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最初の人
10色々異世界
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朝、ズーモの鳴き声で目が覚めて、隣を見るとラフィはまだ眠っていた。
朝食が出来たら昨日のように呼んでくれるのだろうと思いラフィは起こさずにおく。
そっとベッドから降りて窓を開ける。
心地よい新鮮な風がふわりと入って来る。
昨日より風が湿っている気がするのは、あの白いモヤのせいだろうか?
白いモヤは霧という事でいいんだよな?
異世界だと向こうの一般常識が通用しない部分があるから、知ってる常識で当てはめて動くととんでも無い事になったりする。
ラフィが起きたら霧の事をちゃんと確認しよう。
窓を閉めると、手持ち無沙汰になりコウキはベッドでゴロゴロし始める。
すっかりきりりと目が覚めてしまっているので二度寝するという雰囲気ではない。
荷物の確認はもうやってしまったし⋯
お腹から空いたよ、と抗議の声が鳴る。
今何時だろう?朝食はいつ頃出来るのだろうか⋯
そういえば、この世界で時計を見かけた事が無い。
どうやって時間を知っているのだろうか?
会話でも朝とか昼とか夕方とかでしか言ってないし⋯
もしかして、かなりアバウトな感じなのだろうか?
今まで異世界ってことで構えていたからか、時間について気に留めていなかった。
日本では時間に追われていた生活をしていたので、正確な時間が判らないと気づくとどうにもソワソワしてきだした。
この世界の人はきっとスローライフなんだろう。
そんなことをつらつら考えていると部屋がノックされた。
「朝食の準備が整いましたので、どうぞ食堂へお越しくださいませー」
やったぁ!待ちに待った朝食だっ!!
「ラフィラフィラフィ!!!朝食!!朝ご飯できたって!!起きて!!さぁ!!」
ラフィを叩き起こす。
ラフィには悪いけれど俺の胃は空腹で崩壊寸前なのだ。
一刻も早く補給しなければならない!
「ん⋯朝食ですか⋯おはようございます、起きます、起きますから馬乗りにならないでくらさい、刺激が強いです⋯」
おっと失礼、叩きすぎたか。
俺は慌ててラフィから飛び退いてラフィが支度するのを
今か今かと待つ。
「ふぅ、お待たせしました。行きましょうか」
俺は上機嫌でラフィの後について階段を降りる。
何だろうこの香り?とてもいい匂いだ。
「おはようございます!よく眠れましたか?お客様のお席はこちらでございます」
案内された席に座ると、昨日と同様にミルクがコップに注がれる。
「今朝絞られたばかりのミルクです!ご堪能下さい!料理はすぐお持ちいたします」
緑色の牛乳を飲みながら料理が運ばれてくるのを待つ。
うーむ、昨日よりも一段と美味しい。
ラフィは既におかわりを要求していた。
俺ももう一杯飲みたい!
「はーい、今日の朝食はズーモのブラウンシチューです。熱々なのでご注意ください!」
いい匂いの正体はこれだぁ!!
とても食欲をそそる香り。
「パンに付けて食べても美味しいですよー。ぜひお試しあれ!ごゆっくりどうぞー」
給仕の人が立ちっていく。
ブラウンシチューからは湯気が立ち上っている。
熱々はちょっと勇気いるな、少し待つか。
「コウキ、熱い料理は苦手なんですか?」
「うーん苦手ってほどでもないけど、流石にこれだけ熱そうだと構えるというか」
「この料理は湯気が消えてから食べたほうが美味しいんですよ。あと5分ほど待ちましょう」
「そうなん、だ⋯えっ5分?ラフィ時計持ってるの?」
「時計?なんですか、それ?」
「え?持ってないの?ってか知らないの?なのにどうしてに5分が分かる??⋯ラフィはどうやって時間を計っているんだ?
」
「えっ、普通に体内時計ですけど」
「体内時計っ!!マジか⋯」
「子供の頃に親からきっちりと躾けられますよ。皆その体内時計で約束の時刻を決めたりしています。とは言え個人で多少のずれはあるので、大体、昼前にとか、夕方とかで大まかに言うのです」
「そうなんだ⋯」
「夫婦なのに体内時計が違うと悲惨らしいですよ。喧嘩が絶えないとか」
俺の体内時計はどうなのだろうか?
