中年オジが異世界で第二の人生をクラフトしてみた

Mr.Six

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17話 武器屋騒動! 赤が暴く偽鍬事件

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 武器屋の入り口から、音もなく現れた男。その姿は、まるで風に紛れて忍び込んできたかのようだった。頭から深く被ったフードに顔はほとんど隠れ、わずかに見えるのは、やや釣り気味の細い目のみ。全身を覆うベージュのマントは旅の埃をうっすらとまとっているが、目立った傷や汚れはない。背にはロープで縛りつけた大量の鍬が重なり合い、微かに軋む音を立てていた。

 体格はやや細身で、服の隙間から覗いた腕には骨張った輪郭が見て取れる。その線の細さに反して、どこか殺気を帯びた空気が漂っており、俺は思わず背筋を正した。なるほど――この世界の「武器商人」というのは、こういう風貌なのか。

 店内の空気がピンと張ったその瞬間、ニックと呼ばれる青年が、パッと表情を明るくし、受付台の方へと軽く一礼を送った。

「どうも、武器商人さん……あれ? 今日はいつもの人じゃないんすね!」

 明るい調子で話しかける彼に対し、武器商人は少し喉を押さえ、低く、ゆっくりとした声で返した。

「あ、あぁ……いつもの人は体調が悪いらしくてね、俺が代わりに来たんだよ」

 それを聞いた老人は「あぁ、そうか」と一人で呟くと、置いていた金槌を手に取り、店の奥の作業台へと戻っていった。その足取りはゆっくりだが、まるで自分の存在が空気のように自然であるかのように、老体の背が奥へと吸い込まれていく。

 俺はやり取りを目の端で見ながら、視線をふと扉へと向けた。わずかに開かれた扉の隙間から、武器商人が乗ってきたであろう馬車の姿が覗く。驚いたことに、車輪や幌には目立つ泥がついていない。近場の村か――俺はあまり気にも留めず、視線を二人に戻した。

「なるほど、かしこまりました! それじゃ、今日の品物は何でしょうか?」

  彼の声が弾んだ瞬間、武器商人は黙って背中の荷を前に下ろした。重なった鍬がガチャリと音を立てて地面に置かれ、男は手際よくロープを解いていく。

「あぁ、これだよ」

 彼は笑顔を荷を受け取り、その中から1本の鍬を手に取った。すると途端に彼の纏う空気ががらりと変わる。目を細めて先端をじっと見つめたのだ。片目を閉じ、柄を傾けながら、指先で軽く刃の角度をなぞる。さっきまでの抑揚のない声色と無表情な態度が嘘のように、今この瞬間だけは“武器を見る目”に変わった。そしてすべての品物の査定が終わると、いつもの、にこやかな彼に戻った。

「確かに、鉄の鍬20本、受け取りました。それでは代金の銀貨50枚です。お受け取り下さい」

 武器商人は、銀貨の入った袋を無言で受け取り、クルっと背を向けると、言葉ひとつなくそのまま武器屋の入り口へと向かっていった。扉の隙間から差し込む朝の光が、彼のマントの裾を淡く照らす。静かで整ったその仕草に、どこか職人のような落ち着きを感じさせる。

 その背中を見届けながら、ふと視線を鍬に向けた。――その瞬間、鍬の表面が淡く赤く光った。目の錯覚かと思ったが、いや、これは間違いない。

(ん? これって……)

 俺は内心で戸惑いながらも、既に体が先に反応していた。

「ちょっと、待って」

 思わず口にした言葉に、場の空気がピリッと張り詰める。武器商人はビクリと肩を揺らし、まるで心臓を撃たれたかのような顔でゆっくりと振り返る。その目は明らかに何かを隠しており、視線が泳いでいる。ニックもまた、俺の突然の発言に驚いたように目を丸くしていた。

「な、なんだ? どうしたんだ……突然……」

 俺はゆっくりと鍬に近づき、一本を手に取ってじっと見つめた。表面は確かに丁寧に作られており、遠目には立派な鉄の鍬にしか見えない。しかし、俺の持つスキル〈選別眼〉が赤く反応しているということは――。

 静かにインベントリを開く。視界に浮かび上がった情報が、全てを物語っていた。

【ボロボロの鍬】
攻撃力:0
効果:使用したら壊れる

 やっぱり……。

 俺は鍬を戻すことなく、もう一本を手に取って確認する。それもまた同じだった。丁寧に見た目を整えた粗悪品。まるで“武器”の皮を被ったゴミだ。

「これ……偽物ですよね?」

 俺の一言に、武器商人の顔色が一変した。細めの目をギョッと見開き、剣呑な視線で俺を睨みつける。その身体が震え始め、歯を食いしばる音がかすかに聞こえてきた。感情の波が押し寄せるように、彼の口元が引きつっていく。

