神々の娯楽に巻き込まれて強制異世界転生ー1番長生きした人にご褒美有ります

ぐるぐる

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始まり〜シイ村

次は村の名付け

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神として祀りたかったみたいだけど、祀るなら妖精として祀ってくれ。
神はやだよ。

「次は村の名前を決めたいと思う!
 良い名前出して!」

私がここの支配者であるとみんなに認識されてから、初めは厳格な雰囲気で喋っていた言葉もラフに、地にしていった。
ずっと自分じゃない誰かを演じるのは面倒臭いね。

ガヤガヤ話し合っているのを待つ間、私も何か考えてみた。
言いやすくて、音が良いのがイイね。
親しみやすくて、可愛い感じ。
私の初めての村だからね!恥ずかしくない名前をつけたいな。

「シイ村でいいんじゃないすかー?」
「オイラもシイ村がいいな」

シイって、私の名前じゃんか!

「もっと真面目に考えろよー。
 例えば、この森の名前ってなに?」

地名からヒントを得ようと投げかけた。

「この森はー、小さい南の森と言われている」

村長が答えてくれた。
名前はないようだ。
でも、小さいとか、南とか、森とか、使えそうかな。

「じゃあさ、ここの地名は?領地の名前とか街の名前とか」

「近くの街の名前はソーニャ。領地の名前は・・・・・・ガイランゲールだったか」

「ソーニャ・・・・・・ガイランゲール・・・・・・」

ソーニャは可愛いな。
ガイランゲールはちょっとイカつい感じで好みじゃないな。

ソーニャ・・・・・・

「シイソーニャ村?はどうだ?」
誰かが言った。

シイ付けんなよ~

サウスソーニャ・・・・・・

「シイガイランゲール村にしちゃえよ」
別の誰かが言った。

ガイランゲールはイカついんだって~

ソーニャフォレスト・・・・・・

「ソーニャシー村!」
また別の誰かが言った。

海みたいだなぁ

プチソーニャ・・・・・・

「やっぱシイ村がいいな!」
「そうだそうだ!」
「シイ様の村だからな!」
「満場一致でシイ村に決まりだ!」

「はあ!?」

何か楽しいのかみんな立ち上がって歓声が上がった。
イエーイじゃないよ!
ひとりで黙々と考えていたら勝手に決まってる。

「オイオイオイ!勝手に決めるんじゃないよ!なんで私の名前なんだよ!?」

「シイ村しかない。もう決まった」

歓声を上げながら喜んでいる彼らを見て、もう変更がきかなそうだと愕然とした。

「えええええー・・・・・・」

シイ村?
そんなに悪くないと思うけどちょっと私の名前・・・・・・
安直だし。

気恥ずかしいけど、諦めるしかないのかな。
ま、彼らが自分達で考えて団結して決めたことだから、きっと私が居なくなっても村を大事にしてくれるだろう。
大事にしなかったら天罰だけどね。

「しょうがないなぁ。わかったわかった!
 シイ村の誕生です!おめでとー!」

私が拍手をしてやると彼らはますます歓声をあげて喜んだ。
誰かれ構わずハグの嵐が起こってる。
距離が近いんだなぁさすが欧米。いや、異世界?
ええ!チューしてる男もいるけど、なに?なに?そんな関係なの?
ま、ま、ま、ここには男しかいないから、そういうことも、うん、あるかもしれないね!
変な汗をかいてしまったよ。

「おい、マルコ。まだ話が終わってない。黙らせろ」

マルコの硬い二の腕筋肉を殴るように叩いて命令した。
マルコのでかい声が部屋に響いて静かになった。

「今ここに、シイ村が誕生した。おめでとう。みんなの村だよ。
 もう盗賊はするな、悪いことはするな。
 罪を背負って、善行を積んで生きていけ。
 お前たちがシイ村と名付けたんだ。
 私の名に泥をかけんなよ?いいな?」

釘を刺すようにドスの効いた声を発して睨みつけた。

「おう!」

「おー!」

マルコが返事したらみんなも揃っておー!と言ってくれたんだけど

「返事は、はい!って言ったじゃん!学習してよ」

「ガハハハ」

本当にガハハハなんて笑うの初めて聞いたよ!

「悪いことしたら天罰がくだりまーす。忘れるなよ」

創造魔法で天罰下るようにできないか考えてみた。
まず、村人認定された人物にマーカーをする。
四六時中監視して、悪いことしようとしたり、やってしまったら罰を与える。
罰は・・・・・・程度に応じて弱い電気ビリビリから強いビリビリ、最悪は落雷?死んじゃうかもね。
強いビリビリで様子見るか。
彼らに善悪の判断がどの程度できるのかわからないしね。

ということで、その条件で村の敷地に創造魔法をかけといた。

「これからは、自分の特技を活かして助け合っていくんだよ。
 オレたちみんな家族。
 畑が得意なやつは畑。
 採取が得意なやつは採取。
 狩りが得意なやつは狩り。
 料理が得意なやつは料理。
 工作や手芸が得意なやつはそれ。
 できる奴ができる事をやればいい」

「料理は、シイ様の料理が食べたいよなぁ」

「甘ったれんな!」






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