異世界転生(仮タイトル)

きこり

文字の大きさ
4 / 48

第04話「冒険者ギルド」

しおりを挟む
今日はパパが、冒険者の仕事で5日間出かける日。
いつもより早く朝食と洗濯を済ませ、我が家を出発した。

2回目なのもあって、わき目もふらずに歩き続ける。
短い歩幅で一歩一歩確実に・・

問題無く図書館の前まで来た。あっさりと着いてしまった。普通に歩けて喜んでいる俺。

「まだ開いてないね」

と姉がママに聞く

「図書館が開くのは1刻半ぐらいよ」

「1刻半?」

「この先の広場で分かるわ」

所々広場になっている場所に、日時計の様な物がある。やや半円な石に5つ刻みが入っている。
前世の時間を思い出す。中央が正午、単純に1刻が2時間って所かな?祭りの時は人が多くて気付かなかった。

さらに進むと祭りで王国騎士団が居た広場に来る。そこの一角に冒険者ギルドがあった。
子供も含めて冒険者っぽい人達が居る。

「しゅごい・・」

「おっきい・・」

そこにはバカでかい馬と馬車が2台あった。

「エル!エディ!」

リーサが呼ぶ

「リーサ久しぶり」

姉が手を取って喜ぶ。俺と同じぐらいの歳の金髪イケメンが後ろに居た。

「弟よ。レノンていうの」

俺とレノンが見つめ合う。お互い姉の服を掴んでいる。仲良くやれそうだ。
近づいて話かける

「エディ。もうすぐ3さい」

「レノン。3さいになった」

なかなか会話が成り立たないが、お互い姉の服に掴まってにっこりする。

「エルちゃんとエディ君は始めましてね。私はレリーナよ。うちの子達をよろしくね」

リーサのママが話しかけてきた。銀板の保持者だ。長身で金髪美人すぎて俺と姉ちゃんは固まった。

「「よ、よろしく」」

今度は熊の様な大男が話しかけてくる

「エディット!お前んとこのチビか?」

「ああ、エルとエディだ」

「ハッ!俺はガルべスだ。熊の獣人だ。親父で困った事があったら俺に言え」

(熊だった)

大きな手で頭をわしわしされる。と言うか顔全体をわしわしされる。手がでかい。
ガルべスはエディットと同じく銅板の冒険者カードを持つ。

「レリーナさんが持っているのは杖なの?」

姉がビビってレリーナさんに話題を振る

「ええ。魔石を取り付けた杖を使うと魔法の威力が上がるのよ」

「長い方が良いの?」

「長さは関係無いわ。これは仕込み杖になってるの」

と言いながら刃物を抜く

「近くに来たらこれでぶった切るの」

危ない人だった。冒険者って癖が強いのかなと思ってたら優男が話しかけてくる。

「エルとエディか。お父さんには世話になってるよ。俺はフェルヴだ」

「世話になってるのは俺の方だろ?エル、フェルヴはこう見えて俺よりずっと年上で今回のリーダーだ」

(それってもしかして?絵本にも出ていた?)

「こいつはエルフだぜ」

と熊。フェルヴはレリーナと同じく銀板の保持者。
姉も興味を持った様だ

「フェルヴさんは魔法使いなの?」

「いいや。弓とボウガンだよ」

(ボウガンあるの?)

「フェルヴはちょっと変わった魔法を使えるよ。魔獣の位置とか分かるんだ」

とパパ。異世界お約束の探知魔法か?

「精霊の声を聞くだけだよ」

違った。てか精霊がいるとか、ほんと夢も希望もある世界だな。
もう一人の女性も話しかけてくる。黒のローブをすっぽりかぶった銀髪の怪しい人だ。

「エディくんよろしく。フフ」

怪しい目で見てくる。怖い

「エルちゃんもね」

「「よ、よろしく」」

さりげなく左の肩を抱いて引き寄せられた。本能が関わってはいけないと叫んでいる。
レノンが居ないと思ったら、レリーナさんがママと会話しながら2人の間に隠していた。

「あー、こいつは子供好きなだけだ。名前はロラン。一昨年この国に来たんだ」

とパパ。絶対違うぞパパ。この人は特殊性癖持ちだ。

「ろ、ろらんさんって若くみえるね」

「ありがとう」

ロランはこの国に来て2年目で、冒険者カードは鉄板である。将来エディにとって重要な人物になる。
今度は右手でがっつり抱かれた。やばいと思ったら助け舟が来た。

「リーサ!エル!」

犬獣人のレミが来た

「「「レミ!」」」

勢い良くレミの方に駆け寄る。脱出できた。

「もう時間なのね」

とリーサ。姉が聞く

「何の時間なの?」

「学塾だよ」

どうやら新学期が始まっているらしい。レミは3学生、リーサは4学生になり、思いのほか話し込んでいた。
他に獣人の男子が2人居る。

「困ったなあ。レノンを送ってあげないと・・」

リーサが困ってるのでママが提案する

「私がレリーナのお家まで送るわよ?」

「お願いします」

とリーサはお辞儀する。そして皆出発する事になった。
レミとリーサと男子は学塾へ。ママはレノンを送った後お仕事。パパも冒険者の仕事だ。

「それじゃあ行くか!」

と熊。姉ちゃんは心配している。

「パパ、気をつけてね」

「ハッハー、このメンバーだからな!心配しとけ」

(安心できねー)