 傍らにいたニックも、俺の手元の鍬と彼の表情を交互に見比べながら、驚きを隠せずにいた。

「これらが……偽物?」

 かすれた声で呟いたニックに、武器商人は慌てて言葉を返す。

「そ、そんなわけないだろう! 言いがかりはやめてくれないか……? そこの男も鉄の鍬だって言ったじゃないか!」

 声に覇気がなく、どこか自分でも嘘を信じ切れていないような口調だった。言葉に焦りがにじみ出ている。

「精巧につくられてるんでしょうけど、中身は違うんでしょう?」

 俺が淡々と告げると、武器商人の顔がさらに歪む。

「ば、バカな……何を根拠に……!」

「なら、一度使ってみてもいいですか? そしたらわかる事なので」

 提案するように言うと、彼はあからさまに動揺した。手を震わせ、口をパクパクと開閉させている。

「ふん……そんなことしなくても、見たらわかるじゃないか」

 そう吐き捨てるように言うが、声は震えていた。

 俺は無言で鍬を握りしめ、大きく振りかぶる。そして、狙いを定めて地面に向けて勢いよく振り下ろした。

「ば、バカ! やめろーーー!!!」

 武器商人の悲鳴が響いた直後――

 グシャッ!!

 乾いた鈍い音とともに、鍬は柄を残して粉々に砕け散った。鉄のように見えた刃は、まるでもろい粘土のように砕け、木片が床にパラパラと散らばる。その場にいた全員が動きを止め、ただその光景を見つめていた。

 その音を聞きつけて、奥から老人が顔を覗かせた。

「おいおい、なんの騒ぎだ?」

 ニックは状況をうまく飲み込めず、涙目になりながら説明する。

「あ、お師匠……実は先程、売られた鍬が全部偽物だったみたいで……」

 その言葉を聞いた瞬間、武器商人は舌打ちをし、顔を逸らしてその場から逃げようと身を翻した。

 俺はその瞬間を見逃さなかった。即座にインベントリを開き、木の槍を取り出すと、それを扉に向かって勢いよく投げつけた。

「逃がすかぁ!」

 バキィッ!

 木の槍が、バシュッという風を切る音とともに飛来し、扉に深々と突き刺さった。乾いた木の板が悲鳴のような音を上げる。まるで逃げ道を塞ぐかのように、槍は見事な角度で突き立っていた。突然目の前に突き刺さった槍に、武器商人の男は思わず一歩後ずさる。その視線は驚きと焦りに染まり、汗が額を伝う。後ろにいた老人とニックと呼ばれた青年もまた、別の意味で固まっていた。

「なっ!? 突然、槍が現れたぞ?」

「師匠……私は夢でも見てるんでしょうか?」

 彼は困惑した表情で何度も目をこすり、俺の手のひらにじっと視線を落とす。俺は乱れた服を無言で整え、静かに男へと目を向けた。

「これらは商品ではないので、お金の入った袋をこの方たちに返してください」

 俺の声は冷たく、乾いた空気を切り裂くように響く。淡々とした言い方に、男の表情が歪む。やがて、諦めたように肩をすくめた男は、ふいに腕をフードの中へ滑り込ませた。

 スッ――

 次の瞬間、布の隙間から現れたのは、鈍く光る一振りの剣だった。男は口元のフードを下げ、初めて輪郭を露わにする。その表情には皮肉げな笑みが浮かんでいた。

「ケッ、平原を走ってた武器商人を襲って、あわよくばもうひと稼ぎをしようと思ってたんだがな……」

 男の口ぶりから察するに、やはり――本人ではない。男が自慢げにそう言い放つと、老人が静かに尋ねる。

「いつもの彼はどうしたんじゃ?」

「さぁな……、アイツの荷は全部俺たちが貰ったし、仲間に殺されてるんじゃねぇのか? ケケケっ」

 下品な笑い声が店内に響く。胸の奥で何かが冷たく固まる。ったく、どの世界にもこういうバカな輩はいるもんだな。とはいえ、丸腰はキツイ。咄嗟に木の槍を投げてしまったせいで、俺は武器を失った状態。なんとかして木の槍を……――!

