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天空の城編
第27話 ジアドラ陥落
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遠くに映るジアドラの都市には無数のエンシェントドラゴンの群れが大空を舞っている。踊るように火の粉が空を赤く染め上げている。
「ソ、ソウタ殿……もしかしてこのまま突っ込むのではないのですか? そんな無謀です! いくらソウタ殿の力が強いと言えどエンシェントドラゴンの吐きだす炎は何の耐性もない人間が喰らえばひとたまりも……」
リュシオンはソウタの力は認めているとはいえ、エンシェントドラゴンの怖さも知っている。ソウタを止めるため、リュシオンは前に立ちはだかった。しかし、ソウタは頭をポリポリと掻きながらリュシオンの手を押しのけ、ジアドラの都市に向かう。
「大丈夫だって、エンシェントドラゴンでしょ?」
「なっ……? バカな……奴らはドラゴンの中でも至高の種族ですよ?」
リュシオンの言葉にソウタ達は誰も恐れていなかった、リュシオンはソウタ達がジアドラに向かう道中も必死に言葉で何か策をと説得を試みるが無駄に終わり、ジアドラの首都に辿り着いた。到着するや否や、首都を攻め立てる竜人族とエンシェントドラゴンがソウタ達に気づく。
「おい、天使がいるぞ! しかも2人だ!」
「天使は全員皆殺しだ!」
竜人族はエンシェントドラゴンと共に一斉にソウタ達に襲い掛かった。
「くっ、ここは私も戦います! ソウタ殿は先に進んで……」
リュシオンが剣を手に取り、戦おうとするが、ソウタは誰よりも先に先陣を切った。
「めんどくせぇ、全員ぶっ飛ばすだけだ!」
ソウタは人間の動きを遥かに超えていた。超高速で動き回り、強力な一撃を加えていく。まさに疾風の如く、目に見えぬ動きで竜人族は次々に倒されていく。ソウタの圧倒的な強さにリュシオンは思わず声を漏らした。
「なっ……この強さ、圧倒的すぎる」
「そりゃそうさ、ソウタはエンシェントドラゴンとも戦ってるから安心しな」
ソフィアは片目を瞑りながらニヤリと微笑んだ。まるでソウタが負けるという事を微塵も思っていないようで、ガルディア王国でのソウタの戦いを見ていたシーナや、ハウルも驚いていない。リュシオンが驚いて1分もしないうちに竜人族は軒並み倒れており、残るはエンシェントドラゴンのみとなった。
「さて、残るはエンシェントドラゴンか……」
ソウタはそうつぶやくと、エンシェントドラゴンめがけて勢いよく飛び上がった。エンシェントドラゴンもソウタに気づき、口から燃え盛る火炎を吐き出した。
「ソウタ殿! 危ないです! よけなくては……」
「よいしょ」
ソウタは手のひらを広げた状態で団扇のように扇いだ。すると燃え盛る炎とソウタの間に風の壁が創り出され、ソウタを燃え盛る炎から守った。何体ものエンシェントドラゴンがソウタに向かって炎を吐き出すが、ソウタは両腕を振り回しソウタを中心に巨大な炎の竜巻が形成された。やがて炎の竜巻はソウタの遥か上空で炎の塵と消えた。
「ドラゴンの吐きだす炎が……効かない?」
「あぁ、ソウタは物理的に四属性の魔法を使えるのさ、バカげてるだろ?」
ソウタの攻撃はエンシェントドラゴンを捉える。一瞬の内に吹き飛ばし、まるで閃光のようにソウタは動き、すでにエンシェントドラゴンでは敵わないほどの強さに成長していた。戦いを終えたソウタは何事もなかったようにスタスタとソフィア達の元に歩いた。
「ふぅ、さすがに全部はちと疲れるな」
「まぁ、単純な肉体運動ですからな」
「ざっと1万人の人間が1日で働く量を10分ほどに短縮してるからね」
「どんな計算だよそれ!」
ソウタ達は他愛もない会話をしていると、リュシオンはソウタを見ながら唖然としていた。
「ソウタ殿……あなたは一体何者なのですか? 先程の力とてもではないが人間の出せる力では」
リュシオンが尋ねると、ソウタは頭をポリポリした後、神さまを指さした。
「あぁ、俺は実は転生者なんだよね。この神さまにさ連れてこられた時にスキルとか魔法とかをもらう予定だったらしいけど、間違えて他の人に渡して、それで急遽ステータスの上限を外すってなってさ、そしたらこうなった」
「どうも、その神さまです~」
神さまは照れながらリュシオンに挨拶を交わした。現状を理解できずにいたリュシオンだが、納得するしかない。リュシオンは頭を抱えながらソウタに再度尋ねた。
「しかし、その強さがあればおそらくすぐに籠城している者たちの元にすぐ駆け付けることができるでしょう! ぜひ力を貸してください」
「うん、そのつもりだからね。よし、行くか……ん?」
城から轟音が鳴り響く。ソウタ達が城に視線を送ると、竜人族がこちらに向かって現れた。他の竜人族と違い、見た目は黒く金の装飾が圧倒的に多い。翼も大きくまるで巨大な竜だ。
