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始まり〜シイ村
ソーマ大丈夫か
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神様の爆弾発言に驚いた私は近くの神官に個室をお借りして、ふかふかなソファに背を委ねてすぐさまソーマを遠視した。
この街から3つ離れた大きな街に彼はいた。
この街より王都に近くて規模も大きい。
店舗を借りてお店を開いているようだった。
間口を大きく開いて途絶えぬ客を笑顔で受け入れている。
見た感じトラブルを抱えている様子はないのだけれど、見知らぬ女性がカウンター内にいて彼と親密そうに並び、接客の手伝いをしていた。
ほうほう、ソーマも夢に一歩近づいたんだねぇ
可愛い奥さんをもらって家族みんなで暮らすんだって言ってたよね。
でもソーマの趣味ってこんな感じだったのかぁ。
なんか残念。
隣にいる彼女は胸が大きくてわざとらしく胸でボディタッチしてるし、腫れぼったい唇の下には黒子があって、妖艶さを際立たせていた。
商品を扱う指先は動きが妙に楚々とした手つきを演じているかのように見えた。
男はみんなあんなのに騙されるんだよねー。
いやいや、男なんてみんな、イイ女が隣にいてくれるなら騙されても良いとでも思ってるんだった。
(シイの偏見)
あの女、結婚詐欺師なんじゃないの?
何を思って神様が私にソーマの危機を知らせたのかわからないけど、ソーマの人生を左右させてしまうような手出しはしたくないと思っている。
生命の危機を除いて。
一体どんな危機が迫ってきているのか神様は言ってなかったから、しばらくは監視しないと心配だ!
正真正銘のストーカーになっちゃう!?
ソーマの生命に関わる重大な危機かどうか見極めなければならないから、許して!!
あ!客が途絶えた瞬間にチューした!!
やっぱりふたりはお付き合いしてるのね・・・・・・
同居してるのかな?
どんだけ深い仲になってるのかなぁー!
ソーマったら久々の恋愛に浮かれポンチなんじゃないの?
あんなぶりっこのどこがええねん!
いやいやいや、きっとソーマの心を捕らえた何かステキな部分が彼女にあるのかもしれない。
見た目だけで判断してはいけないんだった。
うーん、しかし女としての直感があの女やめろって叫んでるー!
というわけで、女の方をストークすることにした。
魔法でマーキングして常に位置を確認。
カーナビのように移動した経路を記録。
極め付けに!
接触した相手全員もマーカー!
ここまでやれば気が済んだ。
まだふたりは店舗でいちゃついていた。
こんなシーンを見ていたって面白くもなんともない。
一旦村に帰ろうか、と目を開けたらテーブルにたくさんの果物やお菓子、お茶が並んでいた。
「ん?どうした?」
見渡した部屋には私とエンしかいない。
「どうしたも何も、シイが集中して全く反応しないから神官どもがせっせと貢いでいったぞ。
お茶は3回入れ替えて行ったな」
「え!集中すると周りの声が聞こえなくなるタイプだったかな!?」
「以前からスキルを使うと周りの声が耳に入ってないようだったぞ」
なんでもっと早く教えてくれないかな?
「そっか、スキルを使う時の弱点だね。
次はさ、体をゆすったり叩いたりしてみてくれるかな?」
即時に対策を練り、エンにお願いする。
「我から離れるでないぞ」
「エンも離れないでね」
いつの間にか膝に座っていたエンの背中を頭から優しく撫で、出していただいたお茶を飲み干した。
他の果物やお菓子も折角なので全部お土産にいただいていこうかな。
部屋を出ると廊下に神官が控えていてくれた。
「手厚いおもてなしを有難うございました。
これにて帰ります」
急に個室をお借りしちゃったからね、ちゃんと礼を言って、寄付金もサッと神官に渡した。
「こちらこそ有難うございます。
神殿はいつでもシイ様のお越しを歓迎いたします。
お気をつけてお帰りください」
深く腰を折って丁寧に挨拶を返してくれた。
前回から結構期間が空いているのにちゃんと覚えてくれてて嬉しいよ。
そしてやっぱりソーマのことが気になる私は寄り道せずに村に帰り、長老に会いに行って神官からもらった果物などを渡した。
そしてしばらく部屋に閉じ籠るけど、何人たりとも近寄ることを禁じた。
これで静かにソーマの監視ができる!
深夜、ソーマも彼女も寝た頃、お風呂に入りに部屋を出たら、食事が並べてあった。
「あー、食事とか要らないって言っとけば良かった」
飲食しなくても生きていけるって、村人たち知らないんだっけ??