「大丈夫だよ」

パパが優しく言ってくれる。無事に帰ってきてね。


ーーーーー


「エディ、図書館に行く?」

「開いてるの?」

(1刻半ぐらいと言ってたな)

「う~ん、冒険者ギルドで聞こうか?」

やった。ギルドに入る口実ができた。
ウェスタンな扉を押して入る。依頼は子供でも出来るから簡単に入れる様になっていた。

「あら、かわいいお客様」

「エルザさんの子ね。いらっしゃい」

美人な二人の受付嬢が話しかけてくる。さっきまで表に居たのを見ていた人は、うさ耳の兎人族だ。

「あの、図書館ってあとどれぐらいで開きますか?」

「そうね・・開館は1刻半だから、あと半刻ぐらいね」

(1刻目が8時ぐらいとして、9時ぐらいに開館か)

「そう・・」

姉が迷っているので、俺があざとく話かける。

「ここでけんがくしてもいいですか?」

「かわいい~~」

「いいわよ。ずっと居ても良いのよ」

中を見て回る事になった。まず始めにお約束の依頼ボード。男女の冒険者さんが居る。
横から見ていると、冒険者さんが自分たちの前に俺と姉を入れてくれた。

「「ありがとう」」

「依頼書が読めるかい?」

「う~ん。すこし」

「すごいね。さすがエルザさんの子達だ」

この人も見ていた様だ。

「君たちのお母さんには世話になっているんだよ」

「パパは?」

「っ!・・お、おとおうさんの方もね・・」

(絶対ウソだ)

相方っぽい女性が苦笑いしながら話す。

「エディットさんは普段会う機会が無いですからね。冒険者と関わる本業でも無いし。
エルザさんが居る衣料品店は冒険者ご用達だし、色々相談に乗ってくれるのよ」

ママは結構有名な様だ。二人に手を振りながら移動する。待合室みたいな広い場所にきた。
カウンター越しに、いかついおじさんが話しかけてくる。

「おチビちゃん、食事かい?」

「け、見物です!」

姉ちゃんはビビり症な様だ。話題を変える

「他にぼうけんしゃの人いないの?」

「ああ。普通は日の出と共に来るよ。この時間だと副業冒険者だ」

「あの人はふくぎょうなの?」

さっきの二人だ。

「あー、あの二人は新婚だ。夜にハッスルしすぎて遅くなったんだぜ!」

二人が照れている。姉ちゃんは分からない様だ

(照れてるってのはそういう事か)

おじさんが二人に話かける

「依頼先でちちくってんじゃねーぞ!」

「「しませんよ!」」

受付の二人がクスクス笑ってる。受付を見に行く。赤い顔をした二人も依頼票を持って来た。

「ええ~こちらですかあ?人目がありますよお?」

「仕事なんで。お願いします・・」

「第三森林での薬草採取とか良いのじゃないですかあ?人目を気にせずにい・・ムフフ」

「あははは」

うさ耳のお姉さんがからかい、もう一人の受付嬢が爆笑している。
二人は黙ってサインし、依頼票を持って出かけて行った。末永く爆発して下さい

ーーーーー

冒険者ギルドで1刻ほど世話になっていた。
今はうさ耳の受付嬢ティアさんに、膝抱っこされてる状態だ。子供万歳

「おや?嬢ちゃん、息子が居たのかい?」

知らないおじさんが依頼にやってきた

「ええ。エディって言うの」

「そうかあ。こりゃ男共が悔しがるだろうなあ」

ティアさんはとても可愛い。スタイルも良い。そしてうさ耳の破壊力がすごい。

「もうすぐ3歳になるし、文字を教えてるのよ」

実際教えてもらっている。図書館に行く話をしていたらそうなったのだ。
姉ちゃんはもう一人の受付嬢アリシアさんと世間話に花を咲かせている。

「子は宝だ。しっかりと教育してやんなよ」

「もちろん!大切に育てるわ」

(・・・・・)

この街に居ると子供は大切にされてるのが実感できる。ロバルデュー領だけかも知れないけど・・


て言うか、おじさん!わかってるよね?信じて無いよね?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜
ファンタジー
 ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。  だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。  趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?  ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。 ※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...