「なぁラフィ、俺にも体内時計あると思う?」
「コウキの体内時計ですか?ちゃんとしていると思いますよ。ある時間になったら眠そうにしてますし。朝は朝食前には起きてますしね。お昼になったらお腹空いたとお腹が主張してますし」
俺の体内時計は大丈夫そうだ⋯
「あ、そろそろ食べ頃ですよコウキ頂きましょう」
「あ、うん」
まずはスプーンですくって食べてみる。
濃厚そうに見えたブラウンソースは以外にもあっさりしていてこれなら朝食として食べられる。
次はパンに付けて食べてみる。
パンが柔らかくしっとりしていて食べごたえもありとても美味しい。
2人はついつい無言で食べてしまう。
食べ終えると一息ついく。
「あ、ラフィに聞こうと思ってたことがあるんだった」
「なんでしょうコウキ」
「朝、白いモヤみたいなものが草原に漂っていたけれど、あれは霧であってるよな?」
「ああ、朝霧ですね、あれは微小なバクテリアの集まりで、ズーモは草とそのバクテリアを食べて美味しくなるんですよ」
「ば、ばくてりあ⋯って」
「人間が吸うと暫く唾液や鼻水が緑色になるくらいで、特に害はなかったと思います」
ミルクの緑色ってそのバクテリアの影響かっ!!!
俺バクテリア食べちゃったー⋯
美味しかったけど⋯
「さて、部屋に戻って支度をしたら出発しましょうか」
「うん」
階段を登るとお腹の中のバクテリアがタプタプいっているような気がする。
ミルク飲みすぎた⋯
えっちらおっちら階段を登り部屋と戻る。
ラフィは鞄の中を確認しているので、俺も自分の鞄を確認する。
ランタンにテントに携帯食料、他のもあるな⋯
人生初めての野宿なのでちゃんと出来るかとても心配だ。
「支度は出来ましか?」
「うん、大丈夫だと思う」
「では出発しましょう」
部屋を出て1階のフロントで料金の精算を済ませると門へと向かう。
門は出る分には特に何も無いらしくすんなりと出ることが出来た。
ラフィが絨毯を広げ祝詞を唱える。
絨毯に乗るのも大分違和感がなくなってきた。
あれ?高度が低くないか?
「ねぇラフィ、絨毯の高さ低くない?」
「ああ、この街道は王都に続く道なので、定期的に騎士団が魔物や盗賊の討伐を行ってて安全なんですよ」
き、騎士団だって!!
とても興味ある!
「騎士団って王都に行ったら見られる?」
「定期的に公開訓練をしているはずですよ。結構人気があって訓練の日は若い女性が詰めかけるので、騎士団の団員も気合が入るそうです」
「へぇー」
訓練は見てみたいけれど、若い女性に囲まれるのはなー
「見たいんですか?」
「うーん、まあ見れるなら見たいかな」
「分かりました、考えておきます」
「??うん」
それからは景色を堪能できるくらい何も起こらなかった。
盗賊も魔物も動物さえもおらず、ただひたすら王都への街道を突き進んだ。
そして夕方になり小屋が見えてきた。
「コウキ、今日はあの小屋に泊まります」
「あの小屋って勝手に使っていいの?」
「あの小屋は国が設置した小屋で無料で使うことが出来ます。大丈夫ですよ」
ラフィは絨毯を降ろすと、鞄にしまう。
「この小屋は魔物や盗賊避けの魔法が掛かっているので安全なんです」
入口のドアを開き中へと入る。
外の見た目よりもずっと広いように感じる。
暖炉もあるし、それ用の薪も用意してある。
端にはチョロチョロと水が出ている瓶があり、毛布が4人分置かれていた。
「コウキは薪に火を付けた事はありませんよね?」
「うん」
「ではお手本を見せますね」
ラフィは暖炉に薪を組むと祝詞を唱える。
「火の導きにより我らに炎の恵みを与えたまえ」
ぼうっ!
薪に一瞬で炎が灯る。
確かキャンプなら新聞紙とかで最初もやして次に燃えやすい木をーなんだけど、魔法なら一瞬なのか、ホント便利だなぁ魔法って、と関心しながら炎をぼんやり眺めた。
ぱちぱちぱち
薪の爆ぜる音が心地よい。
「コウキ、暖炉の近くで寝ては駄目ですよ。炎に襲われます」
「火傷するってことだろ?」
「いいえ、言葉通り襲われます。特にコウキは美人なので連れ去られるかもしれません」
なんじゃそら?連れ去られる??炎に???