「諸君……遅かったな。ジアドラは陥落した。我らが竜人族の勝利だ」
ソウタ達は一足遅かった。
「ソ、ソウタ殿……もしかしてこのまま突っ込むのではないのですか? そんな無謀です! いくらソウタ殿の力が強いと言えどエンシェントドラゴンの吐きだす炎は何の耐性もない人間が喰らえばひとたまりも……」
リュシオンはソウタの力は認めているとはいえ、エンシェントドラゴンの怖さも知っている。ソウタを止めるため、リュシオンは前に立ちはだかった。しかし、ソウタは頭をポリポリと掻きながらリュシオンの手を押しのけ、ジアドラの都市に向かう。
「大丈夫だって、エンシェントドラゴンでしょ?」
「なっ……? バカな……奴らはドラゴンの中でも至高の種族ですよ?」
リュシオンの言葉にソウタ達は誰も恐れていなかった、リュシオンはソウタ達がジアドラに向かう道中も必死に言葉で何か策をと説得を試みるが無駄に終わり、ジアドラの首都に辿り着いた。到着するや否や、首都を攻め立てる竜人族とエンシェントドラゴンがソウタ達に気づく。
「おい、天使がいるぞ! しかも2人だ!」
「天使は全員皆殺しだ!」
竜人族はエンシェントドラゴンと共に一斉にソウタ達に襲い掛かった。
「くっ、ここは私も戦います! ソウタ殿は先に進んで……」
リュシオンが剣を手に取り、戦おうとするが、ソウタは誰よりも先に先陣を切った。
「めんどくせぇ、全員ぶっ飛ばすだけだ!」
ソウタは人間の動きを遥かに超えていた。超高速で動き回り、強力な一撃を加えていく。まさに疾風の如く、目に見えぬ動きで竜人族は次々に倒されていく。ソウタの圧倒的な強さにリュシオンは思わず声を漏らした。
「なっ……この強さ、圧倒的すぎる」
「そりゃそうさ、ソウタはエンシェントドラゴンとも戦ってるから安心しな」
ソフィアは片目を瞑りながらニヤリと微笑んだ。まるでソウタが負けるという事を微塵も思っていないようで、ガルディア王国でのソウタの戦いを見ていたシーナや、ハウルも驚いていない。リュシオンが驚いて1分もしないうちに竜人族は軒並み倒れており、残るはエンシェントドラゴンのみとなった。
「さて、残るはエンシェントドラゴンか……」
ソウタはそうつぶやくと、エンシェントドラゴンめがけて勢いよく飛び上がった。エンシェントドラゴンもソウタに気づき、口から燃え盛る火炎を吐き出した。
「ソウタ殿! 危ないです! よけなくては……」
「よいしょ」
ソウタは手のひらを広げた状態で団扇のように扇いだ。すると燃え盛る炎とソウタの間に風の壁が創り出され、ソウタを燃え盛る炎から守った。何体ものエンシェントドラゴンがソウタに向かって炎を吐き出すが、ソウタは両腕を振り回しソウタを中心に巨大な炎の竜巻が形成された。やがて炎の竜巻はソウタの遥か上空で炎の塵と消えた。
「ドラゴンの吐きだす炎が……効かない?」
「あぁ、ソウタは物理的に四属性の魔法を使えるのさ、バカげてるだろ?」
ソウタの攻撃はエンシェントドラゴンを捉える。一瞬の内に吹き飛ばし、まるで閃光のようにソウタは動き、すでにエンシェントドラゴンでは敵わないほどの強さに成長していた。戦いを終えたソウタは何事もなかったようにスタスタとソフィア達の元に歩いた。
「ふぅ、さすがに全部はちと疲れるな」
「まぁ、単純な肉体運動ですからな」
「ざっと1万人の人間が1日で働く量を10分ほどに短縮してるからね」
「どんな計算だよそれ!」
ソウタ達は他愛もない会話をしていると、リュシオンはソウタを見ながら唖然としていた。
「ソウタ殿……あなたは一体何者なのですか? 先程の力とてもではないが人間の出せる力では」
リュシオンが尋ねると、ソウタは頭をポリポリした後、神さまを指さした。
「あぁ、俺は実は転生者なんだよね。この神さまにさ連れてこられた時にスキルとか魔法とかをもらう予定だったらしいけど、間違えて他の人に渡して、それで急遽ステータスの上限を外すってなってさ、そしたらこうなった」
「どうも、その神さまです~」
神さまは照れながらリュシオンに挨拶を交わした。現状を理解できずにいたリュシオンだが、納得するしかない。リュシオンは頭を抱えながらソウタに再度尋ねた。
「しかし、その強さがあればおそらくすぐに籠城している者たちの元にすぐ駆け付けることができるでしょう! ぜひ力を貸してください」
「うん、そのつもりだからね。よし、行くか……ん?」
城から轟音が鳴り響く。ソウタ達が城に視線を送ると、竜人族がこちらに向かって現れた。他の竜人族と違い、見た目は黒く金の装飾が圧倒的に多い。翼も大きくまるで巨大な竜だ。
「諸君……遅かったな。ジアドラは陥落した。我らが竜人族の勝利だ」
ソウタ達は一足遅かった。
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