美しい殺し屋

ミニマリスト憂希

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大丈夫!①

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廊下を歩く真

コンコンッ

部屋をノックすると

「どうぞ」

ガラガラッ

「美月…」

「どした真 元気ないよ」

「元気ないって美月が…」

「私はこの通り元気だよー」

元気に振り舞う美月
しかし強がりを言ってるだけと分かっている真

ムーと真は医師から美月が脳腫瘍で
外科治療(手術)しなければならないと聞いていた

「果物…ここに置いておくよ」

「ありがとう」

しばらく沈黙が続く

「り、りんご!」

「んー?」

「剥いてあげるよ」

「クスッ」

「なに?」

「真って女の子みたいって思って」

「僕は男だよ!」

「ごめん ごめん」

シャリ シャリ
綺麗にりんごを剥いた真

「うん!美味しい」

「あ、あのさ」

「んー?」

「きっと大丈夫だよ!」

「ふふ」

「な、なに?」

そういうと真の額にキスした
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