異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです

ぐるぐる

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弟との生活が始まる②

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おんぶしたまましゃがんでの作業はこの体では無理だったようで、ルドに押し潰されてしまった。

これでは他の仕事も同じように完遂どころか現場に辿り着けないかもしれない。
仕事どころじゃないな。

かといって地面に6ヶ月の赤ちゃんを放すわけにはいかない。
なんでも口にいれるお年頃ですから、草、土、虫、食べたら大変。
まだ上手にハイハイしないからシーツを敷いてもいいかもしれないけど、5才児の体でおんぶしての丸1日移動はちょっと無理がありそうだ。

休憩してから踏ん張って帰ることにした。

思いついた物を作るために木を魔法で切って収納魔法で持ち帰る。

考えたのは、ベビーカー。
でもでも、5才児が使えるベビーカーなんて、前世のお人形のおもちゃベビーカーだけだよね。
なのでミニリヤカーを作ろうと思う。
5才児の体でも扱えるサイズのリヤカー。
アウトドア用品のキャリーカートよりちょっと大きめ。

ルドだけでなく、採取した薬草や荷物も運べるようにしてみよう。
前側はルドが寝ても良いサイズで、寝返りしても危なくない広さ。
底には掛け布を折り畳んでルドが痛くないようにしよう。

後方は荷物が置けるように。
そうだ、後方には蓋もできるようにしたら、追加で荷物を置けるし、兄ズとの移動で私が疲れた時にも座れるかも。

それから、ルドが入る所と荷物置き場を着脱可能な仕切りにすれば、兄ズとの買い物で買いすぎちゃってもルドを兄がおんぶすればたくさん荷物運べるね。

あとは、屋根がわりにシーツを上に掛けて、風に飛ばされないようにする。
それから、ルドが入るところの前と左右には穴をいくつも開けて中から外の様子が見れるようにしたらグズらないかな?

そうだ、赤ちゃんといったら、おもちゃだよね。
布でドーナツを作って紐で垂らしておけば1人で勝手に遊んでくれるかな。
丸いボールや黄色い布でバナナの形、星の形、黒い布でシンプルな猫ちゃんも。
といっても貧乏なうちにそんなにカラフルな布があるわけがない。使ったのは母の服と少ししかなかった父の服だ。
ワタがないから布を丸めて使ったので結構チョキチョキしてしまった。

色々思いついてあれもこれもと作っていたら、床にたくさんの無残な服が。
ちょっとやらかしちゃったかな?

ガチャ
「ただいま」



兄ズが帰宅して見られてしまった。
しかももう夕飯の時間だった。

昨日徹夜しておんぶ紐を作った時と同じ何か言いたそうな目で見られた。
「ただいま、エラ?何してるの?」
「おかえり!えへへ」

兄ズの許可を得ずに親の服を切り裂いてしまって、怒られるかな?
怒られてもへっちゃらだけど。

「あのね!これを作ったんだ、すごいでしょ?こっちがルドが入るところで、こっちは荷物置き場だよ!ルドが遊べるように布でおもちゃも作ってあげたんだ。今から夕飯作るからミニリヤカーにルドを乗せてみてよ!」

一気に言って完成したミニリヤカーとルドを押し付けて、急いで片付けて夕飯作りにキッチンへ避難した。

「俺たちの可愛い妖精が本性出してきたのかな?」
「明日は何が起こるかな」
エラの異常さにちょっと引き気味の兄ズであった。

本当にやりたい放題でごめんなさい。
服を切る前に許可を得るべきでした。
反省の言葉を述べると怒るどころか誉められた。

「俺たちのものを勝手に使うのは良くないけど他のものは自由にしていいよ。大丈夫」
「おんぶ紐もミニリヤカーも完成度が高くて驚いたよ。エラが作ったなんて!」
まるで売り物みたいだ、買うとしたらいくらなんだ?と口々に称賛が止まらなかった。

「でもね、1番言いたい事は、ちゃんとご飯を食べて、しっかり寝るってことだよ。エラは時間を忘れて集中してしまうからちょっと心配だよ」

心配かけてしまった。
そうでしたか、すみませんでした。

次からは時間に気をつけるようにしよう。

「努力します」

兄ズは揃ってため息ついた。
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