転生したら、ステータスの上限がなくなったので脳筋プレイしてみた

Mr.Six

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エルフの森編

第44話 東の洞穴到着

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 ソウタ達は昼のハンタートレントとの戦いを終え、夕食にありついていた。

「あと少しですね、東の洞穴まで行けばいよいよサラザールさんに認めてもらえますよ」

「そうだな、そしたら次は密猟者を討伐すれば、いよいよエルフの国に入れるのか……道のりは長いな」

「そうね、そういえばアエル、密猟者の情報ってないの?」

「それが、情報がないんですよね。今までの密猟者は情報に繋がるような足跡とか過ごした形跡とかが見つかってたんですけど、今回の密猟者は相当警戒心が強いのか、そういった痕跡が全くないんです」

 ソウタは口に食べ物をガーっと流し込み、口いっぱいに含んだ。

「こっちの動きがまるで分ってるみたいだな」

「そうですね、中々尻尾を掴めないのでサラザールさんも最悪のケースを考えてますよ」

「最悪のケースって?」

 シーナは口に食べ物を入れモグモグとしながらアエルに尋ねた。

「裏切り者がいるんじゃないかって」

 一瞬でその場の雰囲気がピリついた。内通者がいるということだろうか? いずれにしても痕跡を残さないとは相当な手練れであることに違いないだろう。

「まぁ、今俺たちにできるのは東の洞穴に向かうことだな」

「そうね、裏切り者がいるかどうかなんて今考えたところで、洞穴に辿り着けなかったら意味ないもん」

 ソウタ達は食事を食べ終えて、明日に備えて簡易の寝床についた。次の日、ソウタ達はハイペースで東に突き進んでいく。途中でモンスターに遭遇したり、道に迷ったりなど数多くの困難が待ち受けていたが、やっとのことで東の洞穴に続いているであろう痕跡を見つけた。

「見ろ! これ、何かを引きずった跡があるぞ!」

「これは、資源を運び出すときに使う丸太を引きずった跡ですね、近いですよ!」

「よぉし!」

 ソウタ達は俄然やる気が出た。長い森の冒険もついに終わりを迎える時が来たのだと、はやる気持ちを抑えながら、油断をせず突き進んでいく。しかし、進んでいくとその気持ちはどんどん不安な気持ちに変わっていく。

「なんだ? やけに静かだな」

「そうですね、おかしいです。この先の洞穴はまだ使っているはずですよ? エルフの声がしないなんて」

 ソウタは一抹の不安が頭から離れない、何か嫌な予感がする。それもとてつもない嫌な予感が、近づくにつれて漂う不穏な空気が肌にまとわりつく。

「もしかして……密猟者か?」

「可能性は大っすね、油断はせずに向かいましょう!」

 フィルの忠告通り、ここからは慎重に突き進むことにした。急いで足音などを立てれば、密猟者にバレるかもしれない、そうなってしまってはせっかくの成長が無駄に終わってしまう。ソウタやシーナは最初に比べてかなり成長していた。意識をせずとも体が動きを覚えている。息を殺し、気配を絶ちながら少しずつ近づいていく。

「こんな遠くからでもわかるものなのかな?」

 シーナは疑問に思っていた。東の洞穴はまだ目の前に現れていない、にもかかわらず、警戒をしながら進む必要があるのかと。アエルは周りの警戒を緩めることなく、シーナの問いに答えた。

「わかりますよ、現に最初にサラザールさんがソウタさんを攻撃してた距離はおよそ1キロです。ある程度離れていても熟練した者なら、それぐらいはできますから、私でも10メートルぐらいならわかります」

「え、そんなに?」

 シーナは静かな声を漏らしながら驚いていた。

「見えてきたぞ、あれが洞穴かな?」

 ソウタが静かに見つめる先には、小さなトンネルほどの穴が開いた入り口を見つけた。光があまり届かないためか、洞穴の先は規則正しく松明が灯されている。
 外にはエルフがいたであろう痕跡が見つかった。

「入り口の近くに槍が落ちてるな……」

「あの槍は、この入り口を守っているエルフの物ですね、もしかして密猟者はエルフまで!?」

「どういうこと?」

「エルフの髪は白く美しいことで有名ですからね、売ればかなりの高額になりますよ……」

「まずいな、そしたら早い所いかないとじゃん!」

 シーナがいてもたってもいられなくなり、入り口に颯爽と向かおうとするがソウタが腕を掴んで制止する。

「シーナ、ダメだ! 中に何人いるかわからない、単純な戦闘ならまだ大丈夫だけど、魔法を使われでもしたら危険だ、シーナとハウルが一番よく身に染みてるはずだろ?」

「それはそうだけど……」

 シーナとハウルはこの森でフィルとアエルの魔法で一度捕まっている。ソウタは魔法の危険を知っているからこそシーナを制止したのだ。しばらく入り口を観察し様子を見ていると、入り口から1人の男が現れた。

「誰か現れたみたいですよ?」

「あれは……?」

 それはサラザールだった。
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