「炎も生き物なんです。特に火の神は美しいもの、綺麗なものが大好きで、収集グセがあるそうです」
い、異世界だなぁーと思いながらも、コウキは炎から距離を取った。
朝食が出来たら昨日のように呼んでくれるのだろうと思いラフィは起こさずにおく。
そっとベッドから降りて窓を開ける。
心地よい新鮮な風がふわりと入って来る。
昨日より風が湿っている気がするのは、あの白いモヤのせいだろうか?
白いモヤは霧という事でいいんだよな?
異世界だと向こうの一般常識が通用しない部分があるから、知ってる常識で当てはめて動くととんでも無い事になったりする。
ラフィが起きたら霧の事をちゃんと確認しよう。
窓を閉めると、手持ち無沙汰になりコウキはベッドでゴロゴロし始める。
すっかりきりりと目が覚めてしまっているので二度寝するという雰囲気ではない。
荷物の確認はもうやってしまったし⋯
お腹から空いたよ、と抗議の声が鳴る。
今何時だろう?朝食はいつ頃出来るのだろうか⋯
そういえば、この世界で時計を見かけた事が無い。
どうやって時間を知っているのだろうか?
会話でも朝とか昼とか夕方とかでしか言ってないし⋯
もしかして、かなりアバウトな感じなのだろうか?
今まで異世界ってことで構えていたからか、時間について気に留めていなかった。
日本では時間に追われていた生活をしていたので、正確な時間が判らないと気づくとどうにもソワソワしてきだした。
この世界の人はきっとスローライフなんだろう。
そんなことをつらつら考えていると部屋がノックされた。
「朝食の準備が整いましたので、どうぞ食堂へお越しくださいませー」
やったぁ!待ちに待った朝食だっ!!
「ラフィラフィラフィ!!!朝食!!朝ご飯できたって!!起きて!!さぁ!!」
ラフィを叩き起こす。
ラフィには悪いけれど俺の胃は空腹で崩壊寸前なのだ。
一刻も早く補給しなければならない!
「ん⋯朝食ですか⋯おはようございます、起きます、起きますから馬乗りにならないでくらさい、刺激が強いです⋯」
おっと失礼、叩きすぎたか。
俺は慌ててラフィから飛び退いてラフィが支度するのを
今か今かと待つ。
「ふぅ、お待たせしました。行きましょうか」
俺は上機嫌でラフィの後について階段を降りる。
何だろうこの香り?とてもいい匂いだ。
「おはようございます!よく眠れましたか?お客様のお席はこちらでございます」
案内された席に座ると、昨日と同様にミルクがコップに注がれる。
「今朝絞られたばかりのミルクです!ご堪能下さい!料理はすぐお持ちいたします」
緑色の牛乳を飲みながら料理が運ばれてくるのを待つ。
うーむ、昨日よりも一段と美味しい。
ラフィは既におかわりを要求していた。
俺ももう一杯飲みたい!
「はーい、今日の朝食はズーモのブラウンシチューです。熱々なのでご注意ください!」
いい匂いの正体はこれだぁ!!
とても食欲をそそる香り。
「パンに付けて食べても美味しいですよー。ぜひお試しあれ!ごゆっくりどうぞー」
給仕の人が立ちっていく。
ブラウンシチューからは湯気が立ち上っている。
熱々はちょっと勇気いるな、少し待つか。
「コウキ、熱い料理は苦手なんですか?」
「うーん苦手ってほどでもないけど、流石にこれだけ熱そうだと構えるというか」
「この料理は湯気が消えてから食べたほうが美味しいんですよ。あと5分ほど待ちましょう」
「そうなん、だ⋯えっ5分?ラフィ時計持ってるの?」
「時計?なんですか、それ?」
「え?持ってないの?ってか知らないの?なのにどうしてに5分が分かる??⋯ラフィはどうやって時間を計っているんだ?
」
「えっ、普通に体内時計ですけど」
「体内時計っ!!マジか⋯」
「子供の頃に親からきっちりと躾けられますよ。皆その体内時計で約束の時刻を決めたりしています。とは言え個人で多少のずれはあるので、大体、昼前にとか、夕方とかで大まかに言うのです」
「そうなんだ⋯」
「夫婦なのに体内時計が違うと悲惨らしいですよ。喧嘩が絶えないとか」
俺の体内時計はどうなのだろうか?
