ことほぎ》あなたがそうおっしゃったから。
友坂 悠
恋愛
「君はまだ幼い、私は君を大事にしたいのだ」
あなたがそうおっしゃったから。
わたくしは今までお飾りの妻でがまんしてきたのに。
あなたがそうおっしゃったから。
好きでもない商会のお仕事を頑張ってこなしてきたのに。
全部全部、嘘だったというの?
そしたらわたくしはこれからどうすればいいっていうの?
子供の頃から将来の伴侶として約束された二人。
貴族らしく、外あたりが良く温厚に見えるように育ったラインハルト。
貞淑な令嬢、夫を支えるべき存在になるようにと育てられたアリーシア。
二人は両家に祝福され結婚したはず、だった。
しかし。
結婚したのはラインハルトが18になった歳、アリーシアはまだ14歳だった。
だから、彼のその言葉を疑いもせず信じたアリーシア。
それがまさか、三年後にこんなことになるなんて。
三年間白い結婚を継続した夫婦は子を残す意思が無いものと認められ、政略的な両家のしがらみや契約を破棄し離縁できる。
それがこの国の貴族の婚姻の決まりだった。
元は親同士の契約に逆らって離縁しやり直すための決まり事。
もちろん、そんな肉体的繋がりなど無くても婚姻を継続する夫婦は存在する。
いや、貴族であれば政略結婚が当たり前、愛はなくても結婚生活は続いていく。
貴族の結婚なんて所詮そんなもの。
家同士のつながりさえあれば問題ないのであれば、そこに愛なんてものがなくってもしょうがないのかも、知れない。
けれど。
まさかそんなラインハルトから離婚を言い出されるとは思ってもいなかったアリーシア。
自分は傾いた家を立て直すまでのかりそめの妻だったのか。
家業が上手くいくようになったらもう用無しなのか。
だまされていたのかと傷心のまま実家に戻る彼女を待っていたのは、まさかのラインハルトと妹マリアーナの婚約披露。
悲しみのまま心が虚になったまま領地に逃げ引き篭もるアリーシアだったが……
夫と妹に、いや、家族全てから裏切られたお飾り妻のアリーシア。
彼女が心の平穏を取り戻し幸せになるまでの物語。
【完結】恋が終わる、その隙に
七瀬菜々
恋愛
秋。黄褐色に光るススキの花穂が畦道を彩る頃。
伯爵令嬢クロエ・ロレーヌは5年の婚約期間を経て、名門シルヴェスター公爵家に嫁いだ。
愛しい彼の、弟の妻としてーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる