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エルフの森編
第58話 同盟
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エルフと同盟を組む、このことに誰よりも驚いたのはクレストだった。ソウタの予想外の行動に、まるで自分の言葉を否定されたような感じがしたクレストは顔を真っ赤にして叱責する。
「ば、馬鹿な! お前たちが同盟を組むだと? そんな話が許されるはずが無かろう!」
「だってエルフがどこかの国の監視下に入れば納得するんだろ? エルフがこの先何をするか俺の国がお前たちが納得するまで見てきてやる!」
「ソウタ……お前というやつは、だがならん! お前たちまで我らと同じ道を歩む必要はない!」
「でもそれは妙案ですわね……我々の国は全然問題ありませんけど? ねぇ、ソフィアさん」
アリアは、画面越しにソフィアに話を振り、画面にはソフィアがめんどくさそうな表情を浮かべながら現れた。ソウタは久しぶりにソフィアを見たことが嬉しかったのか、元気に話しかけた。
「あぁ! ソフィアさん、元気してる~?」
「まったく、少し顔を出さないだけで次から次へと問題を持ってくるねぇ。ゆっくり家で休むこともできやしないよ」
ソフィアが現れたことで、世界の王がざわざわし始める。
「な、百戦の魔女がどうして?」
「まさか、あの男の国に仕えているというのか?」
「おや、私の名はまだ知られてるのかい? まだまだ捨てたもんじゃないね」
「ねぇ、ソフィアさん、俺たちの国とエルフの国、同盟を組もうと思うんだけどどう思う?」
ソウタがソフィアに尋ねると、大きく笑いながら答える。
「どう思うも何も、この国はお前の意思で動く、お前さんが右向くなら、私達も右向くしかないだろう?」
ソフィアの言葉に自信を得たソウタは、世界の王たちに向けて話し始めた。
「そうだよね! よし、というわけだからエルフは俺たちと同盟を組みます、異論はある?」
ソフィアの存在は思いのほか大きく、ソフィアがソウタの国にいることで世界の王たちは、任せても大丈夫なのではという雰囲気が流れる。
「うむ、百戦の魔女がいるなら万が一があっても大丈夫であろう」
「そうですな、任せても問題ないのではクレスト王よ」
王たちが賛同しようとする中、クレスト王だけは反対をしている。
「ならん! ならん、ならん、ならん! あの者にエルフを任せておけるか!」
「我らエルフも賛成します」
クレスト王の言葉にかぶせるようにサラザールが言い放つ。
「彼の国と同盟を組み、もう一度我らにチャンスを与えてはいただけないでしょうか? お願いいたします」
サラザールは土下座をして、懇願した。
「え、サラザール……いいの?」
サラザールは顔を上げ、口角を上げて微笑んだ。
「これで、お前たちに協力する口実ができたな」
「サラザール、もしかしてそこまで計算をして……」
「さぁ、なんのことだか……」
「凄い頭の回転の速さだな。フィエルの遺体が無いとわかり、すぐにソウタの国に助けてもらう算段を立てた。全く恐れ入るよ」
神さまはサラザールの頭の回転を褒めた。
「ぐぬぬ、王の皆よ! これで終わらせるつもりではあるまいか? エルフは何も解決させておらぬぞ!?」
クレストの言葉はもはや力を無くし始めていた。誰も反応することなく、クレストを冷ややかな視線で見つめる。
「……ふん! 勝手にするがいい、私は失礼する!」
そういってクレストは通信を切った。
「というわけだから、後はソウタそっちでよろしく頼むよ、こっちはお前が送ってきた素材で忙しんだから。全く毎度のようにたくさん送ってきよって……大変ったらありゃしない」
そういってソフィアは通信を切ると、世界の王たちは次々と通信を切っていく。
「ふぅ、なんとか事なきを得たな」
ソウタはどっと疲労感を感じたのか、腰に手を当てて大きく息を吐いた。パンパンと手で汚れをはたき落とし、サラザールはソウタに歩み寄る。
「すまないなソウタ、君を巻き込んでしまった」
「あぁ、いいよ。エルフとは長く付き合っていくと思ってここに来たわけだし、いいですよね?」
エイルは安心した表情を浮かべ、玉座に腰を下ろした。
「うむ、こうなってしまってはソウタに任すしか無かろう、これからもよろしく頼むぞ!」
「よっし! サラザール……これからもよろしく!」
「こちらこそだ、助けてもらったからには全力で支援させてもらう」
「またソウタの国が大きくなるね! ……ところで、ソウタの国の名前ってどうするの?」
シーナはソウタにそう尋ねる。確かにこのままでは何か国として機能しない、そう感じたソウタは頭をひねった。
「う~ん、国の名前か~」
「……エンドルフ共和国」
神さまがボソッと口にしたことをソウタは聞き逃さなかった、
「エンドルフ共和国……エンジェルのエンと、ドラゴンのド、エルフのルフか。いいじゃん! 神さまたまにはいいこと言うじゃん! よし今日から俺の国は『エンドルフ共和国』に決定だ!」
こうしてソウタの国は『エンドルフ共和国』として名を広めることになる―――
「ば、馬鹿な! お前たちが同盟を組むだと? そんな話が許されるはずが無かろう!」
「だってエルフがどこかの国の監視下に入れば納得するんだろ? エルフがこの先何をするか俺の国がお前たちが納得するまで見てきてやる!」
「ソウタ……お前というやつは、だがならん! お前たちまで我らと同じ道を歩む必要はない!」
「でもそれは妙案ですわね……我々の国は全然問題ありませんけど? ねぇ、ソフィアさん」
アリアは、画面越しにソフィアに話を振り、画面にはソフィアがめんどくさそうな表情を浮かべながら現れた。ソウタは久しぶりにソフィアを見たことが嬉しかったのか、元気に話しかけた。
「あぁ! ソフィアさん、元気してる~?」
「まったく、少し顔を出さないだけで次から次へと問題を持ってくるねぇ。ゆっくり家で休むこともできやしないよ」
ソフィアが現れたことで、世界の王がざわざわし始める。
「な、百戦の魔女がどうして?」
「まさか、あの男の国に仕えているというのか?」
「おや、私の名はまだ知られてるのかい? まだまだ捨てたもんじゃないね」
「ねぇ、ソフィアさん、俺たちの国とエルフの国、同盟を組もうと思うんだけどどう思う?」
ソウタがソフィアに尋ねると、大きく笑いながら答える。
「どう思うも何も、この国はお前の意思で動く、お前さんが右向くなら、私達も右向くしかないだろう?」
ソフィアの言葉に自信を得たソウタは、世界の王たちに向けて話し始めた。
「そうだよね! よし、というわけだからエルフは俺たちと同盟を組みます、異論はある?」
ソフィアの存在は思いのほか大きく、ソフィアがソウタの国にいることで世界の王たちは、任せても大丈夫なのではという雰囲気が流れる。
「うむ、百戦の魔女がいるなら万が一があっても大丈夫であろう」
「そうですな、任せても問題ないのではクレスト王よ」
王たちが賛同しようとする中、クレスト王だけは反対をしている。
「ならん! ならん、ならん、ならん! あの者にエルフを任せておけるか!」
「我らエルフも賛成します」
クレスト王の言葉にかぶせるようにサラザールが言い放つ。
「彼の国と同盟を組み、もう一度我らにチャンスを与えてはいただけないでしょうか? お願いいたします」
サラザールは土下座をして、懇願した。
「え、サラザール……いいの?」
サラザールは顔を上げ、口角を上げて微笑んだ。
「これで、お前たちに協力する口実ができたな」
「サラザール、もしかしてそこまで計算をして……」
「さぁ、なんのことだか……」
「凄い頭の回転の速さだな。フィエルの遺体が無いとわかり、すぐにソウタの国に助けてもらう算段を立てた。全く恐れ入るよ」
神さまはサラザールの頭の回転を褒めた。
「ぐぬぬ、王の皆よ! これで終わらせるつもりではあるまいか? エルフは何も解決させておらぬぞ!?」
クレストの言葉はもはや力を無くし始めていた。誰も反応することなく、クレストを冷ややかな視線で見つめる。
「……ふん! 勝手にするがいい、私は失礼する!」
そういってクレストは通信を切った。
「というわけだから、後はソウタそっちでよろしく頼むよ、こっちはお前が送ってきた素材で忙しんだから。全く毎度のようにたくさん送ってきよって……大変ったらありゃしない」
そういってソフィアは通信を切ると、世界の王たちは次々と通信を切っていく。
「ふぅ、なんとか事なきを得たな」
ソウタはどっと疲労感を感じたのか、腰に手を当てて大きく息を吐いた。パンパンと手で汚れをはたき落とし、サラザールはソウタに歩み寄る。
「すまないなソウタ、君を巻き込んでしまった」
「あぁ、いいよ。エルフとは長く付き合っていくと思ってここに来たわけだし、いいですよね?」
エイルは安心した表情を浮かべ、玉座に腰を下ろした。
「うむ、こうなってしまってはソウタに任すしか無かろう、これからもよろしく頼むぞ!」
「よっし! サラザール……これからもよろしく!」
「こちらこそだ、助けてもらったからには全力で支援させてもらう」
「またソウタの国が大きくなるね! ……ところで、ソウタの国の名前ってどうするの?」
シーナはソウタにそう尋ねる。確かにこのままでは何か国として機能しない、そう感じたソウタは頭をひねった。
「う~ん、国の名前か~」
「……エンドルフ共和国」
神さまがボソッと口にしたことをソウタは聞き逃さなかった、
「エンドルフ共和国……エンジェルのエンと、ドラゴンのド、エルフのルフか。いいじゃん! 神さまたまにはいいこと言うじゃん! よし今日から俺の国は『エンドルフ共和国』に決定だ!」
こうしてソウタの国は『エンドルフ共和国』として名を広めることになる―――
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