「なぁラフィ、俺にも体内時計あると思う?」
「コウキの体内時計ですか?ちゃんとしていると思いますよ。ある時間になったら眠そうにしてますし。朝は朝食前には起きてますしね。お昼になったらお腹空いたとお腹が主張してますし」
俺の体内時計は大丈夫そうだ⋯
「あ、そろそろ食べ頃ですよコウキ頂きましょう」
「あ、うん」
まずはスプーンですくって食べてみる。
濃厚そうに見えたブラウンソースは以外にもあっさりしていてこれなら朝食として食べられる。
次はパンに付けて食べてみる。
パンが柔らかくしっとりしていて食べごたえもありとても美味しい。
2人はついつい無言で食べてしまう。
食べ終えると一息ついく。
「あ、ラフィに聞こうと思ってたことがあるんだった」
「なんでしょうコウキ」
「朝、白いモヤみたいなものが草原に漂っていたけれど、あれは霧であってるよな?」
「ああ、朝霧ですね、あれは微小なバクテリアの集まりで、ズーモは草とそのバクテリアを食べて美味しくなるんですよ」
「ば、ばくてりあ⋯って」
「人間が吸うと暫く唾液や鼻水が緑色になるくらいで、特に害はなかったと思います」
ミルクの緑色ってそのバクテリアの影響かっ!!!
俺バクテリア食べちゃったー⋯
美味しかったけど⋯
「さて、部屋に戻って支度をしたら出発しましょうか」
「うん」
階段を登るとお腹の中のバクテリアがタプタプいっているような気がする。
ミルク飲みすぎた⋯
えっちらおっちら階段を登り部屋と戻る。
ラフィは鞄の中を確認しているので、俺も自分の鞄を確認する。
ランタンにテントに携帯食料、他のもあるな⋯
人生初めての野宿なのでちゃんと出来るかとても心配だ。
「支度は出来ましか?」
「うん、大丈夫だと思う」
「では出発しましょう」
部屋を出て1階のフロントで料金の精算を済ませると門へと向かう。
門は出る分には特に何も無いらしくすんなりと出ることが出来た。
ラフィが絨毯を広げ祝詞を唱える。
絨毯に乗るのも大分違和感がなくなってきた。
あれ?高度が低くないか?
「ねぇラフィ、絨毯の高さ低くない?」
「ああ、この街道は王都に続く道なので、定期的に騎士団が魔物や盗賊の討伐を行ってて安全なんですよ」
き、騎士団だって!!
とても興味ある!
「騎士団って王都に行ったら見られる?」
「定期的に公開訓練をしているはずですよ。結構人気があって訓練の日は若い女性が詰めかけるので、騎士団の団員も気合が入るそうです」
「へぇー」
訓練は見てみたいけれど、若い女性に囲まれるのはなー
「見たいんですか?」
「うーん、まあ見れるなら見たいかな」
「分かりました、考えておきます」
「??うん」
それからは景色を堪能できるくらい何も起こらなかった。
盗賊も魔物も動物さえもおらず、ただひたすら王都への街道を突き進んだ。
そして夕方になり小屋が見えてきた。
「コウキ、今日はあの小屋に泊まります」
「あの小屋って勝手に使っていいの?」
「あの小屋は国が設置した小屋で無料で使うことが出来ます。大丈夫ですよ」
ラフィは絨毯を降ろすと、鞄にしまう。
「この小屋は魔物や盗賊避けの魔法が掛かっているので安全なんです」
入口のドアを開き中へと入る。
外の見た目よりもずっと広いように感じる。
暖炉もあるし、それ用の薪も用意してある。
端にはチョロチョロと水が出ている瓶があり、毛布が4人分置かれていた。
「コウキは薪に火を付けた事はありませんよね?」
「うん」
「ではお手本を見せますね」
ラフィは暖炉に薪を組むと祝詞を唱える。
「火の導きにより我らに炎の恵みを与えたまえ」
ぼうっ!
薪に一瞬で炎が灯る。
確かキャンプなら新聞紙とかで最初もやして次に燃えやすい木をーなんだけど、魔法なら一瞬なのか、ホント便利だなぁ魔法って、と関心しながら炎をぼんやり眺めた。
ぱちぱちぱち
薪の爆ぜる音が心地よい。
「コウキ、暖炉の近くで寝ては駄目ですよ。炎に襲われます」
「火傷するってことだろ?」
「いいえ、言葉通り襲われます。特にコウキは美人なので連れ去られるかもしれません」
なんじゃそら?連れ去られる??炎に???
「炎も生き物なんです。特に火の神は美しいもの、綺麗なものが大好きで、収集グセがあるそうです」
い、異世界だなぁーと思いながらも、コウキは炎から距離を取った。
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