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始まり〜シイ村
信じないのかな
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やっと質問したいことが言えたとばかりに、食い気味にソーマが聞いてきた。
「うん、それの説明をみんなまとめてしようかな。
おはよー!さあお好きなところへお座りください」
商人の人たちも挨拶してきてほどなく全員着席。
栄養のあるご飯もあるね。
「みなさんおはよう!
一晩共にした誼で東の国の文化に少し触れてもらうべく、簡易ではありますがこのように席を設けました。
同じ旅人よ!
この席を楽しんで欲しい。
私は妖精のシイ。
こちらのエンは、ドラゴン。
猫獣人の姿をしているけどこれは2人とも仮の姿だよ。
君たちは、私たちが森から出て出会った初めてのヒト種。
食事をしながら君たちのことを教えてね。
それから、私が提供するその食事は、私の魔法で顕現させた物なんだけど、全て魔素で出来てるの。
魔力で出したから魔素で出来ているんだろうと思う。
だから摂取した魔素で魔力補給はできるけど、ヒトが生命を維持するための栄養は摂れない。
お腹は膨れるけど、ごめんね。
魔素とはいえ、味はするから楽しんで!
では、召し上がれ!」
「いただきます」
隣りから聞こえてきた。
懐かしい言葉。
「いただきます」
私も。
食欲はないけど、雰囲気大事。
「魔法で顕現させた食事は魔素で出来ているんだね。
魔素とは思えないくらい本物だ。
おいしい」
魚沼産コシヒカリだもん、美味しいよね。
「お気に召していただけたなら幸いです。ふふふ」
彼が日本人だからこそ分かる美味しさ。
それを共有できることの幸せ。
森を出てから出会ったヒトが彼で良かった。
「ソーマが持てる分の食材を差し上げたいな。
食後にはこの畳もどう?」
この広い世界では連絡手段はギルドのメッセージボードくらいだ。
通信機を作ろうと思えば作れるけど、そこまで親密になりたくはない。
「ぜひぜひぜひ!」
目をカッピらいてすんごい食いついてきた。
「じゃ、じゃあ、他にどんなものが欲しいか、食べながら考えといてね」
私の今の体に朝も夜もないけど、前世の私には、朝からテンション高いのは苦手で、ちょっと引いた。
周りを見渡せば、みな感動と驚きの中、舌鼓を打っていた。
中には魚の半分、ご飯の半分をキレイに包んでバッグに入れる人もいたよ。
主に冒険者たちだけど、それを見た商人も真似してた。
欲しいなら持ち運び出来そうな物を魔法で顕現させてもいいけど。
何も言ってこないし。
ほっといていいや。
私も久々の美味しいご飯をいただく。
このコシヒカリまじで美味しい。
香りがたまらん!
「シイさんが妖精で、エンさんがドラゴンというのは本当で?」
商人のひとりが訊いてきた。
みんな興味があるのか視線が集中した。
「そだよー。しばらく森で暮らしてたんだけど、旅に出ることにしたの」
「へぇー。妖精はともかく、ドラゴン・・・・・・本当にドラゴン?全くドラゴンにみえない」
妖精はともかくって、どういう意味??
「そりゃそうよ、猫獣人に変身してるからー。
それにさ、ドラゴンの姿で突然現われたらあなたたち大丈夫?」
「うーん、パニックになるでしょうな。
だが、ドラゴンが変身できるなんて聞いたことがなくて」
「信じられない?」
冒険者含めた数名がうんうんと頷いた。
別に信じてくれなくても良いけどね。
「それに力のある妖精がこうも簡単にヒト種と交流することはあり得ないことでしてね」
「そっか。そうなんだね。
信じるか信じないかは、あなた次第です!」
ドドーン!(心の中の効果音)
「いやしかしこの魔法は信じられない!
本物の食事だ」
私の台詞はスルーされて隣近所の人と私の魔法と料理を大賞賛を。
結局彼らは私たちの正体なんてどうでもいいと思っているのか、それとも信じていないだけなのか、よくわからなかった。
多分だけど、今1番大事なのはこの美味しい食事なんだと思う。
でも別に信じて欲しいわけでもないし、私が嘘ついて悪いことしてるわけじゃないから、このまま放っておこう。
もしかしたら神出鬼没の妖精&ドラゴンカップルとして静かに噂が広まっていって、面白いことになるかもしれないわー!
