神々の娯楽に巻き込まれて強制異世界転生ー1番長生きした人にご褒美有ります

ぐるぐる

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始まり〜シイ村

ASAPかーい

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ソーマからの伝言はギルド経由よりの早く知ってしまった。

ASAPだって!
暗号のつもりかな?

As soon as possible

できるだけ早く。
可能な限り早く。
とにかく急いで!
頼むよ早く!

ソーマの焦りがめっちゃ伝わりました。

詰んだー!とか思ってるのかもしれない。

うんうん、助けに行くよ!
でももう少し反省したほうがいいと思うよ!

最短で明日ギルドで伝言を聞くとして、ここから魔法で一瞬のうちに転移できちゃうけど、そんなのつまんないからエンに乗ってのんびり採集しながら、クエストこなしながら・・・・・・だめか、ASAPだもんね。
エンに乗って魔法採取しながらなら大丈夫かな。
でもギルドに行く用事が無いからのんびりしてよーっと。


陽が沈んで狩り班が帰ってくるといつもちょっと騒がしくなる。
今日の成果はどうだったのなんだったの毎日同じ話題なのに飽きない彼ら。
子ども達は憧れて集まり、稽古してくれと腕にぶら下がったりしていた。
何人かは子ども達に付き合ってあげて、何人かは肉を厨房に届け、他は風呂。
まず、風呂。

いつもの様子にささやかな幸せを感じていたら村長兼狩り班のマルコが近づいてきた。
これはいつもの様子ではない。
なんか嫌な予感。

「おかえり、マルコ。変わりはない?」

顔を合わせるといつも同じ挨拶をする。

「伝言だ」

ギルドから伝言を持って帰ってきてくれたよ。
最短明日を更新して最短当日だわ。
普通は本人にしか伝言を渡さないんだけど、特別料金で超特急にすると魔法を掛けた特別な封筒で他人が届けることもできるんだって。
指定した人以外が開封すると呪われるとか、怪我をするとか。

なるほど、ASAP案件だから扱いもスゴイや。
これはのんびりしてられないなぁ

「ありがとう。しばらく留守にするよ。
 隣の隣の隣の街にいる友人の結婚式に行ってくる」

「わかった。早く帰れよ」

「のんびりしてくるよ。
 みんなも鬼のいない極楽タイムを楽しんでよ」

「・・・・・・それはなんだ?」

わかってくれなかった。残念。

「・・・・・・なるべく早く帰ります」

「ああ、気をつけて」

マルコは片手をあげて去っていった。

もう外は暗い。
明朝までのんびりするかな!
あ、そうだ。
私がいない間の子どもの計算問題を作って宿題にしよう。
ソーマに計算問題集の写本を頼んでうちの子達に使わせてもらおう!
それを今回の報酬にしてもらうか。
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