「くたばれぇ!」

 怒声とともに、男が剣を振りかぶって間合いを詰める。俺は咄嗟に身を沈め、男の脇をかすめるように滑り込んだ。地面を蹴り、扉に刺さった槍を抜き取ると、すぐに構えを取る。

「そんな木の槍で何ができるんだよ! お前がいなけりゃぼろ儲けできたのによぉ!」

「くそ、お構いなしかよ!」

 俺は必死に木の槍で男の剣を受け止めようとした。が――

 スパンッ!

 軽い音とともに、木の槍が真っ二つに斬り裂かれる。

「あぁぁぁ! 俺の木の槍がぁぁ!」

 思わず叫んでしまう。これは俺がゾンビ相手に生き延びるために作った、たった一つの武器だったのに! 今じゃただの〈木の棒:2〉だ! 俺は怒り任せに渾身の体当たりをかます。意外にも男の体は軽く、後方へ吹き飛ぶように転がった。床に背中を打ちつけた男がうめき声を上げる。俺はすかさず老人とニックの前に立ちふさがった。男はゆっくりと立ち上がると、再び剣を構え、目を吊り上げる。

「このやろぅ、やってくれるじゃねぇか!」

 マズイ、この状況をなんとか打開しないと……。そう思った瞬間――

「壁の剣を使え! 文句は言わん!」

 老人の声が響いた。その言葉に俺は即座に反応し、店の壁に掛けられていた一本の剣へと手を伸ばす。埃まみれだが、手にしっとりと馴染む。重みがあり、この剣なら……

「戦える……!」

 気合を入れ、俺は見よう見まねで剣を握りしめ、男と向き合うように構える。剣なんて扱ったことないし、ましてや武術なんてやったことが無い。だが不思議と目の前の男に恐怖は抱かなかった。

 ――なぜなら俺は、ゾンビと戦ったことがあるからだ。

 ゾンビに比べれば、全然怖くない。まさかここでゾンビとの戦いの経験が活かされるとは思わなかった。男は唾を吐き、間合いを詰めてくる。そして、叫びながら剣を振り上げた。俺は反射的に剣を横に構え、男の一撃を受け止める。

 キィィンッ!

 金属同士がぶつかり合い、火花が散る。刃と刃が擦れ合い、耳に突き刺さるような音を響かせる。全身に力を込め、必死に剣を押し返す。

「この……やろぅ!」

 俺は力を込めて、相手ごと押し返した。

「うぉ! この……!」

 男はよろめきながら後退すると、自分の足が絡まったのか、バランスを崩し、そのまま後ろに転倒した。そして、俺が槍を引き抜いた時に扉が開いたままとなっており、扉の角に頭を強く打ち付けた。

「あばっ!!」

 情けない声と共に、男は舌を出したまま白目を剥いて、気絶していた。……え、こんなにあっさり撃退しちゃったけど? 俺はキョトンとした表情を浮かべ、剣をゆっくりとおろした。転がったまま白目を剥いている男を見下ろすと、倒れた体からは、もう気迫らしきものは何一つ感じられない。相当強く打ち付けたのだろう、後頭部には握りこぶしほどのたんこぶが出来上がっていた。

「まさか……起き上がってきたりとかは?」

 青年が恐る恐る近づき、倒れた男の頬を軽くつつく。

「ピクリともせん。完全に気を失っとるな」

 老人が静かに言い、ふぅと大きく息をついた。やがて、老人は俺の方に向き直り、にやりと笑う。

「しかし、お前さん今のは何だったんじゃ? 突然槍が現れよったが……」

「はは、実は私にもなんでできるのかよくわからないんです」

「……よくわからん奴じゃな」

 俺が戸惑いながら答えると、ニックが腰の袋から縄を取り出し、しゃがみ込んだ。

「師匠、縛っておきましょう。逃げられると厄介なことになりますし」

「そうじゃな。駐屯兵に報告して引き渡すぞ。ニック、頼めるか?」

 彼はコクッと頷き、手際よく男の腕と足をロープで縛り上げた。その後、彼は立ち上がって店を慌ただしく飛び出した。

「あの~、駐屯兵って?」

 俺が老人に尋ねると、武器商人に目を光らせながら答える。

「この村に駐屯している兵士じゃよ。このままほっとくわけにもいかんし、国に引き渡さんとな。それに本物の武器商人の安否を確認せねば。ワシらの生活が懸かっとるからな」

 なるほど、この村を守る人はちゃんといるわけだ。俺はホッと肩を落とした。ったく……朝から面倒ごとに巻き込まれたな。そう思いながらふと、手にしている剣に目をやる。ついさっきまで壁に飾られていた剣だが、埃がとれ、まるで本来の姿を戻したかのように、朝日の光を受け、刀身が光を反射していた――
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