ちょっと楽しみかも!
「うん、それの説明をみんなまとめてしようかな。
おはよー!さあお好きなところへお座りください」
商人の人たちも挨拶してきてほどなく全員着席。
栄養のあるご飯もあるね。
「みなさんおはよう!
一晩共にした誼で東の国の文化に少し触れてもらうべく、簡易ではありますがこのように席を設けました。
同じ旅人よ!
この席を楽しんで欲しい。
私は妖精のシイ。
こちらのエンは、ドラゴン。
猫獣人の姿をしているけどこれは2人とも仮の姿だよ。
君たちは、私たちが森から出て出会った初めてのヒト種。
食事をしながら君たちのことを教えてね。
それから、私が提供するその食事は、私の魔法で顕現させた物なんだけど、全て魔素で出来てるの。
魔力で出したから魔素で出来ているんだろうと思う。
だから摂取した魔素で魔力補給はできるけど、ヒトが生命を維持するための栄養は摂れない。
お腹は膨れるけど、ごめんね。
魔素とはいえ、味はするから楽しんで!
では、召し上がれ!」
「いただきます」
隣りから聞こえてきた。
懐かしい言葉。
「いただきます」
私も。
食欲はないけど、雰囲気大事。
「魔法で顕現させた食事は魔素で出来ているんだね。
魔素とは思えないくらい本物だ。
おいしい」
魚沼産コシヒカリだもん、美味しいよね。
「お気に召していただけたなら幸いです。ふふふ」
彼が日本人だからこそ分かる美味しさ。
それを共有できることの幸せ。
森を出てから出会ったヒトが彼で良かった。
「ソーマが持てる分の食材を差し上げたいな。
食後にはこの畳もどう?」
この広い世界では連絡手段はギルドのメッセージボードくらいだ。
通信機を作ろうと思えば作れるけど、そこまで親密になりたくはない。
「ぜひぜひぜひ!」
目をカッピらいてすんごい食いついてきた。
「じゃ、じゃあ、他にどんなものが欲しいか、食べながら考えといてね」
私の今の体に朝も夜もないけど、前世の私には、朝からテンション高いのは苦手で、ちょっと引いた。
周りを見渡せば、みな感動と驚きの中、舌鼓を打っていた。
中には魚の半分、ご飯の半分をキレイに包んでバッグに入れる人もいたよ。
主に冒険者たちだけど、それを見た商人も真似してた。
欲しいなら持ち運び出来そうな物を魔法で顕現させてもいいけど。
何も言ってこないし。
ほっといていいや。
私も久々の美味しいご飯をいただく。
このコシヒカリまじで美味しい。
香りがたまらん!
「シイさんが妖精で、エンさんがドラゴンというのは本当で?」
商人のひとりが訊いてきた。
みんな興味があるのか視線が集中した。
「そだよー。しばらく森で暮らしてたんだけど、旅に出ることにしたの」
「へぇー。妖精はともかく、ドラゴン・・・・・・本当にドラゴン?全くドラゴンにみえない」
妖精はともかくって、どういう意味??
「そりゃそうよ、猫獣人に変身してるからー。
それにさ、ドラゴンの姿で突然現われたらあなたたち大丈夫?」
「うーん、パニックになるでしょうな。
だが、ドラゴンが変身できるなんて聞いたことがなくて」
「信じられない?」
冒険者含めた数名がうんうんと頷いた。
別に信じてくれなくても良いけどね。
「それに力のある妖精がこうも簡単にヒト種と交流することはあり得ないことでしてね」
「そっか。そうなんだね。
信じるか信じないかは、あなた次第です!」
ドドーン!(心の中の効果音)
「いやしかしこの魔法は信じられない!
本物の食事だ」
私の台詞はスルーされて隣近所の人と私の魔法と料理を大賞賛を。
結局彼らは私たちの正体なんてどうでもいいと思っているのか、それとも信じていないだけなのか、よくわからなかった。
多分だけど、今1番大事なのはこの美味しい食事なんだと思う。
でも別に信じて欲しいわけでもないし、私が嘘ついて悪いことしてるわけじゃないから、このまま放っておこう。
もしかしたら神出鬼没の妖精&ドラゴンカップルとして静かに噂が広まっていって、面白いことになるかもしれないわー!
ちょっと楽しみかも!
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