知ってるつもりでいたよ。
この街から3つ離れた大きな街に彼はいた。
この街より王都に近くて規模も大きい。
店舗を借りてお店を開いているようだった。
間口を大きく開いて途絶えぬ客を笑顔で受け入れている。
見た感じトラブルを抱えている様子はないのだけれど、見知らぬ女性がカウンター内にいて彼と親密そうに並び、接客の手伝いをしていた。
ほうほう、ソーマも夢に一歩近づいたんだねぇ
可愛い奥さんをもらって家族みんなで暮らすんだって言ってたよね。
でもソーマの趣味ってこんな感じだったのかぁ。
なんか残念。
隣にいる彼女は胸が大きくてわざとらしく胸でボディタッチしてるし、腫れぼったい唇の下には黒子があって、妖艶さを際立たせていた。
商品を扱う指先は動きが妙に楚々とした手つきを演じているかのように見えた。
男はみんなあんなのに騙されるんだよねー。
いやいや、男なんてみんな、イイ女が隣にいてくれるなら騙されても良いとでも思ってるんだった。
(シイの偏見)
あの女、結婚詐欺師なんじゃないの?
何を思って神様が私にソーマの危機を知らせたのかわからないけど、ソーマの人生を左右させてしまうような手出しはしたくないと思っている。
生命の危機を除いて。
一体どんな危機が迫ってきているのか神様は言ってなかったから、しばらくは監視しないと心配だ!
正真正銘のストーカーになっちゃう!?
ソーマの生命に関わる重大な危機かどうか見極めなければならないから、許して!!
あ!客が途絶えた瞬間にチューした!!
やっぱりふたりはお付き合いしてるのね・・・・・・
同居してるのかな?
どんだけ深い仲になってるのかなぁー!
ソーマったら久々の恋愛に浮かれポンチなんじゃないの?
あんなぶりっこのどこがええねん!
いやいやいや、きっとソーマの心を捕らえた何かステキな部分が彼女にあるのかもしれない。
見た目だけで判断してはいけないんだった。
うーん、しかし女としての直感があの女やめろって叫んでるー!
というわけで、女の方をストークすることにした。
魔法でマーキングして常に位置を確認。
カーナビのように移動した経路を記録。
極め付けに!
接触した相手全員もマーカー!
ここまでやれば気が済んだ。
まだふたりは店舗でいちゃついていた。
こんなシーンを見ていたって面白くもなんともない。
一旦村に帰ろうか、と目を開けたらテーブルにたくさんの果物やお菓子、お茶が並んでいた。
「ん?どうした?」
見渡した部屋には私とエンしかいない。
「どうしたも何も、シイが集中して全く反応しないから神官どもがせっせと貢いでいったぞ。
お茶は3回入れ替えて行ったな」
「え!集中すると周りの声が聞こえなくなるタイプだったかな!?」
「以前からスキルを使うと周りの声が耳に入ってないようだったぞ」
なんでもっと早く教えてくれないかな?
「そっか、スキルを使う時の弱点だね。
次はさ、体をゆすったり叩いたりしてみてくれるかな?」
即時に対策を練り、エンにお願いする。
「我から離れるでないぞ」
「エンも離れないでね」
いつの間にか膝に座っていたエンの背中を頭から優しく撫で、出していただいたお茶を飲み干した。
他の果物やお菓子も折角なので全部お土産にいただいていこうかな。
部屋を出ると廊下に神官が控えていてくれた。
「手厚いおもてなしを有難うございました。
これにて帰ります」
急に個室をお借りしちゃったからね、ちゃんと礼を言って、寄付金もサッと神官に渡した。
「こちらこそ有難うございます。
神殿はいつでもシイ様のお越しを歓迎いたします。
お気をつけてお帰りください」
深く腰を折って丁寧に挨拶を返してくれた。
前回から結構期間が空いているのにちゃんと覚えてくれてて嬉しいよ。
そしてやっぱりソーマのことが気になる私は寄り道せずに村に帰り、長老に会いに行って神官からもらった果物などを渡した。
そしてしばらく部屋に閉じ籠るけど、何人たりとも近寄ることを禁じた。
これで静かにソーマの監視ができる!
深夜、ソーマも彼女も寝た頃、お風呂に入りに部屋を出たら、食事が並べてあった。
「あー、食事とか要らないって言っとけば良かった」
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知ってるつもりでいたよ。
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